仕事で時間が足りない人に知ってほしい正しい並列処理での仕事術

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

『やりたいことはあるのだけど、時間が足りないんです・・・』

コーチとして活動していると、このような質問をよくされますし、以前の私もそう思っていました。

そういう時には『いいですね!幸せですね!!』と答えています。(もちろん、その後アドバイスはします)

私は実際そう思っていますし、時間が足りないくらいやりたいことがあるというのは本当に幸せなことです。

 

私がこのグログを通してお伝えしている”コーチングで自由に生きる方法”は具体的に言いますと、毎日をやりたいことだらけにする方法です。(私は達成しましたし、そのサポートをしています)

そこで気が付いたのは”やりたいことだらけでもやはり時間は足りない”ということです。(その状態が幸せなのですが・・・)

 

そこで今回は『時間が足りない人に知ってほしい正しい並列処理での仕事術』について解説していきます。

先に結論をいいますと、如何に無意識を上手に活用するかということです。

1.時間が足りない原因を考える

かつての自分を思い返してみてもそうですが、”時間が足りない”という状態が続いているということは、やりたいことがある人にとっては切実な問題です。

 

時間が足りない原因は幾つかあると思いますが、

  • 時間に対してタスクの量が多すぎる
  • そもそも十分な時間を確保できていない
  • 慢性的な疲労や睡眠不足で生産性が上がっていない

など、理由はいくつも考えられます。

 

しかし今回ご紹介する方法は無意識を如何に上手く活用するかということですので、重要なのが『やりたいことなのかどうか?』ということです。

 

そもそもやりたいことがたくさんあって時間が足りないというポジティブな状況は何の問題もありません。

 

取り掛かる順番を確認し、不要なものを捨てたりして最適化したり、無意識の活用を試みたりすればいいでしょう。(後ほど解説します)

 

もちろん見直してみて不要なものは捨てていきます。(意外とたくさんあるものです)

 

しかし、やりたいことではないタスクの生産性や効率アップにはあまり効果が出ないように思います。

 

なぜなら、やりたくないことに対しては私たちの無意識はクリエイティブにやらない理由を見つけ出し、生産性を落とすからです。

 

ですから、やりたくない仕事は生産性が上がることはないですし、そのことで時間が足りなくなるのも当然といえます。

 

つまり無意識が生産性を落として、時間を足りなくしているとも言えるということです。

 

解決策としてはその仕事、タスクの先にゴールを設定するということがあります。

 

何の面白みも感じていない仕事であっても学ぶべきことはたくさんあるはずです。

 

しかし『どうでもいいわ〜〜』などと思っていると目の前の作業しか見えていません。

 

自分の時間が失われていく、疲労感が溜まっていく・・・ということしか見えていないかもしれません。

 

そのタスクで得られることを顕在化し、自分のゴール(次のステップ、目標)と結びつけることで生産性を上げようということですね。

 

ゴール設定に関しては『ゴール設定を正しくすることで劇的な変化を体感する方法』をご覧ください。

 

しかしこれはあくまで応急処置的な対策です。

 

やはり理想は『やりたくないことはやらない!』です。

 

参考記事

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2.無意識は好きなことしかしたがらない

好きこそ物の上手なれという言葉がありますが、本当にその通りだと思います。

 

コーチをしていると大好きなこと(ゴール)が見つかる瞬間に居合わせることが多いです。

 

クライアントさん瞳の奥がキラキラ光り出すのを見るのは本当に嬉しいものです。

 

そうなると食事の時間も忘れてしまうほど熱中して、ゴールに向かって一気に加速してしまいます。(完全want toですね)

 

無意識が好きなことだと判断するのは瞳が輝いているような時です。(これが理想です)

 

ですが、仕事では淡々とこなす必要があるものも沢山あると思います。

 

そういった時は目の前のタスクよりもその仕事を成し遂げた時に得られるものにロックオンすることが重要です。

 

目の前のタスクだけを見てしまうと、面白みや興味を見出すことが難しく、”やらなければならないこと”になってしまうからです。

 

そうなると無意識は働いてくれません。

 

例えば車の免許の取得で考えてみても、ドライブに行きたい、自分で好きなところに行きたいというゴールのある人と、就職に必要だから仕方なく通っているという人では結構差が付きます。

 

have to(やらなければならない)の人とwant to(やりたいこと)の人では教習に取り組む姿勢がまるで違いますし、当然結果も違ってきます。

 

このhave to(やらなければならない)な人が教習を好きなこととするには『自分が運転して恋人と海にドライブに行く』とか『車でしか行けない温泉に行く』などの必要性を持ったゴールが必要ですし、ゴールが設定できた瞬間にwant to(やりたいこと)に変わって一気に加速するということです。

 

3.はじめは一つずつ意識に上げる

では具体的に何が必要かといいますと、やっていることを一つずつ意識に上げるということです。

 

並列処理(マルチタスク)というと、いきなり複数のことに取り掛かる(練習する)と思われている人もいるかもしれませんが初めは一つずつ行います。

 

先ほと教習所の例を書きましたが、車の運転もはじめは一つひとつの動作を意識に上げていたと思います。

 

右折ひとつとっても、

  • 信号までの距離を見て
  • 30メートル手前で方向指示器を出して
  • センターラインに寄せて・・・

など、当たり前に運転している人からすると、思い出せないくらい細かくタスクを分けて処理していたと思います。

 

