こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
コーチングを提供させていただく中で職業や年齢、性別を問わず多くの方と関わる機会が増えました。
継続のクライアントさんはもちろん、体験セッションに来てくださった方、またセミナーやスクールに来てくださった方など場面や関わり方は様々です。
みなさんコーチングをご自身のゴールに活用しようと真剣に学んでくださっています。
今回の記事ではその中でとくによく頂くコーチング(マインド・生き方)に関する質問に可能な限り詳細にお答えする形でまとめていこうと思います。
なお、『そもそもコーチングって何・・・』という人はこちら。⇩
こんにちは。プロフェッショナルコーチの中原宏幸(@coach_nakahara)です!この記事では『コーチングって結局何をするの?どうなれるの?』という疑問にプロコーチの私がクライアントさんの成長や変化をご紹介しながら解説していきま[…]
① コーチングで努力が要らないというのは本当ですか?
コーチングにおいて努力が必要ないというのは本当です。
というより、努力してはいけません。
ですが多くの人が誤解されているのが『努力が要らない=大変なことがなく、楽にゴールを達成できる』というものです。
これは当たり前ですが間違っていますし、大変なこともたくさんあります。
でも、その大変さも含めて”最高に楽しい”のです。
コーチングでは先ずゴールを設定し、マインド(イメージ)で先取りします。
例えば−10kg減量して健康的な身体になるというゴールの場合、徹底的にゴールの自分の身体をイメージします。
その身体でないとできないこと、その身体だからこそ手に入る未来、逆にいえば今の自分では手に入らない未来までをとことんイメージします。
そしてそのイメージが本来の自分だと確信します。
その上で現状の自分の身体をゴール側から観ます。
すると『ヤバい、、、この(今の)身体はありえないわ!』となって無意識レベルで減量の方法を探し、実行していきます。
これは努力ではありません。(ゴール側のコンフォートゾーンの先取りですね)
突き動かされる感覚です。
これは痩せている自分が当たり前(のマインド)で、現状(の太っている状態)が異常事態といえるからです。
ではコーチングで必要ないと言っている努力とは何でしょうか?
それはマインドが出来上がる前にする行動を指します。
−10kgの自分を設定せずにただ行動しようとします。
一応紙に書いたりしますが情報量がスカスカで心が動くようなイメージや設計図として機能しません。
何となくイメージしただけでも一時的、衝動的な行動はできます。
意志の強い人ですと努力で短期的には痩せてダイエットに成功するでしょう。
実は多くの人がやっているのはコレなのです。(数多のダイエット法は短期的には成功します)
ですが、頑張ってスマートになった自分の自己イメージはというとダイエット前の自分のままです。
このように無意識の自己イメージを変えることなく負荷や制限をかけることを努力と定義しています。(所謂頑張っている状態です)
意識では望んでいるスマートな自分になったのにすぐに元に戻ってしまうのは無意識に落とし込めなくて無理や負荷をかけているからです。(所謂リバウンドですね)
逆に現状を維持しよう、強烈に戻そうとするエネルギーをゴール達成に使うのがコーチングの本質です。
ポイントは現状をまだ実現していないゴール、すなわち理想的な未来に移行することです。
リバウンドのエネルギーが圧倒的なように、正しくマインドを使うコーチングの効果も圧倒的なのです。
② ゴール設定、なりたい自分などの設定や見直しが億劫です
ゴール設定が楽しく感じられる人と億劫に感じる人がいます。
その違いはイメージに対して臨場感を持てるかどうかです。
自分のゴールはオリジナルで最高に楽しいものですから、本来は想像しただけでワクワクしてしまうはずです。
実際子どもの頃は無邪気に無責任にやりたいことやなりたい自分を想像していたはずです。
実はこの無邪気に未来を夢見る能力こそが私たち大人が再び獲得したい能力なのです。
私たちは大人になる過程で”今の自分基準で未来をみる”という世界観を気付かないうちに刷り込まれ染まっていきます。
『いい歳して無責任なことを・・・』『現実を見ろよ!』などの言葉が心の中で聞こえたら要注意ですね。
一度その世界観に染まると自分が無邪気に夢を見ることはもちろん、そのような人に対して嫌悪感を抱いたりします。
そしてその状態(現状)の自分が自分らしいと現状維持の機能(ホメオスタシス)で定着してしまうのです。
そこに現状を越える情報が入ってくると何らかのブレーキが働いてしまうのは私たちの生体に備わった現状維持の機能(ホメオスタシス)によるものです。
ホメオスタシスは現状を維持するように働きますから、ですから現状の外のゴールをイメージしただけで否定的なセルフトークが出てくることはよくあります。
億劫になったり、『そんなこと考えても無駄だよ・・・』というネガティブな心の声が聞こえても無視することが重要です。
なぜなら、私たちの生体に備わったただの機能だからです。(そのうち現状の外に向かうことが当たり前になります)
ゴールのために普段使わない部分の筋肉を使って翌日筋肉痛に悩まされているようなものです。(慣れます)
逆に現状の外のゴールが思い描けているということですから、『コーチングを実践できていて、さらなる高みを目指している自分は最高だ!!』と褒めてセルフイメージを上げるようにして下さい。
突然の転勤や転職で見られる食欲減退など体の拒否反応と同じですから気にせず続けて下さい。
③ うまくいかない原因をすぐに性格や癖のせいにしてしまう
うまくいかない原因が性格や癖にあるのはある意味その通りといえます。
ですからコーチングではそれごと書き換えます。(思考パターンや性格ごとです)
何か一部分を改善するというよりマインド(例えば思考パターンなどのアルゴリズム)を構造的に変えてしまうということです。
おそらく性格や癖のせいにする自分が目の前の問題から目をそらせているのではという思いがあるのではないでしょうか?
