優しい人が人間不信になる5つの理由と克服方法|正しく人を信じる方法

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原( @coach_nakahara)です!

 

この記事では『優しい人が人間不信になる5つの理由と克服方法』を科学的なコーチングの視点で解説します。

 

『人を信じることが怖い…』というのは辛いものです。

人間関係をネガティブに捉えてしまうと、新しい繋がりやチャレンジに消極的になってしまい、自分の人生を大きく制限することになります。

 

また、人間不信がキッカケで対人恐怖症など心理的な問題に発展するケースもあります。

とくに繊細で優しい人は注意が必要です。

 

繊細で優しいのはその人の魅力であり、それ自体はとても素晴らしいことです。

ですが、それゆえに人間関係で傷つき、疲弊しやすいのも事実です。

 

今、人を信じることが怖くても人間不信になった原因と心の仕組みを理解して自分に向き合うことで、人と関わることが好きになり、人生レベルでポジティブな変化が起こります。

なにより人間関係のストレスがほぼ無くなりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

目次

1. 優しい人が人間不信になりやすい理由

ここでは優しい人が人間不信になりやすい理由を解説します。

優しい人の特徴として、

  • 相手の立場で考えられる
  • 思いやりがある
  • サービス精神が強い
  • 自分より相手を立てる

といったものがあります。

 

これらはどれも人として魅力的で素晴らしい特徴ですが、注意すべきポイントもあります。

1-1. 相手や周りに期待しすぎた結果

優しい人が相手に高い期待と信頼を寄せることが、人間不信の原因となる場合があります。

研究によれば、優しい人ほど他人に対する信頼が高い傾向があり、この信頼が裏切られた際に失望感や不信感が強まるとされています。

その理由はシンプルで、私たちは自分を基準に相手を見るわけですが、優しい人やいい人はその基準が高いのです。

  • 自分ならこんな発言はしないのに…
  • 自分だったら〇〇してあげるのに…
  • ここでこんなことをするなんて…

というエピソードが重なるとメンタルが疲弊していきます。

 

また決定的でショックな出来事があると人との関わりが怖くなります。

 

このようなケースでは自分と相手の違い、気配りの有無や視座の高さの違いを知っておかないと傷つくことになります。

相手や周りに対して適切な期待と信頼の設定が重要であり、他人に対して過度な期待を持つことが人間不信のリスクを増加させる要因となる可能性があります。

  • 優しい人やいい人は自分が優しいという自覚を持つ
  • 相手や周りの人が自分ほど優しくないかもしれないということを知る

1-2. 過去のつらい体験から優しくなった人

優しい人の優しさは過去の辛い経験を乗り越えて獲得したケースも多いです。

この場合、優しい人が人間不信になりやすいというより、そもそも他者への信頼が弱くなっているといえます。

重要
  • 人の心の動きを感じ取れる優しさは素晴らしいもの
  • その”獲得した優しさ”が信頼への不安からくるものだったら注意が必要

 

つらい経験のある優しい人は感受性や共感能力が高く、他人の言動や振る舞いを敏感に感じ取る傾向があります。

その結果、感情的に影響を受けやすい人も多いです。

 

また、過去のトラウマ体験が信頼関係に対する不安を引き起こすことが知られています。

優しい人、いつも笑顔の人で過去に友人に裏切られた経験がある場合、ショックな出来事をキッカケに信頼が揺らぎやすくなっている人も多いです。

1-3. 優しさゆえに周りの期待に応えすぎてしまう

優しい人は思いやりがあり、サービス精神旺盛な人も多いです。

もちろん良いことですが、他人の要求に応えすぎ、自分が疲弊することで、人間不信の原因となる場合があります。

 

私自身の経験やクライアントさんをみても、共感性が高い人は他人の感情を理解しやすい一方で、自分のニーズや気持ちを適切に表現することが難しいという傾向があります。

本人は無自覚でも、自分と相手では無意識に相手を優先させることが多いのです。

そのため、他人の要求に対して断りにくい人が多いです。

 

優しい人が職場で残業を断れず、適切な境界を設定できずにストレスを抱え込んだ結果、人間不信につながることがあります。

 

このような状況は自分はもちろん、周りもストレスを抱え込んで限界が近づいていることに気が付きにくいので注意が必要です。

適切な境界の設定はとても重要であり、他者の要求に対して自分を後回しにしないことが人間不信をはじめ、トラブルを防ぐ要因となります。

  • 『優しいね』と言われたことがある人は自分が優しいという自覚を持つ
  • 優しい人は無理をしがちということをチームや仲間で情報共有する

1-4. 自己犠牲が当たり前になっている

自己犠牲とは自分を犠牲にして何らかの目的や他者のために、自分の時間・労力・身体・生命をささげることです。

命懸けや身を挺してというのは日常的ではありませんが、自分の時間と労力を捧げている人は一定数います。

 

とくに優しい人は『〇〇さんが喜んでくれるなら…』という周りのニーズに対して、無自覚に自己犠牲になっているケースはとても多いです。

 

日本人の国民性もあって自己犠牲を美化する傾向は強いように感じます。(私も世界観としては好きです)

しかし無自覚に自己犠牲が当たり前になっているのは危険です。

 

『ここぞというときに…』『家族(仲間)のためには…』というのは理解できますが、日常的に自分の時間と労力を無自覚に提供していては消耗するのは当然です。

 

