こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
あなたはお金が好きですか?
ほとんどの人は好きなのではないかと思います。わたしも人並みに好きです!w
何より便利ですし、時間を作ることも可能なので正しく使えばゴール(夢や目標)の達成を加速することが可能です。
上手に使えば人生をより豊かにできますよね。
ですが、お金そのものに大きな力があると誤解して、その魅力(魔力?)に囚われてしまっている人が多いことも事実です。
お金があれば値段のついているものなら基本的になんでも買えますから、私たちの持つ多くの(ほとんどの)煩悩を満たすことができます。
ただ注意が必要なのは、多くの人が求める幸せ”そのもの”はお金では買えないということ。
この記事では『お金に執着する人がいつまでも幸せになれない理由』を脳科学をベースにしたコーチング理論で解説していきます。
”お金に囚われる=身を滅ぼす”といった怖い話ではなく、ほんの少しの意識するポイントによってストレスフリーで生活するコツをお伝えします。
1.そもそもお金とは何か?
『お金とは何ですか?』と聞かれたらあなたは何と答えるでしょうか?
ある人にとっては現金や札束かもしれませんし、銀行の預金残高かもしれません。
ここでは経済や資本主義については掘り下げず、今回のテーマである”お金と執着と幸せ”という視点で『お金とは何か?』を考えて行きます。
お金ができる前、つまり貨幣制度ができる前の人々は物々交換をしていました。
貨幣制度ができる前と後では2つの大きな変化がありました。
- あまり物をお金に換えて保存(プール)しておけれるようになった
- その量を人々が気にするようになった
例えば漁師が魚を獲り過ぎた場合、周りの人たちと幾らかの交換は出来たとしても多くは腐らせるしかありませんでした。
でも、そこにマーケットと貨幣制度があれば効率よく魚を必要な人に届けて、その対価をお金で受け取り、保存しておくことができます。
自分たちの労働で収穫したもの、作り出したものを効率よく交換することで、ロスすることなく豊かになることができるようになりました。
またお金の便利さゆえにより多くのお金が欲しいと思うようになります。
貧富の差が生まれ、自分と周りを気にするようになります。
1-1.お金が魅力的な理由とは
このように見ていくと『もっと金があれば…』という欲望が広がるイメージが容易に想像できますね。
反対に『お金がないと…』というネガティブなイメージや恐怖心も膨らんでいきます。
欲望や恐怖心という人間にとって重要な感情を大いに刺激しているわけですからお金の魅力(魔力)はやはり強烈なのかもしれません。
少し強引かもしれませんが『金があれば何でも手に入る』という妄信や『お金がないと生きていけない』という執着が生まれるのは必然で、ある意味仕方ないようにも思えます。
とはいえ、お金は人間が作り出したもので、それに支配されては本末転倒です。
だからこそ自分の中でお金の定義をしておくことが重要です。
私が採用しているお金の定義は『あまり物を交換するための手段』です。
先述したように農家や漁師でイメージすると分かりやすいですね。
会社員の人ですと『自分の生み出した付加価値(仕事)の対価』としとも良いかもしれません。
余談ですが、より多くのお金を稼ぎたいと思ったら
- より大きな付加価値を生み出す
- より上手に交換する
の2つを掛け合わせることだと思います。
2.お金に執着する人の特徴と心理
お金に執着してしまう人には幾つか特徴があります。今回は5つご紹介します。
2-1.お金そのものに力があると思っている
意外に多いのがお金そのものに力(魅力や魔力)があると思っている人が多いということです。
確かに『金さえあれば何でも手に入る・・・』というセリフは多くのドラマなどで聞くことができますし、そう錯覚する気持ちもわかります。
欲しいものを買うことで幸せな気分になることができますし、逆に極端に大きなお金を失うと人生が終わってしまったかのような絶望を感じることもあるでしょう。
また先述したように値札が付いているものであれば基本的に買うことができますから、煩悩のほとんどは満たすことができそうですよね?(ネガティブな意味ではありません)
ですが大震災の時、お金があっても必要なものが手に入らないということは多くの人が経験されています。
実際に経験していなくてもメディアなどで見て知っていますよね?
