こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
あなたはよく嫉妬される人ですか?
私は男性ですし、自分と他人との比較をあまりしないタイプですので所謂”嫉妬に狂う”という感覚は分からないのですが最近、嫉妬されて困っているという人から相談を受けました。
とくに思い当たることはないのに自分の邪魔ばかりされるというのです。
これはコーチングでいうドリームキラーというやつですね。
この記事では『よく嫉妬される人が日々のストレスから解放されるための方法』をお伝えします。
嫉妬心を抱くこと自体はとくに問題ありませんが、他者の邪魔をしてしまうなど行動に移してしまうのはかなり問題です。
嫉妬心が生まれる仕組みとドリームキラーの対処方法をコーチング理論で解説していきます。
1.なぜ人は嫉妬するのか?
嫉妬ってするのもされるのも辛いですよね?
嫉妬(しっと、英: Jealousy)とは、一つの感情であり、主として何かを失うこと、または個人がとても価値をおくもの(特に人間関係の領域)を失うことを予期することからくる懸念、怖れ、不安というネガティブな思考や感情に関連した言葉である。
嫉妬は、たとえば怒り、恨み、自分とは釣り合わないという感覚、どうにもできないという無力感、嫌悪感といったさまざまな感情との複合から成る場合が多い。
嫉妬(jealousy)と羨望(envy)という2つの言葉は、一般的には同じような意味を持つ言葉のように扱われているが、その元来の意味は異なっており、現在では嫉妬という言葉は、従来において羨望という言葉にのみ用いられていた意味をも帯びるようになっている。
wikipediaより。
ですが嫉妬の感情そのものが悪いというわけではありません。(その後の行動次第です)
なぜ人は嫉妬するのでしょうか?
一言で言いますと、コンフォートゾーンを揺るがされたからです。
コンフォートゾーンとはその名の通り『心地よい空間』です。
物理的に快適で落ち着ける場所という意味ももちろんあるのですが、その人の情報的な意味合いも含まれます。
例えば、
- 年収
- 家柄
- 資産
- 恋愛観
などのその人の現状の情報すべてが当てはまります。
例えば年収400万円の人が年収5000万円の人が集まるパーティーに出かけて行ったとして、ほとんどの場合、居心地の悪さを感じると思います。
話している話題や雰囲気に馴染めず、さっさと帰ってしまうかもしれません。
また恋愛観が一途な女性ばかりのグループに恋人が常に4人以上いるオープンで魅力的な女性が入ってきたらギクシャクすると思いませんか?
このように私たちは自分のコンフォートゾーンの中で日々生活しています。
もしも物理的にも情報的にも場違いなところ(コンフォートゾーンの外側)へ出てしまったら、急いで元に戻ろうとするのです。(それこそ全力で)
実は嫉妬したり、嫉妬されたりするのもこのコンフォートゾーンを揺るがされたからなのです。
よくある実例で検証してみましょう。
あなたは会社の事務職をしている35歳の独身女性です。
もう10年以上のベテランでどんな仕事もそつなくこなしてしまう有能な人です。
その会社には女性はあなただけです。ですから同僚や上司からも大切にされていると感じていたとします。
そこへ24歳の美人の新人事務員が入社してきました。
当然仕事はまだできませんが、愛想も良くみんなから好かれる性格なのであなたのいたポジションはあっという間に彼女に奪われてしまいました。
さぁどうでしょうか?
あなたは嫉妬しますか?
さらに嫉妬しやすい設定にすることも可能です。笑
- 女性のあなたには悪態をつく
- 裏表が激しい
- 仕事を覚える気がない
どうでしょうか?
この設定はともかく、嫉妬するかどうかのポイントは2つです。
一つ目は先に述べた現状を揺るがせたかどうか。
この場合、結果的にではありますがあなたのポジションを奪った形になりましたので揺るがせたと言えます。
二つ目はあなたのエフィカシーの高さです。
エフィカシーとは”あなたの能力に対する自己評価”のことです。
エフィカシーが高いと『男の人って若い子好きねぇ・・・笑』と思うでしょう。
自信を持っているため高い位置から俯瞰で状況を見れています。
エフィカシーが高いと年下であっても学んで自分を高めていこうという向上心があります。
一方エフィカシーが低いと『仕事もろくに出来ないくせに、若いってだけでチヤホヤされて・・・怒』となってしまいます。
最悪嫌がらせやいじめに走ってしまうかもしれません。
自分を高めようとはせず、相手の邪魔をして引き摺り下ろそうとするのです。
2.なぜあなたは嫉妬されるのか?