もちろんタスクに対して対策をとることも重要ですが、本質的な部分、すなわち性格や癖というのも書き換えが可能です。
その第一歩がゴール設定です。
どんな自分で在りたいのかを自分の意思で決めるということです。
今まで周りの評価に流されて、受け入れていた自分像(セルフイメージ)を脱ぎ捨て、自分の在り方を意識するだけで大きな変化を実感できます。
とはいえ、自分の性格や特性は本質的には大きく変わりません。
例えば衝動的な人はその瞬発力を新しいチャレンジに活かしつつ、淡々と積み上げる重要性を学び少しずつ実践する。
また繊細で大きな変化を苦手とする人はとにかく日々の小さな変化を喜びとし、ひたすら積み上げていくといった自分に合わせたマインドの使い方を見つけていく必要があります。
④ コーチングでマインドが変わると具体的にどう変化するのですか?
コーチングではマインドの変化に重点を置いています。
なぜなら最新の認知科学では物理空間も情報空間の一部分と考えているためです。
つまり情報があって物理がある、マインドがあって物理的身体があるということです。
当然ゴール達成においてもマインドが先です。
ゴールの自分を徹底的にイメージして作り上げて、こっちがリアルだと思えるくらいになると勝手に物理空間の自分も変わってきます。
今まで当たり前にしていたことがゴール側にマインドが移行した瞬間できなくなるなどです。
私の例でいいますと、
- ファーストフードが食べれなくなった
- 悪口を言う人と話せなくなった(苦痛すぎて)
- やりたくないことが本当に出来なくなった
などです。
以前の私からすると当たり前だったことですが、ゴール側へマインドが移行した私からするとこれらはありえないこと(自分らしくないこと)だからです。
当たり前にしていたこと、すなわちコンフォートゾーンがどんどんゴール側へ書き換わっていきます。
もちろんゴール達成に重要なもの、必要なものも変化しますので同じ場所にいても見える景色が一変します。
そして選択するものが変わってしまいますので物理的現状に違和感も感じ始めます。
ですからマインドが変われば物理的現状も勝手に変化していくということです。
⑤ コンサルティングとどう違うのですか?
コンサルティングというのは具体的なやり方や方法論を教えたり、組織の構造、仕組みを変えることを指します。
一方、コーチングはマインドの使い方を教えてクライアントや組織を変えて行きます。
スポーツチームで考えてみると外部の人を入れてチームの構造や練習方法を見直していくのがコンサルタントですね。
コーチングはというと選手のマインド、チームで共有しているマインドを書き換えます。
具体的には『自分たちは世界で戦う最強のチームだ!』というエフィカシーを共有します。
エフィカシーとはゴール達成に対する自己評価のことです。
『自分たちは世界で戦う最強のチーム!』
だから・・・
- 誰よりもたくさん練習し
- 最新の科学に基づいた練習を取り入れ
- どんな大きな大会でもホームのようにリラックスしたプレーが当たり前に出来ている
というゴール側で共有している当たり前のマインドを逆算して作って行きます。
とくにギリギリの状態でのプレーが勝敗を左右するスポーツにおいてはマインドの影響が大きいといえます。
リラックス出来ていて万全の状態の時はいいですが、差し迫った状態ほど自分のマインドがパフォーマンスを決めます。
そして重要な場面というのは大抵が差し迫った状態です。
実力の差はもちろん重要な要素ですがエフィカシーの高さが勝敗を左右するのです。
ですから近年のスポーツにおいてはマインド面、メンタル面のコーチが重要な役割を果たし、成果を上げています。
⑥ アファメーションとセルフトークの違いはなんですか?
