こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
『自分に自信を持ちたいのですがどうすればいいですか?』という質問をよくいただきます。
”自信を持つ”というのはある意味では水泳のようなものといえます。
泳げる人からすると泳げない人がなんで泳げないのか分からないし、その逆も然りです。
また、ご自身で努力して自信をつけた人でも”自分はなぜ変われたのか?”を正確に再現性のある方法で説明できる人はほとんどいないと思います。(多くの場合、個人の体験談には再現性がありません)
この記事では『自信を持てない人が最小限の負荷で効率よく自分を変える方法』を科学的なコーチングの視点から解説します。
結論を言うと『未来のなりたい自分にふさわしい言葉を継続的に自分自身へかけ続けること』。つまり言葉によって今の自分を最高の自分へアップデートします。(自分に自信のない人は例外なくネガティブな言葉を自分にかけています)
もちろん『言葉→行動→習慣→信念』 と落とし込む必要がありますし、その方法も解説しています。
ですが、やみくもにポジティブな言葉を使ったり、『1日に”ありがとう”を1000回言おう』といった非科学的なものではありません。
また、自信を持てなくなった原因についても、過去の原因と未来への対策を具体例を交えながらしっかり解説していますので最後までお付き合いください。
1.あなたが自信を持てない原因とは
自分に自信を持てない人は『なんで自分は自信を持つことができないんだろう』『周りの友だちと比べてみても、なぜか自分だけ自信がないような気がする』と悩んで原因を考たことがあると思います。
自信が持てなくなった原因というのは当然それぞれあると思いますが、共通しているのはその原因は過去にあるということです。
原因となる体験をする
(ex.みんなに笑われてすごく恥ずかしかった)
↓
自分の中にネガティブな自己イメージが出来上がる
(ex.自分は人前で話せない)
↓
一度出できた自己イメージを私たちは無意識で維持しようとする
(ex.人前で話すとまた笑われるから発言しないようにしよう)
↓
頑張っても、他人より努力してもなかなか変われない
(やっぱり自分に自信が持てない・・・)
では、その原因とは具体的にどのようなものかというと、
- 拒絶
- ショッキングな体験
- 失敗体験(恥ずかしい体験)
- ネガティブな言葉が飛び交う環境
などです。
ある特定のショックな体験を経験することによって自信を持てなくなることもあれば、ネガティブな言葉が飛び交う環境によって自信や未来への期待を持てなくなることもあります。
ただ、そのような体験やネガティブな環境にいたとしても自信を失わない人もいます。上記のような出来事があっても『自分はそんなことない!』と突っぱねることができれば、つまりネガティブな情報を受け入れなければ自信や高い自尊心を保つことができます。
もちろん当時(幼少期)に自信をなくす体験をしていたとしても、自己イメージも自尊心も書き換えることができます。
情報やイメージなので上書きが可能です。(ここは重要なポイントです)
先述した”解釈を変える”ということですね。その方法も後述しています。
1-1.自分への自信の基盤〜自己肯定感〜
自己肯定感という言葉をご存知でしょうか?
自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に正しく評価できる感情。自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心、自己存在感、自己効力感、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である。
wikipediaより
ここではもっとシンプルに「自分の存在、やっていることに対して心から『いいね!』と言えること」として考えていきたいと思います。
この自己肯定感とは自分への自信の基盤となるものです。
自分に自信が持てない人というのは多くの場合、自己肯定感が低いです。つまり自信を持つという以前に自分を認められていないとういうことですね。
例えば『自分を大切にしましょう』と言われても、自分が大切にされた経験がなければ(意識できていなければ)ピンとこないと思います。
また日本社会で生活している以上、ほとんどの人は謙遜が当たり前になっていると思います。謙遜の文化は美しい側面もありますが、”自分を認める”、”自分を正しく評価する”という視点からみると思いっきり逆行しています。
些細なことと思われるかもしれませんが褒められたことに対して日常的に『私なんてまだまだです・・・』という言葉を使っていると、それは自己否定を繰り返していることになります。(無意識は言葉や振る舞いをそのまま受け取ります)
ちなみに私のクライアントさんには”褒められたらありがとうございます”を徹底してもらっています。よほど目上の人でない限り、謙遜禁止です。
そのくらい言葉の影響力は大きいのです。
1-2.幼少期の環境が大きく影響
先述したとおり、幼少期にどんな言葉が飛び交う環境で育ったのかによって自己肯定感に大きな差が生まれます。(ポイントは言葉です)
例えば、
- いいね!
- 君はすごいね!
- またうまくいったね!
- 次はもっと上手にできるね!
- 君のいいところは〇〇だね!
という、積極的にポジティブな言葉が飛び交う環境の中で育った人は自分のことも他者に対しても肯定的に捉えることができるようになります。
一方で、
- 本当にダメな奴だな!
- 何度言ったらわかるんだよ!
- 何をやらせても失敗ばかりだ!
- どうせ頑張っても無駄だから!
- 今回うまくいったのはたまたまだ!調子に乗るな!!
