私の友人で婚活をしている人が何人かいます。
先日その何人かと話す機会があったのですが、なぜか全員全く楽しそうではありませんでした。
むしろかなり疲れている様子・・・
詳しくは後述していますが、婚活はその仕組み上ほぼ全ての人が疲弊してしまうようになっています。
この楽しめていなくて疲れているというのは脳科学的に非常にマズイ状態といえます。
望む結果が得られにくいのはもちろん、IQが下がって正常な判断ができにくい状態といえるからです。
その原因は一つ、『結婚しなくてはいけない(ヤバい)』と思わされていることです。
そんな状態で一生を連れ添うかもしれない人に出会うのはあまりにリスキーではないでしょうか?
この記事では『婚活の悩みを解決して理想のパートナーと結ばれる方法』について詳しく解説していきます。
コーチングの視点で婚活に望むマインド(脳と心)、事前にしておくべく準備などをご紹介しています。
1.婚活とは何か
そもそも婚活とは何でしょうか?
結婚活動(けっこんかつどう)は、結婚するために必要な行動。略称は婚活(こんかつ)。
「婚活」は就職活動(就活)に見立てて社会学者、山田昌弘が考案、提唱した造語である。
言葉が初めて世に出たのは、『AERA』2007年11月5日号。ちなみに、山田は後に白河桃子と『「婚活」時代』を執筆。動機として「日本の結婚の実態を明らかにし、“結婚できないけれどしたい”という人をサポートすることが必要だと思った」とインタビューで答えている。
一方共著の白河桃子は婚活は限界に迎えていると説いている。
山田らによる『「婚活」時代』では以下のとおり。
自分を磨いてみる - 男性のコミュニケーション能力や経済力など。女性は磨きすぎると、逆に結婚可能性が遠のくという指摘がある。
なお、婚活のブーム化や、少子化対策などを背景として、結婚活動の支援に取り組む地方自治体や企業も出てきている。
また、こうした社会情勢を奇貨とみた企業によって、結婚活動関係のビジネスが活況を呈している。しかし、商行為が悪質とされた企業が告発されるなどの問題も発生している。
また、さまざまな婚活に参加したもののうまくいかず婚活疲れに陥った女性らも存在する。
評論家の三浦展、エコノミストの門倉貴史らは、結婚相手の収入に対する女性側の要求水準が高まり、少子化が進む一方、収入の不安定な者同士の「できちゃった結婚」が増えることで、社会階層(ないし階級)の固定化及び世襲化が進むと論じている。
wikipediaより
つまり本来は結婚に必要な行動だったということですね。
具体的には、
- 異性と出会うためのパーティーに参加する
- 合コンに参加する
- 婚活サイトに登録する
- 料理やお花を習う、ジムで身体を鍛える(自分磨き)
などです。
そしてそこに市場を見出した企業によって現在私たちが認識している婚活がブライダル産業やメディアで盛り上がっているといえますね。
2.そもそも、あなたはなぜ結婚したいのか?
婚活している私の友人に『なんで結婚したいの?』と聞くと、
- 一人は寂しい
- 友達はみんな結婚している
- 孤独死が怖い
など様々な答えが返ってきます。
恐怖から逃れようとする答えが多いですね。
先に書いたように自分ではなく、第三者やメディアに『結婚した方がいい』『結婚しないとヤバい』と思わされている夢や目標は達成出来たとしても悲惨です。
また達成できない場合は自分を責めてしまったり、自己イメージを下げてしまうことになります。
後で詳しく述べますが、自分の人生に他者の価値観が入ると百害あって一利なしです。
ちなみに私はコーチングに出会うまで他者の価値観は入っていて当たり前だと思っていました。
コーチングにおいて、
- 〇〇したい!
- 〇〇になりたい!
- 〇〇を手に入れたい!
などの目標、願望をゴールといいます。
婚活においてはもちろん結婚がゴールですね。(当然その先もありますが)
しかし婚活に限らずゴールというのは自分以外の価値観や考えが思いの外入ってしまっています。
その多くは自分に影響力のあった親や学校の先生、仲のいい友達などです。
さらに不安や恐怖を煽るメディアなどです。
もしあなたが今現在、恋人もしくは好意を持っている人が居ないにもかかわらず結婚したいと思っているようでしたら結婚しなければ将来大変なことになるという恐怖心を植えつけられている可能性が非常に高いです。
それは孤独死を扱ったテレビ番組かもしれませんし、親や友人の意見、世間体なのかもしれません。
ここを明らかにしておかないとゴールが達成された、すなわち結婚できた時に『あれっ、私ってなんで結婚したがってたのかなぁ・・・』、『私が望んだ生き方って本当のこの結婚の先にあるものなの・・・?』となってしまいます。
これではゴールが叶っても叶わなくても幸せとはいえない状態ですよね?