またお金がないと食えなくなると思っている人も多いですが、貧乏で死ぬ人は現代の日本にはいません。(たくさんのセーフティーネットがあります)
つまり、あるとすごく便利だけどなくても全然生きていけるということです。
これはものすごく重要なことで、”わかっているけど忘れている”という人が多いのです。
”お金や収入を失うこと”と”食べていけなくなる(飢餓の恐怖)恐怖”とが結びつくとパニックになって冷静な思考や判断ができなくなります。
その結果、IQの下がった状態(恐怖に怯えた状態)で今の収入を守るために本当にやりたいことに挑戦できないというのは非常に勿体無いことです。
これは人生レベルの損失といっても過言ではありません。
私は過去にほとんどの雇用形態を経験しているのですが、年収200万円以下の時でも不幸だとは思っていませんでした。(欲しいものが買えないので不便だと思っていましたが・・・)
今は欲しいと思ったものは基本的に手に入ると思っています。(あくまで本気で欲しいと思ったものです)
それは今の(経済的)状態で買うことがでいるという意味ではなく、正しく行動すれば手に入れる方法が見えてくると知っているからです。
一方で多くの人が勘違いをしているのがお金を手に入れることで、何でも手に入るという満足感や安心感を得ようとしていることです。
しかも、あわゆくば現状のままで(楽して)大金を得たいと考えています。
その証拠に『とにかくお金持ちになりたい!』と言っていたクライアントさんに『月収5000万あったら何を買いたいですか?』と聞いても、まともな答えを言うことができる人は今まで一人もいませんでした。
中には貯金や投資をしてもっと増やしたいという人もいるのですが、私が『来月も5000万円入ってくるのにですか?』と聞くと答えられないのです。
つまり”執着するくらいお金が欲しい”と言っている人でも実際は欲しいものがあるわけではなく、不安を無くして、何でも手に入るという満足感、今よりもっといい暮らしを手に入れ維持できる保証や安心感を得ようとしているということなんですね。
2-2.お金を失うのが怖いと思っている
お金を失うことが怖いという気持ちはよくわかります。
私も数年前までそうでした。
ここで言っている”お金を失う”というのは紛失するとか、盗まれるという意味ではありません。
もちろんお金を盗まれたり紛失することは想像したくないですし、誰もが避けたいことだと思います。
そうではなく、自分で使ったにもかかわらず、失った(出て行く)お金を見てネガティブな感情を抱いているケースです。
大きい買い物もそうですが、日々の普通の買い物に関しても財布の中身を見て、ため息をついている人って多いですよね。
これはまさに執着ですね。(ケチとは根本的に違います)
一方で、手に入れたものを見て喜んだり感謝している人には『失った…』というネガティブな感情はありません。
正確にはネガティブな感情が見えないのです。
なぜなら出て行くお金ではなく、手に入れる喜びにロックオンしているからです。
この”どこを観るか”というのは自由に生きる上でとても重要なマインド(脳と心)の使い方の一つです。
映画やゲームに夢中になると呼んでも返事をしない人っていますよね?
