働く意欲がわかない原因と仕事の定義から考える解決方法

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

『働く意欲が湧きません。』

『仕事へのモチベーションが上がらなくて困っています・・・』

私のコーチとしての活動の中で実際によく聞かれることであり、また多くの人が持っている悩みではないでしょうか?

 

今でこそ私は100%やりたいことだけで生活していますが、サラリーマン時代は同じように悩んでいました。

この問題の厄介なところは解決方法が目の前にあってもなかなか見つけられないということです。

そこも踏まえて、この記事では『働く意欲がわかない原因と仕事の定義から考える解決方法』をコーチング理論をベースにできるだけ具体的に解説して行きたいと思います。

 

1.働く意欲がわかない原因はたった一つ

働く意欲が湧かない、仕事へのモチベーションが上がらなくて苦しくて何とかしたいと考えている人は多いと思います。

 

ですがその原因はたった一つです。

 

それは、仕事が”やらなければならないこと”になってしまっているからです。

 

あなたはもしかすると、

  • そんなことは当たり前だ!
  • 誰だって好きな仕事をしたいと思っているができないから苦労している
  • どんな仕事だってある程度の我慢は必要だ!

と思っているかもしれません。

 

それはもっともだと思います。

 

私も以前はそのように確信していましたし、不本意ながらやりたくないことばかりしていました。

 

その理由もまた単純です。

 

周りに大好きなことばかりやっている(出来ている)人が居なかったからです。

 

おそらく幼少期から『仕事は辛くて大変だが、我慢してやらなくてはいけないこと』という刷り込み(洗脳)があったのではないかと思います。(私はしっかりありました)

 

『仕事は辛くて大変だが、我慢してやらなくてはいけないこと』という価値観を受け入れてしまうとそのようなことしか見えなくなってしまいます。

 

例えば、私やあなたの周りにはいなくても日本には大好きなことで生活できている人はたくさんいます。

 

ですが、仕事は辛くて我慢してするものという思い込みがあると、

  • 自分には関係ない
  • それができているのは能力のある特別な人だ
  • たまたま成功しただけだから自分には出来ないだろう

と少し手を伸ばせば届く可能性でも見えなくなってしまうのです。

 

これは『仕事は辛くて大変だが、我慢してやらなくてはいけないこと』という価値観に染まっているが故です。

 

私たちの脳の特性でもあるのですが、必要でないと認識すらできないのです。

 

2.働くとは、仕事とは何なのか

具体的な解説の前に仕事とはなんでしょうか?

 

しごと
【仕事・為事】

職業や業務として、すること。また、職業。「―が忙しい」「―場(ば)」「―ができる」(新たに仕事が生ずる意にも、仕事とするわざについて能力がすぐれている意にも言う)「そんな注文では―にならない(=引き合わない)」。したわざ(の結果)。 「これは私がした―だ」

『何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。生計を立てる手段として従事する事柄』と辞書にあります。

 

確かにそうだ・・・と思う一方で、極端に後者を意識しすぎではと感じてしまうのは私だけでしょうか。

 

あるセミナーをお手伝いした時に若い人(20代、30代)ほど『仕事はお金のためにするもの』と答えていました。

 

おそらく、

生活するためのはお金が必要

お金を稼ぐためには働かなくてはいけない

仕事とはお金を稼ぐこと

というロジックなのではないかと思います。

 

確かにこのような一面があることは事実でしょうが、そこばかりに注目すると『仕事はお金のためにすること』『仕事は生活のためにしなければいけないこと』という考え方に縛られてしまいます。

 

コーチングでは『仕事とは社会に機能(役割)を果たすこと』と定義しています。

 

私はセミナーなどでこの話をするときは、小さな村をイメージしてもらいます。

 

その中で自分の得意なこと、作ったものをお互いが売っているイメージです。

 

物々交換でもいいですし、通貨を介してもいいでしょう。

 

このイメージのいいところは自分だったら何を売る(提供する)かなぁ・・・と自然に考えられることです。

 

つまり『お金のためにやらなくてはいけない』ではなく『自分のやりたいこと』をまず考えるべきです。

 

3.意欲がわかないことを無理やりすると疲弊する

私の身近な人で就職活動をしている人がいるのですが、はじめのうちは元気に面接や説明会に行っていたのですが、しばらくすると元気が無くなっていきました。

 

話を聞くと『なかなか内定がもらえず疲れてしまった・・・』というのです。

 

これはよく聞く話ではないかと思うのですが、実は本質を見誤っています。

 

内定が貰えないからではなく、やりたくないことをやり続けているから疲弊してしまうのです。

 

先ほどの、

生活するためのはお金が必要

お金を稼ぐためには働かなくてはいけない

仕事とはお金を稼ぐこと

というロジックのままではやりたいことという要素がほとんどありません。

 

ですから、この人が仮に内定を貰えていたとしても無意識レベルでは疲弊しているのです。

 

当然そのときは嬉しいでしょうが、働き始めた瞬間に『何か違う・・・』『こんなはずじゃなかった・・・』となってしまうのです。

 

先ず私たちがやるべきことは『自分が本当にやりたいことは何か?』を本気で考えることです。

 

コーチングではゴール設定といいます。

 

ゴール設定というと『それってつまりどんな会社に入りたいかってことですよね?』と言われる人がいますがそうではありません。

 

仕事につくというのは手段を得ることです。

 

もちろんゴール達成のための手段です。

 

つまり仕事のゴール(自分が社会に何を提供したいか)があって手段の仕事があります。

 

4.仕事とはゴール達成の手段でしかない

ですからゴールがあって就くべき仕事が見えてきます。

 

逆になってしまうと目的地がないのに方法を一生懸命探しているという状態ですね。

 

