自分を変えたい…でも変えられない〜性格から行動まで無理なく変える方法〜

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

ほとんどの人が一度は『自分を変えたいな・・・』と思った経験があるのではないでしょうか?

目標設定をしたり、『もう〇〇はしない』と決意したはずなのに三日と持たなかったりします。

おそらく、そのまま理想の自分になれたという人はごく一部のはずです。

この記事では『自分を変えたい…でも変えられない〜性格から行動まで無理なく変える方法〜』について解説していきます。

 

自分を変えるというのは脳の仕組みや特徴を理解して働きかける必要があります。

情熱は必要ですが努力や根性、強い思いだけでは正直、話になりません。

そもそも脳は変化を嫌い、昨日までと同じ状態を維持しようとしているのです。
所謂、意識的には変わりたいのに無意識がブレーキを踏んで行動できないという状態ですね。

ですが、この昨日までと同じ状態そのもの、つまり自分の中の基準をズラすことで性格や行動、外見(表情)まで変えることが可能になります。

1.自分を変えたいと強く思っても無意味な理由

大きな決断であるほど、私たちの思いも強いものです。当然そこには感情、情動が大きく関わります。

先述した通り”自分を変えたい”、”新しい自分になる”というゴールに対して情熱や熱い想いは必要です。しかし『情熱さえあれば大丈夫だ!』と思ってしまうのは危険です。

実は最も重要なのは情熱ではなく未来のビジョンです。自分にとって理想的な未来、つまりゴールのビジョンがあって(作って)、そこに強烈に恋い焦がれている人が夢を叶える人です。

これはとても重要なポイントです。なぜなら私たちの感覚に反する部分だからです。感覚的には、もしくは気持ち的には固い決意や情熱が最も重要と思いたい気もしますが、そうではありません。
結果を出し続ける人に共通するのはゴールに対して変化する自分を楽しめていることです。

1-1.自分を変えられなかったのは方法が間違っていたから

プロコーチになる以前の私は情熱や想いこそが重要で夢に真面目に向き合う人こそが報われると本気で思っていました。ですが脳の機能・特性を理解して科学的に自分を変える方法を学ぶとその考えが間違っていたことに気が付きました。

繰り返しますが、最も重要なのはゴールがあって、ゴールに恋い焦がれ、日々やるべきこと(やりたいこと)に夢中になっていることです。夢中になることこそが時間感覚を縮め、『気が付くと〇〇が達成されていた』という魔法のような結果を生みます。

 

日々、自分に厳しい試練を課すことで結果を出す人もいますが少数です。その人たちも自分のゴールに向き合う中でゲーム性にハマり、夢中になっていったのです。

それを側から見て『すごくストイックにやってるな・・・、自分もこのくらいやらなくては!』と思って真似をすると失敗します。成功者、先行者の真似をするのは大切ですが、表面的な行動のみならず、マインド(脳と心)の使い方の本質まで真似をしたいですね。

2.ダイエットにみる自分を変えるとはどういうことか

私のコーチングの講座やセミナーなどで”自分を変える”というテーマの時にはダイエットの話を取り上げます。痩せるにとどまらず、如何に理想の身体を手に入れるか?そのためのマインドの使い方を解説するのです。

なぜかというと分かりやすいからです。見た目でも数値(体重)でも変化がよく分かります。また失敗(リバウンドなど)も怖いくらいに分かりますよね。

ではダイエットが成功したとはどういうことでしょうか?当たり前ですが理想のスタイルになった、理想の体重になったということですよね。

 

ですが1つだけ注意が必要です。それは『無理して−10㎏になっている状態は痩せているわけではない』ということ。

結論を言うと、無理して頑張って10㎏痩せた人はその後、かなりの確率でリバウンドしてしまいます。

なぜなら脳にとっては頑張って10㎏痩せたというのは非常事態だからです。

例えば70㎏の人が頑張って60㎏になった、この状態は確かに身体は60㎏なのですが脳は70㎏のままなのです。つまり自分の中の無意識レベルでの適切体重は70㎏のままだということ。

