やりたいことがない人が先ずやるべき3つのこと

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

プロコーチになって知ったのですが、やりたいことがない、見つけられなくて悩んでいる人が結構いらっしゃるということ。

仕事はもちろん趣味に関しても、とくに夢中になれるものがなくて『どうやって見つければいいですか?』という相談を受けることが多いです。

この記事では『やりたいことがない人が先ずやる3つのこと』を認知科学をベースにしたコーチングの視点から解説します。

 

先に結論をいうと『今の自分の外側の情報にアクセスしましょう』ということ。

つまり自分の限界や思い込みを超えた”楽しみ”に手を伸ばすということですね。

といっても根性論ではないので安心してください。

 

やりたいことがない、つまり情熱やエネルギーを注ぐ対象が見えていないのはもったいないことです。
人によっては辛いと感じることもあるでしょう。

長いスパンで見れば人生の充実度にも大きく関係してきます。

ですが、大丈夫です!

それは逆にいえば、心からやりたいことに出会えると、その瞬間からポジティブな情熱やエネルギー感に包まれて大きな充実感を感じることができるということです。

その具体的な方法をご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

1.やりたいことが見えにくい時代に生きる私たち

やりたいことがない、見えないというのは超ネット社会に弊害のひとつだといえます。

その理由は大きく2つあります。

  1. あらゆる情報が一瞬で手に入って、分かったつもり、体験した気になってしまう
  2. 情報を得るために行動する必要が激減したのでそもそも行動できなくなっている

つまり『渇望感や行動するモチベーションを感じにくくなってきている』ということですね。

 

その結果、やりたいことに出会うチャンスを失っているということです。

どちらも多くの人が思い当たるのではないでしょうか?

 

ところで自分のやりたいことを心から楽しんでいる人に『どんなきっかけでそれに出会ったのですか?』と聞いてみると共通していることがあります。

それは『とりあえずやってみたら楽しくて・・・』『誘われた時は興味なかったけど、やってみたら・・・』『はじめは楽しくなかったけど、やっているうちに・・・』というものです。

つまり行動してみた(やってみた)結果、やりたいことを見つけた、出会ったということです。

ですから、やったつもりになる検索や動画の視聴は”やりたいことを見つけたい人”にとっては注意が必要ということになりますね。

2.生き方をすべて自分で決める必要がある時代

やりたいことが見えにくい一方で、私たちは”生き方をすべて自分で決める必要がある時代”を生きています。

どういうことかというと、終身雇用は遠い過去のものになりましたし、”普通の会社員”をしていたら(それなりに)安定した生活を送れていた時代も終わろうとしています。

少し言葉は悪いですが、これらは『なんとなく生きる』が通用しなくなったということです。

別の言い方をすれば『多くの人が”とりあえず目指していればよかったゴール”がなくなってしまった』といえますね。

 

このように書くとネガティブに受け取る人も多いかと思いますが、これは悲観すべきことではありません。

確かに、やりたいことが見えず、なんとなく目指していたゴールもなくなってしまったのは実際に大変です。

しかし、逆にいえば『自分のやりたいこと、未来にしっかり向き合うことで、なんとなくのゴールより遥かに素晴らしいゴールを見つけに行けばいい』ということです。

3.やりたいことがある人と無い人の違い

やりたいことがある人とない人の決定的な違いは何でしょうか?

違いはいくつもあると思いますが、先述したとおり、やりたいことや好きなことを見つけるのが得意な人は『とりあえずやってみる』というスタンスです。

 

一方でやりたいことをなかなか見つけられない人は『とりあえずやってみる』ができずに、その場で考えてしまうケースがとても多いように思います。

これは先述した通り『とりあえずやってみる』が正解です。

 

これは私のコーチングセッションやセミナーでよくする例え話なのですが、『好きになった相手のことを本当に好きなのかどうか、自分の部屋の中で考えても仕方ないよね』というものがあります。

中学生や高校生のころ、このようなことをやっている友達が周りにいませんでしたか?

