こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
この記事では『自己肯定感が低いと恋愛で苦労する理由と解決策』について解説していきます。
現在、私はひと月に数名の方へ恋愛コーチングセッションを行っています。
テーマや内容、ゴールはみなさんそれぞれなのですが実は共通していることもあります。
それは『(現状で)自己肯定感の低い人ほど恋愛で苦労している』ということです。
結論からいうと自己肯定感が低いと
- 頑張りすぎて辛くなる
- いつも我慢してしまう(相手を優先する)
- 相手に思っていることを言えない
- 相手を好きなのに信じられない(嫉妬や疑念を抱く)
- 相手に依存してしまう
- 自分に自信を持てない
ということが起こります。
これらは意志や意識に関係なく、隠そうと注意していても言動や振る舞いに現れます。
自己肯定感が低い、すなわち『自分なんて…』という思いがあると健全な自己主張が難しくなります。
そのため、恋愛などの対等で親密な人間関係を構築して発展させることが難しく、場合によっては苦痛に感じてしまうのです。(途中で辛くなります)
ですが逆にいえば自分を信頼できて、大好きな人の前でもしっかり自己主張する。
そして自分と相手を同じように大切に尊重できれば心から恋愛関係を楽しめるようになります。
はじめに自己肯定感の低さゆえに恋愛でつまずきやすい状況・シチュエーションごとにその理由と解決策を解説。
その後で科学的なコーチングで恋愛における自己肯定感を高める方法を具体的に解説します。
上記の特徴に心当たりのある人はぜひ最後までお付き合いください。
1.自己肯定感の低い人が辛さを感じる恋愛の特徴
自己肯定感の低い人の恋愛で特徴的なのが
- 自分の気持ちや思いを相手に上手く伝えられない
- 自分が相手にしていることを正しく評価できていない
という2点があります。
上手く伝えられないというとコミニュケーションの問題と思っている人も多いですがそうではありません。
『自分(の気持ち)なんて…』という思いがあると”自分の気持ちを伝えること”の重要度がそもそも低いのです。(軽視しています)
また自分が相手にしていることを『大したことはしていません』と謙遜される人も多いです。
他の人やドラマのヒロインが同じことをしていたら『頑張ってる』と思えても自分に対してはなかなか思えません。
その理由と解決策をケースごとに見ていきましょう。
1-1.自分の想いを抑圧していつも我慢してしまう
自分の想いを抑圧している人はほとんどの場合、それが当たり前になっています。
『それでは辛いでしょう。ご自分の気持ちを抑圧していますよ。』と指摘されても『頑張ってはいますが抑圧しているつもりはありません。』とおっしゃいます。
”抑圧”という言葉に抵抗があれば『自分の思いや気持ちを二の次に考えていませんか?』ということです。
パートナーの気持ちや想い、意見を尊重するのは大切なことです。
ですが、そのために自分の気持ちをないがしろにしていては良好で長期的な人間関係を維持することが難しくなります。
なぜなら頑張っている本人が、その頑張りや我慢することを辛く感じるようになるからです。
好きな人、大切な人のことを最優先に考えたいという気持ちはわかりますが、自分の気持ち(心の状態)が良好だから相手や周りを気遣うことができるのです。
自分の思いを抑圧しているかどうかのチェックポイントは一つだけ。
『気のゆるせる家族や友だちの前で言えていることが恋人の前で主張できているかどうか?』です。
- 〇〇して欲しい
- 〇〇されると悲しい
- 〇〇は大好き
- 〇〇するのはおかしいと思う
- 〇〇はとても苦手
- 今のは傷ついたよ
など些細な好き嫌いから信念までさまざまあると思います。
もちろん、いきなり勝手知ったる仲間の前と同じような振る舞いましょうということではありません。
『恋人の前で本心で話すのは苦手だな』という人は、まずは”たわいもない好き嫌い”から伝えていくように意識してみましょう。
また、自分の気持ちをうまく言えない人は『本心を見せると嫌われるのではないか』と心配している人も多いです。