また長期的に見れば、自分の思いを抑圧しているために、大切な場面でパフォーマンスを発揮できず、自己実現を遠ざけている人も多いです。

その無自覚ゆえに、周りに対して『自分一人が大変な思いをして…』と不信感を募らせ、人間不信につながるケースも少なくありません。

 

不信感や不安にとらわれる時は自分に余裕のない時、つまり冷静な思考ができないときです。

逆にいえば余裕を持って自分の心と状況を俯瞰できれば不信感を周りに向けることを防げます。

  • 無自覚な自己犠牲は消耗が激しく、すぐ限界を迎える
  • 周りの人と同じように自分も大切にする(余裕の確保)

1-5. 相手の気持ちや意図が見えるがゆえにマイナス思考になる

優しい人は相手の気持ちや意図を感じ取る能力が高いために、普通の人が気に留めないような相手の反応が気になることがあります。

もちろん相手の心の機微を感じ取れる能力を持っていることは素晴らしいことですが、インプットされる情報量が多くなるほど、処理にエネルギーを取られますし、相手や周りに影響されやすくなります。

 

良い情報はもちろん、不満や苛立ちなどのネガティブな情報も感じ取ってしまうわけですから、人一倍疲れますよね。

ネガティブな情報に触れる機会が多いほど、ストレスが溜まりますし、イメージと違う本心が垣間見えると人間不信の原因になります。

 

重要なのは自分は感受性が強く、相手の気持ちや意図を感じ取る能力が高い、すなわち影響されやすいと知っておくことです。

重要
  • 自分は感受性が強い
  • 相手の気持ちや意図を感じ取る能力が高い
    それゆえに⇩
  • 相手や周りに影響されやすいと自己理解する

 

感受性が豊かな人、繊細な人が完全に鈍感になることは出来ません。

しかし意識して自分のやるべきことに集中するなどして、周りの情報をシャットアウトすることは可能です。

2. 共感性の高さと優しさは強み

優しい人が人間不信になると、その優しさや共感性の高さが悪く思えてくる人も多いです。

先述したように、その優しさが生きづらさに感じることもありますが、正しく使うと紛れもない強みになります。

2-1. 他人との深い絆の構築

共感性の高い優しい人は他人と深い絆を築きやすく、信頼と支持を受けることが多いです。

私たちは他者に理解されないと孤独や疎外感を感じます。

反対に自分の思っていることを共感・理解されると強い絆や信頼を感じます。

 

相手を理解する能力に長けた優しい人は信頼と支持を受けることにおいて、かなり優位といえます。

人間関係の基盤を築く上で、相手の気持ちやニーズを理解する上で共感性の高さは欠かせません。

 

映画や小説の中で共感性の高い人が友人の困難な状況に寄り添い、励ましとサポートを提供することで、友情が深まり、相手からの信頼を得るというのはお決まりのストーリーですよね。

  • 共感しすぎると疲弊してしまうが、良好な人間関係の構築に大きく貢献する
  • 自分の共感能力を把握しておく、自己理解が大切

2-2. 問題解決能力とマネジメント能力

共感性の高い優しい人は相手の意図や思いを汲み取る能力に長けています。

この能力は問題解決やマネジメントにおいて欠かせないものです。

 

共感性が高い人は他人の視点や感情を理解しやすく、協力的な解決策を見つけるのに役立ちます。

共感性の高さは協力と共同作業、チームプレーにおいて強みとなります。

共感性の高い人がチームの一員として、他のメンバーの意図や感情を考慮しながら課題に取り組むことで効果的な問題解決と協力関係を実現します。

 

このような共感性を持った人がいるかどうかで組織のパフォーマンスは大きな差が生まれます。

共感性は問題解決と協力関係の能力を向上させ、チームやコミュニティ内で各々がパフォーマンスを発揮し、貢献する手助けとなります。

ここでの共感性が高い人とは

  1. 相手の気持ちを理解できる
  2. 相手の視点を持って理解できる

の2点が可能な人です。

2-3. 優秀なリーダーの適性

共感性の高い優しい人は他人を支援することを通じて自己成長し、自身と他人の幸福に貢献します。

共感性が高いということは、周りが見える視座を持っているということです。

 

他者のニーズを理解し、善意を示すことで、自己満足感が高まり、自己成長が促進されることが示されています。

これは自分本位で周りが見えていない人には得難い満足感です。

 

他者へのサポートをすることで自己充実感を得られることは共感性の高い人の強みとなります。

これらは優秀なリーダーに欠かせない適性です。

重要

優秀なリーダーは

  • 自分視点と相手視点を行き来できる
  • 他者のニーズを理解できる視座を持っている

 

2-4. 自分軸のない共感は相手に振り回されることも

共感性の高い優しい人が自分軸を持たずに共感しすぎると、相手に振り回されるリスクが高まります。

過度に他人に合わせすぎると、自己アイデンティティが薄れ、ストレスや不満を抱えることになります。

 

自分軸を持つことは、対等で健全な関係を維持するために重要です。

共感性の高い人が自分のニーズを無視して相手の要求に応え続け、自己犠牲を重ねることで、ストレスや不満が蓄積されると、その関係は長続きしません。

 

