自分を信じるとは何か?〜今どんな自分でも科学的に自分を信じる方法〜

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原( @coach_nakahara)です!

  • 『自分を信じれば何もかも上手く行く・・・』
  • 『本当の自分を知る』
  • 『自分を信じることができなければ成功できない』

という文句は色々なところで見かけます。

実際問題、自分のことを信じた方がいいのは分かっているし、自分のことを心から信じれるのであれば信じたい。

でもなかなか出来ないから苦労しているという人がほとんどだと思います。

この記事では『自分を信じるとは何か?〜今どんな自分でも科学的に自分を信じる方法〜』をコーチング理論をベースに解説して行きます。

 

自分を信じることができない原因は”自分=過去から今のこれまでの自分”と捉えてしまっているからです。

つまり現在と過去はあるけど、これから起こるポジティブな変化やチャンス、伸び代を見てあげていませんよね?ということです。

これはすなわち『お前は所詮〇〇だ!これまでもそうだったからな!!』という高圧的なパワハラ上司が自分の中にいるようなものです。

 

自分を信じられないと悩んでいる人は、”今の自分を好意的に見ることができない”ことがそもそもの原因です。

逆に自分を信じることが当たり前にできている人は、これから自分に訪れるチャンスや可能性、成長を見ることが出来ています。

つまり理想の自分になる、自分は少しずづ良い方向に変わっていってるんだという実感が持てた瞬間から自分を信じることができるようになります。

スローペースでも不器用でも、未来に向かって成長しようとしている人には『いいね!もっとできるよ!!』と言いたくなりますよね。

その為に必要な未来を見る正しい知識と少しの実践を具体的にご紹介して行きます。

1.自分を信じるとは

冒頭で書いた通り、多くの人がイメージする”自分”とは現状の自分であり、過去から今に続く自分です。

つまり鏡に映っている自分ですね。

その自分を信じましょうと言われてすんなり出来る人は何の問題もありませんし、そのままでいいでしょう。

ですが多くの場合、それが難しいのです。

 

ネガティブなことを言うつもりはありませんが、親友や恋人ですら知らない自分のダメなところも自分自身はよく知っていますからね。w

だとしても、過去や未来というのは実は関係ありません。

結論から言いますと、自分を信じるとは『自分が望むどんな自分にもなれるという確信』です。

そして、その確信は正しい知識と実践によって習得できます。

1-1.自分の可能性を信じる

自分の可能性を信じることが出来ている状態はコーチングでいえばエフィカシーが高いと言います。(詳しくは後述します)

エフィカシーとはシンプルにいえば『未来に対する根拠のない自信』ということになります。

つまり未来に対して変化(成長)できる自分を信じているのです。状況が変わってピンチになったとしても『私(たち)なら大丈夫だ!』という根拠のない確信や自信がある状態です。

 

未来に対してオープンですよね。

かつて自分を信じられない人だった私は、当たり前に自分を信じられている人のことを『いつも自信満々ですごい人だなぁ』と思っていました。

でも実はその人たちは”今の自分”に絶対の自信があるわけではなかったのです。

2.自分とは、いつの自分ですか?

『出来ることなら自分のことを信じたいけど・・・』と考えてしまう人は鏡に映った自分を見ながら、これまでの自分、つまり過去から積み上がった今の自分を見ています。

今の自分を見ているつもりで過去の自分、そして過去をベースにした今の自分を見ているということです。

これは悪い意味で現実的なのです。

いわゆる『これまで〇〇だったからこの先も・・・』というやつですね。過去があって今がある、つまり過去ベースの考え方です。(過去からの積み上げ式)

 

例えば大きな目標を立てて人は変わることが出来るという知識は知っていても、

  • 自分はこれまでなんども挑戦したけど失敗したし・・・
  • それが出来る人もいるけど自分には・・・
  • 多くの人はそう簡単には変われないから

という信念が出来上がってしまっているため、自分には関係の低いものと捉えてしまうのです。

 

このネガティブな信念が出来上がってしまうと、目の前にチャンスや手を差し伸べてくれる人がいても『これは自分には当てはまらない』と無意識がスルーしてしまうのです。(そもそも認識できないことも多々あります)

自分を信じることに抵抗があるという人は、この信念(ブリーフ)が邪魔をしているのす。

3.自分を信じる上で必要な時間軸の理解

ではどうすればいいのかというと『過去をベースにした考え方をアップデートする』ということです。

重要なのは過去ではなく、未来です。(過去は関係ないからフタをするということではありません)