映画やゲームの臨場感が高く、その世界にロックオン(没入)しているため、周りの人の声(呼びかけ)は聴覚には届いているのですが脳が”今は必要ない”と遮断しています。
私たちの脳は同時に二つの臨場感を感じることはできません。
つまり欲しいものや必要なものを手に入れる喜びにロックオンして『いい買い物が出来た!』という臨場感の中にいる人はお金が自分の財布から出て行くネガティブな感情は見えないのです。
有名なルビンの壺ですが、”向き合った人”と”壺”は同時に見ることはできません。⇧(高速でスイッチは可能)
つまりどちらを見るのか?そしてそれは自分で決めていいということです。
それはなにも大きな買い物の時に限りません。
日々の食料品だったとしても、私たちはついつい財布から出て行ったお金が気になってしまいます。
『今月は出費が多くて厳しいなぁ』という臨場感が強いとなおさらです。
その出て行ったお金と引き換えに手に入れた食材が美味しい食事になり、その食事で楽しい時間を過ごし、私たちの身体を作っているということを多くの人は知識としては知っているけど見えなくなっています。
お金、とくに出て行くお金に過剰にロックオンしてしまうと大切なことがたくさん見えなくなるという一例ですね。
同じ日常を過ごしていたとしても意識するポイントや臨場感によって私たちは全然違う情報を受け取っているわけです。
もちろん、どちらにロックオンするかは選択できますし、自ら選択することが重要です。(後述します)
2-3.どこにお金を使うべきかわからない
お金に執着する人はお金をどこに使ったらいいのかわからないという人が多いです。
- お金をどこに使ったらいいのか分からず、結局いつものように浪費してしまう
- 当然ながらいつもの浪費によって手に入れたモノや体験からは大きな喜びを感じることは難しい
- その結果的に出て行くお金にロックオンしてしまう
という流れが多いですね。
最近聞いた知人の話で『ゲームセンター(パチンコ屋)に朝から晩まで居た時の虚しさったらすごいんです!』と笑いながら言っていました。
私はゲームやパチンコはまったくやらないので分からないのですが、単純に『行かなきゃいいのに・・・』と思ってしまいました。w
ゴール(なりたい自分ややりたいこと)のない人は現状維持のためにお金を使ってしまいます。
本人は『それなりに楽しんでいる』と言っていますが、結果的に現状の中でストレス発散のための浪費になってしまっています。
もちろん本人がそれに満足していればいいのですが現状の中、つまり想定の範囲内で新鮮な気持ちや強い刺激、大きな喜びを得ようとしてお金をいくら使っても納得できる結果にはなかなかつながらないものです。
だったら浪費をやめたらいいということになります。(理由がわかったわけですから)
ただ、そんな今の現状の自分に納得できていなくても、その生活に慣れ親しんでいると文句は言っても心地よく感じているので結局毎月のように浪費してしまうのです。
【参考記事】
>>人生の目標の見つけ方と恋人の見つけ方はほぼ同じ
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2-4.毎月の収入源を失うのが怖い
お金に対する執着は出て行くお金に対するものに注目しがちですが、入ってくるお金にも執着は生まれます。
会社員の人に多いのが毎月の決また収入源を失うことを極端に恐れる人がいます。
収入源なので一見するとお金そのものに執着しているわけではないように見えます。
ですが、見方を変えれば収入源とは『来月以降手にするお金』です。
もちろん突然のリストラや会社の倒産で収入が無くなるのが怖いのは間違いありません。
今までの生活は維持できなくなるかもしれませんし、生活水準やライフスタイルを大きく変える必要も出てくるかもしれません。
しかし今の収入に執着、頼りすぎると今の延長線上の未来しか見えなくなります。
今の自分の生活がこれ以上ないほど満足している人はまだいいですが、現状に不満やモヤモヤを抱えている人にとっては未来の可能性を狭めてしまうことになります。
例えば久しぶりに会った友人に大いに刺激を受けて『自分も好きなことで起業してみたいな!』と思い立ったとします。
ですが、今の収入に執着があると、新しいチャレンジをもっともらしい理由をつけてやめてしまいます。
つまり自分で自分の新しい未来を潰してしまうことになるのです。