もしあなたがよく嫉妬されると感じているのでしたら、知らず知らずのうちにコンフォートゾーンを乱しているのかもしれません。(それ自体が悪いことではありませんが・・・)
自分は当たり前のことなのに多くの人から羨ましがられることなどは嫉妬の対象になりやすいです。
”出る杭は打たれる”ではないですが、目立ってしまうのは事実ですね。
ちなみに私はものすごく自由に生きているように見えるらしく、嫉妬まではいかないですが『なんかコイツ俺たちと違うなぁ・・・』と思われることが良くあります。(実際に何度も言われたことがあります)
後に仲良くなった時によくこのような第一印象を聞かされます。
年齢的に、最近はとくに気にも留めませんが、10代の頃は疎外感のようなものを感じていました。
もし昔の私のように疎外感を感じたり、何だか場の空気が変わったような気がすると感じる人は相手と自分のコンフォートゾーンを意識して観ると面白いと思います。
繰り返しますが、コンフォートゾーンを乱すのは良くないことではありません。(必要な時も良くあります)
3.一方的に嫉妬されるあなたがするべきマインドの使い方
残念ながらあなたが周りから嫉妬され理不尽な対応をされたらやってはいけないことがあります。
それは『何で?』と理詰めで考えてはいけません。
理由は簡単です。ただの感情で理由や理屈なんてないからです。
あなたが来るまで快適だったコンフォートゾーンがあなたの影響力で快適でなくなったのです。(その人にとって)
さらにその人はエフィカシー(自己評価)の低い人で、自分が成長することより、あなたを引き摺り下ろすことを選んで行動に移してしまったのです。
ですから、同じ視点で向き合ってはいけないのです。(同じ土俵ではありません)
感情論で攻めてくる人と向き合ってもあなたの心が消耗するだけです。
4.ドリームキラーと同じ土俵に立たない
ではどうするかといいますと、もしもあなたが嫉妬の対象になって嫌がらせを受け始めたら常に一段高い視点を持つということが重要になります。
具体的には、『やれやれ大人気ないなぁ・・・笑』といった感じです。
もちろん散々嫌がらせをされてきた相手にそんな風に思えるわけないと思われるかもしれませんが一度落ち着いて考えてください。
感情的な相手に対してあなたまで感情的になるということは同じ土俵で戦うということです。
第三者から見ればあなたも嫌がらせをしてきた人も同じ穴の狢になってしまいます。
真っ向からぶつかるような相手ではなく、手を差し伸べるべき相手なのです。
ただ何でもかんでも我慢するわけではありません。
自分の主張をはっきりした上で、仲裁に入ってもらったり、しかるべきところに訴えたり、思い切って関係を切ってしまうのが得策です。
5.ストレスから解放される具体的な方法
相手があなたに嫉妬する原因は相手のコンフォートゾーンを揺るがせたことと相手のエフィカシーの低さが原因でした。
そしてあなたに嫌がらせをしてくる相手とは対等に向き合ってはいけないということも書きました。
では単純に、嫌がらせをやめさせるには揺るがしてしまったコンフォートゾーンから、あなたか相手が出て行くか、相手のエフィカシーを上げればいいということになります。
相手を出て行かせるのは大変ですから、ここではあなたが出て行く(変わる)方法をお伝えします。
ここでは『ゴール設定』を使います。
コーチングでいうゴールとは『自分自身の未来の理想的な姿』のことです。
自分自身はもちろん、環境、見える景色、人間関係など、ご自身と関係性も含めて理想的な状態をゴールと呼びます。
つまりあなたの目指す場所、本来いるべき場所(物理的、関係まで含めて)はどこなのかということを確認するということです。
とくに感情的な人を相手にしていると自分もついつい現状に縛り付けられやすくなります。
要するに目の前のことに執着してしまうということです。
本来の自分が目指す場所が見えてくると、つまらない人を相手にするなんて人生時間の無駄遣いということが納得できると思います。
今いる場所からでは解決方法が全く見えない問題でも、理想の未来の自分という高い視点(ゴールからの視点)を持つことで解決策が見えてくるものなのです。
ゴール設定に関しては、『ゴール設定を正しくすることで劇的な変化を体感する方法』
で詳しく解説しています。
どうしても相手と向き合う必要があるときは、相手のエフィカシーを上げる必要があります。
その効果的な方法をご紹介します。
それは『先に褒めておく!』ということです。
『〇〇さんて、いつもXXですごいですよね〜。』という具合にです。
内容に関しては、自分が思う”その人が最も魅力的だと思う未来の姿”をイメージして伝えます。
やることは単純ですが、如何にリアリティを持てるかが重要なポイントになります。
『そんなことで効果があるのか???』と思うかもしれませんが、結構効果があります。(嫌味しか言わなかったのに不意に弱みを見せてくるということがよくあります)
もちろん2.3回では効果は期待できませんが、リアリティを持って(心を込めて)繰り返し言葉をかけると少しずつ変化が現れるでしょう。
導入部で述べたように嫉妬心から来たネガティブな言葉は言う方も辛いのです。
この言葉掛けは相手のエフィカシーを上げるためのものですが、自分のエフィカシーを上げることにも大いに役立っています。
『自分は敵対するドリームキラーのいいことろですら当たり前のように見つけ讃えている。』というセルフトークが可能です。
自分自身のエフィカシーも上げることができ一石二鳥ですね。
これが出来るようになったあなたは敵対的で嫉妬心に囚われた人さえも高い視点からエフィカシーを上げて、ポジティブな方向へ導くことのできるすごい人(影響力を持ったリーダー)です。
ぜひお試しください。
5-1.よく嫉妬される人が日々のストレスから解放される具体的な方法の解説動画
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