共感性と優しさを活かしつつも、自分軸を持つことが大切であり、健康な関係を維持するためのバランスを取ることが重要です。

3. これからも今までどおり人を信じていい

人間不信になった時の回復方法として、

  • 人に期待しない
  • 本気で人を信じない

というものがあります。

 

大きな期待をしなければ裏切られないというロジックだと思いますが、根本的な解決策とはいえません。

 

なぜなら人を信じた上でしか、成し遂げられないことや幸福を感じる関係性があるからです。

私の主張は『人を信じたい人は”人への理解”を深めた上で今までどおり信じるべき』です。

3-1. 人間不信の本質は恐怖心

人間不信の根本には他人への恐怖心が存在し、これを理解することが重要です。

自分の中に恐怖心がある、何かに怯えているというのは認められない人もいるかと思います。

 

でも冷静に考えてみれば、人間ですから怖いものがあるのは当然です。

信じていた人が手のひらを返したわけですから、友人や恋人、尊敬していた人などを失う強烈な喪失体験です。

動揺して当たり前なんですよ。

 

人間不信は他人に対する恐怖や不安が原因となることが多く、過去の傷ついた経験やトラウマがこの恐怖心を増幅します。

人間不信の本質である恐怖心を理解することが克服の第一歩となります。

 

恐怖心の克服は

  1. 怖がる自分を認めてあげること
  2. 怖く思える理由や背景を高い視点から観て理解すること

の2点が重要になります。

3-2. 人について理解が深まれば恐怖心は消える

では、どのように人を信じればいいかというと

  1. (自分も含め)人は状況によって人を裏切るもの
  2. 多くの人は裏切りを経験することで成長する

ということを理解しておくことが重要になります。

 

① については『だから人間不信になるんだよ!』という声が聞こえてきそうです。

確かにその通りなのですが、それはおそらくあなたも同じはずです。

 

例えば家族の身に危険が及びそうになって、その危機を回避するためだったら裏切り行為をしてしまいそうじゃないですか?

もしくは自分の命が危ないと感じたら?

所謂『仕方なかった…』というやつですね。

 

極端なケースかもしれませんが、危機的な状況に追い込まれると人は簡単に裏切ります。

私も家族の身に危険が迫っているとしたら人の道に外れない程度の裏切り行為ならすると思います。

そしてもっとも重要なのは、裏切り行為に踏み切る『仕方なかった…』のラインは人によって大きく違うということです。

 

『えっ、そんなことで裏切るの?』という心の弱さの人もいれば、『そんな事情がありながら耐え続けていたんですね…』というケースもあります。

 

裏切られた際にショックを受けるのは『えっ、そんなことで裏切るの?』だと思います。

  • そんな短絡的な動機で?
  • そんなに自分勝手なことがよく言えるよね…
  • 信念やプライドは無いんですか…

と言いたくなるような裏切り行為は自分が当事者になることは少なくても、意外に散見します。

 

ただ、他人事は気に留まらないので当事者になった時インパクトが大きいのです。

 

自分が当事者になり、信頼してた人から裏切られた時はショックを受けて相手を恨みます。

やがて時間の経過とともに、人の弱さや自分勝手な側面を観て『やれやれ、人間ってこんなもんかな…』と思えると達観できているといえます。

 

この”視点が上がる経験”は人として成長する上でとても重要なことです。

普段は見て見ぬふりをしていた人間の弱さ、負の側面を認めたということです。

まさに人間理解が深まったとえいますね。

 

他人を理解し、相手の視点や感情を理解することで人間への理解が深まり、恐怖心は薄れ消えていきます。

人間関係で感じる恐怖心は

  • 相手が理解できない反応をした時
  • それまでの自分の理解を大きく超えた時

に感じます。

 

あきらめではなく、人の弱さを知った上で『しょうがない人だな…』と思えると、そこに恐怖心はありません。

同時に『自分にも同じような心の弱さを持っているかもしれないな…』と冷静に自分を俯瞰できます。

 

人の成長には痛みと時間を必要とします。

人への理解が深まれば、恐怖心が消えて、今までどおり人を信じて健全な信頼感を構築したいと思えるようになります。

3-3. 身勝手で短絡的だけど人が好き

人は時折身勝手で短絡的な行動をとりますが、基本的につながりを求める存在です。

人間は社会的動物であり、人間関係やコミュニケーションが幸福感と満足感に影響を与えます。

 

マズローの社会的欲求(所属と愛の欲求)ですね。

私たちは本能的に繋がりを求めていますから、人間不信になって悩みながらも繋がりを求めるというのは自然な行動です。

人間不信で悩みながらも、人とのつながりを求めるのは矛盾ではない

 

人生の中では信じられないような酷い裏切りによって、人と繋がることを拒絶したくなるような経験をすることもあるでしょう。(私はあります)

そこから立ち直るには

  • 気持ちや思いを消化する時間
  • 新しい出会い(心のつながり)
  • 人間理解

が欠かせません。

 

多くのクライアントさんに共通するのが『人間ってどうしようもないけど、やっぱり好きかも…』というフェーズを通ることです。

それが矛盾の多い人間を理解することですし、その先に達観(大いなる成長)があります。

3-4. 私たち求める幸せや成功は人伝にもたらされる

一部を除いて、幸福と成功は他人との関係性によってもたらされます。

他人を信じること、信頼関係の構築は個人的な幸福に大いに影響します。

経済的な成功ですら、人とのつながりなくしては実現できません。

 