そして何度も繰り返すことで無意識で行えるようになります。

 

無意識というと運転に意識を向けていないように聞こえますが、意識するポイントがひとつ上に上がったということです。

 

”あの交差点を曲がる”という感じでしょうか。

 

『そんなこと当たり前では・・・』と思われると思いますが、ここは重要です。

 

”無意識で何かをする”というと何も考えずに、意識せずに出来る状態と思われている人も多いですが、実際はそれぞれのタスクのひとつ上の動作や思考を意識しているということです。

 

また意識するポイントが一段上がると時間を超えてイメージできるようになります。

 

行動する前から完成した、もしくは到達点がイメージできるようになるため効率も格段に上がります。

 

そのため仕事に取り掛かる順番で迷わなくなったり、『今〇〇待ちです・・・』などといったことが最小限に抑えることができます。

 

4.慣れてから無意識に投げ込む

さて、ここからは更に無意識を活用する方法(無意識に投げ込む方法)をご紹介します。

 

『気付いたら〇〇が終わっていた・・・』という話を聞くとあなたはどう思いますか?

 

私は正直、再現性は無く、テクニックに成り得ないものだと思っていました。(過去に何度かは体験したことがありますが・・・)

 

しかしコーチングを学び、自分の生活が完全 want to(やりたいこと)だけの状態に近付くにつれて感覚と必要な条件のようなものが見えてきました。(少しずつ再現性が出てきました)

 

それは、

  1. want to(やりたいこと)であること
  2. 時間が圧倒的に足りないこと
  3. その状況に夢中になっていること

の3つです。

want to(やりたいこと)であることというのは大前提ですが、さらに時間が足りないと感じていること、そして、その状況に本気で向き合っていることです。

 

あくまで私の体感ですが、途中ご飯を食べている時もずっと仕事(タスク)のことを考えて楽しんでいるような状態といえます。(食事くらいでは臨場感が簡単には下がらないくらいの状態です)

 

そのくらい臨場感を上げて、深いところまで入り込んでいくとある程度まで進めると次のタスクも並行して行います。

 

考えるだけでしたら、そのタスクを置いておいて別のタスクに取り掛かります。

 

そうすると、ふとした瞬間に前のタスクの処理が完了したり、新しいアイディアが浮かんだりしてあっけなく解決してしまうことが意図的に起こせるようになります。

 

ポイントは臨場感です。

 

如何にポジティブに自分を追い込むことができるかということになります。(もちろんリラックスは必須です)

 

所謂バックグラウンド処理というやつです。

 

また、リラックス出来ているかどうかは時空を超えた推論ができているのかどうかでおおよそ判断することができます。(目の前のタスクに囚われず完成したイメージが持てているかどうか)

 

次の処理に移った時や食事の際も脳が回転している必要があります。

 

体感としては一段高い視点から俯瞰できているイメージです。

 

俯瞰なのですが、遠くを見ている感じではなく手に触れて感じることができるくらいの臨場感です。

 

何度か体験していくと感覚がつかめてくると思います。

 

5.並列処理の落とし穴

何かのタスクをしながら、さらに何かをする『ながら』処理を「並列思考」とか「並列処理」と思っている人も多いかもしれません。

 

しかし現時点で時間が足りないと思っている私やあなたは”安易な『ながら』処理”をするべきではないと思います。

 

並列思考や並列処理というのは無意識上での話です。

 

意識的にする、関連のない(出来ない)タスクを同時にやったところで生産性は上がりませんし、仕事の質は落ちてしまうでしょう。

 

一つの仕事を夢中になって続けることで何枚もの扉を開いて深い部分まで進んでいくことで抜群に臨場感を伴った『(超)集中状態』に入ることができます。

 

この状態を何度も経験することで、自分の無意識がバックグラウンド処理をしている感覚が掴めてくると考えています。

 

ですから、この状態、感覚をつかむのが先ですね。

 

二つのタスクを無理やり『ながら処理』をやり続けても生産性の向上や”いい仕事”は期待できません。

 

ですから、並列処理の体感の獲得の近道は『大好きなことに思いっきり入り込む体感』と言えますね。

 

まとめ

『時間が足りない人に知ってほしい正しい並列処理での仕事術』

  • 無意識を如何に上手く活用する上で、重要なのが『やりたいことなのかどうか?』
  • やりたいことではないタスクの生産性や効率アップには効果が期待できない
  • 私たちの無意識はクリエイティブにやらない理由を見つけ出し、生産性を落とすのが得意
  • タスクで得られることを顕在化し、自分のゴールと結びつけることで生産性を上げることは可能
  • have toの人とwant toの人では取り組む姿勢がまるで違いますし、当然結果も違う
  • 並列処理(マルチタスク)は、いきなり複数のことに取り掛からずに初めは一つずつ行う
  • ”無意識で何かをする”というと何も考えずに、意識せずに出来る状態ではなくそれぞれのタスクのひとつ上の動作や思考を意識している
  • バックグラウンド処理のポイントはwant to と臨場感とポジティブな追い込み
  • 無理やり『ながら処理』をやり続けても生産性の向上や”いい仕事”は期待できない
  • 並列処理の体感の獲得の近道は『大好きなことに思いっきり入り込む体感』

 

ぜひ試してみて頂けたらと思います。