コーチングのゴールとは、

  • 自分が大好きなこと
  • 現時点では達成方法が分からないくらいぶっ飛んだもの

という2つの制約があります。

 

大好きなことというのは大前提ですよね。

 

でも、そうは言ってもなかなか好きなことが見つからないから困っているという人もいると思います。

 

私はコーチとしての活動の中で多くのクライアントさんの人生を変えるサポートをしています。

 

その中でもゴール設定が基本であり、最も重要な部分になります。

 

その理由は先述した通り『仕事はお金のために我慢してするもの』という価値観を俯瞰して観ることができるからです。

 

私自身お金は生活していく上で必要だと思っていますし、その価値観を否定はしませんが本当にそうなのか?ということを自分の常識の外に出て俯瞰する必要はあると確信しています。

 

現状の自分ではどうにもならないゴールを設定しアプローチすることで、現状の自分では持っていない選択肢を探すことが今の自分の常識を疑う、揺るがすということになるからです。

 

そのためにも現状の外にゴールを設定し、一歩外に踏み出して観るということは本当に重要です。

 

何と言ってもこの常識、価値観の刷り込みは幼少期から親を中心として周りの大人から繰り返し行われているものです。

 

もちろん意図的に悪気があってのものではないでしょうが、私たちが仕事をネガティブに捉え、選択肢を限定している根源になっていることは間違いないでしょう。

より自由に、そして苦しんでいる状態から楽になるために是非お勧めします。

 

参考記事
【完全解説】ゴール設定の方法|脳科学的に正しい設定方法と実践

5.どうにかなるから意欲がわかない

セミナーや体験コーチングの際、ゴール設定で人生が変わるしくみをお伝えして、すぐ行動に写すことができる人がいる一方で、多くの人は現状から抜け出すことができません。

 

辛いし、できれば楽しく仕事がしたいと思っているにもかかわらず行動できないのです。

 

その理由は単純でどうにかなってしまっているからです。

 

本当はもっと〇〇したい・・・

 

でも今のままでも何とかなっているのだから、あえて現状の均衡を壊してまでより良くする必要もないか・・・と私たちの無意識は考えてしまうのです。

 

それはあなたの意思が弱いからでも根性がないからでもありません。

 

これは私たちの生体に備わった機能だからです。

 

これを恒常性維持機能(ホメオスタシス)といいます。

 

暑い時は汗をかき、寒い時は鳥肌で一定の体温を保ち、臓器を中心に身体を一定の状態に保つ働きがあります。

 

それは生命体として少しでも安定した状態で長く生存するために備わった機能です。

 

私たちの脳は高度に発達していて、その機能が身体だけではなく情報空間にも広がっています。

 

例えば年収、友人、どんなお店に入るか・・・などです。

 

急に来月の給料が半分になることが分かったら急いで対策を講じるのもこの機能です。

 

普段大衆居酒屋がホームの人が会員制のバーに連れて行かれたらリラックスして楽しむことが難しいのもこのためです。

 

帰りに馴染みの店で飲み直すかもしれませんね。

 

現状からゴール(理想的な未来)に移行したければ、現状を揺るがせることです。

 

コーチングではゴールを設定し、すでに達成しているかのように振舞うことで臨場感を上げていきます。

 

自分は大好きな仕事、ビジネスをしていて毎日心地よい疲労感で眠りについていると詳細にイメージします。

 

その上で現状を見渡します。

 

『あれっ、イメージと全然違う・・・』

 

これは大変だ!!となってゴール達成に必要は情報を手に入れるべく行動します。

 

つまり現状からゴール(理想の未来)を観るのではなく、ゴールをイメージで先取りして、そちら側から現状を観るわけです。

 

すると居ても立っても居られない状態になって結果的にゴールが叶うわけです。

 

ポイントは現状を不満だらけにする、そしてゴールを臨場感高く感じるということです。
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6.具体的なやる気、モチベーションアップの方法

極端に現状に疲れ果てている人に具体的にモチベーションアップの方法をご紹介します。

 

もちろんゴール設定がとりあえずできていることが前提です。

 

現状に疲れ果てて無気力になっている人はこの状態がずっと続くのではないかという妄想にとらわれています。

 

そこでセルフコーチングのスキルを使っても以外に効果が出なかったりします。(パーソナルコーチングは別ですが)

 

まず現状の臨場感から目が離せなくなっている状態に亀裂を入れるために映画や小説の臨場感を借ります。

 

『それってただの息抜きでは・・・』と思われるかもしれませんがそうではありません。

 

ただの息抜きは映画の臨場感を味わって『ああ楽しかった・・・』といって現状(現実)に戻ってしまいます。

 

そうではなく、現状の臨場感を揺るがせて、次にゴールにアプローチするということがポイントです。

 

こちらの動画を参考にしてみてください。↓

まとめ

現状に慣れ親しんでしまうと惰性でいいから結構楽です。

 

激務の仕事も慣れるというか自分なりに受け入れてしまいます。

 

文句を言いながらもその仕事を何年も続けているという人は多いです。

 

コーチング的『働く意欲がわかない原因と仕事の定義から考える解決方法』はシンプルです。

 

会社の仕事を一つの手段と考え自分がどんな機能を果たしたいかという仕事のゴールを設定することです。

 

本編でその方法を解説してきました。

 

例えば結果の出ていない営業マンが独立して自分でビジネスをしたいというゴールができたら今のままでも全く見える世界が変わります。

 

嫌々やっていた営業が自分のゴール達成に必要不可欠なものに変わるからです。

 

ここで初めて仕事がやりたいことに変わったのです。

 

当然結果も変わってきます。(もちろん本人の感覚も)

 

ぜひ参考にしていただいて、仕事の上でも”やりたいこと”の純度を上げていっていただけたらと思います。