こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
『数年前からずっと会社を辞めたいと思っているけど言い出せないんです、、、』
最近よくいただく質問です。
会社に退職の意思を伝えるって、結構勇気要りますよね?(いろんな意味で)
実は2年ほど前の私自身も、数年間このように思い続けていました。
自分なりに深刻に悩んでいました。
- 上司が怖い。
- 人手不足の今、自分が辞めたら、、、
- もう少し機が熟してから、、、
だからもう少しだけこの仕事を続けてみよう!
と、今思うと相当クリエイティブに言い訳を考えていました。
なぜ数年間も立ち往生していたかと言いますと、私の場合、自分のやりたいことで生きていく方法が分からなかったからです。
今回の記事では「仕事を辞めたいのに言い出せない原因と解決策』をコーチングで解説していきます。
なぜ今、苦しんでいるのか?
なぜ、なかなか踏み出せないのか?
その答えを見つけるきっかけになれば幸いです。
妙な連帯感
新しい職場に入って妙な連帯感を感じたことはありませんか?
実際の仕事だけでなく、場の空気のようなものです。
どの職場にもあると思います。
もちろん新入社員の頃は違和感を感じてなかなか馴染めないです。
しかし半年もするとその”場”の空気感が心地よくなってしまっています。
嫌いだけど離れられない本当の理由
仕事ではチームとしてのコミュニケーションや連帯感は生産性に大きく関わってくる重要なことですし、必要なものです。
ですが注意しなければいけないのが、余程のことがない限り、この連帯感はあなたの”仕事の好き嫌い”に関係なく存在し続けるということです。
つまり、『こんな仕事やってられないよ!!』と本気で思ったとしても、なかなか退職しようとしません。
なぜなら”強固な連帯感”が形成されているからです。
辞めることは始めること
ではこの”強固な連帯感”を壊す方法はないのでしょうか?
もちろんあります。
それはワクワクすることを始めることです。
コーチングではゴール設定ですね。
最高にワクワクして、ここに居ては叶わないような大きなゴールを設定します。
退職やグループを抜けるというとどうしてもネガティブなニュアンスに聞こえてしまいます。
私たちは社会生活を送る上で、一人っきりで生活していくということは、まずありえません。
何らかの集団、コミュニティ、組織に属して、もしくは関わって生活しています。
ですから退職に関しても、組織を抜けるというよりは”移る”というのが正しい解釈です。
新しいゴール設定によって会社やプライベートでのコミュニティも新しいものに”移る”のです。
会社(現状)の外は真っ暗闇
退職の際、注意しなければいけないのがドリームキラーの存在です。
ドリームキラーとは文字通り、あなたの夢(ゴール)を潰しに来る連中のことです。
彼らは本当に手強いです。
さらに多くの場合、あなたのことを本気で心配してくれる”いい人”たちなのです。
ですからほとんどの場合、『うるさいわ、ボケ!』といった対応は取れません。
初めは聞き流していたはずが、繰り返し助言(もちろん間違った助言ですが)されることで『確かに、まだ早いかもしれない、、、』と挑戦に急ブレーキをかけてしまうのです。
ドリームキラーに対しては効果的な対応方法があります。
それは彼らをよく知ることです。
どういうことかと言いますと、
- 彼らはあなたの挑戦の意義を理解できていません。
- 彼らは現状の会社が自分のいるべき場所だと思っています。
- 彼らは現状の外に興味がないので、可能性を見つけることができません。
- 彼らにとっては現状の外側は真っ暗闇なのです。
ですから今居る現状から出ようとしているあなたは、無謀な挑戦者に見えますし、愚かなことをしているように見えているのです。
多少の不満はあっても現状に納得している人にとっては現状の外側は真っ暗で、怖い世界なのです。
ですから、あなたを案じてくれている気持ちだけ、有り難く受け取っておきましょう。
少し悲しいようですが、議論の必要もありません。
事後報告だけで十分なのです。
様々な言い訳の奥にある感情
仕事を辞めたいのに言えない理由はいくつもあると思います。
- 上司が怖い。
- 人手不足の今、自分が辞めたら会社に迷惑がかかる。
- もう少し機が熟してからの方が良い結果になるのではないか。
もっと時間をかけるといくらでも出てきます。
しかし本当の理由は一つだけです。
それはゴールが定まっていないのです。
『自分はこれがやりたいんだ!』
本気でそう思えるようになると、周りに大反対されても行動せずにはいられなくなります。
上司に言いにくい、怖いなどゴールのワクワクで感じなくなります。
会社の人手不足など、それまで手を打たなかった経営者に問題があります。
現状で感じている不安などゴールのワクワクで吹き飛んでしまいます。
私の失敗談
コーチングに出会って、コーチになる前の私は、ゴールはあるのに現状がなかなか変わらず長い間悩んでいました。
人一倍努力していたつもりでしたが、残念ながら結果はついてきませんでした。
コーチになった今は、原因がはっきりわかります。
それは現状にいながらゴールに手を伸ばしていたのです。
つまり現状を離れることなく、ゴール側の生活を手に入れようとしていたのです。
本当に追いかけたいゴールが見つかったら、次にすることは現状を捨てることです。
例えば週末の居酒屋で同僚と、会社や上司の愚痴を言いながら、『俺は独立起業して成功するんだ!!』と言ってる人がいるとします。
あなたはこの人が成功すると思いますか?
私は”成功”というより、この人が会社を辞めるのも、随分先だと思います。
本当に起業の意思がはっきりしているのであれば、同僚とネガティヴな話題でお酒を飲んでいる暇などないからです。
これは起業に対してストイックに取り組んでいる、ということとは少し違います。
起業に向けて行動することが嬉しいのです。
ゴールに向かって行動する自分が誇らしいのです。
あれほど居心地がよかった同僚との関係も急に落ち着かなくなってきます。
自分が今の会社に居ることに違和感を覚えます。
この違和感はマインドがゴール側へ移行している証拠です。
ちなみに私はこのタイミングで退職の意思を会社に伝えました。
やる気もなく、ただ仕事をこなすだけの状態だったので、お互い(自分と会社)にとって良くないと思ったからです。
ゴール設定ができたら現状を捨てていきましょう。
もちろん小さなことからで構いません。
まとめ
仕事を辞めたいのに言い出せない原因と解決策
- 仕事ではチームとしてのコミュニケーションや連帯感は生産性に大きく関わってくる重要なこと。
- この連帯感はあなたの”仕事の好き嫌い”に関係なく存在し続ける。
- 現状の外側のゴール設定で連帯感(しがらみ)を断ち切る。
- ドリームキラーに対してはあなたを案じてくれている気持ちだけ、有り難く受け取っておく(基本、事後報告)。
- 仕事を辞めたいのに言えない本当の理由はゴールが定まっていないだけ。
- ゴールが見つかったら、次にすることは現状を捨てること。
- 現状に強烈な違和感を感じたら当たり前に退職の意思を伝えられる。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです。