こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
先日行ったコーチングセッションの後で、『仕事とは?』というテーマでクライアントさんとお話していました。
ほとんどの人が1日の3分の1を仕事に費やしているわけですから、一度は考えられたことがあるのではないでしょうか?(私はよく考えていました)
そこで気付いたのですが、”仕事”の定義が、それぞれでかなり違うということ。
もちろん仕事観はそれぞれ持たれていると思いますので全然良いのです。
ですが仕事の定義は”人生のゴール”や、その人の”在り方”に直結するテーマですので、詳しく解説していこうと思います。
また就職や転職の際に意識しておくことも具体的に解説します。
仕事とは?
数年前に参加したビジネスマナーの講習で、『仕事とは何か?』を一人ずつ答えていく場面がありました。
参加者は10数名だったのですが、それぞれ違う意見を持っていて、面白いと思ったのです。
- 仕事とは収入を得るための手段。
- 仕事とは辛いこと。
- 仕事とは我慢すること。
- 仕事とは自己実現。
- 仕事とは社会勉強。
などでした。
それぞれ、正しいとか、間違っているではなく『確かに、、、』と思うところがあると思います。
世の中に価値を提供すること
私の提供している”現状の外を目指すコーチング”では、『仕事とは世の中に自分の役割を提供すること』と定義しています。
つまり自分の役割(労働、時間、コンテンツなど)を提供して世の中に価値を与えることです。
少し抽象的でわかりにくいでしょうか?
仕事と趣味を同時に考えてみると分かりやすいです。
趣味とは?
『趣味とは自分以外には全く役に立たないが、本人は最高に楽しくてやめられないもの』です。
つまり、やっていて楽しいのは自分だけ。(もしくは仲間内だけ)
むしろ迷惑をかけていることもあります。(私もよく家族からギターの音量で苦情が来ます)
では趣味と仕事の違いは何でしょうか?
それは他人を巻き込んでいるかどうかです。
第三者に価値を提供できているかどうかです。
趣味を極めていくと町内で有名になったり、地元で有名になったりすることがあります。
例えば、料理の得意な人がたまたま作りすぎた料理をお隣さんにお裾分けしたとします。
その料理に感動した隣の奥さんが『自分に料理を教えて欲しい』と頼んできます。
噂が噂を呼んで評判の料理教室になります。
このように第三者を巻き込んでいくと趣味ではなく仕事といえるのです。
もちろん明確なラインがあるわけではありませんが、、、
儲かるかどうかは重要ではない?
ここで重要なことがあります。
それはこの料理教室は儲かっているかどうかは問題ではありません。
利益が出ているかではなく、仮に無料でやっていても仕事であるということです。
- 料理の楽しさ。
- 地域のコミュニケーション。
- ベテラン主婦による相談会。
など、様々な役割を果たしていますよね。
就職の盲点
私もコーチとして独立するまで、何度か就職活動をしました。
ハローワークや民間の転職サービスなども利用していました。
正直な感想は、『自分にピッタリな仕事を探すのは至難の技だなぁ』ということです。
一般的なところで、
- やりがいのある仕事内容。
- ゆとりのある暮らしができる収入。
- 自分の好きなこと、興味のあることである。
- 休日が確保されている。
などではないでしょうか?
その時の求人倍率などにもよると思いますが、なかなか難しいと思います。
これは有利な資格を持っているとか、特別な技能があっても同じように困難ではないかと思います。
理想の会社への就職が難しい理由
理由は簡単です。
それは”一つの仕事で全てを満たそうという盲点”があるからです。
もちろん自分なりの妥協点を見出しているとは思いますが、”就職=1つの会社に勤める”という盲点があることな事実ではないかと思います。
これはほぼ社会全体で共有している常識ではないでしょうか。
盲点を外す
この”就職=1つの会社に勤める”という盲点を外して考えるとすごく楽になると思いませんか?
