私はコーチになる前から、コーチングに興味があり、TPIEなどを受講してセルフコーチングを取り入れていました。
できる限り忠実にセルフコーチングを実践していたつもりです。
しかし残念ながらその時は、目まぐるしい現状の変化は実感できませんでした。
それは私のゴール設定が間違っていたわけではありません。
コーチになってコーチング理論を修めてわかったのですが、ほんのちょっとしたことが抜けていました。
今回はそのポイントを解説していきたいと思います。
ところで『自分の人生を変える』と聞くと、どのようなことをイメージされるでしょうか?
- 毎朝6時起きで会社に行っていたのが南の島でハンモックに揺られている。
- サラリーマンを辞めて好きなことをしながら世界中を旅している。
もしくは、
- コンプレックスを克服したい。
- 異性にもてるようになりたい。
などかも知れません。
私もかつてこのようなゴールを幾つか掲げていたのですが叶うことはありませんでした。
その理由は”心から望んでいなかったから”です。
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そのゴールにモチベーションはありますか?
突然ですが、あなたは自分のゴール(人生レベルの目標)を本当に達成したいと思っていますか?
当たり前だろう!と思われたかもしれませんが、この質問は奥が深いのです。
どういうことかと言いますと、コーチングでは先ず、マインドでゴールを先取りします。
そして行動に落とし込むことで現状を変えていきます。
当たり前ですが、願っただけで現状が変わるはずがありません。
しかしこの現状がとても手強いのです。
マインドで先取りしたと言ってもゴール側というのは実在しない抽象空間の話です。(あなたが脚本、監督、主演を務めた映画のようなものです)
もちろんコーチは様々な働きかけでゴールの臨場感を強めていきます。(セルフコーチングの場合は自分で行いますが)
しかし物理空間は常に現状を提示してきます。
例えばゴールでは口座に常に数千万円が入っているはずなのに現状ではカードの引き落としすら危うい、、、
このように、どんなリアルな映画も物理空間のリアリティに勝つということは難しいのです。
年収1億円の使い道
この現状とゴールのリアリティでの戦いに勝つために必要なのが”心から望んでいる”ということなのです。
例えば心から年収1億円になりたい人がいるとします。(実際に私のクライアントさんもいらっしゃいました)
もちろん現状の外側であればゴールの条件は満たしています。
しかしその先がないのです。
- 年収1億円あったら何をしたいのか?
- 年収1億円稼いで何に使うのか?
- 年収1億円がなぜ必要なのか?
- 年収1億円あったらどんな気分なのか?
『で、どうしたいの?』ということなのです。
私たちは妄想の達人である
もちろんフェラーリが欲しい、タワーマンションに住みたい、世界中を旅したい、最高の優越感に浸りたい、、、
などを揚げる人もいらっしゃると思います。
じゃあ、その後どうしたいの?と聞くとその先がないのです。
結局、本人の嬉しい、楽しい、などの気持ちだけで完結してしまうということなんです。
これではどんなに年収1億円になりたいと強く思っても難しいと言わざるをえません。
なぜなら私たちの脳は”そこに無いものでもあるように感じることができる”からです。
例えば、世界の絶景を見るために世界旅行に行きたいと思ってもテレビやYouTubeでハイビジョンの臨場感ある映像を見ただけで満足した経験はありませんか?
実際に世界旅行に行くとなると時間も費用もかかります。
当然、すべて自分で用意する必要があります。
『映像でもこんなに満足感を感じることができるのだから、これでいいか!』
と思ってしまうのです。
これは”世界の絶景を見るための世界旅行に行く”というゴールの臨場感が”実際にはお金も時間もかかって大変だ、動画でも十分満足できるからこれで良いだろう”という現状の臨場感に負けたため実現しなかったのです。
この場合も本人自身の中で完結していることがお分かり頂けると思います。
つまり、自分一人で完結できてしまうゴールは妄想で十分ということです。
あなたの夢に何人巻き込めていますか?
ではゴールを妄想で終わらすことなく達成するためには何が必要なのでしょうか?
それはあなたのゴールを他者と共有することです。
つまり自分だけが”嬉しい、楽しい”と思っていたゴールをを第三者と一緒に”嬉しい、楽しい”にすれば良いのです。
第三者を巻き込むため、必ず物理空間に落とし込む必要が出てくるということです。
自分一人では妄想で満足できていたことでも、誰かと共有しようとすると現状を変えるしかなくなります。
ということは行動するしかなくなるのです。
そしてもう一つ重要なことがあります。
共有する人は多い方が大きなエネルギーを出すことができるということです。
多くの人が経験していることと思いますが、自分のためだけにやっていることというのは意外に熱量は低いものです。
自分が我慢すればいいからと考えてしまいがちなのです。
しかし大勢の人が困っている、そして自分がその人たちを助けることができるといった場面のことを想像してみてください。
使命感に燃えていませんか?
いつも以上の力が発揮できそうな気がしませんか?
きっと経験があると思います。
自己満足のエネルギーは大したことない
私は天下一品のラーメンが大好きです。(もちろん”こってり”です!)
創業者の木村社長は1971年から屋台を引きながら、
『どうしたら、もっとお客さんが来てくれるような味になるのだろう。』
と毎日四苦八苦しながら4年間、やっと今の納得出来る味にたどり着いたそうです。
仕入れのお金にも苦労し、屋台を出す縄張りのことで嫌がらせも受けたそうです。
もし木村社長が単純に美味しいラーメンを作りたいとか、もしくは儲かる商売をしたい、、、
という想いでやっていたら今日の成功はなかったと思います。
お客さんに満足してもらいたいという想い、お客さんを巻き込んで幸せになりたいと本気で思ったからこそ、幾多の困難を乗り越えることができたのではないでしょうか。
”誰かのために”と思った時のエネルギーは自己満足で出せるエネルギーの比ではありません。
まとめ
今回は『自分の人生を変える一番簡単な方法』について書きました。
自分の人生がなかなか変わらないとおっしゃる人に多いのが、『ゴールのない人』そして『ゴールが自分だけで完結してしまう人』です。
その中でもゴールを設定していて、セルフコーチングもやっているけどなかなか効果を実感できないという人は”人を巻き込む”ということを実践して頂きたいと思います。
初めから世界平和のためなどと考える必要はありません。
身近な大切な人からで大丈夫です。
そして無理なく、徐々に巻き込む人を広げていけばいいのです。
巻き込む人が増えていくほど、発揮できるエネルギーが大きくなっていくのが実感できるはずです。
ぜひお試しください!