などとネガティブな言葉をかけ続けられた人は当たり前ですが自分の事を否定的に捉えるクセがついています。
別の言い方をすればネガティブな情報だけを通すフィルターがかかっているようなイメージですね。
この違いは”なんでも肯定的に捉えて、あなたの成功を確信して応援してくれる理想の上司”の元で育ったのか。一方で”あらゆることに否定的で暴言やネガティブな言葉しか吐き出さないパワハラ上司”に抑圧されて育ったのかくらいの違いがあります。
環境の違い、中でも重要なのが”言葉”の違いですね。
【参考記事】
セルフエスティームとは何か 〜最短で自尊心を高める方法〜
1-3.過去のネガティブな体験は再解釈してみる
過去に経験した拒絶や大きな失敗、ショッキングな出来事によって特定のことが苦手になってしまうというのは誰もが経験していることではないかと思います。
このような場合、そのネガティブの体験をしっかりと冷静に意識にあげながら思い返すことで、今の自分の視点で再解釈することが可能です。
ただ、この方法は『あの時のことを思い出しただけで今でも気分が悪くなってしまう』というような強い身体感覚を伴うトラウマか、トラウマに近いような状態のものには使えませんのでご注意ください。そのような場合には専門の医療機関へのご相談をおすすめします。
では具体的に見ていきましょう。
今回想定するのは『学生時代(思春期)に何かの発表の際に失敗をして、クラスの全員から笑われてしまった』 というエピソードです。(イメージしてみてください)
- 先生に発表を促され、教室の前に立って、みんなの方を向きます
- そこで答える際にあなたはやらかしてしまいます
- 一斉に笑いが起き、仕切り直そうとしている先生も少し笑っているように見えます
- あなたの顔が真っ赤になり、逃げ出したい気持ちをぐっとこらえています
- 親友と思っていた〇〇さんも一緒になって笑っています
- あなたは強烈な疎外感を感じています
このようなネガティブな体験によって大勢の前で何かを発表する、表現することに対して強烈な苦手意識を感じるようになったという人は結構多いのではないでしょうか。
実は私もその一人です。w
なので、ここからは私が実際にした過去の再解釈の方法について、私の視点で書いてみたいと思います。
繰り返しますが、当時に戻って再体験するわけではなく、今の自分の視点から俯瞰しつつ、再解釈するということです。
ポイントは情動を発火させずに淡々と意識にあげるということです。
- いや〜派手に笑われたな・・・、今思い出しても少し汗ばんでくるな
- 確かにあれ以来、3人以上の人前で話すことに対してすごい苦手意識を感じているな
- でも冷静に考えたら、教室の前に出てあんな間違いしたら自分だって大笑いするなw
- ってことは、自分にとっては顔から火が出るぐらい恥ずかしい体験だったけど、未だに引きずってるっておかしいよね?
- そもそもクラスの全員から大笑いされたことと、自分の発表の中身とは何も関係なかったな
- もっと言うと、大笑いされたのがたまたまクラス全員に向けての発表の場だったってことか
- 同じ間違いをあの時の仲のいいグループで言って大笑いされても、軽く受け流すか笑い飛ばしてるよな
- そう考えると、クラスの全員から大爆笑されたのと”大勢の前で発表すること”がたまたま重なっただけだよね
- にもかかわらず、未だにそれを気にしてるってどう考えてもおかしいよね
- いやいや、気にしてるどころかあのエピソードによって人前で出ることに対してがっつり苦手意識を持ってしまってるな
- これって思いっきり過去の記憶に縛られてるよね
- 今思い切って手を打たないとこれからもこの苦手意識と一生付き合っていくことになるのか
- そんなの絶対嫌だ!
