こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
生きているとつらくてたまらない状況に陥ってしまうことってありますよね。
- 今までの幸せな現状を失ってしまった(失いそうだ)
- 自分の力では到底かなわないことを思い知らされた
- 今の自分に絶望している
- 恋人を失った
- ずっと追いかけてきた夢が破れた
- 人生詰んだ・・・
など、原因やシチュエーションはさまざまでも『もう無理だ、終わった・・・』と思うことってあると思います。
この記事では『つらくてたまらない状態を断ち切る具体的な方法』をプロコーチの視点から解説します。
私はプロコーチとして今までに多くのクライアントさまにコーチングを提供してきました。
クライアントのゴール達成をサポートする中で現状が大きく揺らぎ、”つらくてたまらない状態”になることが度々あります。
その状況を早急に抜け出すことができる人がいる一方で、なかなか抜け出せられない人もいます。
この違いが何なのかというと『自分の大好きなことを持っているかどうか』です。
『いやいや、つらくてたまらない時に趣味のことなんて考えられないでしょ!』という気持ち(意見)はわかります。
『つらい時には楽しいことを考えよう』のような、そんな単純なものではありませんよね。
しかし、問題解決には悩み抜いて考え抜いた末にフッと別の”場”に移動するキッカケが欠かせません。
打ちひしがれている自分を俯瞰する視点の獲得が必要になります。
悩みや悲しみの無限ループの中にいたのでは解決には向かいません。
自分を冷静に俯瞰できるから問題解決に向かって脳が働き始めます。
つまり
- 悩み抜いたらそのことを一時的に忘れる
- すると脳がクリエイティブに問題解決に向かって動き出す
というわけです。
そのためには一時的に”悩み空間”から抜けるために大好きなことに集中することがとても重要になります。
それでは順番に解説していきます。
1.つらくてたまらない状態を抜けるための必要なこと
つらくてたまらない状況を抜け出すために必要なことは”つらさや悩みの外側に出ること”です。
これは悩みや問題から目を背けましょうということではありません。
そもそも、そういうことができる人であれば”つらくてたまらない状況”まで追い込まれることもないでしょう。
そうではなく一定時間問題に向き合ったら、クリエイティブに脳を使って問題を解決・対処するために一時的にその問題を忘れましょうということです。
なぜなら私たちが悩んだり、ウンウン唸って考えを巡らせている時というのは意外に脳は活発に働いていないからです。
① 問題解決には脳の仕組みを正しく使う
ところであなたは素晴らしいアイディアを積極的に思いつく方法を知っていますか?
私は音楽が好きなのでミュージシャンのインタビューやドキュメンタリーを見るのが好きなのですが、そこでは産みの苦しみと戦いながら楽曲制作に向き合う彼らのリアルな姿を見ることができます。
渾身の楽曲や歌詞、アレンジのアイディアが生まれる瞬間というのは多くの場合ウンウン唸って考え抜いている時ではありません。
『あれだけ考えて、メンバーと喧嘩しながら何も出てこなかったけど、あきらめてシャワーを浴びていたら突然・・・』というようなエピソードを聞いたことはありませんか?
