こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
あなたにとって家族や恋人はどのような存在でしょうか?
かけがえのない大切な存在ですよね?
もし、あなたに挑戦したい夢や目標ができた時、一番応援してほしい存在ではないかと思います。
特別何かを手伝って欲しいというわけではないにしても、見守っていて欲しいと思いますよね。
しかし残念ながらこれは難しいといえます。(全てではないですが)
詳しくは後ほど解説しますが身近な人ほどあなたの夢を潰そうとしてきます。
このような人たちをドリームキラーと言います。
一番応援してもらいたい人に反対されるというのはとても辛いものですが、その科学的な理由と対処方法を知ることで、ほとんどストレスフリーで周りに遠慮することなく夢を追いかけることも十分可能です。
(場合によっては味方になることもあります)
この記事では『家族や恋人に自分の夢を否定された時のドリームキラーの対処法』をコーチング理論をベースに解説していきます。
1.家族や恋人がドリームキラーになる理由とは
ドリームキラーとは文字どおり”夢を潰す人”のことです。
例えばあなたが『今度〇〇に挑戦してみたいんだよね〜!』みたいな話をすると『やめときなよ〜』とか『失敗したら大変だよ!!』と言ってくる人がいると思いますが彼らがドリームキラーです。
彼らドリームキラーが厄介なところは親しく、身近な人に多く出現するというところです。
出現するといったのは彼らはもともとあなたと良好な関係を築いていた仲間であることがほとんどだからです。
もちろん不仲な人や敵対する人にもネガティブなことばかり言ってくる人はいますが、そのようなドリームキラーに対しては『うるさい、黙ってろ!!』で終わりです。
場合によっては接触しなければいいだけです。(避けるのが賢明です)
しかし家族や恋人の場合そうはいきません。
毎日、少なくとも週に何日かは顔を会わせるでしょうから、その度にネガティブなことを言われたのではたまったものではありません。
彼らのもっとも厄介なところは”自分のことを本気で心配してくれている”ように見えるからです。
強烈な人になると、『あなたのためを思って言っているのに何でわかってくれないの・・・涙』と泣きの攻撃を仕掛けてくる人もいます。
私もかつて女性から泣きながら感情に訴えかけられてしまって大打撃を受けたことがあります。(男性は女性の涙に弱いですからね)
ですが感情攻撃になびいてしまってはいけません。
何故なら彼ら、彼女らはあなたのためを思ってなどいないからです。
私たちは基本的に安定した状態を好みます。(変化を嫌うのです)
仕事もプライベートもあらゆる人間関係、行きつけの店など一度安定した状態になると、その状態をキープしたいという機能が働きます。
これを恒常性維持機能(ホメオスタシス)といいます。
もともとは生体を安定した状態に保つ機能です。(体温や心拍数など)
運動によって体温が上がると発汗によって体温を下げようとするのもこのホメオスタシスの機能によるものです。
脳が発達している私たちはこの機能が情報空間(精神的な部分、人同士の関係性)にまで広がっているために一度安定した繋がり(家族関係や恋人関係)を維持するように働くということです。
つまり、家族や恋人があなたの夢や目標の挑戦を止めさせようとするのは、このホメオスタシスの働きによるものということです。
もともとの関係性が強固なほど現状から乱れた時に働く元に戻そうとする力も強烈なのです。
ですから家族や恋人がドリームキラーになってしまうとなかなか大変ということがお分かり頂けると思います。
もちろんあなたを応援したい気持ちも当然あるのですが、その気持ちよりホメオスタシスのエネルギーの方が勝ってしまうのです。
2.ゴール(夢や目標)は口外しないがコーチングの基本
実は私が提供している現状の外を目指すコーチングでは『ゴールは決して口外しない!』というルール?のようなものがあります。
コーチングのゴール設定には2つの制約があります。
一つは現状の自分からは達成方法が分からないくらい大きなゴールであること。
二つ目は想像しただけでワクワクしてくるくらい大好きなことという制約です。
ゴール設定に関しては『ゴール設定を正しくすることで劇的な変化を体感する方法』をご覧ください。
もうお分かりだと思いますが、”現状の自分からは達成方法が全くわからない”ということは口外すると100%笑われるか、本気で止められるに決まっています。(私も何度も笑われました)
ですから、コーチ以外には話してはいけないのです。
敢えてドリームキラーを作る必要はありませんし、周りの人にもストレスを与えてしまいますからね。
周りの人からネガティブな言葉しか聞こえてこないのが分かっているわけですから事後報告がベストということです。
3.ゴールを共に追いかける仲間は現状にはいない
なぜ口外しないほうがいいのか?それは『ゴールの特性上、ぶっ飛んでいるから現状のあなたの周りの人は到底理解できないから』ということでした。
実はもう一つ理由があります。
それはあなたが今いる現状にはあなたと同じゴールを追いかけるような仲間はほとんどいないといえるからです。
私もコーチングを始めて大きく人生が変わった人間の一人ですが、私のクライアントさんを含め、コーチング的ゴール設定をして人生を変えた人を見ていると仲間はゴール設定の後に出会っていることがほとんどです。
これは根本的な生き方を変えてしまうコーチングと先述したホメオスタシスの機能で説明がつきますが、現状を離れようとしている人と現状に留まろうとしている人が同じゴールを共有するということはありえないということです。
私も生き方、在り方というゴールを共有できる仲間はサラリーマン時代からの友人にはほとんどいません。
だからといって、現状の人間関係が壊れてしまうということではありません。
仲間になる確率がほとんどないのに、歩み始めたばかりの時に敢えてゴールを宣言する必要はないということです。
4.もし家族や恋人が強烈なドリームキラーになった時の対処方法
では、もしゴールを口外してしまって、家族や恋人が強烈なドリームキラーになってしまったらどうしたらいいのでしょうか?