このように今の自分視点で冷静に再解釈することによって今の自分に違和感を感じ、”変わりたいモチベーション”が生まれれば大成功です。
ぜひ『こんなケースだったら自分はどんなふうに再解釈するだろうか?』と楽しみながら試してみてください。
ちなみに未来の損失を意識してモチベーションにつなげるのはとてもオススメです。なぜなら人は何かを得るためより、損失を回避するための行動の方が取りやすいからです。(プロスペクト理論ですね)⇩
2.過去は変えられないけど大丈夫なのか
当たり前ですが過去は変えることができません。また自分の育つ環境や周りの大人たちを選択することもできません。
このように書くと『過去に出来上がってしまった自分の自己肯定感や自己イメージはもう変えることができないのではないか?』どう思われるかもしれません。
ですがご安心ください。
確かに過去の体験そのものを変えたり、なかったことにするということはできませんが、”体験の解釈を変える”ことはできます。
また、過去の自分が受け取ってしまった情報(言葉)によって自分の自己イメージ(自己肯定感)が形成され、その後の人生に影響を与え続けて今に至っていると考えることができます。
ということは、同じように今自分が受け取る情報を最適化することによって新たな自己イメージを作り、理想の自分として振る舞い続け、未来を変えることも十分可能です。(コーチングの本質でもあります)
2-1.スタートラインはバラバラでOK
私の主催するセミナーなどで『正しい知識と方法論をもってすれば自分を変えていくというのはそれほど難しいことではないんですよ』とお伝えすると毎回反論を含んだ質問が出ます。
それは『でも育った環境はバラバラでかなりの差があるのではないですか?その差を埋めることが可能なのですか?』というものです。
結論からいえば『自己肯定感が低く自分に自信を持てない人が”最高に恵まれた環境ですごく高い自己肯定感を持った人”を越えようと考える必要はない』ということです。(勝ち負けや比較は無意味です)
もちろんこれは『そんなことは不可能です』とか『それはさすがに難しいです』と言っているわけではありません。
どういうことかというと、
- 今の自分より少しだけ自信が出てきて新しい挑戦ができた
- 今まであきらめていたことに積極的にチャレンジできるようになった
- 人前に出るのが苦手だったけどコミュニケーションを楽しめるようになった
など、今の自分を基準にして、そこから少しでも成長することができれば大成功なのです。
それはその人にとって人生を変えるきっかけとなるような大きな変化の始まりといえるからです。(そう見なして、継続することで人生が変わります)
ちなみに具体的なアプローチとしては、少しの成長や小さな変化を繰り返し習慣化させます。これが複利効果を生み、単発の大きな変化を遥かに凌ぐ結果をもたらします。
2-2.なりたい自分に向き合うだけ
”自分に自信を持ちたい”と思った時に自分と周りの人を比べる必要はまったくありません。それどころか自分と周りの人を比べることは百害あって一利なしです。
ある特定の一人と自分を比べて、自分を引き上げていくというのであれば、まだ分からなくもないです。
でもそういう人が実際にしているのは、自分の周りにいる不特定多数の人の良いところと、自分のまだまだなところを比べて『あの人と比べて自分は・・・』と落ち込んでいるケースがほとんどではないでしょうか?
これは自分から進んで失敗体験を積みに行っているようなものです。
そもそも自分に自信を持ち、自分のすることに誇りを持っている人はそのような比較は絶対にしていません。
2-3.今の自分を変えるためにすることは?
では、自己肯定感が高く、自分自身と自分のやっていることに自信を持っている人はどのように考えているかというと『今の自分を理想の自分に近づけようと楽しんでいる』ということです。
そのために押さえておくべき2つのポイントがあります。
- 今の自分と理想の自分だけを見る
- 時間の概念を正しく理解する
順番に見ていきましょう。
まず①番目の”今の自分と理想の自分だけを見る”というのは言葉のとおりですが、逆にいえば”周りを見ない”、”周りと今の自分を比べない”ということがポイントになります。
先述した通り、自分の周りの人達と今の自分を比べてもデメリットしかありませんし、そもそも自分に自信を持っている人は自分と他人を比較するようなことはしません。
ただ、自分に自信を持ちたい、今の自分を変えたいと思った時に新たな基準を設けて、そこに対して今の自分を近づけていくということは必要になってきます。
これが理想の自分であり、コーチングでは”ゴール側の自分”といいます。
このゴール側の自分と今の自分、そのギャップのみに注目することで、より効率的に自分を変えることが可能になります。
逆にここを意識しなければ周りの情報(誰かとの比較)によって目的を見失って失速して『頑張ったけど結局変われなかった』ということになりやすいのです。
次に②番目の”時間の概念は正しく理解する”についてですが、これは先ほど少し書きましたが『重要なのは未来であり、今の自分を変えるためには未来の自分のイメージを変えよう』ということです。
未来の自分像を変えるためには設計図が必要です。その設計図通りに今の自分に対してアプローチしていくということですね。
もちろん未来の理想的な自分はまだ物理的には存在していません。でもイメージ空間、つまり私たちの脳の中には存在しているし、よく見えていなければ自由に作り出せばいいということになります。
ダイエットでいえば、メディアの情報に影響されて衝動的に『痩せよう!』と決心していきなり食事を大幅に減らすというのはよくある失敗例でまさに三日坊主の典型といえます。
その理由は”今の自分にアプローチしているから”です。
未来のビジョンも設計図もなく、衝動的な情熱で行動したわけですが、外部の刺激によっての衝動的な熱は一瞬で覚めてしまいます。
これを時間軸を意識して上手くマインドを使うと、
- 3ヶ月後に〇〇のようなスタイルになってビーチで注目されるぞ!
- そのためにはトレーニングと食事管理の実践と学習が必要だな
- この1週間で学習しながら実践もスタートして体を慣らそう
- スマホの待ち受けを〇〇の写真に変えてイメージを持ち続けるよう工夫しよう
- 今の食習慣でふさわしくないものを外して、必要なものを取り入れよう
という具合に未来のイメージと今の自分を行き来しながらアプローチすることができます。
このように理想の自分のビジョンを持てていると、必要な情報を外部から取り入れることはあっても、外部の情報に行動を左右されることはありません。
【参考記事】
他人の評価が怖い人へ〜今日からできる他人の評価を気にしない方法〜
3.自信を持つとはどういうこと
コーチングでは世界観を大切にします。
世界観とは『その人がどのように世界を観ているか?』ということ。
今回のテーマでいえば、”自信を持つとは?”とか、”自信を持っている人はどんな人なのか?”という知識の部分ですね。
『いやいや、知識も何も”自信を持っている人”はそのまま自信満々な人でしょっ!』と思うかもしれませんが、本当にその認識が正しいのか確認して行きましょう。
3-1.自信のない人は本当の自信を知らない?
