セルフエスティームとは何か 〜最短で自尊心を高める方法〜

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

私がよく受ける質問に『自分をなかなか認めることが出来ません』『何かに挑戦しようとするとネガティブな心の声で躊躇してしまいます』といったものがあります。

これらの原因はセルフエスティーム(自己肯定感・自尊心)が低くなっているために起こります。
セルフエスティームが低いと、

  • 目の前のチャンスや可能性が見えない(気付かない)
  • せっかくのチャンスも誰かに譲ってしまう
  • 褒められても自分を素直に認められない
  • 環境の変化に弱い(ついていけない)

などのデメリットをもたらしてしまいます。

だからといってセルフエスティームが低い人に対して『自信を持とう』『自分を好きになろう』というのはほとんど意味がありません。なぜなら自分を肯定できないから、むしろ否定してしまうから自尊心を失っているのです。言葉での説得は無意味です。

ではどうするのかというと、脳と心の仕組みを理解してネガティブな言葉を一掃します。セルフエスティームが低い状態というのは心の中にネガティブなことしか言わないパワハラ上司がいるような状態です。

人生の邪魔をするドリームキラーを追い出し、心から自分にYesと言えるドリームサポーターを自分の中に作ることです。

この記事では『セルフエスティームとは何か 〜最短で高い自尊心を手にする方法〜』について科学的なコーチングに基づいて自己肯定感を高める具体的な方法を解説していきます。

1.セルフエスティームとは何か

セルフエスティーム(自尊心)とは何でしょうか?

自尊心(じそんしん)とは、心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である。

英語のままセルフ・エスティーム(英: self-esteem)とも呼ばれる。

ここでは社会心理学における自己の概念に関して、育み維持される自己評価や、あるいは「ありのままの自己を尊重し受け入れる」態度とする。

多くの研究者によって自己肯定感は人格形成や情緒の安定のために重要であると考えられており、自尊心はそのためには必要な感情であるとも言える。

自尊心とは、他人からの評価ではなく、自分が自分をどう思うか、感じるかである。

つまり、一時的に快感を与える、知識、技術、財産、結婚、慈善行為や性的な征服、容姿から生まれるものではなく、言い換えれば、外に求めることでも、人に与える印象でもない。

競争でも比較でもなく、自尊心の重要な原因は自分とも他人とも戦っていない状態である。

その起源には、幼いころに大人から尊重され、価値を認められたか、励まされたかといったことがある。

しかし、最も重要な影響があるのは、自分自身で選択したということである。

言い換えれば、自分の可能性を実現したいという気持ちから、生き方を変えるということから自尊心が育まれていく。

自尊心は、自分が有能であるといういわゆる自信と、自分に価値があるという自尊の2つの要素から成り立っている。

研究者によれば、自尊心の欠如は、不安、憂鬱、恐れ、アルコールなどの乱用、成績不振、暴力や虐待、自殺などにかかわっている。

wikipediaより。

 

要約すると『自分を認め、肯定できる感覚。自分が有能であるといういわゆる自信と、自分に価値があるという自尊の2つの要素』といえます。

ちなみにコーチングにおいてセルフエスティームとは『自分のポジションに対する自己評価』と定義しています。

つまり自分の価値を認めること、自分が価値ある人間であることに強い自信を持つということです。

詳しくは後述しますが、やりたいことを見つけることはもちろん、人生のあらゆる分野で高いパフォーマンスを発揮するためには”高いセルフエスティーム”は欠かせません。

2.セルフエスティームがあなたの人生を左右する理由

では自分の価値を素直に認めることが出来る人とそうでない人の違いはどこから生まれるのでしょうか?

それは多くの場合、あなたのこれまでの人生に強く影響を与えた人たちから受け取った情報によって変わってきます。

具体的には親や学校の先生、友人などです。

今のセルフエスティームが低い原因が過去にあるのであればどしようもないようにも思えるかも知れませんが大丈夫です。過去の私もそうでしたが、今現在セルフエスティームが下がっていても問題ありません。

正しい方法で未来にアプローチすれば科学的に高めることができるからです。

 

最も気をつけたいのがセルフエスティームによって私たちがアクセス出来る情報がそもそも違うということです。詳しくは後述していますが、『自分なんて価値のない人間だ・・・』と思っているセルフエスティームの低い人にとっては、自分らしく輝いている未来に関する情報は必要ないのです。

ですから目の前にその情報やチャンスがあったとしても手を伸ばすことはもちろん、認識することすら出来ません。

私たちの脳は手抜きが上手です。必要ない情報はそもそも見ることができません。必要ないと思ってしまうのではなく、そもそも認識できないのです。

この現状を変えたいと意識的に思っている人でも結果的に望まない現状維持を続けてしまうことになります。よくあるのが『このままではダメだ、何とかしなくては・・・』と行動しようとしてもセルフエスティームが低い故に、必要な情報を見ることすらできないということです。