先述した、人間不信になった時の回復方法として

  • 人に期待しない
  • 本気で人を信じない

という方法があることをご紹介しましたが、これらは根本的な解決になり得ません。

 

幸福感と成功は孤立した状態では難しいものであり、他人との共生や共感が不可欠です。

『いつかは裏切られるかも…』とビクビクしているのは幸せとはいえないでしょう。

人間関係は幸福感の主要な要因であり、信頼関係は成功に向けた基盤となるものです。

 

人間不信になるほど傷つくのも人との繋がりですが、そこから立ち直り、幸福感を感じるのも人とのつながりによってです。

 

『人間ひとりでは生きられない』と言いますが、真偽は別としてポジティブな関係性を築ける方が幸せを手にしやすいのは確かです。

一時的に『人に期待しない』『本気で人を信じない』というのは問題ないですが、あくまで回復するフェーズと考えることをオススメします。

4. 優しい人が人間不信にならないための注意点

ここでは共感性の高い優しい人が人間不信にならないための注意点を解説します。

ポイントは

  1. 自分の感情を安易に消耗しない
  2. 消耗したら早急に回復させる

の2点です。

4-1. 自己認識と感情のチューニング

優しい人が人間不信にならないためには、自己認識を高め、感情を適切に調整するスキルが重要です。

自己認識は、自分自身の価値観や感情を理解し、優しい性格に対する自信を高めるのに役立ちます。

 

感情の調整は、過剰な不安や怒りを和らげ、冷静な判断を可能にする重要な要素です。

優しい人が感情の管理を向上させ、自己認識を高めるために、感情日誌をつけたり、冷静な判断を促進する瞑想を実践したりすることがあります。

自己認識と感情の調整は、人間不信を避けるための重要なスキルであり、日常生活で実践可能です。

 

自己認識や自己理解の方法について、詳しくは後述していますが、やはり瞑想がおすすめです。

瞑想といっても難しいものではありません。

おすすめの瞑想は

  1. 脳のインプットを遮断
  2. 思考もできるだけ止める
  3. 自分の呼吸に集中する
という3点を意識して実践してみて下さい。
インターネット常時接続の生活が当たり前になった現代では、視覚と聴覚情報をカットするだけでも自分に向き合った実感が得られると思います。
逆にいえば、それだけ外側の情報によって自分に向き合う時間を奪われているということですね。

4-2. 境界の設定とアサーションの練習

優しい人が他者との健全な関係を築くためには、境界の設定とアサーション(自己主張)のスキルを練習することが必要です。

 

境界の設定は、他人の要求に適切に対応し、自己ケアを守るために不可欠です。

つまり自分のすべきこととそうではないことを論理的に考え、実装することを徹底します。

 

優しく、思いやりがある人はサービス精神旺盛です。

これはすなわち感情に流されやすいといえるわけですが、ここに理論的な優先順位があると、自己犠牲になったり、ストレスを感じることを防げます。

 

またアサーションは、自分の意見や感情を論理的かつ適切に伝えるために役立ち、健全なコミュニケーションを支えます。

健全なコミュニケーションは

  • 対等な関係性
  • 理論的な優先順位を踏まえた健全な自己主張(アサーション)

に担保されます。

 

境界の設定を練習し、他人からの要求に適切に対処する方法を学ぶことで、ストレスを軽減し、健全な関係を維持します。

優しい人の中には感情を乗せない対応をドライで素っ気なく感じる人もいるかと思いますが、双方(相手と自分)にメリットがあります。

 

境界の設定とアサーションは、健全かつ対等な人間関係を築くために不可欠なスキルであり、積極的に実践することで人間不信を防ぐ助けとなります。

4-3. メンタルの疲労回避とバランスの取り方

優しい人が人間不信を避けるためには、メンタルの疲労回避と生活のバランスを保つことが重要です。

過度な人間関係や仕事への負荷は疲労を引き起こし、ストレスの原因となります。

たとえ大好きなことでも、やりすぎると大きなストレスを感じます。

 

ライフバランスの取り方は、身体的、精神的な健康を保つ鍵となります。

ポイントは

  • 別の好きなことをする
  • 何も考えない時間を持つ

の2点です。

 

根を詰めすぎた時に有効なのは、今いる空間から離れて、それを忘れることです。

余力があれば、別の好きなことをゆっくりやってみる。

やる気が出ないほど疲れていれば、大人しく休む、なにも考えずゆっくり過ごすことが早急な回復につながります。

 

優しい人が定期的な休息や趣味の追求を通じて、ストレスを軽減し、バランスを保つことで、人間不信を予防します。

とくに消耗しているときは、優しさを自分のみに集中させてあげましょう。

疲労回避とバランスの取り方は、優しい人が健康で持続可能な人間関係を築くために不可欠であり、人間不信を回避する助けとなります。

4-4. 善意の維持と詐欺への警戒

優しい人が人間不信を避けるためには、善意を維持しながらも詐欺や悪意に対して警戒するバランスが必要です。

 

善意を持つことは良い人間関係の基盤であり、他人との信頼を築く要因です。

しかし、詐欺や悪意に対しても注意が必要であり、警戒心を持つことは自己保護の一環です。

 