普段の生活の中では自分や家族の収入の中でやりくりして行くことは大切ですが、それに執われてしまっては自由な人生とはいえませんよね。
【参考記事】
>>お金が無いからやりたいことができないと思っている人が読む記事
こんにちは。 プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です! 本当はやりたいことがあるけど、”お金がないので出来ない”、もしくは”お金が貯まってからやろうと思っています”ということを言われる人がいます。 […]
2-5.自分の本当に欲しいものを知らない
お金への執着が強い人は自分の心から欲しいものを買った経験、もしくは欲しいものを知らないケースが多いです。
具体的に言うとモノでも体験でもいいので『心から満足できる買い物をしたことがありますか?』ということ。
得をした、安く手に入ったではなく、心から欲しいものを買うことができた経験は現代ではある意味貴重かもしれません。
簡単に手が届く優れたコンテンツが溢れていますからね。
私はギターが大好きで以前は年に数回東京に買いに行っていました。
初めてギターを買うためだけに東京へ行ったのは2013年の年末でした。
その際は事前にリサーチしておいた楽器を渋谷とお茶の水の楽器店を回り、試奏を繰り返します。
そして一番心にグッと来た一本を購入して帰って行くのです。
子どもの遠足みたいなもので当日はもちろんですが、楽器屋巡りの計画を立てている時から帰りの新幹線まで超楽しいわけです。
実はこのような買い方は楽器に詳しい友人が教えてくれました。
それまでの私はネットサーフィンで見つけた”チョイ傷品特価”のお値打ちギターをそのままネット決済で買っていました。
この買い方が悪いわけではありませんが、当時の私の頭にあったのは
- スペックやグレード
- 見た目の美しさ(値段に対しての)
- 割引率
- コスパ
などすべてお金(値段)基準でした。
運よくハズレのギターに当たったことはないのですが、友人から『そんな買い方は良くない』と教わりました。
買い物のコスパでいえばネットでクレジット決済する方が断然楽だし早い。
なによりお金も時間もかからないわけです。
でも、実際に足を運んで選んだ一本とは満足感が全然違います。
東京中の〇〇というギターを全部弾いて自分で選んだ1本を手に入れたという満足感です。
もちろん満足感だけではなく、たくさん試奏する中で自分の好みのギターの傾向や仕様も分かってきます。
漠然と”いいギター”が欲しいではなく、自分のスタイルや好みに合ったギターが分かるようになりました。
自分に合う、一体感を感じられるような楽器との出会いは音楽人生を豊かにしてくれます。
そしてその知識と経験が次回の買い物に活かされるわけですね。w
この買い物の仕方から学んだことは
- お得感や割安など、お金の基準しか持っていないと心から満足する買い物は難しい
- ただ高級で良いものではなく、自分に合うものを足を運んで体験から学ぶ必要がある
- 心から満足できる買い物ができると本当に欲しいもの、やりたいことのために喜んでお金を使えるようになる
ということです。
お金以外の基準を持っているとお金への執着は自然に薄れて行きます。
【参考記事】
>>やりたいことがない人が先ずやるべき3つのこと
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3.お金に執着する人の末路
ここまでお金に執着している人の特徴とその理由を見てきました。
- お金は私たちの欲望や恐怖心を刺激する
- でもお金そのものには力はない
- 自分の中にお金以外の重要性を作ることが大切
- 興味を広げて自分の好きなこと見つけ、追求して行く中で支払ったお金より大きな喜びを感じる
ことが重要でした。
執着というのは『これがないとダメだ』という強い思い込みであり、そこには感情が大いに入っています。
そのような場合、執着そのものを無くそうと感情を抑圧するようなアプローチをしても上手くいきません。
そうではなく、自分の中にお金以上に重要なことを持てば自然にお金への執着、つまりお金の重要性は下がって行きます。
その結果、お金の執着が消えていきます。
ここでは『もしそれが出来ないと・・・』という少し怖い話を見ていきます。
3-1.お金しか基準のない人は幸せになれない
お金の基準しかない人と書きましたが、実はそんな人はいません。
正確には”お金の基準が強過ぎて、それ以外の重要なことが見えなくなっている人”です。
