こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
突然ですが、働く気力がわかなくて困った経験は無いですか?
やらなければいけないとわかっていても、本当に切羽詰らないと行動できないことが多くないでしょうか?
5年ほど前の私は、朝起きた瞬間に
『今日会社に行くべきかどうか?』
『何か休む理由はないか?』
ということを真剣に考えるという生活を続けていました。
今となっては、笑話なのですが、当時は本気で行きたくないと思っていたのです。(かなり辛かったです)
とくに会社や仕事が嫌だったわけではありません。むしろ環境や待遇は良い会社だったと思います。ですが日曜日の夕方くらいから明日のことを考えると憂鬱になる所謂”サザエさん症候群”のような感じでした。
プロコーチになってから知りましたが、私と同じような悩みを抱えている人が本当に多くいらっしゃるということです。
中には、公務員の人で『自分はこんな恵まれた安定した職場で仕事に付けているのに、行きたくないなんてありえない。』と原因がわからず(深刻な公務員洗脳)に悩んでおられる人もいました。
また、『働く気力のない自分はダメな人間なのではないか?』と自分を責めてしまっている人もいます。
結論から言いますと、あなたも過去の私も働く気力がないのではありません。自分のやりたいこと、やるべきことは、これではないと無意識が判断したためにブレーキが掛かりっぱなしになって、その結果、無気力になっているだけなのです。
今回の記事では、『働く気力がわかない人が無限のやる気を手に入れる方法』をお伝えします。私たちの無意識は今回のように急ブレーキを踏んで無気力状態にすることもありますが、正しく使えば無限のやる気を出すことができます。(決して大袈裟ではありません)
無意識の特性を正しく知ることで驚くほどの生産性アップを実感できるでしょう。
1.働く気力がわかない理由
働く気力がわかない原因は何でしょうか?もちろんそれぞれに理由、原因など、あると思います。
私がコーチとしていろんな人を見ていて思うのは、『やりたくないことをやっているから』です。当たり前過ぎますか?でも事実なんですよね。
もう少し踏み込んで言うと『今の仕事が自分の望む未来に繋がっていないから』です。過去の私もそうだったのですが、やる気が出ない、気力が湧かないといった時、つい目の前の仕事を見てしまいます。ですが本質は『それをして〇〇を実現させたい』という未来に繋がっているかどうかです。ちなみにここで思い描く未来はその仕事の延長線上でなくても構いません。
ということは、
- 今の仕事を自分の望む未来に繋げる
- 自分が望む未来のためにそれに相応しい仕事をする(転職や副業など)
のどちらかで”働く気力が湧かない問題”は解決できます。
自分が心から望む未来に繋がっていることは周りに反対されてもやってしまうものですからね。
2.続けると無気力になる習慣とは?
あなたがどんなに強靭な精神力の持ち主だとしても、無気力状態になってしまう習慣があります。
それはやりたくないことをやり続けることです。
短期間であれば(例えば学生時代のアルバイトのように)問題ありませんが、習慣となって何年も続けてしまうと、様々な弊害が出てきます。
- 無気力
- 無表情
- 慢性的な疲れ
- 現実への捕らわれ
などです。
例えそれが世界一安定していると言われている日本の公務員だったとしてもです。多くの人に羨ましがられる公務員も本人のやりたいことでなければ、精神のバランスを崩しかねませんし、身体の不調となって現れる可能性が高いです。これは先述した通り、仕事そのものの話ではなく、本人にとって必要性があり、やる意味を見出せているかということです。
私は学生時代に様々なアルバイトを経験しました。今考えるとよくあんなことやっていたなぁという過酷で条件のよくないものもあります。ですが、なぜ躊躇することなく出来ていたかというとゴール(望む未来)があったからです。
ほとんどは音楽活動のために必要な機材の購入資金でしたが、それは私にとって絶対に必要なもの。それを使って表現、発信をしていきたいと心から望んでいたからです。
ですから、やりたくないことはやってはいけないのはもちろん、やる気や気力が湧かない自分を責めてはいけません。詳しくは後述していますが、やりたいことは見つければいいですし、今の仕事とも結びつけるデザインを採用することで無限のやる気を引き出すことが可能です。
3.働く気力がわかない無気力感と対極な生き方とは?
では、やりたいこととは何でしょうか?