ゴール設定、未来の設計においてあなた以外の価値観を入れてはいけないのです。
3.婚活難民とはこんな人
婚活難民とは、「結婚を目指して活動(婚活)しているけれど、なかなか成果を上げることができずに苦しんで彷徨ってしまう人」と「状況が困難であっても、理想の結婚や未来を諦めずに頑張っている人たち」をさす言葉だそうです。
この言葉を初めて聞いた時、私はなぜかすぐにイメージできました。(ネガティブな方です)
スペックでお互いをジャッジする婚活では疲弊してしまうのは当然です。
詳しくは後述していますが、もし『この人いいなぁ・・・』と思っても次の瞬間スペックが目に入ってくるわけです。
また自分も同じように見られています。(いい気はしませんよね)
お互いにセルフイメージを下げているような状態です。
さらに理想の結婚や未来を諦めずに頑張っている人たちもその理想を一度疑ってみる必要があります。
これに関しても後述していますが親や周りの大人たちに刷り込まれた結婚観、常識の上に作り上げた理想であればその人の理想とはいえないのです
4.なぜ婚活に疲れてしまうのか?
実は私も以前勤めていた会社の人に誘われて一度婚活パーティーに参加したことがあります。
ですが、その時は仕組みをよく知らなかったので自分のスペックシートを作ってお互い見せ合うというシステムに強烈な違和感を感じていました。
そこには学歴、年収、家族構成など自分に関する情報を事細かく書いているのですが『これって初対面の人に見せることなのか・・・?』と思ってしまいました。
ですが他の初めてではなさそうな人たちは当たり前のようにスラスラ書いているのです。
大袈裟に言うつもりはありませんが、これは『お互いスペックで評価し合いましょうね!』と言っているのと同じことです。
お互いにどういう人なのか、本質を知る前に相手の付属情報でジャッジし合っています。
普通は気になる人が出来たら”その人がどんな人なのか”を知りたいはずです。
それを飛ばして当たり前のようにお互いのスペックシートでジャッジし合うというのは主催者側の『とりあえずマッチッグすれば・・・』『スムーズに結婚に至れば・・・』という勝手なゴールに過ぎません。
参加している人にとって重要なのはパートナーと出会ってからの幸せな人生を送ることのはずです。
ですが、スペックによる婚活パーティーに参加することでゴールをすげ替えられて、そのことに気付いていないのです。
繰り返しますが、間違ったゴールは叶っても叶わなくても不幸です。
5.婚活の前にしておかなければ絶対後悔すること
これまで婚活、とくに婚活パーティーに否定的なことを書いてきましたが、全てを否定している訳ではありません。
問題はどこを目指しているのか?
重要なのはゴールです。
婚活を行う前にしておかなくてはいけないことはズバリ、ゴール設定です。
これが無いと、もしくは意識出来ていないと簡単に他者にすげ替えられてしまいます。
コーチングでいうゴールとは『自分自身の未来の理想的な姿』のことです。
今回の婚活ですと、
- どんなパートナーとどのような関係を築きたいのか?
- 自分にとってどんな存在か?
- 自分はパートナーに何をしてあげたいのか?
- どのような価値観を共有したいのか?
- どのようなライフスタイルを望んでいるのか?
など人生を共にするパートナーですから、その後の人生設計の大部分を設定する必要があるくらいです。
またコーチングのゴール設定には2つの制約があります。
- 想像しただけでワクワクしてしまうくらい大好きなこと
- 現状の自分からは達成方法が分からないくらい大きなもの
です。
大好きなことというのは当然で、結婚に興味がない人はおそらく成功しないでしょうし、相手に興味があり好きでないと上手くいきませんよね?
