こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原( @coach_nakahara)です!
この記事では『自己肯定感が低いと困ること7選』について紹介します。
自己肯定感とは、言葉どおり『自分を肯定すること、肯定的に捉えること』です。
つまり今の自分に対して(いろいろ思うところはあっても)『いいね!』と言い切れる能力ともいえますね。
自己肯定感は私たちのメンタルヘルスと幸福感の基盤であり、私たちの多くの生活の側面に影響を与えます。
自己肯定感が低いと、さまざまな面で困難が生じる可能性があります。
また環境の変化や新しいチャレンジにおいても多大な影響を及ぼします。
そこで今回は『自己肯定感が低いと困ること7選』について解説しながら、具体的な解決方法もご紹介していきます。
動画でサクッと学びたい方はこちらをどうぞ⇩(3つをピックアップしています)
1.健全な人間関係が難しい
自己肯定感が低い場合、人間関係の形成や維持が困難になることが最大の課題の1つです。
ここでいう健全な人間関係とは”対等でお互いにリスペクトし合える関係性”のことです。
例えば
- 自分を知らない(自己理解が浅い)
- 今の自分を認められてない
などの状態であれば自分より相手を優先してしまったり、依存の傾向が強くなります。
『私なんて…』という思考(心の声)や口癖がある人は注意が必要です。
自分自身に自信が持てない場合、他者とつながりを築くことが難しく、拒絶や批判を恐れる可能性があります。
これは社会的孤立や孤独感につながる可能性があり、更なる自己肯定感の悪化につながります。
健全な人間関係やソーシャルサポートネットワークを築くために、自己肯定感を向上させることが重要です。
はじめは自信がなくても『私ってこんな感じです!』と自分を出せる(提示できる)ところを、まずは目指してみるのがオススメです。
【参考記事】
>>自己肯定感が低いとなぜ恋愛で苦労するのか
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2.意思決定の難しさ
自己肯定感が低いと、意思決定が困難になることがあります。
自分自身に自信が持てない場合、自分の選択を疑ったり、失敗を恐れたりする可能性があります。
これにより決断力が低下し、人生に方向性がなくなる可能性があります。
このような経験を繰り返すと”自分は決断できない人間だ”というセルフイメージが出来上がってしまいます。
その結果、選択や決断を放棄したり、他者やその場の流れに任せている人も多いです。
そもそも好き嫌いが無いか希薄な人もいます。
その一番の理由は、自分のことをよく分かっていないからです。
- 自分は〇〇が好き(〇〇が嫌い)
- 〇〇な環境を心地よく思っている
- 自分の信念は〇〇
- いつも〇〇を大切にしている(こだわりがある)
などの自分情報を持っていないということは、基準が見えていないということです。
この基準、すなわち自分軸が意識できていないと決断力はあっても決めかねてしまうのです。
”人生は決断の連続”という言葉があります。
人生の節目や岐路はもちろんですが、普段の何気ない判断にも自分軸の有無は大きく影響します。
そして、それが人生の満足度を大きく左右します。
自己肯定感を向上させることで自分軸を獲得し、より自信を持って決断を下したり、リスクを取ったりすることができます。
3.能力に対する自信の不足
自己肯定感が低いと、自分自身の能力に自信を持てないことがあります。
自分に自信がないと、新しい経験やチャレンジ、巡ってきたチャンスでさえも避けてしまいます。
これは個人的および職業的な成長を制限し、自己の可能性を最大限に発揮することを妨げる可能性があります。
自分自身の能力やスキルに対する自信を高めるためには、自分自身の限界に挑戦することが大切です。
そして結果にかかわらず、その体験を通して学んで行く姿勢が重要です。
自己肯定感が低い、すなわち自分を知らないと自分の実力や能力を過小評価してしまいがちです。
私たちは脳の仕組みもあって、成功したことより失敗したこと、痛い目にあった時の記憶の方が遥かに残ります。
しかし、自分に向き合う習慣があると上手くいったことやよく頑張っている自分を意識しやすくなります。
