コーチングの効果と無意識への介入〜一般的なコーチングとの違い〜

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

『コーチングを一言で言うと?』

半年前に開催した子育てコーチングセミナーの宣伝をお願いしに、地元のテレビ局に行った際、聞かれたことです。

その時私は一言で答えられませんでした。(ニュース番組で紹介してくれるということで簡潔な表現が求められました)

 

あまりに情報量が膨大で、テレビで見た人が納得してもらえる具体的な表現が見つかりませんでした。

もしも今、同じ質問をされたら、『”自分の人生”を思いのままに生きる最高のツール』と答えるでしょう。

やはり、どうしても抽象的な表現になってしまいます。

『”自分の人生”とは、、、』というように、すぐ解説したくなってしまいます。笑

 

そもそもコーチングと言っても様々な流派?が存在します。

中には、『それのどこがコーチングなのですか?』と聞きたくなるようなところまであります。

今回の記事では、私の提供している『コーチングの効果と無意識への介入〜一般的なコーチングとの違い〜』さらにティーチングとの違いなどを解説していきます。

一般的なコーチングとは?

コーチングとは何でしょうか?

 

wikipediaによりますと、

コーチング(coaching)とは、人材開発の技法の1つ。

対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術であるとされる。

相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法である。

コーチング(coaching)の語幹である英語のコーチ(coach) という単語の語源は、ハンガリーのコチ(kotʃ) 地方で製造された馬車が優れていたことに由来し、今日でも乗り物の類がコーチ(coach)を付けた名称で呼ばれることは多い。

類似音の単語は広く大陸欧州の各言語でも馬車や乗り物類の意味で用いられている。

19世紀ごろ、イギリスのオックスフォード大学の学生の間でアルバイトの家庭教師を意味するスラングとしてこのcoachが慣用され、やがて「指導する」という意味の動詞が派生して、名詞の意味にも取り込まれた。

17世紀の中ごろから馬車宿を指す俗語としてコーチング・インが使われることがあったが、ここでのコーチングは指導の意味からきている。

wikiより。

と、あります。

まとめますと、

『自己実現や目標達成を図るために、傾聴と適切な質問を用いて、自発的な行動を促すコミュニケーション技法

ということです。

 

一般的なコーチングでは傾聴と質問に重きを置いています。

 

クライアントの悩みを聞き、適切な質問を投げかけ、クライアントの言葉に耳を傾けるのです。

 

また、多くのコーチは質問集などを使い、あらかじめ質問の順番、話の流れを用意しています。

 

一般的なコーチングが目指しているものとは?

私がやTPIE以外のコーチング講座に出てみて思うのは、一般的なコーチングが目指しているのは、やはり現状の最適化です。

 

クライアントさんの現状を尊重して、質問や傾聴で問題解決できるようサポートしていきます。(現状の最適な状態に戻す、導くということです)

 

生活や環境を大きく変えたくはないけど、悩まずにもっと楽に生きたいという人には最適だと言えます。

コーチングとは?

コーチングと一般的なコーチングの違いについて解説していきます。

 

コーチングとは、

コーチングは、最先端の機能脳科学・認知心理学などの認知科学の成果やドクター苫米地ワークスで構築してきた理論・ノウハウをふんだんに盛り込んだ次世代パーソナルコーチングです。

コーチングの特徴は、コーチがクライアントの無意識に直接的に介入し強力に働きかけを行うことです。

そのため、成功するマインドの使い方を超短期間で身につけることができ、生涯に渡り結果を出し続けることが可能となります。

コーチングを受けることで、クライアントは自らがマインドの使い方が上手になるだけでなく、自然と第三者へコーチングが出来るようにもなっていきます。

その為、通常のコーチングを受けた方や、これからコーチを目指す方へも自信を持ってお薦めできます。

これからの時代は、自らが自由意志で自分の人生を選択していく必要があります。

それはリバティーな自由を獲得していくことでもあります。

個人がより良く幸せで豊かに生きられるためのコーチング、そしてそれは同時に世界をより良く幸せで豊かにしていくためのコーチングでもあります。

それがコーチングです。

コーチング公式サイトより。

コーチングの父

元祖コーチのルー・タイスという人物がいます。

 

彼はもともと高校のフットボールのコーチで、その時に選手を指導した経験をもとに、1971年に人材研修プログラムの会社であるTPIを設立しました。

 

その後アメリカ国内での評価で確固たる地位を築きました。

 

ルー・タイス氏のコーチングシステムは、米国トップ大企業であるフォーチュン500社の60%以上、英国ではFinancialTimes誌100社の30%以上の企業をはじめ、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察等にも導入されています。

 

そして着実な成果を上げ、これらの確実な実績によって、世界的に高い評価を受けているのです。

 

