お金が無いからやりたいことができないと思っている人が読む記事

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

本当はやりたいことがあるけど、”お金がないので出来ない”、もしくは”お金が貯まってからやろうと思っています”ということを言われる人がいます。

その気持ちはよくわかります。

私も以前はそのように考え方(コーチングを知っていたにも拘らず)で、機が熟すのを待っていたことがあるからです。

 

しかしその時の挑戦(の計画)が成功したかといえば、ほとんど成功していません。

というより、実行できていないことがほとんどです。

 

一方で、後先考えずに”ただ好き”というだけでやり続けたら結果が出たということは結構ありました。

実際はお金がないと本当に実行できないことがあるのも事実です。

 

この記事ではやりたいこととお金の関係、時間の捉え方、考え方をコーチング理論を基に解説していきたいと思います。

このジレンマとも思える”やりたいこととお金の関係”も理屈が分かってしまうと、意外に簡単に乗り越えられるものです。

1.現状のお金が無い時の頭の中

夢に挑戦したいと思っている人で、お金がないと夢への第一歩さえも踏み出せないと思っている人は意外なほどたくさんいらっしゃいます。

私自身も、何度も相談を受けました。

 

コーチング的に説明しますと、『新しいことを始める=お金が必要』という考えにロックオンしてしまっている状態といえます。

ロックオンというのは照準を合わすということです。

カメラでいうと被写体に照準を合わせると、当たり前ですが被写体ははっきり見えますが、周りはボケてしまいます。(被写界深度によりますが)↓

どこを見るのか

コーチングでいうと、ロックオンとは一つの事柄以外のことが見えなくなるということです。

 

一見ネガティヴなことのように聞こえるかもしれませんが、使い方次第といえます。

ゴールにロックオンすると否定的な意見やネガティヴな理由などが(ボケて)見えなくなるため一気に加速したり、ブレずにゴールへ挑戦し続けることができます。

 

今回の事例ですと、『新しいことを始める=お金が必要』という思い込みができているので、それ以外の可能性が見えなくなっているということです。

『新しいことを始める=お金が必要』

『お金がない=夢への一歩が踏み出せない』

『立ち往生』

というわけです。

2.時間の概念を理解する

一見すると三段論法としては正しく思えるかもしれません。

しかしこれには時間の概念が入っていません。

 

どういうことかと言いますと、今まさにあなたがこのような考えを持っているとします。

重要なのが、お金がないのは今現在のあなただということです。

 

つまり明日はお金が用意できている可能性があるということです。

時間の流れを1本の線で表すとします。

左は過去、右には未来が果てしなく続いています。

真ん中に現在があります。

 

過去は線で表されています。(当たり前ですよね?)

未来も線で表されています。(当たり前です)

では、現在はどうでしょうか?

 

線ではなくて点ですよね?

点というのは長さがありません。

 

現在も時間的な長さは無いのです。

さっき現在だった瞬間(点)はあっという間に過去になります。(過ぎ去ってしまうのです)

 

なぜこのような話をしたかと言いますと、あなたが『やりたいことがあるけどお金がなくて出来ない、、、』と思っている現状も点だということです。

つまり常に変化しているということです。

『でも、実際はお金のない状態が続いている、、、』と思われたかもしれません。

それは私たち自身が昨日と同じ状態を今日も受け入れているからです。

 

つまり何もしないから、手を打たないから同じ状態が続いているのです。

時間の流れは現状という点の集まりで常に変化しているもの。

変化しているように思えないのは昨日と(ほとんど)同じ今日が来るということにロックオンしている。

 

そのため、現状は常に変化するものということに気づいていないだけということです。

ということは、現状でお金がないのであれば、お金を調達できるような行動をとればいいということです。

3.やりといことは常に見切り発車

でも、それでは”お金が貯まって行動しよう”という考え方と同じように思えるかもしれません。

そうではありません。

 

お金が貯まるまで待つ必要は全くありません。

あるものと仮定して行動すればいいです。

 

コーチング理論を正しく実践できている人は100%見切り発車です。

機が熟すのなんて待っていません。

 

まさに『ゴールが先、方法は後』なのです。

サッカーに例えると分かりやすいですが、状況は常に変化しています。

パス(チャンス)は立ち止まっていてはもらえませんし、出せません。

先を読んで動くことが必要ですよね?

4.仮定することが大切

ですが、なぜか私たちはお金のことになると慎重になってしまう人が多いと思います。(私もそうです)

しかし必要以上に慎重になって身動きが取れなくなってしまうと思考まで止まってしまいます。

そのためにも先を見越して行動することが重要になってきます。

 

私も行動できていなかった時にある人を見ていて、私では思いもつかないアイディアや結果を当たり前のように出していたので、『きっとこの人はものすごく頭のいい人なんだろうなぁ、、、』と思っていました。(実際ものすごく聡明な人です)

しかし後のなって私も体感することができたのですが、能力の差も確かにあるのですが、それよりも断然大きいのは行動と仮定して思考することをセットで実践できているかどうかです。

 

行動することによって次にどんなことが必要なのかも見えてきますし、先を見越しているので軌道修正もしやすくブレが少ないのです。

頭でっかちになって知識を吸収したり、考えてばかりも良くないですし、ただ闇雲に動き回るのも効率が良くないです。

 

初めはゆっくりでもいいので同時進行になれることが重要になります。

そのために必要なのが、見切り発車と仮定して動くということです。

5.仮定して動く理由はお金のロックオンを外すため

仮定というとお金があったら〇〇したいということを考える人がいます。

そうではなく、ここでいう仮定とは、投資できるお金を持っていると仮定して行動するということです。

一見すると結局行き詰まって無駄になってしまうリスクもあるのになぜそんなことをするのかと思うかもしれません。

 

しかし先に述べたようにお金が必要ということにロックオンしてしまっている状態ではそれ以外の選択肢が(ボケて)見えなくなっています。

それを外す必要がありますよね?