これがまさに問題が解決される瞬間なのです。(”降りてきた”と彼らはよく言いますよね)
つまり本気で悩んだり考えるだけではダメで、その後にその問題を忘れてリラックスする必要があるということです。
”つらくてたまらない状況”も何かしらの問題の結果ですから、そのように思えるわけですね。
ということは、もちろんこの問題解決にアイディアの召喚が使えるということです。
先述した通り
- 悩み抜いたらそのことを一時的に忘れる(悩み空間から離れる)
- すると脳がクリエイティブに問題解決に向かって動き出す
ことにより問題解決の糸口が見えるようになります。
もちろん”つらくてたまらない状況”には一人で抱えきれない問題もあるわけですが、その場合も『自分一人で思い悩んでもどうしようもない』という答えを導き出すことができれば悩みの無限ループから抜け出すことができますよね。
② 悩み抜く、考え抜くこと
”つらくてたまらない状況”というのは前触れもなく突然やってくることがほとんどでしょう。
それは強烈に現状(日常)が揺らぐということです。
多くの人にとってかなりのストレスが掛かります。
- 今すぐ逃げ出したい
- 無かったことにしたい
- 時間を巻き戻したい
このように思うのはやまやまですが、実際は腹を括ってというか『やるしかないな・・・』と問題に向き合うわけですね。
強いストレスの中で問題に向き合う時のコツは鮮やかな解決を期待するのを諦めて、日々やるべきことを丁寧に淡々とこなすというのが効果的です。
つらい状況から少しでも早く解放されたいと思うのは当然ですが、期待値を上げ過ぎてしまうと”できない自分”にロックオンしてしまいます。
すると更にストレスを抱えることになります。
非常事態の自分に追い打ちをかけるような無理難題な要求をするのはやめてあげましょう。
焦らずその環境に自分を慣れさせるように意識すると良いでしょう。
③ 悩み空間・喪失空間を離れる
つらくてたまらない状況というのは少なくとも数日は続くと思います。
今の自分ではどうにもならないと思える状態が続くわけです。
もちろん解決のカタチなどは現状では見えていません。
ここで極めて重要なのが1日に少なくとも30分は悩み空間・喪失空間を離れるということ。
絶望の真っ只中でも好きなことはして良いし、リラックスするべきだし可能な限り楽しいことに思いを馳せるべきです。
繰り返しますが、これは問題から目を背けることではなく、
- 自分を守るため
- 問題の早期解決を促すため
に必要なことなのです。
1日のうち30分でも悩みや問題から自由になれると健全な心を保つ精度が格段に上がります。
また先述したようにしっかり考えてからリラックスすることで脳がクリエイティブに働き、問題解決のアイディアを閃く精度も上がります。
具体的には
- 日光に当たる
- 散歩する
- 少し激しい運動をする
- 映画や小説に入り込む
- 今回のピンチを切り抜けた未来をイメージする
など、頭を空っぽにできたり別の臨場感に没入するようなことであれば何でもいいです。
”つらくてたまらない空間”から移動するために脳に心地よい刺激・情報を入れてあげましょう。
止められてもやってしまう大好きな趣味でもいいし、無ければ軽く息が切れるくらいの運動でOKです。
どちらも共通しているのはストレスがかかってつらい状態をリセットできるということです。
好きなことを夢中でやっているときは悩めないですし、ハアハア息切れしている時にも深刻に悩めないですからね。
ちなみにこれの反対で最悪なのが『仕事が嫌でしんどくてたまらないので休みの日は部屋で何もしていません(できません)』というものです。
これは一見するとしっかり休んでいるようですがほとんどの人は”嫌な仕事のこと”を考えています。
”しんどい仕事空間”という場から移動できていませんよね。
つまり休みの日まで自分から進んでストレスのかかるような過ごし方をしていることになります。
悩み空間・喪失空間を離れる、リセットすることを最優先に実践してみてください。
気晴らしや気分転換で問題は解決するか?
さて、ここからは『気晴らしや気分転換で問題は解決するか?』について真剣に考えていこうと思います。(もちろん科学的に)
というのも『少し休んだら?』『気分転換は必要だよ!』という声かけは日常生活の中でよく聞きますよね。
ただ、真剣に向き合っていることや深刻に悩んでいることにおいては『今は休むべきなのか?』というのは結構考えてしまうものです。
真面目な人はとくに『今、問題から目を逸らせてしまうとこれまでの時間が無駄になるのでは?』という強迫観念を感じる人もいます。
結論は先述したとおり『とことん考え抜いた後にその悩み空間を離れてリラックスする、自分が楽しいと思える世界に入ることで脳がフル回転する』でした。
では、考え抜くとはどのくらい問題に向き合うことなのでしょうか?
悩み方・問題への向き合い方は自分なりでいい
辛い真っ只中で好きなことなんてできないよ
〜執筆中〜