『見えなくなっているだけなら大丈夫なのでは?』と思った人もいるかと思いますがそうではありません。
その人にとって見えていないということは、その時点で存在していないということと同じです。
つまり”お金の基準しかない人”になっているのです。
少し極端な例ですが、お金に目が眩んだ人はいくつも判断を誤ります。
サスペンスドラマや映画でお馴染みのシーンがありますよね。
とんでもないことをした後悔と失ったものの大きさをお金の洗脳が解けた時に思い知るのです。
ドラマでは分かりやすく最後のシーンで、犯人と刑事と家族が居合わせたりします。
もちろん極端に描かれた物語であることは事実ですが、そこには強い執着があり、それ以外が見えていないという状態は現実の私たちにも起こります。
『何であんなんこと言ったんだろう・・・』という後悔した経験は誰にでもあると思います。
その直接的な原因は判断や言葉の選択ミスです。
でもその背後には『何かしらの執着によって重要な判断材料がそもそも見えていないから』ということがよくあるのです。
- 自分が欲しい幸せ
- すでに手に入れている守るべき幸せ
- 自分らしい理想的なライフスタイル
これらに向き合うことなくお金に過剰にロックオンしているといつの間にか執着が生まれます。
本来ならお金を使ってよりスムーズに手に入れるべきこれらの幸せがお金を手に入れる執着に隠れ、盲点となってしまうのです。
本当に欲しいものを見失っている状態で、もがいたり頑張っているのは幸せとはいえないし、執着から解放されない限り手に入れるのは難しいでしょう。
【参考記事】
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3-2.お金は自分を幸せにするためのツールの一つ
冒頭で私が採用しているお金の定義について『あまり物を交換するための手段』だと述べました。
ここではもう少し限定して『日常で使うお金とは何か?』について考えていきます。
シンプルに『お金は自分を幸せにするためのツール』だと言えると思います。
ポイントはツールなので絶対必要とは限らないということ。
また、たくさんあれば良いということでもないということです。
あれば便利で、上手く使うと欲しい物を早く手に入れたり、時間を作って好きなことに集中して取り組むことができます。
より快適な生活を手に入れるためや、今の生活を継続するためにも必要になってきます。
ですが、所詮ツール=道具なのです。
もしもお金が使えなければ自分の労力と人生時間を使って自分でやればいいのです。
ツールに価値があるのではなく、ツールを使って手に入れる未来に私たちはワクワクしたり、ときめいたりしながら大きな意味を見出します。
3-3.お金は自分の幸せを知らないと使えない
ただ、どんな強力なツールでも使い方が良くないと望んだものを手に入れることは難しくなります。
私は会社員時代、精密金属加工の現場で働いていました。
そこで新人の時によく言われたのが『なんと言っても道具が大切、でもそれ以上に使う人の技術と知識が大切』というものです。
ツールに信頼性があって精度が高いのは当然で、そこにさらに技術と知識があるからいい仕事ができるということですね。
素晴らしい職人というのは小手先の技術はもちろん、仕事に取り掛かる時点で完成形のイメージを思い描けています。
だから途中にトラブルがあったとしても最終的にいいモノ作りができるのです。
これはお金の使い方が上手な人とまったく同じです。
お金という強力なツールを自分の幸せ、家族の幸せ、周りの人の幸せのために上手に使えています。
幸せのためというと抽象的で掴みにくいですが、要するに自分の望む未来のために使えているのです。
ということは、大前提として自分の望む未来(ゴール)を知っているということですね。
より具体的にいえば
- 自分が欲しい幸せ
- すでに手に入れている守るべき幸せ
- 自分らしい理想的なライフスタイル
のために上手にお金を使って楽しんでいる人といえます。
4.お金を上手に使うとっておきの方法
お金に執着する人はお金の使い方がよくありません。
下手というよりも、ゴールがない、もしくは意識できていないために使うべきところが分からないのです。
分からないから、日々のストレス解消などに使うことになってしまいます。
つまり満足していない自分の現状を維持し続けるために使ってしまっているのです。
その原因はゴールがないからです。
4-1.上手なお金の使い方とゴール設定