そのリスクはもちろんあります。
ただ、自分の気持ちを言わないことで発生するリスクもあります。
いつも同じように共感しているだけだと相手は『毎回自分に合わせてくれているな』と感じ、そこに距離感を感じるものです。
時にはぶつかったり、深い話をする中で相手のことがわかってくることも多々ありますよね。
個人的には相手の譲れないものが見えると『いつもと違う一面が見えた』と思えて嬉しいですけどね。
自分の思ったことを言わない(言えない)というのは相手をより深く理解し、関係を深めるチャンスを放棄しているともいえます。
少しずつでいいのでポジティブな感情や思いからオープンにしていくことを心掛けてみてください。
1-2.過剰に尽くしてしまう
相手のために”尽くす人(女性)”というのは奥ゆかしさがあり、とくに日本では良しとされています。
恋愛関係に限らず、相手のためを思っての心使いや行動ができる人は素晴らしいですよね。
しかしやりすぎると自分も辛くなるし、相手にとっても負担になったり、逆に気を遣わせてしまうことになります。
では”過剰に尽くす”というのはどういうことかというと、”量”の話ではありません。
どんなに尽くしても本人が満ち足りていれば OK です。
- 自分がしてあげたいから
- 相手が喜んでくれるから
- その喜びが何より嬉しいから(自分が満たされるから)
してあげたくなる。というのが”健全な尽くす”です。
一方で過剰に尽くすとは自分が我慢して、自分を犠牲にして相手のために動くということです。
当然ですが”過剰に尽くす”というのは長期的にみると良好な関係が続きません。
尽くしている本人が無理をして頑張っているわけですから当然辛くなるし、やがて限界もやってきます。
これはスポーツなどで無理な姿勢や負担の大きいフォームによって身体を壊すのと同じです。
また尽くされる方もはじめのうちは頑張ってくれているのが心地よいかもしれません。
『自分のためにこんなに…』と思い、感謝もされるでしょう。
しかしお互いの理解が進むと、”無理して頑張ってくれていること”も共有されます。
そうなると居心地の良い関係とはいえません。
やってくれていることは嬉しいけど、それがパートナーの頑張りすぎた結果であれば本心から『ありがとう』とは言えません。
まともな人なら恋人に『自分のために無理してでも尽くしてほしい』などとは絶対思いません。
また人によっては”過剰な尽くし”が当たり前になって、感覚が麻痺して過剰な要求が増えたりして関係性が歪んできます。
いずれにしても『頑張ることは素晴らしいこと、でも自分を犠牲にしての頑張りは健全で長期的なパートナー関係には使えない』ということです。
でもこれは『無理して尽くしてきたことが無意味だった』ということではありません。
ほんのわずかな心得違いがあっただけです。
それは『自分の気持ちも相手と同じように大切にしましょう。その上で尽くしましょう』ということです。
1-3.相手に依存してしまう
相手に依存してしまう原因は2つあります。
- この人がいないと自分はダメだという思い込み
- 自分の生き方を自分で決められない
恋人に対して『この人がいないと自分は生きて行けない…』というのはハッキリ言って思い込みです。
なぜならその人に出会う前まで自分で生きてきたわけですからね。
そのくらい信頼している、一緒にいられることを感謝しているという比喩なら問題ありませんが、本気で『この人がいないと…』というのはおかしいですよね。
それは生き方を自分で決められていないということです。
また相手から見ても”自分に寄りかかってくる重い人”になりかねません。
生き方というのは進む道の選択という意味だけでなく、自分のあり方や好き嫌いなども含みます。
自分基準の
- 〇〇になりたい
- 〇〇な自分でありたい
- 〇〇されることが嬉しい
- 〇〇が好きではない
などの情報が自由意志で生きるためには欠かせません。
これらはもちろん多くの人はすでに持っています。
ただ、意識できていないことが多いのです。
これらをしっかり意識するためには毎日少しでいいので自分と向き合う時間を作ることをオススメします。