私たちは自信満々な人をみると”自信満々で完璧なイメージ”を無意識的に作り上げます。ですが多くの場合、そのイメージと本人の感覚はかなり違っています。
結論をいえば『自信満々のカラクリを理解しよう』ということです。
そのカラクリとは”マインド(脳と心)の使い方”です
『自信満々な人は常に自信に満ち溢れているんでしょ』と思いがちです。側から見ると確かにそのとおりです。
しかしその人のマインドの変化を見ると、
- 人間だから当然、波がある
- いつも絶好調ってわけじゃない
- ”心が折れそうな時”だってある
- だけどその際も素早くで対処できている(無意識レベルで)
ということが見えてきます。
もちろん例外(そうじゃない人)もいますが、これで十分行動できるようになるし、『自信がないから…』とあきらめていた成果・結果も出すことができます。
ところでアスリートのドキュメンタリー番組などで、普段からビッグマウスと言われている人や派手なパフォーマンスが得意な人が人知れず陰で努力をして苦悩し、涙を流しているようなシーンを見ることがあると思います。
このようなシーンを見ると『天才と言われている人達でもめちゃめちゃ努力しているんだな』、『ポジティブの代表のような人でも涙を流すことがあるんだな』と多くの人は思いますよね。
私たちは五感を通して周りの情報を認識しているわけですが、すごい人、圧倒的なパフォーマンスをする人を見ると魅了されます。
そこで私たちが見ている情報の多くは表面的なもので、その情報によって”圧倒的な人”のイメージが作られます。
もちろんファンやフォロワーでしたらそれでいいです。(素直に魅了されたほうが楽しいです)
ですが、『自分もそうなりたい!』と考えたときに、このイメージがあると『あんなふうになりたいけど自分にできるはずがない』と思ってしまうので注意が必要です。
パフォーマンスの裏側の『なんでこの人はいつも自信に満ちた振る舞いができるのだろうか?』というマインドの使い方を意識すると(カラクリが見えると)”自信を持つ”ことの理解がより深まると思います。
4.自信満々のイメージをアップデート
先ほど解説した『自信満々のカラクリ』をもとに自信のある人を見ていくと、”振る舞いや言動などの表面的な情報”と”その人がどのようにマインド(脳と心)を使っているか” の2つの情報が見えてきます。
もちろんどちらも重要な情報なのですが、とくに大切なのは後者のマインドです。
ここではマインドの使い方が見えるようになって、あなた自身も使えるようになるために重要な3つのポイントをご紹介します。
- 自信はゴール設定によって今すぐつけられる
- 私たちは今の自分にとらわれている
- ダメダメな自分に堂々と『いいね!』できる理由
順番に見ていきましょう。
4-1.自信はゴール設定によって今すぐつけられる
実は今すぐに自信満々になる方法があります。
それは『私は自分の決めた偉大なゴールに向かって今日も前進(成長)することができている。そんな自分は最高だ!』と心から確信することです。
もちろんそのためには自分が目指すべきゴール、理想的な未来の自分を設定する必要があります。
ここでのゴールとは『〇〇を達成したい』『〇〇の分野で成功したい』という目的地の意味と『そこでの理想的な自分』というあり方の2つがあります。どちらも重要なのですが、振る舞いや言動に直接影響するのは後者の”あり方のゴール”です。
先ほど、自信満々のカラクリを解説しましたが”自信満々な人”は、このゴール設定ができており、理想的な自分で振る舞うことができます。(意識しているかはその人次第ですが)
ですから圧倒的にピンチの場面や多くの人が萎縮する場面においても自分のパフォーマンスを落とすことなく振る舞うことができるのです。
これを周りの人が見ると、
- あの人はいつもすごいね
- なんであの人はあんな不利な状況の中でも自信満々なんだろう
- 本当にブレないよね、芯の強い人だ
という風に見えてしまうのです。(もちろん評価も)
表面的な情報しか見えていないと圧倒されたり、魅了されるだけかもしれませんが、内側の”カラクリ”を理解できていると自分に取り入れることが簡単にできます。
試しに今日から3日間、出勤前に理想とする自分を宣言して1日をスタートさせてみてください。
例えば『私は周りの人たちに感謝とリスペクトを言葉と態度で伝えることができている。そんな自分が誇らしい』というアファメーションです。
一足飛びに変わるケースは少ないでしょうが『いつもよりブレない自分』『周りに影響されにくい自分』『周りから笑顔を褒められる自分』という小さな変化を実感できるでしょう。(これを繰り返すことがポイントです)
【参考記事】
ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜
4-1.私たちは今の自分に囚われている
”自分に自信がない”と思っている人が自信を持つためには”今の自分に囚われている状態”から解放してあげる必要があります。
どういうことかというと、『自信がない』『〇〇ができない』というのは”今”できないわけです。
ここで文字通り自信を喪失しているということは大げさにいえば”この状態が未来永劫ずっと続く”と思い込んでいるということです。
未来永劫というのは言い過ぎだとしても『よほど大きな変化が起きなければ・・・』とか『どうせ自分は今のままがずっと続くんだ・・・』と思い込んでいるケースがほとんどです。