この方法は私が実際に試して大いに効果があった方法ですし、クライアントさんにも試して頂いて効果があった方法です。
プッシュ・プッシュバックという言葉があります。
人の身体には、強制的に押されると、その力に対して反発しようとする習性(機能)があります。
私たちの無意識も同様な習性があり、強制力に対して「やらないようにする」という反発の力が働くというものです。
例えば、私も経験がありますが、抑圧的な上司がその日の機嫌なのか、強い口調で部下に理不尽な仕事を押し付けたとします。
もちろん、こちら(部下側)もプロですから一定のクオリティの仕事はします。
ですが生産性はガタ落ちです。
さっきまで自分の頭で考えてイメージ(抽象思考)しながら出来ていたにもかかわらず、動いているのは手だけという状態です。
つまり何かを強制したりすれば、それだけでそれについて反発(反感)を受けてしまうのです。
では身内のドリームキラーに対して具体的に何をどうするかというと、『私のやりたいことを分かってほしい・・・』とか『〇〇は本当に素晴らしいの・・・』みたいな言語で説得や交渉はするべきではありません。
どうしても必要な時は『〇〇をしようと思います。』というふうに報告にしましょう。
つまり相手に伝えるのは事実だけ、思いや気持ちは必要ないということです。
そして思いや気持ちは言語を使わず、非言語で行います。
非言語といっても特別難しいことをするわけではありません。
あなたのゴールへの愛情と誠実さ、追いかける喜びをさりげなく見せるということです。(わざとらしく見せ付けたりしたら反発をくらいます)
『背中で語る』に近いかもしれません。
分かって欲しいというのは相手に対しての思いですが、ここでの非言語の働きかけはあくまで提示するだけです。
相手としたら自分に対して向けられたものではないことがわかるので反発しにくいのです。
そうはいっても自分の慣れ親しんだ関係(コンフォートゾーン)が揺らいでいるわけですからある程度の反発はあります。
ここでもその反発に反発するのではなく受けながすということが重要です。
受けながすというのは我慢するということではありません。
ゴールを追いかけている状態は最高に楽しいわけですから、その臨場感に浸るということです。
その臨場感(ゴール側)から現状の揺らいだコンフォートゾーンで反発している相手を見るということです。
ドリームキラーとはいえ、大切な家族や恋人ですから向き合うことは大切です。
しかし親しいがゆえに真っ向からだとお互いに消耗してしまいます。
相手の反発が収まってきてから、心配してくれたことへの感謝とゴール側の関係について建設的な話をすればいいのではないでしょうか。
5.家族がドリームキラーになるのを防ぐ唯一の方法
家族がドリームキラーになるリスクを元から消し去ってしまう方法を動画で解説しました。
まとめ
『家族や恋人に自分の夢を否定された時のドリームキラーの対処法』
- 身近な人ほどあなたの夢を潰そうとしてくる
- ドリームキラーが厄介なところは親しく、身近な人に多く出現する
- コーチングでは『ゴールは決して口外しない!』
- 現状にはあなたと同じゴールを追いかけるような仲間はほとんどいない
- 無意識も強制力に対して「やらないようにする」という反発の力が働く
- 相手に伝えるのは事実だけ、思いや気持ちは必要ない
- ゴールへの愛情と誠実さ、追いかける喜びをさりげなく見せる
身近な人ほど感情で訴えかけたくなりますが、さりげない非言語で是非、試してみてください。