セルフイメージや自分のあり方を明確に持っている、つまり自分を理解している人は所謂”芯のブレない人”、”信念を持っている人”です。
当然、自分の人生は自分でコントロールしています。
一方で依存してしまう人は自分の人生のコントロール権を他者に委ねている人です。
自分への理解が低い、つまり自分の望んでいることを知らないがゆえに、自分で決められないのです。
逆にいえば深く自分に向き合うことで自己理解が進み、自分の人生の決定権を取り戻すことができます。
自分の人生を自分でコントロールできれば、相手との関係は対等になります。
その結果、お互いにストレスフリーでポジティブな関係を深めていくことができます。
1-4.相手を信じられない
相手を信じられない原因は大きく2つあります。
一つ目は『裏切られる、振られる、捨てられるという意識が強いことからくる不安』です。
今、幸せを感じていても『相手の気持ちが自分から離れればすべて終わる』と考えています。
つまり相手に自分の未来を100%委ねていることからくる不安ということですね。(依存型ですね)
私がオススメするのは裏切られた際、『こんな人は自分にふさわしくない』という視点を持つことです。
そのためには先述したように対等な関係、そして自立した女性(男性)としての意識が欠かせません。
根底に『この人しかいない』『この人と別れたらやっていけない』という思い込みがあると我慢しても一緒にいることを選択します。
まさにジャッジされる意識しかない、自分の未来を相手に委ねている状態です。
そうではなく、自分も相手をしっかりジャッジする意識を持つ必要があります。
恋人関係とは未来を一緒に作り(イメージし)、共に歩んでいくことです。
ですから、少なくとも50%は自分に未来を選択する権限があるのです。
相手がひどいこと、自分を裏切るようなことをした時は心からの謝罪を求めればいいです。
人間ですから誰でも過ちは犯します。
過ちがないのがベターなのは言うまでもありませんが、大切なのはその後の対応ではないでしょうか。
その対応が誠実で”自分にふさわしいパートナー”らしければ許すことも出来るでしょう。
でも、不誠実な対応であれば恋人関係を解消すればいいのです。
二つ目は『相手を信じられない一番の原因は自分を信じられていないから』です。
自分を信じることができていないと『相手を信頼する』という自分の判断も信じることができません。
そこで重要なのが『人を理解する』ということです。
相手ではなく、自分も含めての”人”です。
人は信念を持った強い人ばかりではありません。
心の弱さや短絡的な思考によって裏切ることも裏切られることも度々あるということです。
また悪気はなくても結果的に裏切ってしまうこともあるでしょう。
このようなことは大人であれば知っています。
ですが、私たちは『あの人に限ってそんなことは…』と思い込もうとしてしまうのです。
もちろん恋人やパートナーですから信頼して当然です。
裏切られたら誰でも大きな絶望や喪失を感じます。
でも心のどこかに恋人を恋人として見るより高い視点で”人”として見ることも大切です。
もしも相手が自分を裏切るようなことをしたとしても、『それでいい!(後悔はない)』と言い切る(腹をくくる)ことは重要です。
なぜならその人と一緒にいることを選択したのは自分の判断だからです。
仮に相手の身勝手な裏切りだったとしても、心の弱さも含めて”その人”なのです。
もちろん『こんな人を選んだ自分は人を見る目がない…』などと思う必要はありません。
よく言われる『こんな人を選んだ君が悪い』という自己責任論は気分を沈み込ませるだけの有害な考え方です。
そうではなく、喪失感を抱えながらも『この人は自分にふさわしくなかった』とみなせばいいのです。
【参考記事】
>>自分を信じるとは何か?〜今どんな自分でも科学的に自分を信じる方法〜
こんにちは。プロフェッショナルコーチの中原( @coach_nakahara)です! 『自分を信じれば何もかも上手く行く・・・』 『本当の自分を知る』 『自分を信じることができなければ成功できない』とい[…]
1-5.二人でいる時でも自分に自信がない
まず相手があなたを選んだという事実を尊重しましょう。