そのために必要なのが行動することなのです。

その場で考えていても解決策は見えてこないことが多いです。(不可能ではありませんが)

 

なぜなら、そこにとどまっているということは見えているもの、入ってくる情報がほとんど同じものだからです。

行動と言ってもただ物理的に動けばいいというものではありません。

普段やらないこと、今まで試してこなかったこと、新しい出会いなどが発見や気付きにつながるのです。

新たな資金調達の方法が見えてくるかもしれませんし、資金調達以外の解決方法が見えてくる可能性だってあります。

6.できない理由がある場所に解決方法はない

私はクライアントさんに、とりあえず行動してみることをアドバイスすることがよくあります。

あくまで傾向なのですが、真面目な人ほど立ち止まって熟考しようとされます。

もちろん悪いことではないのですが、そこからでは見えないことをその場で考えられていることが多々あるのです。

とくにお金に関しては”絶対的な価値”のようなものを持っておられる人も少なくありません。

ですから、『とりあえず資金調達の方法を、、、』と考え込んでしまうのです。

 

ゴール設定の話などでよく書いていることですが、人生をかけて追いかけるゴール(夢)が現状のあなたから見えるはずがないのです。

人生のパートナーも同じですよね。

恋人とはどのような存在なのかが、わかっていない人がいきなり結婚相手を探しに行っても本当の理想の相手に出会える可能性は低いでしょう。

 

実はやりたいことや、その方法も同じです。

その場でいくら考えても、ひねり出せる答えはたかが知れています。

動いて、考え、修正して再チャレンジ、この繰り返しなのです。

ですから、やりたいことや、やり方が分からない(見えない)のであれば、『とりあえず何か新しいことに挑戦してみては?』とお伝えするのです。

7.やりたいことができない時は代替案を考える

以前facebookで見かけた記事で、私では思いもつかない方法で夢をつかんだ青年の話をご紹介したいと思います。

ギリシャのギタリストの青年の話なのですが、少年時代にロックに出会い憧れ、ギタリストになることを決意します。

しかしその少年の家はギターを買うことはできなかったそうです。

 

それでも少年は諦めませんでした。

そしてついに念願のギターを手に入れたのですが、その方法がすごいのです。

 

なんとオークションサイトのebayにギターを出品している人たちにメールを送り続けたのです。

『もしもその出品しているギターが売れなかったら、僕に送ってくれませんか?』

という内容だったそうです。

 

しばらくして本当にギターが送られてきたというのです。(なんと送料は向こう持ちだったそうです)

そして少年はギタリストになる夢を叶えたのです。

 

すごい話だと思いませんか?

私だったら少年時代に家が貧乏だったら、まず何とかしてお金を用意することを考えると思います。

そもそも、ギターを貰うなんていう発想が出てこないと思います。

 

ebayの出品者は売ろうと思って出品しているわけですから、メールを送るという発想も出てきません。

推測になりますが、この少年もそう思っていたのではないかと思います。(特別ではないということです)

 

しかし、どうしてもギタリストになるというゴールがあらゆる行動をとらせたのではないかと思います。

まさに”ゴールが先、方法は後”ですね。

結果、動くことで自分の常識(思い込み)の外のことや、バカバカしいと思えることまで実行したのではないかと推測してしまいます。

8.お金はただの便利なもの

この話を聞いた時に『お金がないなんて全然大した問題じゃないなぁ!』と思いました。

お金はただの”ものすごく便利なもの”です。

時短になりますし、問題解決にも使えます。

ゴール達成に使えば加速することは間違いありません。

 

ですが、絶対に必要なものかといえばそうではありません。

じっくり時間をかけて自分で取り組んだり、価値と価値を直接交換したり投資を募ったりできます。

一番良くないのは、お金がないという理由で挑戦を止めてしまうことです。

 

お金を用意する方法、お金を使わない方法は存在しています。

ただ今いる現状からは見えていないだけなのです。

私たちの脳は現状維持が大好きです。

できない理由ならいくらでもクリエイティブに勝手に思いつきます。

 

ですが、できる理由は勝手には思いつきません。

そのためには、できない原因はとりあえず置いておいて、ちょっとだけ行動してみることです。

自分の常識の外側の刺激を与えることが私たちの脳をクリエイティブに働かせるコツです。

9.やりたいこととお金の動画解説



まとめ

『お金が無いからやりたいことが出来ないと思っている人がすること』

  • 『新しいことを始める=お金が必要』という常識を疑う
  • 現状でお金がないのであれば、お金を調達できるような行動をとればいい
  • 目まぐるしく変わる状況では見切り発車が当たり前
  • 行動することで”お金の必要性”のロックオンが外れる
  • 一足飛びでかなう夢はない
  • 答えは自分の常識、つまり現状の外にある

大変なのは、はじめの2、3歩です。

ゴールや自分の成長にロックオンできればわくわくすることが当たり前になります。

ぜひ、お試しください。