またスポーツの分野でもアメリカオリンピックチームのコーチ、中国のオリンピック委員会がシステムの導入を図るなど、世界各国のプロスポーツ選手の強化の面でも実績を上げています。

 

また近年の社会的活動では、ロサンゼルス市警と組んで、ロサンゼルスのストリートギャングの横行による 「未成年者同士の殺人事件の撲滅」にも貢献し、大きな成功を収めています(ベターL.A.プロジェクト)。

 

コーチングの創始者と天才脳科学者との出会い

その世界No. 1コーチと機能脳科学者の苫米地英人博士が2007年から共同でコーチングプログラム(TPIE、PX2)の開発がスタートしました。

 

そこからコーチングを開発されます。(1990年代から苫米地ワークスにて独自の教育プログラムを公開していらっしゃいました)

 

コーチングで最も特徴的なのは、コーチがクライアントの無意識に直接働きかけることです。

 

これは他のコーチングではありません。

 

決定的に違うゴール設定

私はコーチング以外にも幾つかのコーチング講座に出たことがあります。

 

そこでいつも感じることは『ゴール設定』の決定的な違いです。

 

ゴール設定こそがコーチングで最も重要で、最も難しいところなのです。

 

コーチングではゴール設定で2つの厳しい制約があります。

  1. 考えただけでワクワクするほど大好きなこと。
  2. 現状の自分では達成方法が分からない程ぶっ飛んだゴールであること。

 

この2つの制約には大きな意味があります。

 

1つ目のワクワクすることというのはよく言われていることではないでしょうか?

 

大好きでなければ、そもそも楽しくないでしょう。

 

生産性も上がりませんし、良いことはありません。

 

何より好きでもないことをやっている時点で自由ではありません。

 

ただ誤解して頂きたくないのは、”楽しいこと”であって”楽”ではないということです。

 

2つ目の達成方法が分からないくらい大きなゴールというのはどういうことでしょうか?

 

それは現状を否定しているのです。

 

ここは一般的なコーチングと真逆ですね。

 

コーチングの定義でもあるように、自由意志で人生を生きることをゴールに掲げています。

 

では自由とはなんでしょうか?

 

実は私たちの現状は、私たちが自由に選択したものではありません。

 

どういうことかと言いますと、私たちが自分で選択したと思っているものは、ほぼ100%他者からの刷り込みであると言えます。

 

『仕事として選ぶなら世界一安定している日本の公務員が一番だ!』

 

私の親は本気でこのように思っていました。(おそらく今も思い込んでいます)

 

私の親が特別ではなく、多くの日本国民が思っていることではないでしょうか?

 

確かに言葉通り受け取ればその通りだと思います。(確かに安定しています)

 

でも実際は、いつの間にか”公務員という仕事は素晴らしい”にすり替わっています。

 

このような親の元で育つということは、高い確率でその考えを受け入れてしまうことを意味します。

 

ただ安定しているだけで、安定の必要性も吟味しないまま公務員=素晴らしいという刷り込みを受けている子どもたちは多いはずです。(私も以前は本気でそう思っていました)

 

仕事の例で書きましたが、現状のほとんどの選択は、このように他者の価値観を無意識に受け入れてしまっています。

 

現状であなたが自分で選択した、もしく自分で見つけて大切にしていると思っている価値観も”なんとなく受け入れてしまっている”可能性が高いのです。

 

現状とはそのような価値観で埋め尽くされた場所なのです。(決して悲観しているわけではありません)

 

ですからゴール設定の際は現状を飛び出す必要があるのです。

 

なぜなら刷り込みを受けた現状から外へ出てみないと自分の受け入れていた刷り込み、思い込み、不自由さは決して見えないからです。

 

もし現状の中にゴール設定をしてしまうと他人の価値観、他人のゴールを生きることになるからです。

 

仮に現状のゴール設定で大丈夫なケースというのは、現状が最高だと本気で思っている人です。

 

実際、かなり少数だと思われますが、、、

 

コーチングの流れ

おそらくこの記事を読まれている人が知りたいのが「具体的にコーチングって何をするの?」ということではないかと思います。

 

先ずコーチとクライアントが出会うことから始まります。

 

ブログや紹介、口コミなどが多いです。

 

私の場合、セッションは基本的に対面で行います。

 

コーチが指定したラウンジ等で行いますが、クライアントさんの希望の場所があればそこで行う場合もあります。(希望に添えない場合もあります)

 

おそらく第三者から見るとリラックスして談笑しているようにしか見えないのですが、コーチは脳をフル回転させ、クライアントさんの意識の深いところに働きかけています。

 

コーチは非常にリラックスした空間を作ります。

 

それはクライアントさんが物理的な現状から離れ、ゴール側(未来側)に移行しやすくするためです。

コーチングが抜群の結果を出せる理由

残念ながら、コーチングセッションでのこれ以上の具体的な中身(技術)についてはお伝えできません。(守秘義務の関係等で)

 

ここからはコーチングがあらゆる分野で大きな結果を残せている理由の一部を紹介したいと思います。

 

私たちが何か成し遂げたいと思った時、行動できなかったり、行動してもすぐ諦めてしまうことが起こるのはなぜでしょうか?