結論をいえば『もっと未来の可能性に目を向けていいよ』ということです。
これは今の自分から目を背けることではありません。また未来の最高の自分のイメージを持てばそれでいいというわけでもありません。
”未来の理想的な自分”と”現状の自分”を両方見てあげる必要があるわけです。さらにいえば『未来の理想的な自分から現状の自分を俯瞰する』ということが極めて重要になってきます。
確かに私たちが受ける周りの評価は、ほとんどの場合は”今の自分”に対してのものです。
ですが中長期的な関係性を築く場合、例えば採用試験や部下を育てるといった場面ではその人の可能性(のびしろ)を視野に入れるのは当然のことです。
もちろん私たち自身が自分を見るときもこの視点は重要です。言うまでもなく自分自身は一生付き合っていくパートナーでもあるからです。
4-2.ダメダメな自分に堂々と『いいね!』できる理由
理想的な未来の自分から今の自分を俯瞰できるようになると、今のダメダメな自分に対しても心から『いいね!』と言えるようになります。そもそもダメダメなんて思いませんが・・・
その理由はシンプルで『ゴールに対しての姿勢と小さな成長を評価できるようになった』ということです。
『ゴールに対して本気で向き合って全力で行動する自分って最高に誇らしいな!』という感じですね。
ポイントは今の自分の評価ではなく、未来に対しての姿勢と成長にフォーカスしているということです。
逆にこれが出来ないということは、今の自分のみを評価し落胆してしまったり、自己否定してしまいます。今の自分に囚われる、つまり未来の可能性が見えなくなるというのは思いの外怖いことなのです。
では具体的にどのように今の自分に『いいね!』をしていくかというと、『誇らしいという言葉を積極的に使って行きましょう』ということです。
自己肯定感のところでも解説しましたが、私たちの自尊心や自己イメージの形成に多大な影響を及ぼしているのは”言葉”です。
ところであなたは”誇らしい”という言葉を普段から使っているでしょうか?
おそらくほとんどの方が使っていないし、使っている人を見かけるのも少ないのではないかと思います。
また、使うとしても特別な場面、例えば長期的な努力が実を結び、ものすごく大きな成果を出せた時などではないでしょうか。
ですが、アメリカのドラマや映画を見ていると『あなたのことを誇らしく思うわ』『自分を誇らしく思うよ』というセリフが当たり前に出てきます。
中には日本人の感覚からすると『えっ、そんなことで誇らしいなんて言うの??』と思ってしまうようなこともあります。
ですが、この日常的に自分に対してポジティブな言葉をかけるというのは極めて重要なことです。先述したとおり自己イメージや自己肯定感は自分にかける言葉で大きく変わるからです。
もちろんこれらは文化の違いということもあるでしょうが、これだけボーダレスな世界になっているのですから、良いところは気軽に採用したいものですよね。
実際に『誇らしい』という言葉を積極的に使ってみるとわかるのですが、初めは結構違和感があるし、わざとらしさを感じると思います。
これは単純に慣れていないということもあるのですが、今の自分にとらわれている人にとっては『いやいや、今の(こんな)自分に誇らしいなんて・・・』と大きな違和感を感じると思います。
ですが、”理想の自分から今の自分を俯瞰する視点”を持った後で『自分は誇らしい』という言葉をかけるとかなりしっくりくると思います。(ポイントは成長する自分を観れているからでしたね)
詳細は動画で解説しました↓
5.自信が持てない人に欠けている2つの視点
ここでは自信を持てない人に欠けている2つの視点についてお伝えしたいと思います。
その視点とは、
- 時間軸を意識して未来を見据える
- 好きなことと根拠のない自信
の2つです。
順番に見ていきましょう。
5-1.① 時間軸を意識して未来を見据える
まず『時間軸を意識して未来を見据える』というのは、繰り返しお伝えしている『理想的な未来の自分から今の自分を俯瞰して、ゴールに対しての姿勢と小さな成長を評価できるようになる』ということです。
私たちは自分が持っている悩みや欠点に注目すると、その自分がこれからずっと続くような錯覚に陥ります。これは今すぐ解消したいネガティブな影響をもたらす勘違いの一つです。
しかし冷静に考えれば今の自分がこれから一生続くというのはありえません。
最近だとSNSの投稿は一般的になってきているので”3年前に自分が思っていたこと”というのをチェックするのは比較的簡単だと思いますので、ぜひやってみて下さい。
私の場合ですと、このブログにあたりますが3年前の記事でリライトしていないものは正直怖くて読めません。w(きっと違和感だらけでツッコミが止まりません)
これはまさしく自分自身の成長であり、自分の中での重要なものの順番が入れ替わっていたり、考え方や信念が変わった結果、感じる違和感です。
私たちの脳はその特性上、自分の変化や成長を感じることが苦手です。
その反面、自分の苦手なことや欠点などは不必要なくらい敏感に感じ取ってしまいます。
実はここに正しいマインドの使い方の重要なポイントがあります。
いつも自信に満ちている人やどんな状況でもポジティブに考えられる人は意識して学んだかどうかわかりませんが、自分の成長にフォーカスするクセをつけています。