コーチングではゴールといいます。ゴールには趣味・仕事・パートナー・家族・生涯学習などさまざまなものがあります。
共通しているのは『心から達成したいゴールを設定して、それを追いかけている状態』が望ましいということです。この記事では『働く気力』がテーマですので仕事のゴールで解説しますが、その前に趣味のゴールを考えると理解しやすいです。
趣味とは基本的に自分が楽しめていればいいですよね。もちろん集団で楽しむものもありますが自分たちが楽しめていれば成立するわけです。ですから趣味のゴールとは『自分の大好きなことをして自分(たち)だけが楽しむこと』と定義しています。他者に迷惑をかけなければ思いっきり自分本位、自分勝手で全然OKなわけです。
では仕事はというと『自分の大好きなことで社会に対して機能・役割を果たす』と定義しています。ラフに言えば『自分の得意なことで周りの人を助けたり、ハッピーにすること』ですね。
当たり前のことですがゴールを達成している時、ゴールに向かって進んでいる時は最高に幸せを感じているということです。さらにいえば『これだっ!!』っていうゴールに出会って意識し始めた瞬間からハッピーだということです。
重要なのは”追いかけている状態”からすでに幸せということです。(これは超重要です)
実際、本当に大好きなことははじめの一歩から楽しいのです。遠足やデートなんて前日はもちろん、計画を立てている段階から楽しいですよね?
ですが現実問題として、仕事で本当にやりたいことが出来ている人は少ないと言われています。実際に成功しているプロスポーツ選手やプロミュージシャンを想像されるかもしれません。
確かにそういった人たちもそうですが、重要なのは一部の成功者だけではないということです。
スポーツや音楽や演劇など、それだけでは生活できない人でアルバイト(ファイナンス活動)をしている人たちも”やりたいことをやっている人たち”です。もちろん本人たちは現状に全然満足していないでしょうし、更なる高みを本気で目指していることでしょう。それも含めて最高に楽しい、すでに幸せということですね。
音楽活動をメインでしていた過去の私もそうでしたが、本業、アルバイト、レッスンなどで体力的にはキツイです。(正直一杯一杯でした)
ですが無気力になった記憶はありません。その理由はゴールがあるからです。
確かにいろんな意味でキツかったですが、やりたいことで限界を超えるのと、やりたくないことをやり続けて消耗しきってしまうのでは全く意味が違うのです。
4.気力がわかない時こそ自分と向き合う
仕事にかかわらずですが、やる気が起きない、気力がわかない時にどうしていますか?
またどうするべきなのでしょうか?
これに関しては一つの正解があるわけではないと思いますが、現実問題として仕事であれば自己責任のもと、何とかして成し遂げるか、他者に委ねるかを選択しなければいけません。ただそれはあくまで対処療法というか、その場を乗り切るための方法論でしかありません。
この記事でお伝えしたいのは根本的な解決策です。それは『気力がわかない時は自分と向き合う時間を持つべき』ということ。どんなに忙しくてもです。なぜなら我慢して無理矢理やっても、自分を追い込んでも中長期的にみると状況は好転しません。その場しのぎ、対症療法にはなっても状況を変えるものではないですし、それを続けてしまうと疲弊して無気力になって行きます。
- 仕事とは何か?
- 自分がやりたい仕事は?
- 何をして、誰をハッピーにしたいのか?