意識的には痩せて喜んでいても無意識の基準は変化していないのです。
つまり無意識の認識は70㎏、でも身体は60㎏という乖離していて不安定な状態といえます。

この後、どうなるのかといえば元の安定した状態、すなわち無意識の認識と身体が一致した安定した状態に戻ろうとします。

もちろん無意識の基準に対して戻ります。リバウンドですね。

2-1.先ず無意識の基準を変える

では、リバウンドを起こさずに理想的な身体を手に入れる方法はというと脳から変えるのがポイント。つまり先に無意識の基準を60㎏にします。

具体的には痩せてどうしたいのか?を詳細に設定、設計します。

  • 憧れのブランドの服を着こなしてデートに行く
  • 割れた腹筋と分厚い胸板を手に入れてインスタに投稿する
  • アメコミのヒーローような身体になって海に行きたい
  • 健康的な美しさを体現して健康の重要性を発信したい

などの、『〇〇のために絶対痩せる!!』と思えるゴールを設定するということですね。

このような自分が心からそうなりたいと思えるゴールがあると、そのための必要な身体に対しても『早く身体を変えたい』と心から思えますよね。

ゴールができると現状が揺らぐ、つまり慣れ親しんだ今の身体をそそくさと手放して理想的な身体を手に入れたくてたまらなくなります。その結果、努力を超えた努力をすんなりやってしまうのです。

これが正しいダイエット方法であり、自分を変える正しい方法です。

3.今のあなたは過去のゴールの結果

『今のあなたは過去のゴール設定の結果なんですよ』このように言われるとどう思いますか?

『いや、自分はゴール設定などしていないんだけど・・・』と思われたかもしれません。実はゴール設定は自分で能動的にしたものと他者からの刷り込みでしてしまったもがあります。

例えば『公務員は安定していて安泰だ』という情報を鵜呑みにして公務員になった人は自分でゴール設定をしてはいますが、かなり偏った情報を刷り込まれた結果のゴールともいえます。

また今まで自分で人生を選択してこなかったという人であっても、人に流されたり情報を刷り込まれながらも最終的には自己決定しているはずです。(納得はしていなくても)

 

でも、だからこそ私たちは自分の未来をこれから自由に選択できます。『今のあなたは過去のゴール設定の結果なんですよ』という言葉を受け入れる。それができれば『未来の自分は今どんなゴールを設定するかで決まる』ということが腑に落ちるからです。

4.今の自分を変えるためには未来を決めること

今の自分を変えたいと思ってがむしゃらに今の自分にアプローチしてもなかなか上手く行きません。先述した通り自分の中の基準を変える必要がありますし、どこに対して変えるのかという目的地設定(ゴール)が必要だからです。

目的地(ゴール)がないとただただ頑張るとなってしまい、習慣化すること自体が難しいです。一時的に上手く行ってもリバウンドが待っています。

 

ではゴールとはどこに設定するのでしょうか?それはあなたのゴールであればあなたの頭の中ですよね。

ゴールは当然、未来のことですから物理的にはまだ存在していません。理想的な自分を自分の頭の中に描くのです。それが設計図となります。

『3年後に〇〇を達成しているんだからすでに△△は完璧じゃないと』という具合に自分の基準を押し上げることができます。今の自分を変えたいと考えるとモチベーションがわかなくても未来の自分のためなら、それが自分以外の人の幸せに結びついていると頑張れるものです。

自分の未来を決める、設計図を描くからそれにふさわしい自分になることができるのです。時間軸の概念を入れて考えることで頑張るポイントや努力のイメージもしやすくなります。

5.脳を味方につけることで理想の自分になれる

正しいマインドの使い方をマスターすると理想の自分になることが出来ます。つまり脳の機能を使う、脳を味方につけるということです。

そのためには未来にアプローチして、自分の基準をゴール側の自分、未来の最高の自分にすることです。そしてその視点から今どうあるべきなのか?何をするべきなのか?を明らかにして行動していくことです。

例えばプロの作曲家になりたいというゴールを持った人がいるとします。
ですが現状の自分はといえば、ただ音楽が大好きでピアノで弾き語りが少し出来るだけ・・・

多くの場合、予想されるこの後の展開はゴールの引き下げです。もちろん誰かに引き下げられるわけではなく、自らゴールを取り下げてしまいます。

 

なぜでしょうか?