アファメーションとセルフトークは似ているところが多いため混同してしまっている人も多いかと思います。
先ず、それぞれのゴール(目的)から見て行きましょう。
アファメーションはコーチングの元祖、故ルー・タイス氏によって発見されました。
アファメーションとは独自の法則、ルールに基づいた言葉を用いて自分自身に語りかけることを言います。
セルフコーチングでは、
- アファメーション
- ビジュアライゼーション
- プライミング
を活用してゴール側をリアルに感じます。
まだイメージ空間にしかないゴールの自分をすでに達成しているかのように感じるのが目的です。
その目的はゴール側で自分が見ている景色をリアルに感じることです。(ビジュアライゼーションです)
そしてそこにポジティブな情動を組み合わせて何度も味わいます。(プライミングです)
ではアファメーションのゴールはというとビジュアライゼーションの情景を言語で記述することです。
つまりゴール側の世界をルールに乗った言葉で記述し、繰り返し読み上げることでゴール側の臨場感を何度も体験する(ビジュアライズする)ことといえます。
あくまで未来(ゴール)に対して行うものといえますね。
一方セルフトークは無意識に発せられる心の声をコントロールして、セルフイメージを書き換えるために行います。
例えば何かミスをしてしまって『やっぱり自分は何やってもダメだなぁ・・・』というセルフトークが意識に上がったとします。
これをそのままにしておくとネガティブなセルフトークが積み重なり『何をやってもダメな自分』というセルフイメージが出来上がってしまいます。
もし今、ご自身がネガティブなセルフイメージだと感じていましたら、それは過去にネガティブなセルフトーク(他人のものも含め)を受け入れてしまったからです。
そのセルフトークを意識に上げてコントロールすることでセルフイメージを書き換えていくのがセルフトークのコントロールです。
『あっ、またやってしまった・・・。私は何やってもダメだなぁ・・・』というセルフトークを『しまった、ありえないミスだ。私らしくない!すぐにフォローして改善点を洗い出そう!!』というふうに変えて行きます。
セルフトークは現状の自分の心の声をコントロールしてセルフイメージを書き換えることが目的です。
ではそのセルフトークはどこから来たものかといいますと、ゴール側の自分です。
ゴール側の自分にふさわしいセルフトークを徹底します。
まとめますと、ゴール側の自分をアファメーション、ビジュアライゼーションで作ります。
その自分を先取りして、現状で振舞います。
もしそこで以前の癖でゴール側の自分にふさわしくないセルフトークが出て来たら即、言い直す、コントロールするということです。(相応しくないからです)
そのようにゴール側の自分の臨場感を維持し、セルフトークをコントロールする、振舞うことでセルフイメージや物理的現状を変えて行きます。
⑦ 月に一度のコーチングセッションで次まで効果が続くのですか?
結論からいうともちろん続きます。
抽象的な話になってしまいますが、コーチングセッションはコーチが作る非日常的な空間でゴールを体感して頂くものです。
私がクライアントさんによく言われるのが『今まで如何に自分に制限をかけて生きていたかが分かりました。』というものです。
私たちは自分の限界を決めて生きています。
何かの失敗によって自分で決めたものや他者からのネガティブな言葉によって出来てしまった限界もあります。
その自分を縛っている限界や思い込み、常識を揺らがすことで現状の外側を体験していただきます。
『今まで如何に自分に制限をかけて生きていたかが分かりました。』というのは自分を縛っている限界や思い込み、常識の外側にだることが出来たということです。
その状態で現状を見渡すと今まで気付かなかった問題解決の方法や本当に目指して行きたい場所がどんどん見つかるようになります。
一言でいうとより自由になって行きます。
コーチングセッションと次のセッションの期間というのは、そのようの気付き、成長のための期間といえます。
ゴールと向き合う期間ですね。
私の6ヶ月コーチングの場合は無制限のメール相談や3回までの任意のタイミングでのスカイプセッションなども含まれていますので現状に引き戻されそうになった際でもすぐに働きかけが可能です。
また個人的なご要望に関しても、可能な限りフレキシブルに対応しています。
⑧ ゴールは見つからない場合、コーチが探してくれるのですか?