ゴールとは先述したとおり自分の望む理想的な未来です。
ゴールがあれば自分の望む理想的な未来のためにお金を使いたくなるし、実際に使うでしょう。
これは同じ金額を使ってもストレス解消の浪費とは比べものにならない満足感を感じます。
まさに自分を喜ばすお金の使い方といえますね。
ゴールとは壮大な夢のように認識している人も多いと思いますが実際は少し違います。
とくに自分がゴールを設定して人生を変えたいと思うと壮大なゴールを思い描き設定します。
もちろん見つかればそれで良いし、素晴らしいことです。
ですが実際は『今までやってこなかったけどずっと気になっていたことをやってみる』というところから始めても十分なのです。
それが呼水となりより大きなチャレンジを助長したり、どんどんのめり込んでいく中で本当のゴールに出会ったりします。
その中で、人生を広げる過程で上手にお金を使っていくわけです。
ところでゴールがない人はホメオスタシスが自動的に現状維持することをゴールに設定しています。
私たちの脳、つまり無意識は変化を嫌います。
ただ少し厄介なのは、変化を嫌うくせに脳は新しい刺激が好きなのです。
『それいいなぁ』と思いながら『でも新しいことやるのは面倒だなぁ』という状態をイメージすると分かりやすいと思います。
『それいいなぁ』と思いながら現状の中でお金を使うと満足感は低いです。
当然、執着が生まれやすいですね。
反対に『それいいなぁ、まぁ面倒だけどやってみるか!』と思い立って行動すればより大きな刺激と喜びの体験をお金で得ることができます。
理想的な未来がイメージできれば、そこに少しでも近づくためにお金を使うでしょう。
これはすなわち自己投資ができているということです。
正しくお金を使うことができれば満足できますよね?(理想の自分に近づくわけですから)
出て行ったお金よりも価値あるものを手に入れたと心から納得していればお金に執着するなんてありえません。
ということは、ゴール設定により”未来の理想的な自分像”を持っていれば迷うことなく、そこに近づくためにお金を使えますよね?
理想に近づく自分や新しい出会いや刺激にロックオンできていれば、出て行くお金なんて気になりません。
【参考記事】
>>人生を変えるゴール設定の方法をプロコーチが具体的に徹底解説
こんにちは。 プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です! この記事では脳科学的に正しいゴールの設定方法と実践を具体例を交えながら解説します。 また”ゴール設定”と一般的な”目標設定”の違い、コーチ[…]
まとめ
お金の執着をなくす方法は実はすごく単純です。
自信を持って、自分が納得できることにお金を使えるようになればいいのです。
そのためには自分が何を望んでいるのかを知らなくてはいけません。
先述したゴール設定が必要ですし、自分と自分の未来に向き合う時間を定期的に持つ必要もあります。
自己投資して成長する自分にロックオンできればお金の執着はほとんどありません。
自分が望む可能性の広がる未来のために使っているわけですから納得できるのは当然ですよね。
逆に不満だらけの現状に留まろうとしている人ほどお金に対しても執着が強いように感じます。
よくよく考えてみれば当然ですよね?
自分の望まない状態を維持するためにお金を投資(浪費)しているのですから。
仮で十分なのでゴールを設定して現状の外に出れば、今までの自分では気づいていなかった価値観が溢れています。
それらに目を向けて、体験してみればいいのです。(それが最高の自己投資です)
私は普段の自分では会わない人、会えない人に会いに行く、繋がるというのは最高の自己投資だと思っています。
新しい価値観や考えに触れて、確実に盲点(自分の思い込み)が外れるからです。
お金の執着を捨てられない人は自分の価値観を変えられない、新しい価値観を受け入れられない人だともいえますね。(だから現状に留まってしまうのですが・・・)
もしあなたが『お金がないと不安でたまらない。』『楽しむことよりも、出て行くお金が気になってしまう・・・』というのであれば、あなたのその価値観、考えを疑ってみて欲しいと思います。(実際に苦しんでいるわけですから)
そのためには自分の常識の外、つまり現状の外に出てみる必要があります。
現状の中にいたのでは、自分の思い込みや盲点は決して見えませんし、外すこともできません。
その一歩がゴール設定というわけです。
ぜひお試し下さい。