感謝してもいいし、そのことを誇りに思ってもいいでしょう。
また自分が相手に果たしている機能が見えていない、過小評価している可能性があります。
自分が相手と一緒に居て嬉しいこと、思いっきり楽しかったことを書き出してみるのはオススメです。
まったく同じではないでしょうが、相手も同じように感じているはずです。
先述したとおり、過剰に頑張って何かしてあげようと考える必要はありません。
『頑張って〇〇しよう』と力が入ると安心感を共有しづらくなります。
頑張ることでしてあげられることもありますが、一緒にいるだけでしてあげられることもある。
例えば、安心感やリラックスは頑張っている時には与えられないものですよね。
自信の無さや不安は、”その場を楽しむことに集中すること”で解消されます。
自分が楽しんでいると、それが相手にも共有されます。
自分に自信がないというのは”相手から見た自分”ばかり気にしているからかもしれません。
その気持ちはわかります。
ですが、せっかくお互い時間を作って共有しているわけです。
その時間を最高に楽しい時間にすることに集中する方が自分も楽しいし、なにより相手のためになりますよね。
1-6.関係性や距離感が少しでも変わると過剰に反応してしまう
どんな関係性も日々変化しているもので、その事実を知ることが重要です。
私たちの身体は約60兆個細胞で構成されていますが、1日にそのうちの1%が入れ替わるそうです。
10日で全細胞の一割が入れ替わるのです。
つまり厳密にいえば昨日と今日では違う人なわけです。
これは屁理屈ではなく、重要な視点です。
つまり自分の中だけでも絶えず変化が起こり、もちろんそれが相手にも起こっているわけです。
身体だけでなく、マインド(脳と心)の変化、二人の関係性の変化、外的環境の変化も含めると大きく揺れ動いています。
私たちは自分にとって重要なもの、当たり前になったものは”ずっと変わらない”と錯覚します。
しかしそれは大きな変化の中で止まっているように、変わらないかのように見えているだけで実際は揺れ動いています。
では大きな変化、うねりの中ではどうすることもできないのかといえば、そんなことはありません。
多くの人は幸せな関係がずっと続いて欲しいと思っています。
その関係性に変化が生じれば、それを敏感に感じ取って反応します。
反応は仕方ないとして、その対処を今の自分たちだけを見て講じても成果は見込めません。
そこで重要になってくるのがゴール(理想的な未来)の共有です。
時間軸を持って自分たちのパートナーとしての未来を設定・設計していくことでお互いの変化を共通の未来へ向かわせることができます。
- ゴールをしっかり意識する
- そこでの自分たちをしっかり意識する
- それにふさわしい自分になる
- 二人で共有する時間と”場”を大切に楽しむ
ことが重要になります。
もちろん雲行きが怪しくなってからではなく、日頃から意識しておきたいのがゴールです。
ゴールというと大きな目標や夢というイメージかと思います。
ですが、パートナーと共有するゴールはもっと身近なもので十分です。
所謂『来年の今頃は〇〇に住んで…』『〇〇に2人で行ってインスタに…』くらいで十分です。
そのうちそれが楽しくなり、いい意味で欲が出て来て、よりスケールの大きなゴールでないと満足できなくなります。
【参考記事】
>>人生を変えるゴール設定の方法をプロコーチが具体的に徹底解説
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1-7.楽しい時と不安な時の落差が激しい
恋人との楽しい時間はひとりの時より喜びも増幅されますが、不安や問題が起こった時はその反動が大きく感じる人も多いと思います。
自分一人で落ちる時より、二人で嫌な空気の方がたしかにしんどく感じます。
シンプルに考えれば『まぁそうですよね。』ということになります。
大好きな人と一緒でも辛い時はつらいです。
ではどのように考えれば、より早く辛い時期を抜け出せるかというと先述したゴールが何より役に立ちます。
端的にいえば『自分たちは〇〇を目指している。だからこのくらいの落ち込みは試練だよ。想定内だよね!』ということです。