ぜひ今の自分の現状を考慮せず、楽しみながらイメージしてみて下さい。会社員経験が長い人ほど抵抗を感じるかもしれませんが、そういう人ほど”仕事のゴール設定”に本気で取り組んで欲しいと思います。
繰り返しますが、気力がわかないというのは無意識の抵抗です。私たちは無意識に対して頑張れば意識的になんとか勝てそうな感覚を持っていますが、それは幻想です。
テストの一夜漬けのように一時的にどうにかなっても長期的に見ると大きく負けてしまっています。
自分の心の声に耳を傾ける時期が来たということです。ゴール設定、もしくはゴール更新のタイミングです。(正確には期限を過ぎています)
- こんなやり方はおかしい。
- どんなに頑張ってもこの先に自分の望むものは何もない。(何も見えない)
- こんなやり方ではいつまでたってもたどり着けないし満たされない。
このようなことがわかっているから気力がわかないのです。頑張るのは自分が心から望む未来に対してだけで十分です。
無理をすること、負荷をかけること、気合いや根性で突破(行動)しようとしてはいけません。頑張るほど自分を大きく裏切ることになってしまうからです。
まずは落ち着いて、やりたくないことに対して無理をする必要性がないことを体感してください。ゴールを更新、見直してゴール側から今やるべきことを再設定します。(やり方、アプローチ方法を変えるということです)
ゴール設定に関しては、『 ゴール設定を正しくすることで劇的な変化を体感する方法』をご覧ください。
5.無気力な日常から抜け出す方法
ここまで、
- 働く気力がわかない原因はやりたくないことをしているから
- 無理やり頑張る、気合いを入れて乗り切るというのは対処療法でしかない
- 自分の心の声に耳を傾け仕事のゴールを設定する
ということを解説してきました。
働く気力がわかない原因はやりたいことをやっていない、その仕事が自分の望む未来に繋がっていないからでした。ですから解決方法としてはゴール設定に尽きるわけです。
ただ、もちろんぜひ実践して欲しいのですが、無気力状態がコンフォートゾーン(当たり前の状態)にある人はこのゴール設定すら”大変なこと”と考えてしまいがちです。
少し極端な例ですが、現代の日本は働かなくても生きていける、珍しい国です。様々な問題はあっても食べていくだけでしたら、諸外国と比べてもかなり楽ではないでしょうか?
また、セーフティーネットもしっかりしています。
一見すると素晴らしいことばかりのようですが、そうでもありません。
- 死を意識する機会が極端に少ないために、生きている実感がわかない。
- 惰性で生きていけるので意識しないと本気や夢中になれることに出会うチャンスが少ない。
- なんとなく続けている”好きでもないこと”が居心地良く(当たり前)なって、そこから離れられなくなる。(挑戦できなくなる)
このようなある意味”恵まれた現状”が無気力状態を作り出す要因になっています。
意識しているかどうかは別として、過酷な環境では生き残る、這い上がるなどの生きるためのゴール設定は必須です。では恵まれた環境下ではどうかというと、生命力に溢れたワクワクの日々を過ごすためにもまた、ゴール設定は必須なのです。
ゴール設定というと目標に向かってストイックなイメージがあるかもしれません。また自分にはそのようなストイックさは馴染めないと考えている人もいるかと思います。実際そういう側面もあることは事実ですが、ここではもっと高い視点で捉えます。『自分の人生に責任を持つために生き方を自分で決める』ということです。
6.無気力状態を脱し、無限のやる気を手に入れる
無気力な時というのは現状に縛られていることが多いです。可能性やチャンスが見えているとワクワクしたり、やりたいことや未来のイメージが膨らんで自然にやる気になるものです。反対にそれらが見えなくなると現状に縛られ、やる気も必要ないので出ないというわけです。
ところであなたは”感覚が開いている人”でしょうか?なぜこのようなことを聞いたかというと無限のやる気を引き出すには大好きなことを見つけたり、見極めたりする必要があります。そして大好きなことを見つける、見極めるためには”感覚を開く”ことが極めて重要になってきます。
この”感覚を開く”重要性はコーチングスクールで当時の先生から学んだのですが実際はよくわかっていなかったように思います。『腑に落ちたなぁ』と感じたのはサラリーマンをやめてプロコーチとして活動し始めてからです。
プロコーチとして仕事を始めると常に選択の連続でした。フリーランスの人や経営者の人からすると当たり前かもしれませんが、
- 何をやるのか?
- どのように活動して行くのか?
- やることとやらないことをどうやって線引きするのか?
などなど、全て自分で決める必要があります。会社に頼っていられなくなった為、常に本気で考え、選択する状況に身を置いた為、感覚が開いてきたのだと思います。
この時のことはよく覚えていて、初めて仕事で『本気になる!』『全力で向き合う』ということを体験しました。
どういうことかと言いますと、私たちはなかなか”本気”になれていません。とくに仕事に関しては、
- 仕事は大変で辛いもの
- 仕事は生きて行くためにしなければいけないもの
- 仕事は楽しいものではない
このような価値観・世界観の中では”本気”になりにくいのです。
『いや、そんなことはない。私は仕事はいつも本気でやっているぞ!』という反論もあるかと思います。ここで言う”本気”とは全力を出すということではありません。それは”本気になった”と思っているだけです。真面目な会社員であればみなさんやっています。
そうではなく、ここでの本気とは『疲れを忘れるくらい夢中になって熱中している』ぐらいの本気です。もちろんそれは大好きなこと、大好きなことに繋がっていないと引き出せません。
実際、何かを本気で手に入れたいと思ったり、誰かに何かを本気でしてあげたいと思った時のエネルギー感はハンパないなと感じた経験はありませんか?
