こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
あなたはこれまでの人生で、
- このままじゃダメだ!
- このままでは大変なことになってしまう。
- なんとかしなくては、、、
などと人生に危機感を持ったことはあるでしょうか?
私はあります。
自分で堕ちていっているのが分かった時は単純に恐怖を感じました。
今振り返ると、そうでもないと思えるのですが、当時は本気で怖かったのです。
この記事では今まさに、『このままではダメだ!』と思っている人がするべきこと、やってはいけないことについて、コーチング理論を使ってお伝えしていきます。
実はこのままじゃダメだと思っている時にも、解決策は目の前にあったりします。
ですが、なぜか見えません。
堕ちていく恐怖と焦り、現状の引力などによって視覚に入っていても認識できない(脳にデータが上がらない)状態です。
その解決方法が未来の視点を作るということです。
焦ってはいけない
先ほど私は『自分が堕ちていっているのが分かった。』と書きました。
その時に、どのようなことを考えていたかというと何も考えていませんでした。
正確に言いますと、何も考えられていませんでした。
所謂、思考停止というやつですね。笑
IQが下がって冷静な判断ができない状態だったのです。
この時、私を含め多くの人がやってしまうのが、
『とにかく、なんとかしなくては、、、』
と、もがいてしまうことです。
普段やらないようなことを次々にやってしまいます。
いつもと勝手が違うので、行き当たりばったりで慣れていないため、ほとんど失敗に終わります。(それでいいのです)
そして失敗体験だけが残り、さらに自信をなくし、追い込まれてしまうのです。(自分で追い込んでしまうのです)
もちろん、もがくことで普段では思いつかないような解決策を導き出せることもありますので、悪いことではありません。
その際、やはり重要なのは目の前のタスクが上手くいったか、失敗に終わったかで一喜一憂しないということです。
事態を好転させるための試行錯誤ですので失敗も確かな前進であるという認識が必要になってきます。
抽象思考ができるまでリラックスする
この時に必要なのが、まず落ち着くことです。
当たり前すぎますか?
しかしIQの下がっている時というのは、当たり前のことができないのです。
深呼吸をゆっくり、意識に上げてすることでリラックスできます。
『今、空気がゆっくり肺に入ってきて、ゆっくり吐き出されていく、、、』
『鼻から吸い込んだ空気が気管を通って肺に入り、暖かく湿気を帯びた空気をゆっくり口から吐き出す、、、』
と言う具合に細かいところまで意識に上げると落ち着くことができます。(少なくとも3分は続けてみてください)
リラックスできましたら、未来について考えます。
もしくは過去の最高に楽しかったこと、面白かったことを思い出してください。
『こんな時にのんきに過去や未来のことなんて考えられない!』
と思われるかもしれませんが、試してください。
沈みゆく船のように思われているかもしれませんが、すぐには沈みません。(沈んでも死なないです)
これは、ものすごく大切なワークです。
何のワークかと言いますと、現状から離れられない状態から抜け出すワークです。
やるべきことがはっきりして、目の前のことにロックオンすることはとても有効なことです。
しかし今後の進む方向を判断する時に目の前のことしか見えていないというのは、どう考えても致命的です。
不要な目の前の現状のロックオンを解除します。
過去を理解し、未来を臨場感をもって見ることで初めて時空を超えた推論が可能となります。
過去や未来のイメージが通常通りの臨場感で感じられるようになりましたか?
その上で、未来の理想的な自分をイメージに入っていきます。
あなたが見るべきなのは未来です
そんなに遠くの未来である必要はありません。
”現状の困難を乗り越えて、ご自身が本来いる場所に戻った”というイメージでしょうか。
そして本来のいるべきところのイメージが出来上がって、初めて現状を見るのです。
つまり未来から現状を見るのです。
そうすることで高い視点から俯瞰することによって解決策が見えてきます。
現状でもがいている自分を俯瞰できる視点、このピンチを脱した少しだけ未来の自分のオメージです。(小さいですがゴール側の視点と言えます)
未来思考ができない状態で現状を見たところで、解決策も浮かびませんし、さらにネガティブになってしまうでしょう。
また真っ先に過去に原因を求める人がいますが、それは本来の状態に戻った後に同じ轍を踏まないようにするために確認する程度で十分です。
まとめ
- このままではダメだと思い堕ちている時は思考停止状態。
- 『とにかく、なんとかしなくては、、、』と、もがいてはいけない。
- 抽象思考(未来思考)ができるまでリラックスする。
- 本来の状態の自分から俯瞰してみて行動を決める。
- 失敗の原因究明は持ち直した後に確認程度にする。
レーサーがスリップした時にどこを見るように指導されているかご存知ですか?
スリップし始めた時、近づいてくる壁を見てはいけません。
必ず戻るべきコースの方を見るよう指導されるそうです。
それは命がけのレース中の強烈な臨場感の中で壁を見た瞬間にロックオンしてしまいます。
そして意識とは裏腹に壁に向かっていってしますのです。
ですから、向かっていっている方向ではなく、戻るべき方向にロックオンしておく必要があるのです。
『このままではダメだ!』という時もまさにこの状態と言えます。
堕ちていく方向や現状を見てしまうとそこにロックオンしてしまいます。
ロックオンすべきは本来の状態にいるべき自分なのです。