私は自分自身がまさにこのようなことを考えて(悩んで)いるタイプでした。w

今考えると青春の思い出としてはあってもいいような気がしますが、今の自分だと絶対やりたくないことです。

そんなことを考える暇があったら一緒に帰ったり、デートに誘ったりしてコミュニケーションを楽しむべきですよね。

 

このような”答えが出ないこと”は考えるというより、ただ悩んでいるだけです。

毎回このようなことを繰り返してしまうと、はっきり言って”人生時間とエネルギーの無駄遣い”です。

恋愛が先ず出会ってコミュニケーションを取らないと始まらないように、やりたいことも先ずは行動して出会ってみないと(やってみないと)夢中になれるはずはありませんよね。

4.自分の興味の外側へ出て行こう

では、やりたいことを見つける、出会うためにはどのようなことをすればいいのでしょうか?

ここでも参考にしたいのは恋愛における出会いです。

というより、やりたいことを見つける、ということはパートナー候補と出会うこととまったく同じです。

 

パートナーとの出会いをカップルたちに聞いてみると大きく二つに分けることができます。

それは”現状の中での出会い”と”現状の外での出会い”です。

どういうことかというと、自分の普段の生活、ルーティンの中が”現状の中”。

一方で普段は行かない場での出会いを”現状の外”といいます。

 

普段の生活、つまり今勤めている会社や趣味のコミュニティなどでの出会いがあれば問題ないわけです。

ですがこれは少数派です。

多くの人が『いい出会いがない』と言っているのをよく耳にします。w

 

ではその場合どうするかというと、現状の外へ出ていくわけです。

普段行かない飲み会や新しい趣味のコミュニティに参加したりするわけですね。

これはシンプルに出会いの場を広げ、出会う人を増やしていけば理想のパートナーに出会う確率も当然高くなるからです。

戦略的に魅力的なパートナーと出会うために現状の外へ出て行くのはとても有効です。

 

そして、ここでのポイントはやはり現状の外ということです。

つまり想定内より想定外の方がいいし、誘われても気が乗らなかったり、面倒だと思うからこそ参加した方がいいということになります。

4-1.出会い上手な人は現状の外への足どりが軽い

パートナーとの出会いや天職やライフワークとの出会いも、普段の生活の中で見つけたというより『まさかあんなところで』という場所で出会っている方が圧倒的に多いのです。

実際あなたの友人や知り合いの恋人や夫婦も『偶然参加した〇〇で』とか『友達に強引に誘われたパーティーでたまたま』みたいなケースが多いのではないかと思います。

その理由はその人たちが自分の現状の外側に出て行っていたからだといえます。

 

反対に『やりたいことが見つからない』『いい出会いがない』と言っている人の多くは自分の現状の中だけを必死に探しているケースがほとんどです。

家と会社の往復しかしていない、休日もほとんど家の中で過ごすなど・・・

 

もちろんインドア派を否定しているわけではありませんが新たな出会いを求めるのであれば、この習慣は早急にアップデートしたいですね。

このような無意識の行動や習慣は自分では気がつきにくいので注意したいところです。

5.それでも見つからない時の原因

ここまでやりたいことがある人とない人の違いから、どのようにやりたいことと出会えばいいのか、その方法をご紹介してきました。

ここではより内面のマインドの話をしたいと思います。

取り上げたいのは自己評価と自己肯定感です。

 

なぜやりたいことを見つけるために自己評価と自己肯定感が重要なのでしょうか。

先に答えから書きますと、『自己評価が低いせいで、やりたいことが浮かんでも、そのチャンスを自ら潰している可能性が高い』からです。

 

自己評価や自己肯定感が極端に低いと、やりたいことや挑戦したいことが目の前に来ても『自分には関係ない』『自分には無理だから・・・』とそのチャンスを見て見ぬふりをしてしまうことがあります。

これは『はじめのうちは手を伸ばそうか迷っていたけど、手を伸ばせない自分が嫌で見て見ないふりをするようになった』など、ネガティブな体験によってということです。

 

自己評価や自己肯定感は幼少期の環境や、これまで自分が影響を受けた人によって形成されます。

このように書くと一度形成された自己評価は変わらないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

過去に体験したこと、掛けられた言葉などが大きく影響して今の自分の自己評価や自己肯定感が作られるわけですが、同様に今の自分にどんな言葉を掛けたか?によって未来の自分を変えることが可能です。