『いや、うちの会社は社内規定で副業禁止ですから、、、』
とおっしゃる人も多いと思います。
ですが社内規定は法律ではありません。
違反したとしても、ペナルティを受ければいいだけです。
会社の利益を損なうような活動でなければ迷惑をかけることもないでしょう。
給与に見合うだけの仕事をしっかり提供する人の方が、会社に依存している人よりも会社としては嬉しいはずです。
仕事は好きなだけしてもいい
『仕事をいくつもするなんて大変じゃないか!』と思われるかもしれませんが、そうではありません。
『趣味とは自分以外には全く役に立たないが、本人は最高に楽しくてやめられないもの』でした。
そして仕事は第三者を巻き込んで価値を提供することです。
ですから仕事は、好きなこと、興味があることが大前提です。
ファイナンス活動
しかし好きなこと(仕事)を複数行っても十分な収入を得ることが難しいケースもあると思います。
その時はファイナンス活動としてアルバイトや在宅ワークなどを行えばいいのではないでしょうか。
私も音楽活動をメインにしていた時はファイナンス活動としてアルバイトや派遣社員をしていました。
過去に私も言われたことがありますが、アルバイトや派遣社員をしている人を”正社員になれなかった人”という目で見てくる人がいますが、それは間違いです。
自分で好きなこと(仕事)をとことん追求するというゴール設定をして、収益化できるまでの間、ファイナンス活動をしているわけですから本人たちはすごくハッピーなのです。(お金がなくて辛いこともありますが)笑
全てはゴールから始まる
今回の記事は『仕事とは?』というテーマで書いていますが、コーチとしては、やはりゴール設定は外せません。
なぜなら、ゴールがないと仕事も決まらないからです。
つまりやりたいこと、なりたい自分があるからその仕事を選択するということです。
コーチングのゴール設定はいわゆる一般的な目標設定とは本質的に異なります。
コーチングのゴール設定には2つの制約があります。
- 想像しただけでワクワクしてしまうくらい大好きなこと
- 現状の自分からは達成方法が分からないくらい大きなもの
です。
1.は当たり前ですが自分が大好きなことでないとゴールになりません。
『代々、医者の家系で自分も小さい頃から家族に期待されているから医者になる!』というのはゴールではありません。
それがどんなに社会的地位のある職業でもです。
ゴール設定について詳しくは⇩
【完全解説】ゴール設定の方法|脳科学的に正しい設定方法と実践
多くの人が気付いていない事実
多くの人が仕事、もしくは仕事に就くことがゴールになってしまっています。
どういうことかと言いますと、一度就職してしまうと、特別なことがない限り、その会社に留まろうとしませんか?
特に目的もなく会社に居続けているということは会社に留まることがゴールになっているということです。(意識に上がっていない場合が多いですが)
しかし仕事はゴール達成にための手段です。
- 自分はどういうことをしたい、成し遂げたい。
- 自分はこういう人生を歩んでいきたい。
- 自分は〇〇を学びたい。
などなど、、、
このようなゴールがあって、その選択肢の中に就職や仕事があるのです。
迷う必要はない
ですから仕事選びや就職で迷う必要はありません。
自分のワクワクの未来をイメージしながらゴール設定をします。
そしてそのゴール達成に必要な仕事(就職先)を選択すればいいのです。
よく言われていることですが、会社な入ってみないと殆どのことはわからないと思います。
これは会社に限ったことではなく、ゴールにもいえることです。
まずは一歩踏み出してみないと何も見えてきません。
一歩踏み出してみて初めて、足りないものや本当に手に入れたいものが見えてきます。
まとめ
仕事とは何か? 【コーチング的回答】
- 仕事とは世の中に自分の役割を提供すること
- 趣味とは自分以外には全く役に立たないが、本人は最高に楽しくてやめられないもの
- 第三者を巻き込んでいくと趣味ではなく仕事といえる
- 仕事はいくつ持ってもいい
- 仕事はゴール達成にための手段
- ゴールがあって仕事を選択する
就活や転職のお役に立てたら幸いです。