善意を持つ一方で、不審な取引や詐欺に対しては慎重に調査し、自己保護策を講じることが重要です。

優しい人が詐欺に巻き込まれたり、悪意を持つ人に搾取されないように、情報を確認し、信頼できる関係を構築することが大切です。

 

善意を持つことは大切ですが、詐欺や悪意に対しても警戒心を持つことは自己保護のために重要です。

バランスを保ちながら、他人との健全な関係を築くための注意点を実践することで、人間不信を予防できます。

重要
  • 優しさゆえに感情に流されやすい自覚を持つ
  • 理論的な自己主張で詐欺や搾取に予防線を張る

5. 優しい人が人間不信になった時の対処法

ここでは優しい人が人間不信になった時の対処法について解説します。

5-1. 自己ケアとストレス管理

優しい人が人間不信に陥った場合、自己ケアとストレス管理が重要です。

ストレスは人間不信の原因となります。

強いストレスの掛かった状態では抽象思考や冷静な判断ができません。

 

自己ケア、リラクゼーション、運動などの方法は、ストレスを軽減し、心の安定を取り戻すのに役立ちます。

人間関係で傷ついたり、信頼を失ったりした場合、ヨガや瞑想などはもちろん、軽めの運動など身体を使うの自己ケア活動を取り入れ、ストレスを大きく軽減できます。

 

自己ケアとストレス管理は、人間不信から回復するための基本的なステップであり、心の健康を保つために必要です。

  • 自分のケアを後回しにしない
  • メンタルケアは身体にアプローチすれば上手くいく

5-2. 心の健康のサポートを受ける

人間不信に悩む優しい人にとって、心の健康のサポートを受けることは効果的な対処法です。

専門家のカウンセリングやコーチングは、過去のトラウマや感情の整理に役立ち、人間不信の克服に寄与します。

 

これまでのクライアントさんを見ていても、優しいが故の心の使い方の特徴があり、その使い方が本人を苦しめる原因になっていたケースはとても多いです。

  • この考え方が自己犠牲だったなんて…
  • 自分を後回しにすることが相手の裏切りを助長していたなんて…

という気付きは一人で考えても到達できません。

 

心の健康のサポートを受けることは、人間不信の克服において重要です。

プロのセッションによって深い部分の心の声を聞くことで、自己理解が深まり、効果的な方法を見つけることができます。

5-3. 過去のトラウマの克服

過去のトラウマを克服することは、人間不信から回復するために不可欠です。

トラウマは強い苦痛や脅威を伴う出来事や経験に直面した際に生じる心的な傷害です。

 

このようなトラウマ体験は、個人の心理的安定や安全感を根本から揺るがすものであり、しばしば恐怖、無力感、または恐怖を感じることが特徴です。

トラウマにはさまざまな形があり、一回限りの出来事(例えば、事故や自然災害、暴力的な攻撃など)から、継続的な状況(例えば、虐待や避難生活、戦争など)までを含みます。

 

トラウマの怖いところは過去の恐怖体験を思い出す(フラッシュバックする)ことで、今この瞬間、目の前にある恐怖のように感じてしまうことです。

 

過去のトラウマは人間関係に対する恐怖を引き起こす要因となります。

普段は気にならないトラウマでも、小さな不安をきっかけにして、自分で抑えられない不安に増大しやすいです。

トラウマの克服は、感情の浄化と適切な処理を通じて、信頼を取り戻すのに役立ちます。

 

過去のつらいエピソードに向き合うことは苦痛を伴いますが、未来の自分にも影響を与えている場合は過去の自分に向き合い、共感し、理解してあげる時間を持つことが必要です。

過去のトラウマの克服は、人間不信からの回復に向けた重要なステップであり多くの場合、専門家のサポートを受けることが必要です。

5-4. 意識的な信頼再構築

人間不信に苦しむ優しい人は、意識的な信頼再構築を行うことで、新たな信頼関係を築くことができます。

過去の心傷により、信頼感が失われた場合でも、新たな関係を築く機会があります。

 

専門家のサポートや意識的な努力、コミュニケーションスキルの向上を通じて、信頼を再建することが可能です。

 

ただ難しいのは、信頼や人間不信は回復できるが、その方法はそれぞれ異なるということです。

 

職場も含め、付き合う人たちを変えただけで、すべて上手くいくようになった人もいます。

一方で、過去のトラウマのカウンセリングを重ねることで人への信頼を獲得できた人もいます。

 

しかしアプローチは違っても共通するのは、『自分が思っている以上に自分と深く向き合うことに成功した』ということです。

自分と深く向き合えなければ、そもそも何が必要なのかが見えてきませんし、行動に移すこともできません。

 

意識的な信頼再構築は、人間不信からの回復に向けた重要なステップであり、新しい関係を築くチャンスを提供します。

5-5. 人を好きでいるために人について学ぶ

人間不信から抜け出すためには、人間心理や人間関係について学び、他人を理解する努力が重要です。

他人の行動や感情に対する理解が深まると、信頼感が向上し、人間不信を軽減させることができます。

 

心理学やコミュニケーションスキルの向上は、健全な関係の構築に役立ちます。

優しい人、共感性の高い人が思いや気持ちを汲み取りやすいことは先述しました。

これは文学的に人や人間関係を見ているといえます。

 

そこに心理学の理論的な軸を持って、相手や関係性が見えるようになると、かなりストレスフリーに近付きます。

ちなみに私はコーチング理論を修めることで人についての理解が深まり、人間関係でストレスを感じることは無くなりました。

 

例えば恋愛において、相手の気持ちや思いを文学的な視点(共感)で理解ですることは大切です。

所謂相手の気持ちを考えるということですね。

 

しかし一方で、状況やタイミング、より高い視点で自分と相手の関係性を俯瞰することも同じくらい重要になってきます。(戦略的で理系的な視点ですね)

 

他人を理解し、人間関係に対する洞察を深める努力は、人間不信を克服するために有益であり、健全な関係の構築の基盤となります。

6. 共感性の高い優しい人が人間関係を楽しむ方法

ここでは共感性の高い優しい人がストレスフリーで人間関係を楽しむ方法について解説します。

  1. 共感性を強みに変える
  2. 共感力を自分に使い自己理解を深める
  3. 自分軸を持てば他者の言動に流されない
  4. 人への理解を深める

 

6-1. 共感性を強みに変える

共感性を強みに変えるためには、他人との共感を育て、協力的な人間関係を築くことがポイントです。

共感性は他人との絆を深め、協力や共同作業の能力を高めます。

  • この人は自分のことを理解してくれている
  • いつも自分のことを気にかけてくれている
  • 視点や感性が自分と近い気がする

という人に対しては親近感を持つものです。

 

共感的な行動は、相手の信頼を獲得し、健全な関係を築く助けとなります。

共感性の高い人が他人の感情に共感し、サポートを提供することで、友情や協力的な仕事仲間との関係が強化されます。

 

共感能力の高さゆえに、相手の身勝手さが見えて疲れることもありますが、それ以上に信頼できる仲間を作るために欠かせない能力をすでに自分は持っているという自覚が大切です。

6-2. 共感力を自分に使い自己理解を深める

共感力は相手だけに使える能力ではありません。

共感力を自己理解に活かすことは、優しい人がストレスフリーで人間関係を楽しむための重要なステップです。

 

共感力を自分自身に向けることで、自己理解が深まり、感情やニーズをよりよく理解しやすくなります。

これは自己受容や自己成長、自己肯定感アップに繋がります。

 

と、口で言うのは簡単ですが、”自分が一番理解しにくい人間は自分”という事実も知っておく必要があります。

 

おすすめは毎日20分、自分に向き合う時間を持つことです。

共感性の高い人が自己共感を強化し、自分の感情や価値観に理解を深めるために、ジャーナリング(筆記開示)やセルフコーチングを実践すると短期間で大きな成果につながります。

コーチングで人生を大きく変えるメソッドやゴール設定も、深い自己理解があって効果を発揮するものだからです。

 

言い方を変えれば、自己理解とは自分との人間関係です。

理解できない、理解しようとしないと、どんな人とも人間関係は成立しません。

共感力を自分に向け、自己理解を深めることは、優しい人がストレスフリーでより豊かな人間関係を楽しむための重要な基礎になります。

【参考記事】
>>自己肯定感を高める方法をプロコーチが完全解説|今どんな状況でも自己肯定感は高められる

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6-3. 自分軸を持てば他者の言動に流されない

自分軸を持つことは、共感性の高い優しい人が他者の言動に流されないための重要な要素です。

  • 自分軸がない
  • 相手の言動にいつも流されてしまう

という悩みを持つ人の多くの人は自分軸がないのではなく、共感能力が高いから大きく影響されて、ブレてしまうということです。

つまり自分の共感能力の高さに気が付いていません。

 

自分軸を持つことは、他人の期待や評価に左右されず、自分の価値観や信念に忠実に生きる力を養います。

これは自尊心や自己肯定感、精神的な強さをより促進します。

 

共感性の高い人が自分軸を強化し、他人の影響を受けずに自分の人生を歩むために、自分のあり方を意識することが重要です。

あり方というのは

  • 自分は〇〇だ
  • 誰に対しても〇〇のように振る舞う

という宣言や信念のイメージです。

 

自分軸を持っている人は他者の言動に流されないし、ブレても早急に自己修正できるため、自己信頼と精神的な強さを持ち続けることができます。

【参考記事】
>>【もう振り回されない】他人の言動に一喜一憂しない方法と自分軸の作り方

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6-4. 人への理解を深める

特定の相手を理解しようとすることも重要ですが、『人への理解を深めること』も同じくらい重要です。

なぜなら人(人間心理)への理解があると、相手が変わっても同じように対応できるからです。

 

人間の行動や感情に対する理解を深めることは、共感性の高い優しい人がストレスフリーで人間関係を楽しむための鍵です。

 

先述したとおり

  • 人は条件や環境によって簡単に裏切る
  • その条件や程度はかなりの個人差がある

ということでした。

 

この知識があるだけで、実際の裏切りを経験した際に相手を恨んだり、絶望するリスクを下げることができます。

 

  • 人は身勝手で弱い部分を持った生き物
  • でもそれは自分も同じ
  • 今回は相手の弱さが表出したのかな…

と理解できると、ショックは受けても絶望や相手への恨みは回避できそうですよね。

 