それはゴールを設定してみたものの、冷静に考えると出来そうな気がしないからです。今の自分とゴール(夢)があまりに違いすぎると本人が感じたからです。

実際ゴールを取り下げる、諦めた経験がある人は分かると思いますが、悲しいというよりホッとする感覚が強いと思います。それは現状とゴールのギャプが解消され現状が変化しないことが確定したので安心感を感じたためです。

ただ、これでは安心は出来ても現状は変わりませんし、夢は叶いません。

 

では脳を味方につけるコーチングではどうするのかというと『ゴールは決して下げない』ということ。

実はこれだけです。

もちろんゴールを紙に書いただけで設定できたわけではありません。気になる人のことで頭の中がいっぱいになるようにゴールに想いを馳せる必要があります。

 

すると設定時には見えていなかった方法や必要なこと、今すべきことなどが見えるようになります。それに対して素直に手を伸ばすということ。

これは恋に落ちるようにゴールについて夢中になって考えることで臨場感が上がり、創造的無意識が働き始めたために自分に必要な情報を思いついたり、意識に上るようになったということです。

これはゴール設定をして、取り下げることなくゴールの臨場感を上げることに成功したから創造的無意識が働き始めました。もし途中で諦める、つまりゴールを取り下げてしまっていたら絶対に見ることも出来ないし、アクセスできなかった情報です。

6.コストに見合う最高の未来が行動を促す

ゴール達成に必要な情報が見えたり、手に入ったら次は行動です。ですが多くの人がここで適切な行動を取ることが出来ません。

なぜでしょうか?

 

それは必要な行動、目の前のタスクが今の自分にとって大変なことに思えているからです。つまりコストが大きすぎるのです。

では、どうすればいいのかというとコストに見合うゴール、つまり最高の未来(最高の自分)をしっかりイメージ出来ている必要があります。さらにその自分の視点、すでにそれらが当たり前に出来ている未来の自分視点から現状のタスクを見る必要があるということです。

この視点で目の前のタスクや必要な行動を見ると『やばい、まだこんなことも出来ていないぞ!!』となります。未来の自分視点で見ているのですから当然ですよね?

ですが、同じタスクでも今の自分視点で見ると、

  • 大変そうだな・・・
  • 自分に出来るのかな・・・
  • もっといい方法があるのでは・・・

などと、超消極的になったり、やらない理由を見つけて行動を避けようとしてしまいます。

 

あなたにも似たような経験があるのではないでしょうか?そして面白いと思いませんか?

同じ自分視点なのに”今の自分のまま観る”のと”未来の最高の自分視点をしっかり作って観る”のでは全く感じ方が違うということです。

ゴール設定と未来の最高の自分視点を作る方法は『ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜』を参考にしてみて下さい。

7.性格を変えるために必要なビジョン

『自分の性格を変えたいのですが可能ですか?』という質問をよくいただきます。結論からいうと可能です。

もちろん自分の持って生まれた特性はそれぞれありますから、そこまでは変えられないですし、変える必要もないと思います。ですが『こんな風になりたい』『こんな人でありたい』というのは十分に可能です。

 

ここに関しても先述した通り今の自分を変えようと思うのではなく、未来に対して働きかけます。

未来の自分は、

  • どんな人物?
  • 何をしている?(職業、業界)
  • どんなことに喜びを感じているのか?
  • 何を大切にしているのか?

という”あり方”を自由に設定していきます。
ちなみにここでいう自由とは今の自分を考慮せずにという意味です。

 

そして前述したコストに見合ったゴールをここで使います。どういう事かというと、性格を変えたいだけではコストに見合ったゴールとは言えないのです。

あなたが心から望む最高の自分になって『何をしたいのか?』が最も重要です。

『〇〇な人(性格)になって△△を成し遂げたい(手に入れたい)』というコストに見合う必要性が要るのです。

ここが正しく設定、デザイン出来ていると『自分を変えて行きたいけど行動できない・・・』ではなく、『〇〇な人(性格)になって△△を成し遂げるためならこんなことは喜んでやります!!』という感じに激変させることが出来ます。

これが正しいマインドの使い方の一例ですね。マインドって面白いと思いませんか?w

8.【動画解説】『自分を変えたい…でも、できない』を解決する方法

まとめ

『自分を変えたい…でも変えられない〜性格から行動まで無理なく変える方法〜』

  • 自分を変えるには情熱は必要ですが努力や根性、強い思いだけでは難しい
  • 最も重要なのは情熱ではなく未来のビジョン
  • 成功者を参考にするなら表面的な行動より、マインドの使い方の本質まで真似したい
  • 今のあなたは過去のゴール設定の結果
  • 今の自分を変えるためには今、未来を決める
  • ゴールは決して下げない
  • 取り下げることなくゴールの臨場感を上げたから創造的無意識を使うことができる
  • コストに見合うゴール、つまり最高の未来をしっかりイメージが行動を促す
  • 心から望む最高の自分になって『何をしたいのか?』が最も重要

 

参考になれば幸いです。

 

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