それによって今の自分の能力や実力を正しく把握しやすくなります。
自分の自信がない人、肯定できない人は『自分に良いところなんてありません』と言います。
しかしセッションの中で”自分を俯瞰して観る”ことをやっていくと『こんなに頑張っていたんですね…』とおっしゃいます。
つまり見えていないだけなのです。
なかなか自信が持てない人は自信を持つために、今も頑張っている自分をちゃんと見て、正しく評価してあげるところから始めてみて下さい。
【参考記事】
>>エフィカシーとは何か 〜正しく自己効力感を上げる方法〜
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4.ストレスの増加
自己肯定感が低い場合、ストレスの増加が起こる可能性があります。
自分自身に対して否定的な考えを持ち続けることは、心身に負荷をかけ、ストレスを引き起こすことがあります。
自分を肯定できない人は多くの場合、否定的なセルフトークを繰り返しています。
セルフトークとは”内省的な心の声”のことです。
何か問題が起こった時に『なんて自分はバカなんだ…』という心の声が聞こえることってありますよね。
これがネガティブなセルフトークの代表です。
自分に対して不満や不安が強いと自分への文句やダメ出しが多くなります。
つまり自己肯定感が低い人は同じ状況でも自己肯定できている人より強いストレスに晒されているということです。
ストレスは健康に悪影響を与え、不眠症やうつ病などの精神的な問題を引き起こすことがあります。
自分への文句やダメ出し、すなわちネガティブなセルフトークが当たり前の人は、頭の中に人格攻撃を平気でしてくるパワハラ上司が常にいるようなものです。
考えただけでゾッとしますね…
逆にいえば、ネガティブなセルフトークをポジティブなセルフトークに書き換えることができれば、かなり心強いですよね。
なぜなら、『君ならできる!』と常に励ましてくれるメンターが頭の中にいるようなものだからです。
心の声をポジティブなセルトークに書き換えて、自己肯定感を高めることで、ストレスを減らし、より健康的な生活を送ることができます。
【参考記事】
>>セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜
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5.自己実現の妨げ
自己肯定感が低いと、自己実現が妨げられる可能性があります。
- やりたいことに挑戦できない
- やりたいことが見つからない
- 自分を変えることができない
このような思い込みがあると現状に自分を縛って生きていくことになります。
自分に自信が持てないと、自分自身の可能性を最大限に発揮することができません。
先述したとおり、自分への不安や不満が強いとストレスが掛かりっぱなしになります。
自分の望んでいることがわからないとモチベーションも生まれないし、チャンスやきっかけも見えません。
チラッと見えた『面白そう…』と思えるゴールのイメージもネガティブなセルフトークがを即座に否定します。
やりたいことが分からない人で、”とりあえずやってみる”が難しい人は自分で自分に向き合う時間を作ってみて下さい。
セルフトークを筆記開示してみると思わぬ自分の本音が見えてくるのでオススメです。⇩
【参考記事】
>>自己肯定感を高める方法をプロコーチが完全解説|今どんな状況でも自己肯定感は高められる
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6.パフォーマンスの低下
自己肯定感が低いと、パフォーマンスの低下が起こる可能性があります。
私たちが高いパフォーマンスを発揮できないシチュエーションの特徴は
- 過度の緊張やストレスを感じている
- 自信を失くしている
- コンフォートゾーンの外(アウェー)
などがあげられます。
共通しているのはリラックスできていないことです。
必要以上に自分を追い込んだり、ソワソワしたり、集中できない状況下ではポテンシャルを発揮できないのは当然といえます。
注意したいのは自己肯定できないことが当たり前になっていると、パフォーマンスが低いことがデフォルトになるということです。