目の前の問題、現状に執われると出口のない暗闇の中にいる気がして冷静な思考が難しくなります。(iQが下がります)
iQを下げないためには目の前の問題や雰囲気に飲まれないことが何より重要です。
雰囲気に飲まれないためには現状を超えた視点、つまり『自分たちは〇〇を目指しているから』という未来視点をいつも持っていることが欠かせません。
実際ゴールがあると余程のことでない限り、現状に執われてあたふたする事態にはなりません。
トラブルもヒーヒー言いながら楽しめてしまうからです。
ここでもコツは自分のことや現状の雰囲気ばかり見過ぎないということ。
今何が出来るかを考えます。
なんだかマッチョなことを言っているようですが、恋愛の楽しみや喜びは”ただ楽しいこと”だけではありませんよね。
当然、お互いが成長する過程で共有する喜びも含まれます。
ということは、『ヤバい、ダメかも…』と思うようなトラブルを乗り越えるハードな成長と喜びも含めて『楽しい』ということですね。
このパラダイムシフトを受け入れる、つまり不安やトラブルをクリアすることにゲーム性を見出せると恋愛をより楽しめるようになります。
2.自己肯定感が低いと恋愛で苦労する理由
ここまでシチュエーションごとに自己肯定感が低いことで苦労するポイントを解説してきました。
ここからは『自己肯定感が低いと恋愛で苦労する理由』の本質を解説していきます。
まずはじめに『そもそも恋愛でなぜ自己肯定感が重要になってくるのか?』ということです。
その理由は
- 恋愛の中で新しい変化や挑戦を積み上げていく必要がある
- 恋愛の中で自分と向き合う必要性が度々訪れるから
の2点です。
2-1.恋愛は変化の連続
恋人ができるという変化は私たちが思っている以上に大きなものです。
結論をいうと『変化を楽しめるようになろう』ということですね。
恋人ができるとライフスタイルそのものが変わる人もいるし、少なくとも頭の中の占有率は大きく変わります。
仕事中や授業中でも相手のことをつい考えてしまうという経験は誰にでもあると思います。
また自分の中の優先順位も大きく変わります。
- まずはパートナーのことを考えてしまう
- 楽しみにしていたドラマがどうでもよくなった
- よく遊んでいた友だちと会わなくなった
- 相手の趣味を一緒にするようになった
など、一例ですが大きな影響を与え合っていることがわかります。
これはつまり『恋愛は新しい変化が連続して起こる』ということです。
とくに恋人ができた際の変化は大きなものです。
ここで重要なのは『ポジティブな変化でもストレスを感じる』ということです。
シンプルにいえば『初めてのことをする時のドキドキ感』ですね。
このドキドキ感が『自分なら大丈夫』という思いが希薄な人にとっては結構なストレスになります。
具体的には『楽しいことのはずなのに思いっきり楽しめない』と悩む人がいます。
- 好きな人との楽しい時間のはずなのに思いっきり楽しめない
- (初めての体験ゆえに)自分をセーブしてしまう
- 本当はもっと楽しみたいのに…
- 喜びを共有したいのに…
ということになりやすいのです。
この解決方法は
- 小さな変化をクリアしてドキドキ感に慣れる
- 慣れて楽しんでいる自分を『これが本当の自分だ!私らしい!!』と定着させる(アファメーションする)
- 焦らず変化を積み上げて行く
この3点が重要になります。
とくに新しいことができた自分を定着させるアファメーションがポイントになります。
これは正直、慣れていくしかありません。
ただ、慣れ方にはコツと正しい方法、やってはいけない方法があります。
ポイントは小さな成長を喜び、それを確実に定着させていくことです。
これは大袈裟ではなく、新しい自分の再設定といえます。
シンプルに『恋愛を通して新しい自分になる』と考えるといいです。
逆にやってはいけないのが焦って大きな負荷を与えて失敗することです。
『自分には無理』という思い込みを作ってしまう(さらに強めてしまうと)と、その先が苦行のように思えて関係性の破綻につながります。
【参考記事】
>>アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と具体例〜