人間への理解を深める努力は、共感性の高い優しい人がストレスフリーでより豊かな人間関係を築くために重要であり、コミュニケーションスキルの向上にもつながります。

7. 繊細さと感受性の高さを気にならなくする方法

繊細さと感受性の高さは基本的には変えられません。

しかし気にならなくする方法はあります。

7-1. 持って生まれた繊細さは変えられない

繊細さや感受性は個人の特性・性格の一部であり、生まれ持ったものです。

これを変えることは難しいですが、コントロールすることは可能です。

例えば

  • 相手の言葉を変換する
  • 相手の思わしくない言動や振る舞いの背後を理解してあげる

というものです。

 

中には『ただでさえ気疲れが多いのにそんなことまでしたくない』という人もいるかと思います。

ですが、これは自分のために有効な防衛策です。

 

相手の言動や振る舞いによって自分のパフォーマンスを下げて、さらに言い返すにしても自分を責めるにしても結局消耗するのは自分です。

それを相手を理解し、言葉を変換するだけで『やれやれ、しょうがない人だな…』と同じ土俵に立つことを避けられるのですからコスパは高いです。

 

もちろん感情が収まらないときは例外的に反論してもいいと思いますが、あくまで特例としておくのがオススメです。

7-2. 相手の反応が気にならなくなる方法を学ぶ

繊細な人が他人の反応に過度に気になることを軽減するためには、コミュニケーションスキルや心理的な戦略を学び、自己効力感を高めることが役立ちます。

 

具体的には

  • 相手の言葉を変換する
  • 相手の思わしくない言動や振る舞いの背後を理解してあげる
  • 自分のやりたいこと、やるべきことに集中する
  • 可能な限り離れる
  • 接触回数を減らす
  • 仲良くなる

があります。

 

先述した

  • 相手の言葉を変換する
  • 相手の思わしくない言動や振る舞いの背後を理解してあげる

というのは有効な方法です。

 

例えば相手の言動や態度が威圧的に思えたとして、そのままにしておくと苦手な人と一緒にいることを我慢し続けることになります。

しかし相手に悪気がない、ガサツだけど根はまじめな人だと理解できれば、その後のストレスは半減します。

 

相手の言葉を変換するためには、自分の心の声(セルフトーク)を変換できるようになるのが近道です。⇩

【参考記事】
>>セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜

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7-3. 自分のやるべきことに集中する

加えて

  • 自分のやりたいこと、やるべきことに集中する

というのもオススメです。

 

私たちは自分の重要性関数を持っています。

自分の重要性関数は状況によって変わるし、意図的に変えることができます。

つまり自分にとって重要なこと、より大切なことに取り組んでいれば相手の反応はマスキングされるということです。

 

例えば職場で反りの合わない人の言動が気になって仕方がない時に、部署の存続を揺るがすトラブルが起こったとします。

すると、より重要なピンチに対応するために気に食わない人の言動や態度など、どうでも良くなりますし、協力すら出来てしまいます。

 

子どもが入院したなどの家族のピンチも同様です。

自分にとって重要なことが出現し、それにロックオン出来ていれば周りの雑音は気になりません。

 

『いつも集中するのは大変じゃないか?』と思う人もいますが、自分を守るシールドの役割もあるのでかなり有益な方法です。

もちろん意図的に集中するのは”タスクの中のゲーム性”や”自己成長”など、ポジティブなものです。

 

自己効力感を高め、自己肯定感を強化するためには、自分の目標に向かって集中することが役立ちます。

繊細な人が自己効力感を高めるために、日常的にタスク管理やゴール設定を行い、自己成長に焦点を当てましょう。

7-4. 可能なら物理的に離れる

次にオススメな方法は

  • 可能な限り離れる
  • 接触回数を減らす

です。

この対策は対症療法ですが、可能であれば物理的に離れるのがもっとも効果的です。

 

デメリットは実践できる人が限られていることですね。

7-5. 共感能力を活かして仲間になる

一方で誰でもチャレンジできるのが

  • 苦手な人と仲良くなる

ということです。

 

私たちは苦手な人、ストレスを感じる人がいると無意識に距離を取ろうとするものです。

 

ですが、反対に距離を縮めることで仲間や味方にすることができれば、自分のコンフォートゾーンを広げることができます。

コンフォートゾーンとは『自分らしくいられる慣れ親しんだ空間』です。

 

コンフォートゾーンでリラックスしている状態は、繊細で感受性の高い人でも外部の刺激に対して、いい意味で鈍感になれています。

相互理解が深まると、

  • 仲間意識が生まれる
  • 適切な距離感が作れる
  • お互いリラックスできる
  • パフォーマンスが上がる

など、お互いにとって多くのメリットがあります。

 

繊細さと感受性の高さは変えることは難しいものの、気にならなくなる方法が存在します。

自分の繊細さそのものを調整することは難しいものの、自分がいる環境、その環境の認識を変えることは簡単にできます。

『ここは安心できる場所だ』と心から思えれば、リラックスできて結果的に繊細さが薄れていきます。

 

上記の方法を実践することで、繊細な人が感受性をポジティブに活用し、ストレスを軽減し、充実した人生を築くことが可能です。

 

8. 優しい人の人間不信の克服方法

ここでは優しい人の人間不信の克服方法を具体的に解説します。

8-1. アファメーション

アファメーションは自己肯定感やポジティブ思考を育てるための手法として、誰にでも実践できます。

 

アファメーションは”理想の自分の台本”と理解しておくといいです。

  • 今の自分を変えたい
  • 〇〇での自分の振る舞いを変えたい
  • 自分のあり方を変えたい

など、抽象度の高いイメージから具体的な場面での振る舞いまで活用できます。

 