どんな未来の自分になりたいか?を設定することで今の自分の振る舞いが決まります。

例えば『過去に〇〇があったから自分はこうなった』ということを言う(信じている)人がいます。

ですが、それは正しくありません。

3-1.過去を正しく理解する

過去に〇〇があったことは事実でしょうし、実際そのことで自分が変わったことも事実でしょう。

そして当たり前ですが、その事実そのもそを変えることはできません。

しかし正しくは、その出来事を通して『自分は〇〇だ』という信念が出来上がってしまったということです。

つまり『自分は〇〇だ』という情報を受け入れてしまったのです。(責めているわけではありません)

 

それは『あなたって大事な時にいつも失敗するよね』『君って〇〇なタイプだよね』という他者からのネガティブな言葉や失敗体験です。

今回のテーマですと『自分は〇〇、だから信じられない』という信念ですね。

つまり今のあなたは過去に受け入れてきた情報によって出来上がった信念をそれ以降ずっと採用しているということになります。

もちろん素晴らしい信念も必要な考え方もたくさんあって、それがあなたを構成しています。

例えば『あの〇〇が無かったら今の自分は無いな』というのはその出来事を通して『自分は〇〇だ』または『この道に進もう』という信念、生き方が決まったということです。

 

ですが、あなたが自由に生きる上でネガティブに働いてしまう信念は必要ないですし、捨ててしまっても問題ありません。

というより、どんな自分でどんな人生を歩んで行きたいかという未来を基準に取捨選択すべきです。

過去に作られた信念、つまり今の自分を基準に生きていくという世界観のままだと幼少期の環境に恵まれなかった人はかなり辛い未来を歩むことになります。

幼少期にどんな人たちから影響を受けるかというのは自分自身で選択できませんからね。

過去の自分や今の自分の一部を捨てることは自分を否定することではありません。

過去に他者から刷り込まれたものより、どんな自分でありたいか?(未来)が重要です。

3-2.未来が決まると今の自分が変わる

では、具体的にどのようにして行くかというと、まずは自分が望む未来(ゴール)を設定します。

その時に『自分は〇〇だ!!』と未来の自分のあり方も決めます。(宣言します)

 

よくあるのが『(現状のままで)自分を信じている自信満々な自分になりたい』という目標だけを設定している人がいます。

これはほとんど上手く行きません。

ゴールを正しく機能させるためには自分を変えていくゴールが必要です。

自分を変えていけるゴールとは『このゴールを達成するためには〇〇できていないと!』という”自分を変える必要性”が含まれているゴールでなければなりません。

自信満々になりたいと思えば自信満々でないとできないことをゴールとして立てる必要があるわけです。

 

ゴールとは夢やスケールの大きな目標といった意味ですが、理想の自分のあり方も含みます。

自分のあり方をアップデートなしで叶えそうなものは目標であって、ゴールではありません。

 

例えば、やりたくない仕事を惰性で続けている人が自分の大好きなことで起業して、信頼できる仲間と切磋琢磨しながらビジネスに打ち込んでいるという未来をゴール設定したとします。

すると、そこでの自分は今の自分とは別人です。

仕事に対してネガティブな感情は一切持っていませんし、取り組み方、向き合い方がまったく違うはずです。

今の自分とゴール側の自分のギャップを無意識が感じ取ると『ヤバい!変わらなきゃ!!』となります。

 

その結果、態度や振る舞い、使う言葉が理想的な未来、つまりゴールに相応しいものへと変わっていきます。(変えたくなります)

つまり今までの自分ではまったく通用しないと実感することで、新しい自分を受け入れることができやすくなるということです。

 

繰り返しますが、重要なのは過去ではなく未来です。今の自分を変えたいと思ったら未来に対してアプローチすることが重要になってきます。

未来にどんなことをしたいのか?を決めると今のあなたのあるべき姿が決まります。

その”未来にどんなことをしたいのか?”の中に自分を信じて自信満々な自分でないといけない必要性を入れてあげます。

 

先述したとおり、過去の体験や受け取った情報で信念が作られ、今の自分に影響を与え続けています。

ということは今、必要な信念を含むゴール(未来の設計図)を設定して思いっきり未来に影響を与えてしまおうということですね。

 

【参考記事】
>>人生を変えるゴール設定の方法をプロコーチが具体的に徹底解説

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4.本当に自分を信じている人の思考

心から自分を信じている人はどのような考え方をしているのでしょうか?

