先日、はてぶでバズった記事で『4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。』という記事を見て思ったことを書いてみようと思います。
といっても、記事の内容や運営者の石田祐希さんについてではなく、1400件近い”はてぶのコメント”に対してです。
私はコーチという職業をしています。
コーチとはクライアントの可能性を認め、引き出し、望むゴールまで連れていくことです。
ゴールを決めるのはもちろんクライアントさんです。(アドバイスはしますが)
そしてクライアントさんのゴールは基本的に全肯定します。
実はこの肯定するということがポイントです。
あなたが見ているのは誰?
1400件近いコメントを見ていて、皆さんいろんな人がいて面白いなぁと思いながら読んでいました。
7割くらいがネガティブなコメント、残りの3割が応援、冷やかし、興味なしといったところでしょうか。
やはり気になってしまうのがネガティブなコメントを残している人です。
私は誹謗中傷、人格否定以外は特に問題ないと思うのですが、一つ聞いてみたいのが”いつの彼”に対してネガティブなコメントをしているのかということ。
大学を辞めた時の彼ですか?
でしたら、もういないかもしれませんよ。
もうすっかり起業家のマインド(脳と心)を身につけているかもしれませんし、数ヶ月以内に身につけるでしょう。
大学生活に違和感を感じて悶々としている彼ではないということです。
何が言いたいかというと、ある人、ある人の可能性を否定するということは事実上、不可能だということです。
もし本気で否定しようとすれば、その人が選択する可能性のあるすべての事柄をすべて論理的に否定しなければなりません。
そうでないと只の人格攻撃になってしまうでしょう。
行動する人は常にダイナミックに変化している
行動する人はダイナミックに変化しています。
行動するとは現状の外側へ踏み出すことです。(レールを外れるということ)
現状の外側はそれまでの常識が通用しません。(起業するとサラリーマン時代の常識が通用しないように)
その都度、選択を迫られますし、その都度全力を強いられるでしょう。
まさにダイナミックな変化の中を進んでいるといえます。
ですが、このような変化は現状にいる人からはなかなか見えません。
起業した人と会社に残った人の会話で、
『お前なんか変わったな・・・』
『お前な全然変わらないな・・・』
というようなやり取りってありそうでしょ?(私は実際に経験あります)
現状の外側の変化を見えないけど感じ取っているわけです。
同じ人を見ても『なんて無謀で馬鹿げたことを・・・』と思う人と、『なるほど、面白いことを考えたなぁ・・・』と思う人がいます。
前者はその人の可能性を見ることができない人です。(現状の中でのみ生きている人です)
”現状の自分”という色眼鏡をかけているため今の自分に理解できないことは否定したがる傾向があります。
一方、後者は自分自身も挑戦者だから、得られるもの、伸び代、その人の可能性を見ることができるのです。(現状の外側にアンテナを立てている人ですね)
その弊害もダイナミックに広がっているかも・・・
私たちは同じ空間を共有するだけでものすごい情報量のやり取りをしています。(いわゆる非言語コミュニケーションです)
それは言葉(言語コミュニケーション)の4倍にもなります。(言語:非言語=2:8)
不機嫌な人が一人入ってきただけで空気が変わるのはこのためです。
もし自分が他者の可能性を見れなくて、もしくは認めたくなくて否定ばかりしていたらどうでしょうか?
『家族の前では気をつけよう。』そう思いますか?
残念ながらそれは難しいです。
非言語はあなたが思っていることがそのまま伝わってしまいます。(言葉ほど正確ではありませんが)
隠したり、場面ごとに使い分けることができません。
ならポジティブなものに書き換えてしまいましょう。
見えないこと、知らないことがあるのは面白い
私もコーチになる前はネガティブな言葉で相手を否定ばかりしていました。
知らないことがあるのが恥ずかしいような感覚さえありました。
ですが、素直に学ぶことは楽しいということを思い出すだけでいいのです。(純粋な子どもに戻ることです)
ネガティブな相手を否定する言葉が出てきたら、自分の知らないことかも・・・と切り替えて自分の成長にロックオンすることです。
楽しくなりますよ。(小さな子には『いいね〜!!』って言い合おうと伝えています)
肯定することのメリットは自分の決断の時にも心強い味方になります。
普段から肯定し、可能性を見る癖がついていると、大きな決断の時にもそのまま行けます。
それはポジティブなことが見えている時はネガティブなものは見えないようになっているからです。
否定ない生活、試してみてくださいね。
ありがとうございました。