理想の自分のあり方、振る舞いを繰り返しポジティブなメッセージで自分に向けることで、新しい自己イメージを作り、定着させる効果があります。

 

今回のテーマですと

  • 私は自分の優しさと共感性を活かし、人間関係を自由に楽しんでいる
  • 人を深く理解した上で、それでも人を信じたいと思っている
  • そんな自分を心から誇りに思っている

といった具合にイメージしやすく、感情を乗せる文章を作り、読み上げます。

 

ポイントはリアルにイメージして、そのように振る舞う(演じる)ことです。

そしてそれを繰り返すことで自分の当たり前に落とし込むことです。

台本なので、読んだだけでは効果を発揮しません。

【参考記事】
>>アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と具体例〜

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8-2. セルフトークのコントロール

セルフトークとは内省的な心の声です。

セルフトークはセルフイメージの元になるものです。

 

自分に対してネガティブな声かけが多いと

  • あらゆることに否定的
  • 抑圧的で限定的
  • チャレンジに消極的

という、閉鎖的な自己イメージになります。

 

一方、自分への声かけがポジティブなものが多いと

  • 存在はもちろん、失敗に対しても肯定的
  • 開放的で変化を求める
  • チャレンジに積極的

という、いい感じの自己イメージが作られます。

 

セルフトークは自己評価やストレスの調整に大きな影響を与えます。

そして重要なのが、私たちはセルフイメージ以上のことはできないということです。

 

ただの心の声と侮ってはいけません。

私たちの人生すら左右してしまいます。

 

人生にはつらい場面もしんどい時期もあります。

今回のテーマのように、裏切りにあった際のセルフトークはとくに注意してマネジメントしたいですね。

【参考記事】
>>セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜

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セルフトークとは

8-3. コーチングセッション

コーチングセッションはマインドの専門家からの指導を受けることで、自己成長と人間関係の改善に役立つ方法です。

コーチングセッションという守秘義務のある特別な場で傾聴と対話によって、クライアントの望む答えに辿り着くことができます。

 

私たちは大人になる過程でさまざまな抑圧を無意識にしています。

また自分の認知や思考のクセは自分では気付くことができません。

それらの抑圧やクセがその人らしさや個性になっていることもありますが、本人の未来や可能性を制限していることも多々あります。

 

所謂『頑張っているけど上手くいかない…』というしんどい状態です。

ただのHow to なら動画などで学べますが、自分のマインドの使い方となると、マンツーマンでのセッションが最適解です。

その場で修正できますし、体感を共有することで圧倒的に学びが早いです。

10. 今は共感性の高い優しい人が求められている時代

10-1. 一緒にいて居心地のいい人が求められている

現代社会では、優しさや共感性が優れた人が、より重要視されています。

クセのあるスペシャリストよりも、協力的で人間関係を築く能力を持つ人が求められています。

 

実際ほとんどの人は、自分たちが普段仕事をする場には

  • 共感能力の高い人
  • 一緒に居て付き合いやすい人
  • 気遣いや周りのことに配慮できる人

に居て欲しいはずです。(仕事ができるのは大前提)

10-2. クセのあるスペシャリストは要らない

反対に、付き合いにくいスペシャリストはスポット契約でいいわけです。

 

グローバルな経済と多様な文化が交流する現代社会では、協力とコミュニケーション能力が成功に不可欠です。

共感性や優しさは異なるバックグラウンドを持つ人々と協力し、問題を解決する上で欠かせない能力です。

10-3. 一緒にいて居心地のいい人が求められている

より成熟した社会では、他人との関係性が居心地の良さに重点を置くようになります。

優しさや共感性を持った人材が求められ、重宝されます。

 

ストレスの多い現代社会では、ストレスリリーフや情緒的な支えを提供できる人が求められます。

優しさと共感性は、他人に安心感や幸福感をもたらすことが証明されており、社会的なつながりを強化します。

10-3. 共感性と繊細さは優れたリーダーに必要な素養

優れたリーダーシップには、共感性と繊細さ、人についての理解が不可欠です。

現代のリーダーは部下やチームとの良好な関係を築くために、これらの素養を持つ必要があります。

 

リーダーシップは単なる指示や統制だけではなく、チームの信頼と協力を促進する役割も果たします。

共感性と繊細さを持つリーダーは、部下やメンバーのニーズに敏感に対応し、生産性と満足度を向上させます。

 

人を動かすリーダーは人の心情を理解できる必要があります。

現代社会では、優しさや共感性が高く評価され、成功に不可欠な要素となっています。

クセのあるスペシャリストよりも、協力的で人間関係を築く能力を持つ人が求められ、社会的なつながりやリーダーシップにおいて、共感性と繊細さは重要な素養とされています。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回は『優しい人が人間不信になる5つの理由と克服方法』について徹底解説しました。

 

優しさや共感性の高さは魅力であり才能です。

それなのに、それが原因となって人を信じられなくなったり、生き辛さを感じて生きるのは、とてももったいないことです。

 

自分に合った、人とのつながり方や距離感が掴めると間違いなく人生はおもしろくなります。

人生の質(満足度)は、誰とどのように繋がるかで決まります。

この記事でお伝えした、人間不信の原因と解決方法があなたの問題解決のヒントや道筋になれば幸いです。