反対に欠点や至らない点をあえて意識したりはしません。
これは『ポジティブに考えよう』『欠点は見ないふりをしよう』ということではなく、未来を見据えているからこそ出来ることです。
今の失敗も一瞬で過去になって流れ去っていくのだから、原因と対策が理解できれば忘れ去ってもOKです。そして次に備えましょうということですね。
5-2.② 好きなことと根拠のない自信
私たちは自信満々な人を見ると憧れたり魅了されたりします。
『自分もあんなふうになりたい!』と思って真似してみたりするかもしれません。
それは素晴らしいことなのですが、いわゆる”自信に満ちた状態”だけを真似しようとしてもなかなかうまくいきません。
そこには2つのポイントがあるからです。
それは”大好きなことをしている”と”根拠のない自信”です。
”大好きなこと”というのは言葉通りなのですが、実際は『自己責任で決めたゴールに必要なこと全て』ということになります。
文字通りに”大好きなこと”をイメージすると人にもよると思いますが、
- 好きなものを食べること
- 好きなだけ寝ること
- 大好きな趣味をひたすらやること
などかなり偏ったイメージをする人も多いかと思います。
もちろんこれらも大好きなことには間違いないのですが、私たちが自信を持ちたいと思った時にやるべき大好きなことというのはもう少し広く捉えるべきです。
それが先程ご紹介した『自己責任で決めたゴールに必要なこと全て』です。
例えば、仕事であれば今やっている目の前の自分の仕事そのものが大好きという人はおそらく少数派だと思います。(もちろんそれは素晴らしいことですが)
ですが、その仕事を選択してプロとしてやっている以上、すべてのタスクが”やりたいこと”になります。(そうみなすべきです)
ここでプロとして振る舞うことができている人が自信とプロとしての自覚に溢れた魅力的な人ということになります。
コーチングセッションに来られた人ではじめは仕事の愚痴ばかり言っていた人が自分のやっている仕事の意味に改めて気付き、プロ意識を再確認されて魅力的に激変して帰られたケースは今まで何度もありました。
2つ目の根拠のない自信とは文字通り”根拠があってはいけない”ということです。
- これは過去に行ったことがあるから絶対大丈夫だ
- これはやり方を教わっているから自分にできるだろう
- 今の自分の実力からすればこれは問題なくこなせるだろう
このように思って取り組む人は周りから見ると自信があるように見えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
『〇〇だから大丈夫だろう』という根拠が崩れた瞬間に自信も一緒に崩れ去ってしまいます。
では根拠のない自信とはどのようなものかというと『私だったら大丈夫だ!』という文字通り根拠のないものです。
これはいわゆる虚勢を張ったり、無理やり楽観的に考えているのとは違います。
『私だったら大丈夫だ!』という本当の意味は『私は状況が不利になったり、今の自分には難しい試練においても自分を引き上げることで役割を全うすることができる』という確信を持っているということです。
これをコーチングでは”エフィカシーが高い”ことをいいます。
もちろん思っているだけでは足りないのですが、このエフィカシーの高さを行動や振る舞いに反映させることができている人が本当の意味で自信に満ち溢れた人です。
【参考記事】
エフィカシーとは何か 〜正しく自己効力感を上げる方法〜
6.自信を持てない人が自分を変えるためのアクションプラン
ここからは自信満々な自分に変わっていくための具体的なアクションプランをご紹介していきます。
- 自己肯定感を高める正しい自己評価
- 好きなことを増やし、嫌いなことを手放す
の2つです
大前提として自分を変えるためには長期的なアプローチが必要になります。
自分を変えるということは大袈裟ではなく”新しい自分になる”ということです。
例えば、性格的に『一気に済ませたい』と思う人もいると思います。私はまさにこのタイプでした。
ダイエットで考えてみればわかりますが、一気に終わらせたいということはつまり我慢や無理をしているということですし、出来ればやりたくないということです。これでは当然上手くいきません。
それは変わったのではなく、今の自分の(基準の)ままでなんとかしようとしているということになります。
そうではなく、ダイエットであれば『今が太りすぎだから適切な体重に早く戻そう』と考えます。
つまり基準をどちらに置くかということになります。もちろんゴール側、未来を基準に考えてアプローチするわけですね。
今回の自信満々な自分になるのであれば、『自信を持てない今の自分がおかしいよね!』『これって非常事態だよね!!』ということになります。(そう見なす必要があります)
6-1.① 自己肯定感を高める正しい自己評価
まず最も重要な自己肯定感を高める正しい自己評価をしていく必要があります。
楽しい自己評価をしていくためには言葉を正しく使う必要があります。
言葉を正しく使うために必要なことは、”ネガティブな評価の禁止と言い換え”です。
あなたは何か失敗した時に、
- 『なんでこんなこともできないんだろう』
- 『また同じところで失敗してしまった』
と心の声が聞こえてしまった経験はありませんか?