そして多くの人はそのことを知らないということです。

3.やりたいことをだらけの人生に高いセルフエスティームが必須な理由

私はコーチングを学び、マインド(脳と心)の使い方を習得することで大きく人生が変わった一人です。それまで絶対に無理だと思っていた毎日やりたいことだけの生活をコーチングに出会ってから当たり前に続けています。

先に書いたようにこのコーチングは最新の認知科学を元にアップデートされ続けています。ですから正しく使えば圧倒的な結果が出ます。(科学なので再現性は高いです)

 

ですが、このコーチングを使うための大前提のゴール設定というものがあります。ゴール設定はいわゆる目標設定とは大きく異なります。

目標設定とは一般的に現状を元に達成できそうな目標を掲げる、所謂現状の最適化です。無駄を省き、生産性の向上を図るものです。

 

一方ゴール設定は現状の自分では想像できないくらい大きなものでなければいけません。

詳しくは『ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜』をご覧ください。

 

実はコーチングは正しくゴール設定できれば殆ど成功したようなものです。ですがこのゴール設定が難しいと感じる人が多いのです。

 

例えば『あなたはあなたが望むどんな自分にもなることが出来るのですよ。』と言われてどのように感じましたか?

『もちろん、当然ですよ!』とか、『そうなんだ!自分には無限の可能性があるんだ!!』と思われた人は大丈夫です。

 

そのままゴール設定を続けて頂いて問題ありません。

ですが『自分にそんなことが出来るわけない。』『私にはそんな価値も資格もないと思います・・・』という状態でゴール設定するのはよくありません。(というより出来ません)

 

それは自分の未来を否定しているからです。

自分に対して『お前にそんなことは出来るはずがない!』『そもそも自分のことが嫌いだし、価値もない!』という状態では『思い通りの自分になれますよ』と言われても未来を観ることなどできませんよね?

 

まとめますと、

やりたいことだらけの毎日

↓そのためには

ゴール設定

↓そのためには

ゴールに伴なった高いセルフエスティーム

が必要になってきます。

4.セルフエスティームを高める方法

ここではセルフエスティームを高める方法と重要な考え方について解説していきます。

4-1.セルフエスティームを高める前に学ぶこと

コーチングというか現代科学において『未来永劫変わらないものはない』という重要な概念があります。簡単にいいますと私たちを含む全てのものは常に変化し続けているということです。

このように文章で読むと『それはそうでしょう・・・』と思われるかもしれませんが、私たちは様々な場面で『この状況がずっと続くのでは・・・』という錯覚に陥っているのではないでしょうか?

例えば、あえてネガティブなことを書きますが

  • 毎月月末になるとお金のことばかり気にしている
  • 本当は付き合いたくない人が周りにずっといる
  • 本音で語り合える人が周りにいない
  • 今週が終わって、同じような来週が始まる

などなど。

その気になればリセットできることは知っている。でもそれはまずしない(現実的には出来ない)と思っている。

すると現状維持することが当たり前になり、『この状況が一生続くのでは・・・』と錯覚してしまう。

私も過去にこのような経験があります。まさに現状に囚われていたと思います。

 

なぜこのようなことを書いたかというとセルフエスティームを高める上でとても重要だからです。セルフエスティームを高めるということは簡単にいうと『今の自分を認めましょう』ということになります。

ですが、納得できない自分、好きになれない自分を認めようというのは結構キツイですよね。

 

私自身はそこまでの自己嫌悪はありませんでしたが『こんなダサい(情けない)自分を認めるなんて・・・』という思いはありました。

さらに先ほどの『私たちを含む全てのものは常に変化し続けている』ということが理解できていないと余計に苦しませてしまうことのなります。

この状況が一生続くと錯覚している人に今の自分を受け入れなさいと言うことは一生苦しみなさいと言われているようなものだからです。

 

そうではなく、『私たちは常に変化し続けているし、どんな自分にもなれる』と知った上で『その可能性を持ったあなた自身を素直に認めて受け入れましょう!』ということです。

4-2.セルフエスティームを高める具体的な方法

では具体的なセルフエスティームを上げる方法ですが、即効性のある方法を一つお伝えします。

それはあなたがこの人はセルフエスティーム(自尊心)が高いと感じる人と場を共有することです。

 

ここでいう”場”とは必ずしも物理空間(リアル)である必要はありません。(できれば直接会う人がいいですが)

身近な人でも憧れの人でも映画の中の人でもSNSで繋がっている人でも大丈夫です。

 

そして次にすることはその人のゴールを見抜くということです。

ゴールを見抜くといっても難しいことではありません。

  • なんでその人はみんなにそんな対応が出来るのだろう・・・?
  • なんでいつも笑顔なんだろう・・・?
  • なんでいつもポジティブなんだろう・・・?