先述したとおり『自分を信じるとは自分が望むどんな自分にもなれるという確信』でしたね。

すなわち、それはどんな未来も掴むことが出来る、その為に相応しい自分に変化できる確信ということです。

過去に全く捉われていない、未来に向かってオープンマインドだといえます。

4-1.自分の可能性を見れている人がエフィカシーの高い人

コーチングではこの状態を『エフィカシーが高い』と言います。

エフィカシーとはゴール達成に対する自己評価のことで、根拠のない自信と表されるものです。

この根拠のないというのがポイントで根拠があってはダメなのです。

なぜなら根拠が崩れると、もしくは前例のないことには自信が持てないようでは本当の自信とはいえませんよね。

 

何の根拠もない、前例のないことに対しても『自分なら絶対に達成できる』『その為に理想の未来に向かって成長できる自分が誇らしい』と思えることが本当にエフィカシーが高いということです。

 

【参考記事】
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5.未来が見えるとその瞬間から自分を信じたくなる

冒頭で『自分を信じられないのは信じられないのではなく、信じるに値する自分になる方法が分からないからだ』の書きました。

もしあなたが『自分を信じられない・・・』と感じているのであれば、それはあなたの中に『自分は信じるに値しない人物だ』という信念(思い込み)があるからです。

それは過去の出来事、他者からの刷り込みによってそのような信念を受け入れてしまったからです。

そしてそんな自分がこの先もずっと続くと思い込んでいるからです。(大きくは変われないだろうと)

 

繰り返しますが、それはあなたが悪いわけでも責めているわけでもありません。

このようなネガティブな『自分は〇〇だ』という信念は誰にでもあります。

過去の『自分は〇〇だから…』というネガティブな信念があると、やはり過去に引っ張られるし、過去を見てしまいます。

 

ですが逆にいうと理想の自分になると、もしくは心からそうなりたいと望んだ瞬間に自分を信じたくなります。

つまり未来に引っ張られるようになるのです。

『自信なんてまったく無いんだけど、どうにかして〇〇を手に入れたい』という学校や会社での目標と正反対の無理そうに思えるけど、どうしてもそれが欲しいというのがいいゴールです。

この『どうにかして・・・』『何としても・・・』という強い欲求が自分を変えるための強烈なモチベーションになります。

5-1.人は魅力的なものが見えると欲しくなる

ゴールが設定される、すなわち欲しいもの、理想の自分のイメージが何となく見えると現状の自分が揺らぎます。

つまり心がざわつくのです。

一目惚れや恋に落ちた瞬間に感じるソワソワしたあの感じです。

心奪われる体験は自分の中の重要性や優先順位を一気に書き換えます。

気になる人ができるとそれまで楽しみにしていたドラマがどうでもよくなるという体験はあるあるです。

 

無意識が欲しいものにロックオンするとそれまでは見えなかった情報を取ることが出来るようになります。

この先もこのままの自分が続くと思っていたけど『あれっ、そんな方法があるの・・・』という感じにです。

すると今まで過去や今の自分ばかり観ていた状態から急に未来の自分の重要性が上がっていることに気が付きます。

気になる人が急に現れたように『気になって仕方ない』、『もっと知りたい!!』となって、ますます未来の自分の重要性が上がります。

過去に受け取ってしまった『自分は〇〇だ』というネガティブで必要のない信念を手放し、未来の理想の自分に相応しい信念を受け入れるために脳がクリエイティブに働き始めます。

私たちは、ただ自分を変えようとするとほとんど失敗しますが、自分を変える必要性を持った喉から手が出るほど欲しいゴールを設定してあげることで半ば自動的に自分を変えることが出来ます。

 

【参考記事】
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6.そもそもなぜ自分を信じたいのか?

そもそも、あなたはなぜ自分を信じたいのでしょうか?