とっさに出た無意識の言葉だと思いますが、これは明確な自己否定です。
『なんて自分はバカなんだろう』と言葉で自分を攻撃しているわけです。
自分と自分のやることに自信を持っている人、優秀な指導者や教育者は決してこのような言葉は使いません。
また自分の感情のままに思ったこと口にするということは、社会人としてやってはいけないことですし、相手やチームのパフォーマンスを著しく下げる行為です。
ではミスをした自分、もしくは相手に対してどんな言葉をかけたらいいかというと『自分らしくなかった』『君らしくないね』という次に繋がるポジティブな言葉に言い換えます。
個人でやる場合は自分の心の声を意識に上げて言い換えていくわけですが、これをセルフトークのコントロールといいます。
セルフトークは1日に3〜6万回繰り返されていると言われています。
先述したとおり、心の中でポジティブな言葉を6万回浴びているのと、ネガティブな言葉や暴言を6万回浴びているのでは自己イメージや自己肯定感にとてつもなく大きな差が生まれるのは当然です。
もちろん6万回といっても全てを言い換える必要があるわけではありません。意識に上がってきた心の声を徹底的にポジティブな言葉に言い換えるというわけです。
ではどのような時に心の声(セルフトーク)が意識に上がるかというと、
- 失敗した時
- イライラした時
- 落胆した時
など感情が大きく動いた時です。
このような時は文字通り感情的になりやすいですから、反射的にネガティブな言葉を使ってしまいがちです。
ただこのときもネガティブな言葉を使ってしまった自分を責める必要は全くありません。
『こんな言葉を自分にかけるなんて私らしくなかった』と淡々と修正していきましょう。
このセルフトークが適切にコントロールできるようになると、今の自分だけではなく、未来の自分の可能性も見えるようになります。
つまり、まだまだな自分に対しても心から『いいね!』と思えるようになります。
結果が出たからではなく、向き合う姿勢や自分のあり方に対して正しく評価できるようになります。
少しずつ、この正しい評価ができるようになることで、今までの自分の自己評価や自信を持てていない自分に対して違和感を感じるようになります。
『おかしい、これは自分らしくないぞ・・・』という違和感を感じるということはセルフトークのコントロールによって基準が”今の自分”から”ゴール側の自分”に移行しているということです。
当然これは自分の成長ですから、その成長を楽しみつつ繰り返して行ってください。
【参考記事】
セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜
6-2.② 好きなことを増やし、嫌いなことを手放す
そしてここが今回の具体的な行動をになるところです。
やるべきこととしては、
- 会いたくない人には会わない
- やりたくない仕事をしない
- 繋がりたい人と積極的につながる
です。
まず、①会いたくない人に会わないというのは自分勝手になるという意味ではありません。
義務的であったり、損得感情のある人間関係はストレスが溜まるだけですので、それらを可能な限り減らしていきましょうということです。
例えば会社の出たくない飲み会などはお酒が大好きな人にとってはいいかもしれませんが、そうでなければ意味がありませんし、人生時間の無駄遣いです。
その飲み会の内容があなたの未来につながることはないですし、そんなところで時間を使うのであれば自分のやりたいこと、自分の行きたい未来のために時間とエネルギーを投資するべきです。
この思考と行動が自分を大切にする、自分の未来を大切にするというアクションそのものです。(あなたの脳はその行動を見ていますからね)
現状維持の関係を捨て、未来に必要な関係性を優先しましょう。
次に②やりたくない仕事はしないについてです。
これも好き嫌いで仕事(タスク)を選択しましょうという意味ではありません。
頼まれた仕事を何でもかんでも受ける必要はないし、断る勇気を持っていいということです。
『これは私がする必要があるんでしょうか?』『今になって言われても対応できません』など、言葉はケースバイケースですが自分の時間を最優先に考えるということが大切です。
これも先ほどと同じく、自分と自分の未来を大切にする行動ですね。
また自信のない人は頼まれると断りにくいという人が多いように思います。
理由はそれぞれあると思いますが、他者の評価より自分の気持ち・人生時間を優先することが重要になってきます。
趣味でも、別の仕事の準備など、ワクワクすることに自分のエネルギーと人生時間を使うことを心がけていきましょう。
ちなみに『仕事だからやりたくないことも我慢してやらないといけないよね』というのは大きな盲点です。
プロとしてやる以上は我慢してやるのではなく、やる必要があるから全力で取り組むという姿勢が大切です。
どうしてもやる気が出ない、やりたくないと思ってしまうのであれば、それはあなたが活躍するステージではない可能性が高いでしょう。
最後に③繋がりたい人と積極的に繋がろうです。
今は著名な人はもちろん、一般の人でもほとんどの方はSNSをやっていると思います。
また新型コロナショックであらゆることのオンライン化が加速しています。