ゴール設定に関してコーチは当然アドバイスはしますが、コーチが『ではとりあえずこれで・・・』といったことを提案、指示することはありません。
他人のゴールを設定するとそれは定義上、洗脳になります。
私の場合継続クライアントさんはもちろん、体験コーチングでもかなり具体的なアドバイスはしています。
どのようなものかといいますと現状の自分を徹底的に疑うというものです。
例えば、毎日同じ繰り返しでつまらないとおっしゃっている人ほどいつもと違ったことはしない傾向があります。
会社と家の往復が嫌なのであれば今までの自分では絶対行かないようなところに行ってみればいいのです。
もちろん一人で行くのは勇気がいるでしょうし、無意識の抵抗もあるでしょうから友だちの誘いを絶対断らないと決めたりするのは有効です。
これは自分のキャラやタイプではないということほど重要です。
現状の自分を変えたいと思ったら現状の外へ一歩踏み出してみることです。
そこで一番邪魔なのが自分の常識です。
ですから今の自分らしくないことほど積極的に参加してみることをお勧めしています。
⑨ コーチングセッションが月に1回、6ヶ月で本当に変われますか?
もちろん変わりますし、多くの方は激変されます。
自分では変化に気が付かないことが多いのですが周りから指摘されます。
それまでの自分の常識や当たり前が書き換わるため、変化した時点でそれが当たり前なので気付きにくいのです。
体験コーチングに参加されて、納得して頂くのが一番だと思いますが簡単に仕組みをご紹介します。
ダイエットでいうと無理して自分に負荷をかけて70キロから60キロに痩せるのではありません。
今60キロでない自分はどう考えてもおかしい!!というマインドを作ることで無意識がクリエイティブに達成方法を見つけるというものです。
別の言い方ですと、今60キロでなくて70キロの自分なのは非常事態ということです。
ですから何よりもいち早く60キロに戻ることが重要です。(無意識にとって)
ですからそれまでお腹いっぱい食べることが重要だった人(幸せを感じていた人)でも重要性の順番が入れ替わってしまいます。
結果、腹八分目で健康的な食事をとる自分が当たり前に移行するということです。
決して無理していませんし、努力してもいません。
私たちの生体に備わったホメオスタシスという機能を使っていますのでとても科学的といえます。
すなわち誰にでも効果が見込めるということです。
当然ながらダイエットはもちろん、仕事、収入、家族関係、やりたいこと、生き方などあらゆる分野に使えます。
⑩ 6ヶ月で60万円は高いと思うのですが?
6ヶ月で60万円ということは1ヶ月、つまり一回10万円、だから高いということだと思います。
実際は体験コーチングに来られてから、その会場限定でご案内している特別プランでご契約される方がほとんどなのでもっと安いのですが、その気持ちも分かります。
ですがコーチングの効果は一生続きます。(6ヶ月で効果が無くなるわけではありません)
当然ですが消費ではなく投資です。
私も6ヶ月間のパーソナルコーチングを受けましたし、プロとして活躍するための理論、スキルを私の6ヶ月プランの4倍以上の金額を投資して学びました。
もしどうしても投資できないという場合は無料で学ぶ方法があります。
図書館でルー・タイス氏の書籍を借りて日々セルフコーチングを日々実践していけばいいでしょう。
私を含めコーチの仲間で以前に話したことですが、アファメーションは効果が実感できるまで毎日実践して6ヶ月はかかります。
逆にいうと6ヶ月で手応えは掴めるということです。
TPIEを受けてセルフコーチングを学ぶという方法もあります。
TPIEはコーチングの元祖ルー・タイス氏と苫米地博士が作り上げた世界最高峰の能力開発プログラムです。
ファシリテーター形式でルーのDVDを観ながら直接学ぶというものです。
私もコーチになる前に受講しました。(お勧めします)
現在、東京と大阪で受講でき、価格は 324,000円です。
現在、私のコーチングセッションはパーソナルコーチング+コーチングのレクチャーをしています。
もちろんレクチャーは希望者のみですがほとんどの方が希望して受講されています。
内容は主にセルフコーチングのマスターがゴールです。
私がTPIEを受けて分かりにくいと感じた体感の部分も丁寧に解説しているので好評をいただいています。
コーチングを学ぶといっても様々な選択肢がありますから、ご自身のゴールに合わせたものをチョイスして頂けたらと思います。
質問、お問い合わせはこちらへどうぞ。