ネガティブな例ですが、ハラスメントの横行する職場で精神的に追い詰められた人が先ずすべきことは、そこから離れることです。

ネガティブな言葉や雰囲気の中にいると自分の未来の可能性やチャンスも見えなくなってしまいます。

パワハラの相談を受けると多くの人が『今とにかくしんどいんです』『ストレスがハンパなくて・・・』と今の悪影響を感じて心配しています。

ですが、そこで自尊心や自己肯定感を傷つけられてしまうと、今だけではなく未来にも大きく影響してきます。

【参考記事】

セルフエスティームとは何か 〜最短で自尊心を高める方法〜

セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜

6.やりたいことではなく、できることを探していないか

自分の可能性が正しく見れなくなると、なんでも今の自分を基準に考えてしまいます。

これはつまり『やりたいことではなく、今の自分にできること』を探していることになります。

新しくやりたいことをはじめて人生を豊かにしたいのに、今の自分のできる範囲のことに限定して探しているのはそもそもゴールと逆行していますよね。

 

ただ、難しいのはこの『自分にできることは何か?』という思い込み(フィルター)は自分では気が付きにくいということです。

 

  • 変わりたいと言いながら、変われない人
  • 恋人が欲しいと言いながら、この銅の範囲を広げられない人
  • 夢中になれるものを見つけたいと言いながら、今の自分の興味のあることしかやろうとしない人

などなど・・・

あなたの周りにもいませんか?

7.味方につけたい無意識の機能

実はこれらには共通した原因があります。(本人が悪いのではありません)

それは私たちの脳の重要な機能の一つである”恒常性維持機能”というものです。

恒常性維持機能(ホメオスタシス)というのはこれまでと同じ状態をキープするように働く無意識の機能のことです。

体温や心拍数など自動調節されるものだと考えてください。

 

この恒常性維持機能は身体のみならず、精神的・情報的なものにも機能します。

それが自己イメージや自己肯定感、また生活水準や年収といったものです。

7-1.無意識を使うためにはがんばってはいけない

実は”自分を変える”というのは科学的に見れば、この恒常性維持機能の基準を変えるということになります。

例えば、よくある失敗例だと『頑張って〇〇する』というものです。

  • 頑張ってダイエットする
  • 頑張って恋人探しをする
  • 頑張って行動できる自分になる

このようにアプローチするとかなりの確率で上手く行きません。

短期的には成功したように見えても、長期的にみると元の状態か、さらに悪くなってしまっています。

 

理由はホメオスタシスに元の状態に引き戻されるからです。

ダイエットのリバウンドが如何に強烈な力が働いているかを知っている人は納得できると思います。

この無意識の力には私たちの意識的な努力では太刀打ちできません。

では、今の自分と一生付き合っていかなければいけないのかというと、そんなことはありません。

8.今、自己評価が低くても大丈夫な理由

答えはシンプルで今の自分の基準そのものをアップデートすればいいということになります。

コーチングではゴール設定といいます。

もちろん基準をアップデートしてもはじめの一歩は大変ですし辛いこともあるのですが、その後の感覚と結果がまたっく違ってきます。

どういうことかというと、がんばっている時に『今の自分は本当はこんなことしないんだけど・・・』という思いが心の奥底にあるといつまで経っても意識的な努力から抜け出せません。

 

また、そこで結果を出しはじめ、周りに認められても気を抜くと元の状態に戻りやすくなります。

所謂ダイエットのリバウンドですね。

 

ですが、自分の基準をアップデートするとどのように感じるかというと『今、〇〇ができていない自分がおかしい。早くこの状況を変えなければ!』といてもたってもいられなくなります。

これが無意識(恒常性維持機能)が未来に対して働いている状態です。

 

この無意識のすごいところは『今の自分にできるだろうか?』なんて考えないということです。

いてもたってもいられない、つまり突き動かされているわけですから今の自己評価や自己肯定感なんて気にならないのです。

これらは一般的に”努力を超えた努力”などといわれますが、まさに頑張ってできることを遥かに超えたパフォーマンスを発揮できます。

 

これを”やりたいことを見つける”に落とし込むと、『新しい出会いを思いっきり楽しむ』ということに尽きます。

先述したとおり、現状の外側へ気軽に出て行き、体験を通して人やモノに触れる中で思いっきり楽しむということですね。

もちろんはじめは心理的な抵抗もあるし、上手くいかないこともあると思います。

それらを踏まえた上で『私が仕事もプライベートも毎日全力で楽しんでいないなんて絶対におかしい!!』という未来の基準から考え、アプローチすることが重要になってきます。