例えば音楽をやっている人であれば、日本のトッププロから直接マンツーマンで指導を受けるということが驚くほど簡単に出来てしまいます。
あなたが設定したゴールに必要な情報や刺激はSNSであれば、ほぼ無料で手に入れることができるし、オンラインレッスンや講座もわずかな時間的、金銭的投資で手に入れることができます。
これらのつながりは単純に自分が行きたい未来に必要だからという意味だけではなく、これらの繋がりが私たちの未来の可能性を広げ人生を豊かにしてくれます。
ここで繋がるべき人はライバル、パートナー候補、メンター、インストラクターなど、あなたが未来のために繋がりたいと思う人であればどんな関係性でもOKです。
まずは一方的なフォローから始めてもいいですし、いきなりコンタクトを取るのもオススメです。
ちなみに私が自分の人生の中で『今思えば、この時にブレイクスルーしたなぁ』という瞬間は”何も考えずに夢中になって飛び込んだ時”でした。
- ライブハウスのオーナーに無理やりブッキングさせられて出たライブ
- コーチングがよくわからないのに200万借金して入ったスクール
- 観に行ったライブで衝撃を受けて、世界的ギタリストのレッスンに申し込む
などなど。
やはり見切り発車は大切です。(私は定期的に起こすよう意識しています)
ただ注意していただきたいのは『やみくもに人脈を増やそう』と言ってるわけではないということです。
私たちが望む幸せも成功もお金、これらは人づてに行ってきます。(ある日突然成功するわけではありません)
ですから自分の好きなことを見極め、広げつつ接点を増やす、積極的につながるという意識はとても重要です。
7.私たちが言葉を使えていない理由
ここまで言葉を正しく使って自分に自信を持つ方法について解説してきましたが、最後に私たちがなぜ言葉を使えていないのかを考えていきたいと思います。
一言でいえば、私たちは言葉に縛られています。言葉を使っていると思いながら、言葉に思考や行動を制限されています。
どういうことかというと、もちろん私たちは言葉を自由に使ってコミュニケーションを取っているし、言葉を使わなければ今の生活は成立しません。
ですが、それ以上に私たちの意思決定はもちろん、自己イメージの形成や自己肯定感にも言葉に大きく影響を受けます。
最近とくに問題視されているネット上の誹謗中傷があります。
何も考えず感情のままに放たれた言葉によって、自ら命を絶ってしまうほど人を追い詰めてしまうケースがあとを絶ちません。
加害者を特定して誹謗中傷の動機を聞いても、そのほとんどは『なんとなく腹が立ってやった』など感情的なものばかりです。活字など文字情報になったとたん、誰の言葉かは関係なくなります。
私たちは自由に発言する権利がある以上、その発言に対する責任も追っています。ですから『そんなつもりはなかった』という言い訳は通用しません。
またショッピングモールなどで小さな子どもに対して『お前何回言ったらわかるんだよ!』と感情のままに暴言を浴びせ続ける親をたびたび見かけます。(実際はもっとひどい暴言です)
これはまさに言葉をコントロールできていないということです。正しく扱えていないし、言葉の影響力を正しく認識できていません。とても恐ろしいことです。
言葉の怖いところは人を思いっきり幸せにすることもできるし、自ら命を絶ってしまうほど追い詰めることもできるということです。
さらに怖いのが、その言葉を誰がどんな状況で放ったかより、どのように受け取ったかの方が大きく影響します。
一例をあげれば、周りの人の言葉に素直に耳を傾ける人の方がネガティブな言葉も受け取って消耗してしまう可能性が高いということです。
ですから、周りの人の反応や情報を敏感に感じとってしまう人ほど正しい言葉の使い方を知っておく必要があります。
言葉の影響力、正しい使い方を理解できていると、そうではない人に出会った時にはっきり分かります。そのような人とはできるだけ距離をおいたり、関係性をリセットするなどの防御策を取ることができます。
繰り返しになりますが、自分にどんな言葉をかけるのか、どんな言葉を受け入れるのかで自己肯定感や自己イメージが決まります。
自己イメージが決まれば、それにふさわしい人間関係が作られます。まさに”類は友を呼ぶ”なのです。
逆にいえば、自分を変えたい、環境や人間関係を変えたいと思えばセルフトークをポジティブなものにアップデートすることがなによりも重要です。
つまり『自分に対して、どんな言葉を使うのか?』が、すべてだということです。
自信を持つために、理想の自分になるために、まずは気軽に自分の心の声をポジティブなものにアップデートしてみてください。
動画では日本人がほとんど使わない『誇らしい!』という素晴らしい言葉の日常使いを提案、そして解説しています。↓
まとめ
自信を持てない人が最小限の負荷で自分を変える方法
- まだまだの自分に対してもしっかり褒める習慣
- 妥協ではなく、姿勢あり方を褒め、成長を確信する
- 日本人がほとんど使えていない誇らしいという言葉を使う
- 自分を変えるためには長期的なアプローチが必要(筋トレと同じ)
- 自己肯定感を高める正しい自己評価が必要
- 好きなことを増やし、嫌いなことを手放す
- 周りの評価より、自分の人生を第一に考える
参考になれば幸いです。