例えば好きになった人と明け方まで話し込んでも翌日普通に仕事できますよね?眠さは感じますが、意外といつもより元気だったりしますし、熱量(生きるエネルギー)が違いますよね。
次の日も電話が掛かってきたとしても『今日は眠いから・・・』なんて言わないですよね?(距離を縮めたいし、何よりその人と話すのが楽しくて仕方ないのですから)
心地よい疲労感で『生きてるなぁ〜』、『恋してるなぁ〜』なんて感じませんか?
そして、この時のエネルギーをあなたが本気で達成したい夢へ使うことができたなら、とんでもないことが起こると思いませんか?
この自分のゴールに本気になれた時こそ、感覚が開き、生命力に溢れる瞬間なのです。
私たちのゴールは完全オリジナルです。もちろん期限などありません。ライバルなどと比べて焦ってしまう気持ちもわかります。(私も結構な負けず嫌いです)
ですが、そのライバル心も現状のあなたの感情です。感情も大切ですが、ゴール達成の重要度からすると取るに足らないものです。ゴール達成の重要度というのは”ゴールへの道の全てを楽しむことの重要性”という意味です。
無限のやる気の本質とは『ポジティブな渇望感』です。ポジティブな渇望感とは自分が心から望むゴールへの渇望感です。
- 自分はまだまだこんなもんじゃない!!
- もっとやりたいことが山ほど有る!
- もっと周りを巻き込んで面白いことがしたい!
正しく設定されたゴールの更新を続けていくというのは”無限のエネルギーを手にする”ことのように凄いことです。
あまり考えたくないですが、他人に設定されたゴールを勝手にどんどん更新させられたところを想像してみてください。
- お前まだまだだぞ!
- 今期の目標には全然届いていないぞ!
- 家族がいるんだろ?弱音を吐くな!!
- 3年は我慢しろ!その後は楽になるから!!
ウンザリしませんか?
あなたのゴール設定の権限を持っているのはあなただけです。
他人に譲渡はもちろん、触らせてもいけません。
この記事を読まれて、『心から望む未来について本気で考えたい』『自分はまだまだこんなもんじゃない!!』という気持ちが少しでも湧いてきたら、迷わず行動してください。
小さなことからで結構です。
行動することはマインドの状態にとっても大きな意味があります。
最後にとっておきのワークをお伝えします。
先ずはじめに暫定的なゴールを設定します。(現状の外のことであればOKです)
- 1日1回あなたが全力を注いだことをポストイットに書いて、壁に貼ってください。(もちろん大好きなことで、今までの自分ではやらなかったこと)
- 1ヶ月続けて、毎日それらを眺めて、やりきった時の体感、満足感を何度も味わってください。
- そして、1ヶ月後にリアルにイメージして下さい。
- 朝起きて、夜寝るまでこれらの大好きなことしかしていない生活が当たり前のあなたを。
きっと新たなゴールが見えてくるでしょう。そのゴールに対して今までやらなかった行動、アプローチをすることで現状がダイナミックに変化して行きます。
ゴールを正しく設定して、ポジティブな渇望感を無限のやる気に変えて加速していきましょう!
6-1.無限のやる気が出る解説動画
まとめ
『働く気力がわかない人が無限のやる気を手に入れる方法』
- 自分のやりたいこと、やるべきことは、これではないと無意識が判断したために無気力になっている
- 働く気力がわかない理由は”やりたいこと”をやっていないから
- 望んでもいない現状を変えられないのは”そこそこ満たされている”から
- 続けると無気力になる習慣とはやりたくないことをやり続けること
- やりたいことで限界を超えるのと、やりたくないことをやり続けて消耗しきってしまうのでは全く意味が違う
- 気力がわかない時はゴール更新のタイミング。自分と向き合う時間を持つべきです
- 無限のやる気の本質とは『心から望むゴールへの渇望感』
- あなたのゴール設定の権限を持っているのはあなただけ
参考になれば幸いです。
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