  • 自分を信じて大きく未来を変えたい
  • 自分を信じてもっと自由に生きたい
  • 自分を信じて大好きなことに挑戦したい
  • いざという時に躊躇せずチャレンジしたい

などさまざまな動機があると思います。

コーチングでその人のゴールを明らかにする質問で『結局、どうなりたいですか?』というものがあります。

今回のテーマである『自分を信じれるようになる』というのは、実はゴールにはなり得ません。

仕事のゴールで『政治家になる』というのはゴールではなく手段です。

『私を国会議員にして下さい』とひたすら連呼されても『だから何だよ!』『どういう仕事をして日本をよりよくしてくれるんですか?』となりますよね。

重要なのは『政治家になって何がしたいのか?』です。(それがゴールです)

つまり『自分を当たり前に信じられるようになって何がしたいのか?』が重要なわけです。

あなたが本当に手にしたい理想の未来、ゴールですね。

6-1.自分を信じる必要性を意識する

多く人は、

自分を信じられるようになりたい!

そのためのは何が必要か?

と短絡的に考えてしまいがちです。

でも重要なのは未来を変えて、それに相応しい自分になること。

つまり『自分を信じられるようになって、どんなことを成し遂げたいのか?』を自分に問うことです。

決して今の自分を変えようと、今の自分に働きかけることではないのです。

信念を変えるには今の自分の部分的なアップデートでは不可能です。

出来そうにないけど挑戦してみたいと思える大胆なゴール(未来)が必要です。

7.心から自分を信じたくなるゴール設定 〜実践編〜

ここからは実践編ということで、『心から自分を信じたくなるゴール設定の方法』をご紹介します。

自分を信じられる自分になるというゴールは成立しないということは先述しました。

 

ではどうするかというと『結局どうしたいのか?』という質問で自分のゴールを掘り下げることです。

もちろん自分を信じなければ達成できない内容だということですね。

言い方を変えれば、あなたの理想の未来を決める際に自分を信じることが当たり前にできている必要性を入れることです。

7-1.慣れ親しんだ場を出て行くから自分を信じる必要が生まれる

例えば『自分の大好きなことでビジネスを立ち上げてコミュニティを作り、そこのリーダーになる』というようなゴールです。

今現在、会社員をされている人からするとまさに現状の外ですよね?

そして現状の外へ出て行く、つまり生活パターン、生き方を変えるわけですから”自分を信じる”というのは大前提ですよね?

何か新しいことに挑戦する、自分の人生を変える、このような現状を変えるような変化を望むから自分を信じる必要性が生まれるわけです。

 

逆に言えば、現状の中で大きな変化を望まずに自分を信じれない自分から信じれる自分に変えようとしても上手く行きません。

不満はあるし、不自由なこともあるのでしょうが”今の自分のまま”で何とかなっているからです。

不満を愚痴りながら現状を変えようとはしないというのはサラリーマンの飲み会でよく見られる光景ですね。

つまり文句を言いながらもその状態が心地よく、安定してしまっているということです。

ここを脳の機能を使った科学的な方法で変えようと思ったら『ゴール側の自分になりたい、現状の自分では満足できない、嫌だ!!』と心から思うしかありません。

それを強烈に促すのがゴール設定です。自分が活躍したい次のステージが決まると今居る現状が急に居心地が悪くなります。(不満爆発で離れたくて仕方なくなります)

実際のところ、『自分を信じられたから未来に向かって行動出来た』となるかもしれませんし『現状の居心地が悪くて夢中で行動した結果、自分を信じられるようになった』となるかもしれません。

これはその人によりますし、どちらでも大成功です。(結果が出ればOKです)

8.ゴール側の自分を先取りして振る舞おう

ゴール設定はコーチングにおいて、つまり理想の自分になる上で最も重要な概念です。

ゴールがあって今自分がどうあるべきかが決まります。

ゴール(未来)があって今のあなたが決まるということは、今のあなたは過去のゴール設定の結果ということが見えてきます。

どういうことかと言いますと、

過去に〇〇という出来事があった

自分は〇〇だという情報を受け取った

自分は〇〇だという信念ができた

という流れは先述しました。

そして良い信念もあれば自由に生きる上でネガティブに働く悪い信念もあります。

8-1.慣れ親しんだ現状は何もしなければ維持され続ける

この信念(ブリーフ)というのは『私は〇〇であり続ける』というゴール設定であるともいえるのです。

もちろん自分が設定したものではなく、過去の出来事や他者からの『あなたって〇〇だよね』という言葉などで作られたものです。

しかし何か新しいことをやりたいと思った時でも『でも自分は〇〇だから』と手かせ足かせになってしまうくらい私たちを縛ってしまうものです。

ですが、繰り返しますが重要なのは未来です。

 