 

それは自分のマインド(脳と心)が挑戦を早々に諦めるためです。

 

早々に諦めてしまう原因は幾つかあるのですが、その多くが他者の根拠のないネガティブな言葉や過去の常識とされているデータを受け入れてしまったためです。

 

簡単に言いますと自分に『やっぱりダメだよな、、、』と思った(言い訳してしまった)から達成できなかったのです。

 

しかしここで、あなたの可能性とゴール達成を心から確信し、周りやあなたの心の中にあるネガティブな感情を一掃してくれる存在がいたらどうでしょうか?

 

あなたのゴール(夢、目標)達成のためにポジティブなエネルギーを全身全霊で働きかけてくれる存在が隣にいたらどうでしょうか?

 

自分でも驚くようなパフォーマンスが発揮できると思いませんか?

 

私自身、プロコーチになる前に師匠にあたるコーチからパーソナルコーチングを半年間受けました。

 

その効果(変化)は凄まじく、自分のことではあるのですが『マインドを書き換えただけでここまで激変するものか?』と何度も驚いたことを覚えています。

 

と同時に私たちの日常はネガティブな感情や言葉で溢れかえっているということを思い知らされました。

 

圧倒的な確信を持って未来の可能性にロックオンするとネガティブな言葉は聞こえませんし、ネガティブな人や存在は見えません。(脳が不要なものと判断して意識に上げません)

 

最高に楽しいゴールを本気で追いかけていて、その邪魔をするネガティブなものが一切見えなくなっているのです。

 

例え一時的に困難な画面に遭遇したとしても、圧倒的なエフィカシー(ゴール達成の自己評価)でゴールを達成を確信していますので、できないはずがないと思っているのです。

 

コーチングとティーチング

最後にコーチングとティーチングの違いを見ていきましょう。

 

ティーチングは、基礎知識や技術を学ぶ時には効果的だと言えます。

 

具体的な方法を伝え、相手にその通りにやってもらうことがティーチングです。

 

ティーチングのメリットは、きちんと伝えることで、教える側の意図した通りの結果を出させることが比較的容易です。

 

コーチングとティーチングのそれぞれのゴールの違いを見てみると分かりやすいです。

 

コーチングのゴールは100%クライアントさんのものです。

 

ちなみに第三者が本人以外のゴールを設定させることを洗脳と言います。

 

ティーチングのゴールはクライアント(ティーチングを受ける人)のものではないケースもあります。

 

例えば何かのスクールや講座でティーチングを受けることは自分がゴール設定していると言えます。(何かを習得したいと思って参加しているからです)

 

しかし会社や学校などではゴールは会社や学校(文部科学省)が決めています。(本人のゴールと合致していることもあります)

 

会社の生産性を上げるためだったり、会社、株主の利益のためだったりするわけです。

 

ゴールが第三者のためのものであっても成立するのがティーチングです。

 

もう一つの違いは、コーチングが自分だけのオリジナルのゴール、つまり自由になることを目的にしているのに対し、ティーチングは具体的な結果を得ることを目的にしています。

 

ですからコーチはクライアントさんがゴールを見つけ、達成できるようにサポートします。

 

どこへ進んでいっても成功なわけです。(主導権は常にクライアントさんにあります)

 

対して、ティーチングは教える側の提供したものを習得できたら成功と言えます。

 

まとめ

コーチングをお勧めできない人がいます。

それは現状に留まっておきたい人たちです。(私も以前はそうでした)

もっと状況を良くしたいと思っているのですが、行動が続かないのです。

その理由は簡単です。

 

現状の上に自分の理想を描こうとしているからです。

つまり現状の最適化です。

 

どうやっても生きていける現代の日本で他者の価値観を持って生きていく意味などありません。

生きている実感がない、やりたいことがないという悩みを多くの人が感じているのはこのためです。

子供時代に当たり前に持っていた夢をいつの間にか多くの人で共有している価値観で先に満たしてしまうから生命力を感じることができないのです。

 

本当に自分の人生を生きたいと思ったら、現状の外側へ出る以外ありません。

私はコーチングの活動、実践を通して、そう確信しています。

 

現状の外側へ出るというのは、言葉で聞くと大変そうに聞こえるかもしれませんが、何もかも捨てるということではありません。

昨日までやらなかったことを一つやってみる、とりあえず暫定的なゴールを設定して行動してみることから始めてみることをお勧めします。

そうすることで他人の基準、社会の基準(つまり現状)から抜け出して、自分で選んだ基準で生きることの第一歩が踏み出せると考えます。