このような疑問が湧いてくると思います。

 

(今現在の)自分は出来ていないけどすんなり出来ている人を観察してみてください。

例えば自分の感情や気持ちより周りの空気を大切にしているから、それが会社の生産性に直結していることを知っているからかもしれません。

また、ポジティブでいることで自分に必要なチャンスが掴めることを経験的に理解しているから、つまり大きなゴールを掲げているから普段からポジティブで自分に必要は情報をキャッチしようとしているからかもしれません。

このような観察はとても多くのことを学べます。

私はギターを弾くのですが、偉大なギタリストをただコピーするだけでなく、なぜこのフレーズを弾いたのかを考えることはとても勉強になります。

重要なのは、その考察が正しいかどうかではなく自分なりの仮説で十分だということです。

それがなんとなく終わったら、最後にその人を演じてみるということです。

実際にあなたが憧れるくらい自尊心の高い人と同じように振る舞ってみるということです。その感覚のフィードバックもしっかり取って味わってください。

実際にやってみることで仮説が納得できたり、全く違う発見があったりして楽しいものです。

 

実際にセルフエスティームの高い人と同調することでその世界を一気に学ぶことができます。

もちろんそれを言語化してアファメーションで記述して繰り返すこともとても有効です。

 

参考記事

アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と言葉の意味〜

4-3.セルフエスティームを簡単に高める動画解説

4-4.自己肯定感を最短最速で高める下地作りの動画解説

4-5.極端にセルフエスティームが下がってしまった時の対処法

5.自尊心が高いからこそ見えてくる世界

ここまででセルフエスティームを思いっきり高める(正確には元の状態に戻す)ことで、自分に自信が持てるようになり、あなたのやりたいこと、つまり自分の可能性が見えてくるということについて解説してきました。

ここでコーチングを受けた人のセルフエスティーム変化をご紹介します。私自身の体感も入っていますし、クライアントさんの感想も入っています。

 

それは一気に見えている世界が変わるというものです。(体感、感覚に個人差はあります)

その仕組みはシンプルです。

 

私たちは本来、社会生活を送る中でやってみたいことやなりたい自分をイメージしながら、またお互いに影響を与え合っています。

ですが、セルフエスティームが下がった状態ではそんなイメージ(想い)が浮かんでも無意識にもみ消している状態だといえます。『どうせ自分なんて・・・』と無意識に(当たり前に)思うようになり、その結果やりたいことも見えなくなってしまっています。

また自尊心の低い人が集まるとお互いの足を引っ張り合いを始めます。自分の可能性のみならず相手の可能性も否定したくなるのです。(口には出さなくても空気感で伝わります)

さらに『やりたいことが見つからない、でもこのままじゃ・・・』という辛い状態に縛られてしまいます。

 

ですが、先ほど紹介した方法やコーチングセッションにおいて圧倒的に高いセルフエスティームを持った人と同じ場(臨場感)を共有することでその感覚が体感から体感へと伝わります。

ですから、セッションを終えると『なんだか分からないけど、できそうなきがする・・・』という不思議な感覚を体験することになります。

 

今まで自分のことを嫌っていたことが理解できなくなります。これの科学的な説明としては、全ての変化と可能性を認めている人の臨場感にアクセス、同調することで一気に腑に落ちた、すなわち加速学習ができたということです。

 

つまりパラダイムシフトですね。

まさに物理的には同じ景色を見ているのに世界が変わるという感覚です。

このように積極的に見方を変えることで世界を変える、必要な情報にアクセスできるようになるとやりたいことがどんどん出てきます。

そこには自分に自信がないとか、今の自分を認められないといったネガティブな感情は存在しません。高いセルフエスティーム(自尊心)が当たり前になると目の前に広がる可能性やチャンスを見ないわけにはいかないからです。

まとめ

セルフエスティームとは何か 〜最短で高い自尊心を手にする方法〜

  • コーチングではセルフエスティームとは『自分のポジションに対する自己評価』と定義する
  • コーチングを使えば科学的に高めることができる
  • 私たちの脳は必要ない情報はそもそも見ることができない
  • 私たちを含む全てのものは常に変化し続けているから今の自分を認めることができる
  • あなたがこの人はセルフエスティーム(自尊心)が高いと感じる人と場を共有する
  • 実際にセルフエスティームの高い人と同調することでその臨場感世界を一気に学ぶことができる
  • セルフエスティームが高まると同じ景色を見ているのに世界が変わる

 

参考になれば幸いです。

 

この記事を読まれた方は、ぜひ下記の記事も読んでみてください