過去の刷り込まれたゴールは意識化することで無効化することができます。

『これをするべきなのに心理的にブレーキが掛かるなぁ』といった具合にです。

その時に重要なのがそれを未来の自分、つまりゴール側の自分から見ることです。

 

先に書いた『自分の大好きなことでビジネスを立ち上げてコミュニティを作り、そこのリーダーになる』というようなゴール側の自分から観ます。

ここでのポイントはその際、情動は発火させないということ。

淡々と『ここに心理的なブロックがあるなぁ』と意識することです。

その上で『これは自分に相応しくないな』『ゴール側の自分には必要ないな』と取捨選択してください。

そしてゴール側の自分に相応しい言葉を自分に掛けることです。

感覚的に今までの自分の癖でネガティブな言葉が聞こえてくるかもしれませんが、それを淡々とポジティブな言葉で言い直していく感じです。

『いいねぇ、心理的ブロックがあるのに果敢に挑戦しているね』『もっと行けるよ、軽々と超えていこう!!』といった具合にです。

楽しみながら、出来れば自分のマインドの変化を感じ取りながら出来れば素晴らしいです。

 

このような自分の内省的な声を聞き、調整していくことをセルフトークのコントロールといいます。

自分と向き合う中でさまざまな思いが心の声として聞こえてくる時があります。

とくに過去の情動記憶や信念、自己イメージに関するところでは心理的な抵抗とともに否定的な言葉が聞こえてくると思います。

その際のコツは”ただただ聴いてあげること”です。

相手(自分自身ですが)に悟られないように感情を動かさないように聴いてあげる。

意識に上げることでヒーリングされて行きますし、ポジティブな言葉に置き換えてあげることも有効です。

さらにそれが出来るようになったら、もしくは並行して振る舞い(行動)もゴール側の自分にアップデートしてみてください。

 

【参考記事】
>>セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜

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8-2.行動を変えることが自分を変える一番の近道

行動や振る舞いをゴール側の自分にアップデートするというのをシンプルにいえばゴール側の自分を演じるということです。

これは私のクライアントさんにオススメしている方法ですが、ゴール側の自分を詳細に設定してそれを台本通りに演じるというものです。

ゴール側の自分のあり方を言葉で記述したもの(台本)をアファメーションといいます。

 

セルフトークのコントロールは比較的多くの人が抵抗なく出来るのですが、行動となるとブレーキがかかってしまう人が少なくありません。

なぜならゴール側の自分とこれまでの自分があまりに違うからです。

控えめな自分と超積極的な自分という対極な場合もあるからです。

そしてゴールを設定したといっても感覚はまだまだ過去の自分であるところが多いからです。

ですので、この感覚に逆らって振舞う必要があるのです。

 

しかし自分でその都度『ゴール側の自分だったら・・・?』と考えていてはその感覚に負けてしまいます。

というより演じきれません。

ですからゴール側の自分を詳細に設定してそのイメージがいつでも自分の中にあるくらいまでシミュレーションしておきます。

そしてその通りに演じる、体を動かすだけというところまでしておくことで無意識レベルでゴール側の自分で振る舞うことが出来ます。

 

もちろん一足飛びには難しいですし、簡単ではないのです。

ですがゴール側の自分に試行錯誤しながらアプローチ出来ているわけですから、その自分ってすでに信じるに値する、信じてあげたい自分ですよね。

このような積み重ねが”自分を信じることができる自分”への成長につながっています。

 

【参考記事】
>>アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と具体例〜

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まとめ

『自分を信じるとは何か?〜今どんな自分でも科学的に自分を信じる方法〜』

  • 自分を信じられないのではなく、信じるに値する自分になる方法が分からないから出来ない
  • 信じるに値する自分に変わっていっているという実感が持てると自分を信じることができるようになる
  • 自分を信じるとは『自分が望むどんな自分にもなれるという確信』
  • 過去の出来事から受け取った情報を元に信念が形成される
  • 必要のない信念は手放し、必要な信念をゴール基準で作る
  • エフィカシーとはゴール達成に対する自己評価のことで、根拠のない自信
  • 自分を信じる方法より自分を信じて何をしたいのかが重要
  • 『結局どうしたいのか?』という質問で自分のゴールを掘り下げる
  • 自分を信じるという必要性を内包したゴールが重要
  • ゴール側の自分の視点でセルフトークと行動をコントロールする
  • ゴール側の自分を楽しみながら演じる

楽しみながら実践してみてください。

参考になれば幸いです。