現状の自分からは達成方法が分からないくらい大きなものというのは『あなたの常識や他者からの刷り込みの外に出てみましょう』ということです。
つまり現状の外へ出てみましょうということです、
例えば今、銀行員の人が自分の銀行の頭取になるというのは現状の範囲内です。
頭取になれる可能性は高くはないですし、大きな目標に見えますが現状を大きく変えることなく達成できてしまうものは現状の外とはいえません。
今のまま、さらに頑張れば・・・というのは現状の内側です。
対してライバルの銀行の頭取になる、独立起業して自分の会社を作るというのは現状の外側のゴールといえます。
なぜなら今までの仕事をしていたのではダメで現状の仕事、仕組み、やり方を大きく変えなければいけないからです。
では婚活に関してはどうすればいいのかというと、あなたの常識の外側に行くということです。
あなたの常識というのは多くが親や親しかった大人から刷り込まれたものです。
- 男は家庭を持って一人前
- 女性は家庭に入って子供を産み、育てるべき
- 女性は〇〇歳、男性は〇〇歳までに結婚するべき
- 長男は家を継ぐべき
などなど思い当たりませんか?
このような刷り込みがあると自分で結婚したいと思って婚活をしている人でもこの刷り込みに縛られていることになります。
例えば婚活中の男性が魅力的な女性に出会ったにもかかわらず、その人が仕事が大好きで情熱を注いでいることが分かると引いてしまうということが起こってしまいます。
『女性は家庭に入って子供を産み、育てるべき』という他者からの刷り込みが機能している人は無意識的に拒絶してしまうのです。
望んでいるはずなのに無意識が拒絶してしまうという辛い状態ですね。
そのためにも自分にどんな常識や刷り込みがあるのかを意識に上げて無効化する必要があります。
そのために有効なのが現状の外へゴールを設定することなのです。
ゴール設定に関しては『ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜』をご覧ください。
6.戦略的にパートナー候補に出会うために意識すること
多くの人にとって婚活パーティーはアウェー感があるのではないでしょうか?
たとえ数十回通いつめたとしても、先述したようにお互いをスペックで見ているわけですから疲弊してしまう可能性が高いと思います。
アウェー、つまり自分の実力や魅力を発揮することが難しいということです。
コーチングではコンフォートゾーンの外側といいます。
これは深刻な問題です。
世界レベルのアスリートでさえホーム戦とアウェー戦ではかなりパフォーマンスに差が出るのですから一般人は楽しめるどころか苦痛ですらあるでしょう。
私たちが普段通りの自分、すなわち”あなたの魅力”が出せていない訳です。
だからといって『じゃあ回数こなして慣れてしまえばいいのでは?』というのは早計です。
自分以外の人が設定したゴールが待っているところでパフォーマンスを発揮しても無意味ですよね。
しっかりとゴールを設定した後で婚活パーティー、趣味の交流などを積極的に利用するのがベストです。
そしてそこをホームにするということです。
つまり自分らしく、心から楽しめるということですね。
私はコーチング講座やクライアントさんには趣味での出会いを広げる方法をオススメしています。
趣味というのはそもそも大好きなものですからすでに楽しめています。(楽しくない趣味はやめたほうがいいです)
ですから、すでに自分らしくエネルギッシュに振舞えていますよね。
つまり意識しなくてもホームの状態なのです。(コンフォートゾーンといいます)
お互いエネルギッシュな状態で出会うと魅了し合うことができます。
さらに臨場感が高いので恋愛に発展しやすいのです。
役者さんは舞台や撮影現場でお互いを魅了し合っています。
野球選手はスタジアムや練習場に取材に来る女子アナを魅了しています。
共演や取材をきっかけに・・・というのはよく聞く話ですよね?
これはプロだから出来たのではなくものすごく好きなことを情熱を持ってやっているために場を支配して、そこに居た人、来た人を魅了したのです。
ですから、本気の趣味はとくにオススメです。
6-1.戦略的にパートナー候補に出会うための動画
まとめ
【脱婚活】婚活の悩みを解決して理想のパートナーと結ばれる方法
- 結婚しなくてはいけない(ヤバい)が一番ヤバい
- 婚活はビジネスとしてブライダル産業やメディアが作り、盛り上げている
- 恐怖を植え付けることで結婚を迫られている
- 自分以外の価値観が入ったゴールは叶っても叶わなくても不幸
- 婚活難民は出て当然、先ずは自分を縛る古い価値観の外の出る
- 結婚生活のゴール設定をして婚活に臨む
- 自分らしく振る舞えるコンフォートゾーンで出会いを広げる
- 場を支配して意中の相手を魅了する
参考になれば幸いです。
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