こんにちは。プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です! この記事では『アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と具体例〜』ついて脳科学を基にしたコーチングの視点で”作[…]
2-2.恋愛は自分を直視する機会が多い
恋愛は今の自分と向き合わざるをえない状況が度々やってきます。
- こんな私でいいのだろうか…
- 憧れていた〇〇さんと自分は釣り合っているのだろうか
- ついついライバルと比べてしまって…
など相手やライバルと自分を比べる機会は増えてくると思います。
これはまさに『嫌でも自分を直視する機会が多い』ということです。
普段は他人と自分を比べることのない人でも、ふとした瞬間に相手との距離やステージの違いを感じることはありますよね。
自分と違う人と深く付き合っている(付き合おうとしている)わけですから、当然といえば当然です。
場合によっては必要な試練と言えるかもしれません。
しかし自己肯定感が低い、すなわち『自分なんて…』という思いの強い人にとってはとくに負担が大きくなります。
これは恋愛に限らず、新たな挑戦をする際に『いや〜全然ダメだな…』と一度は打ちのめされるのとまったく同じです。
では『いや〜全然ダメだな…』と思った時にどうすればいいのかというと自分にチャンスと時間をあげることです。
自己肯定感の低い人の思考の特徴は『自分なんて…』、そして『やっぱりダメだ』です。
はっきり言って厳しすぎるのです。
例えば『ここで〇〇できない自分なんて全然ダメだ。あきらめよう…』という思考を自分が自分に言っている言葉として言い換えてみます。
すると『ここで〇〇できない君はなんてダメだんだ。もう来なくていいから!』と自分で自分に言っていることになります。
客観的に見るとひどいですよね?
今の結果を感情的に述べているだけです。
心の声だから問題になりませんが、会社や学校での発言だとしたら確実にアウトです。
必要なのは成長するための時間軸を持って自分を観て評価すること。
そして次のチャンスを見越したフォローやアドバイスです。
感情的にならずに今の自分の状況や実力を俯瞰して、次の成長を促すように未来側から評価することが必要です。
その気にさせる『いいね!次は〇〇だね。君ならできる!!』というセルフトークは極めて重要です。
自分に厳しいというのは基本的にはいいことですが、いくら頑張っても評価されない環境で人は成長することはできません。
『君はすごく頑張ってくれている』という言葉。
『私はこれだけのことをして役に立てている』と確信レベルで思えること。
そんな自分を認められるからこそ、次のステップへよろこんで進むことができます。
【参考記事】
>>自分のことが嫌いでも無理なく今の自分を受け入れる方法
『自分のことが嫌いで好きになれません』、『今の自分を受け入れられなくて悩んでいます』といった相談を度々受けます。 自分のことが好きになれない、でも今の自分を受け入れた方がいいのは分かっているし出来れば受け入れたいと[…]
3.あなたが望む恋愛関係とは
恋愛は個人的なもので、どんな恋愛関係を望むのかはまさに十人十色です。
ここまで自己肯定感と恋愛についてプロコーチの視点から解説してきましたが、『恋愛において理想的な関係性とは…』という個人的な意見を述べるつもりはありません。
ただ、多くのクライアントさんを見ていて思うのが『恋愛が思いっきり個人的なことで自由がゆえに迷っている』ということです。
仕事や勉強(学び方)でもそうですが、『自由にやっていいよ』と言われるのって意外に考えてしまいますよね。
人によってはまったく動けなくなったりします。
このような時におすすめなのが一段視点を上げて問題を俯瞰してみるというものです。
今回の恋愛関係であれば一段視点を上げると”人間関係”になります。
現代の人間関係、とくに自分の意志で繋がった人間関係は対等です。
立場や社会的地位に大きな違いがあったとしても人間関係という意味において対等な関係性です。