コーチングを修める前の私は『もっと出来るはずなのに…』とよく思い悩んでいました。
負け惜しみではなく、自分の実力が大事な場面ほど発揮できないジレンマを抱えていました。
のちに分かったことですが、実力はあっても自分を信じることができないと不安が勝ってしまい、いつも通りのことすらできないのです。
この不安の根本原因は自分との信頼関係が出来ていなかったからです。
練習量を増やしたり、慣れることである程度はパフォーマンスは上がります。
ですが、重要なのはどんな状況下でもリラックスして自分らしく、楽しめるマインドを獲得することです。
自己理解が進み、ポジティブなセルフトークが当たり前になると、どんな状況でも『自分なら大丈夫!』と言い切れるようになります。
【参考記事】
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7.ネガティブな言葉の影響を受けやすい
ここでは視点を変えて”自己肯定感はネガティブな言葉の攻撃から自分を守るバリアー”という話をします。
残念なことですが、私たちの社会(学校・会社・ネット空間など)はポジティブな言葉より、はるかに多くのネガティブな言葉が飛び交っています。
悪意を持った人もいますが、悪気がなかったとしても状況によって、感情的になって相手を傷つけてしまうこともめずらしくありません。
暴力沙汰はまれですが、言語空間でのネガティブな言葉のぶつけ合い、小競り合いは日常茶飯事です。
直接的な言い争いはなくても、陰口を言われることに対して警戒している人は多いと思います。
そのような環境の中にいると当然ストレスが溜まりますし、心が消耗します。
そう考えると、私たちは結構ハードな世界を生きているといえるかもしれません。
では、ネガティブな言葉が飛び交うハードな世界を少しでも負担なく生きるためにはどうするかというと、『自分くらいは肯定してあげようよ!』ということなのです。
自分の周りを飛び交う言葉はコントロールできません。
ですが、自分の使う言葉はコントロールできます。
- 自分の良いところを見るか、悪いところを見るか?
- 自分を褒めるのか、ダメ出しばかりするのか?
- 不満を言うのか、感謝を伝えるのか?
今日一日の自分を振り返っても、どちらかを選択しているはずです。
自己肯定感が高い人は、自己肯定する癖がついている人です。
ポジティブな側面を見ることが習慣化されると、ネガティブな側面が盲点となって見えなくなります。
これが”自己肯定感はネガティブな言葉の攻撃から自分を守るバリアー”となるのです。
【参考記事】
>>【もう振り回されない】他人の言動に一喜一憂しない方法と自分軸の作り方
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まとめ
今回は『自己肯定感が低いと困ること7選とその解決策』について解説しました。
自己肯定感は私たちのメンタルヘルスと幸福感の基盤であり、多くの生活の側面に多大な影響を与えています。
自己肯定感を高めることで、健全な人間関係を築き、ストレスを減らし、自己実現の道を開き、パフォーマンスを向上させることができます。
自分自身に対して正当でポジティブな評価を持ち、自己肯定感を向上させることは、健康的かつ自由に生きる上で非常に重要です。
自己肯定感を高めるためには、出来ていることを積極的に認め、肯定的に評価し、適切に誉めることが大切です。
今の自分を肯定し、認めることができるから新たなゴールや未来に対してモチベーションが生まれます。
自分に向き合うこと、すなわち自分自身と周りを比較することをやめ、自分自身に焦点を当てることも大切です。
他人と比較することは、自己肯定感を低下させます。
自分と不特定多数の人を比較するということは勝てない勝負を挑み続けることですし、消耗しかありません。
そうではなく、自分自身に焦点を当て、自分の肯定的な部分を積極的に評価し、自分に向き合う時間を作ることを心がけましょう。
このような日々の積み重ねが高い自己肯定感を育みます。
実際、もともと自己肯定感の高い人たちはこの習慣があり、これを当たり前にやっているのです。
自己肯定感を向上させることは、あなた自身のためにも、周りの人々のためにも、素晴らしいことです。
出来そうなところから、少しずつ始めてみてください。
参考になれば幸いです。