どんな関係でも関係性が出来上がった時点で、それは未来を共有することになります。
私たちは自由意志を持って生きているので未来は自分で選択します。
例外や抗えない出来事もありますが、基本的に自由意志で生きています。
この『対等な関係性』と『自由意志』を手放さないことが円滑な人間関係を楽しむ上で何より大切です。(ルールのようなものですね)
今回のテーマである”恋愛と自己肯定感”でいえば、『私なんて…』という思いに執われると実は簡単に手放してしまいます。
相手に乗っかったり、すべて委ねた方が楽に思えるし、実際楽なこともあります。
ですが、それは自由意志と対等な関係を放棄しているわけです。
ということは、この状態で自分の望む未来を手にするのはかなり難しいということを理解しておく必要がありますね。
このように考えていくと、クセだとしても軽々しく『私なんて…』と思うのは危険なことだといえますよね。
4.恋愛がうまくいく人の自己肯定感
最後に恋愛が上手くいく人の自己肯定感をご紹介します。
個人的な話ですが、私がコーチングを修め、プロコーチになって一番大きな変化を感じたのが自己肯定感でした。
中でも人間関係、とくに恋愛においては180度変わったといっても過言ではありません。
当時は『上手くいくとこんなに楽に結果が出るのか…、自己肯定感が元から高い人はズルいなぁ』と思ったほどです。
自己肯定感の高い人は
- いつも自然体(どんな人を前にしても)
- リラックスしているから相手の情報が取れる
- 相手の望んでいることが容易に読み取れる
- それを伝えたり提供できるので喜ばれるし、必要とされる
- その結果、モテる
ということです。
さらに、恋愛がうまくいく人の自己肯定感は
- 自分なら大丈夫といつでも思えている
- 新しいことを心から楽しめる
- 自分にいつも『いいね!』できているから相手にもできる
- 相手の理解できなかったところも肯定できる
という感じです。
もちろんいつもできているわけではありません。
でもベースが”いい感じ”なので、長期的に見れば上手くいかないはずがありませんよね。
4-1.高い自己肯定感を作る本質
では『今の自分の自己肯定感が低い』と思っている人はどうすればいいのかというと『今の自分を認めてあげる』、これがすべてです。
正確には『今、成長しようと手を伸ばしている自分、その姿勢を評価してあげましょう』ということです。
そして、これを継続しましょう。(当たり前にします)
自己肯定感の高い人は今、成長しようと手を伸ばしている自分、その姿勢を評価することを徹底しています。(無意識の人も多いので徹底とは言わないかもしれませんが…)
幸運なことに、それが当たり前の環境で育ったのです。
でも大丈夫です。
後天的に獲得できます。
一足飛びに、一瞬でできるように…とはなりませんが、時間軸を持って成長しようと手を伸ばしている自分、その姿勢を正しく評価し続けることで獲得できます。
そのために自分の心の声(セルフトーク)や理想的な自分のあり方をアファメーションで作って行きましょう。
またコーチングセッションは自分ではできない精度で新しい自分を定着させることができるのでさらにオススメです。
いずれにしても、自分の未来に大いに期待して自分が変わることを楽しめるようになることが重要です。(人生時間は有限なのでできれば早急に)
まとめ〜自己肯定感が低いと恋愛で苦労する理由と解決策〜
- 自己肯定感が低いと健全な自己主張が難しい
- 『自分なんて…』という思いや心の声は厳禁
- 自分の想いを後回しにしない
- 自分を犠牲にして尽くすことはお互いのためにならない
- 依存してしまう人は自分の人生のコントロール権を他者に委ねている人
- 自分を信じられるから相手も信じることができる
- ゴールを共有すれば小さなことでブレなくなる
- 恋愛は変化の連続、その変化を楽しむ意識を持つ
- 今の自分に執われず、小さな成長を喜ぶ
- 『対等な関係性』と『自由意志』を手放さないことが円滑な人間関係の基本
- 自分を肯定できるから相手を認めることができる
- 今、成長しようと手を伸ばしている自分、その姿勢に思いっきり『いいね!』
参考になれば幸いです。