最高の自分を意識的にイメージして、無意識化することで最高の自分が当たり前になります。

【参考記事】
ゴール設定における現状の外とその体感について〜楽しく成長できる場所〜

9.やりたいことを見つける3ステップ

それでは、具体的な方法を見て行きましょう。

  1. 周りと自分を理解して必要なことを学ぶ
  2. 新しい未来の描き方を学ぶ
  3. 未来の確信度を日々上げ続ける

の3ステップです。

① 周りと自分を理解して必要なことを学ぶ

やりたいことを見つけるために先ず、すべきことは『気になったことを気軽にガンガンやってみること』です。

ただ、それが分からない、決められないという人も多いと思います。

 

そのような時にオススメなのは”自分の感覚や好き嫌いをとりあえず置いておく”ということ。

つまり『誘われたらすべてYes!と言いましょう』ということですね。

そして行ったからには全力で楽しむ努力(ふり)をすることです。(ここポイントです)

 

これは自分に掛けている色眼鏡(フィルター)を意識化するのにとても有効です。

では、何を基準に試してみればいいのかというと”他人のオススメ”です。

しかも仲のいい友人などより、自分と感覚の違う人、合わない人(嫌いな人)の方がよりベターです。

 

もちろん知人でなくても”聞こえてきた話”などを拝借するのもオススメです。

私の実践例をご紹介すると、

  • 前職の大嫌いな上司の趣味をやってみた(釣り)
  • 誘われた気の向かない飲み会はすべて出席した
  • 女性向けのファッション誌を3ヶ月できるだけたくさん読んだ
  • ボディビルダーの生活を1ヶ月試してみた

などなど・・・

 

ここでのポイントは”今の自分は興味ないな”と思うものほど良いということです。

そして、これらを好きでやっている人になったつもりで体験してみるということ。

これはつまり、自分の好き嫌いの外側の情報に積極的にアクセスしているということです。

 

もし、これがネット検索や動画の視聴で体験したつもりになっているだけだと”自分の感覚のまま”その情報に触れていることになります。

それだと新しい発見や刺激を正しく脳が認識できません。

『あぁ、これなら知ってる』とか『つまり〇〇ってことだよね』と脳が認識するとまったく”ときめくこと”ができません。

繰り返しますが、分かったつもりは危険なのです。

 

もちろんこれらの体験はずっとやり続ける必要があるわけではありません。

自分の好き嫌いの感覚の外側の情報にアクセス、つまり楽しんで体験できればいいわけです。

先にご紹介した私の実践例の中で今も続けているのはボディメイクだけです。

ですが、女性誌を読むことで、このブログの記事作成に多いに役立ちましたし、普段会わない業種の人達との飲み会はたくさん刺激を受けることができました。(お仕事につながった事例もあります)

 

よく『自分のことは自分が一番よく分かっている』と言う人、思っている人がいます。

否定はしませんが、これは脳科学の視点で見ればかなり怪しいです。

自分の”当たり前”ほど見えにくいものはありません。

自分の故郷の素晴らしさを知ろうと思えば、故郷を離れてみる必要があります。

外の世界を知らずに、ずっといる場所の本当の良さが見えるはずがありません。

 

これは自分自身に対してもまったく同じです。

自分の好き嫌いを離れてみて、他者の視点を借りたりフラットな視点で体験することによって新しい刺激を受け取ることができます。

そこで食わず嫌いな自分を発見するかもしれませんし、今まで見えていなかった身近な喜びを発見するかもしれません。

もちろん天職や生涯のパートナーとの出会いなども。

 

知識や経験の乏しい子どもたちはこれを当たり前にやっています。

目の前のものすべてに興味津々です。

だからキラキラした瞳なんですよね。

これは私たちもぜひ見習いたいところです。

【参考記事】

② 新しい未来の描き方を学ぶ

新しい自分、新しい未来を設定、設計することはとても重要です。

やりたいことを見つけたいという人のゴール(欲しい未来)は『生きがいを見つけたい』や『もっと人生を楽しみたい』ということだと思います。

これはつまり自分の生き方を見直したいということですね。

 

『いや…、私がしたいのはそんなに大それたことでは・・・』と思っている人もいるかと思います。

ですが、考えてみてください。

情熱を注げるものを持っていなかった人がライフワークや天職、心から熱中できる趣味に出会うということは、まさに生き方が変わるということです。

人生の充実感はもちろん、見える景色も一変します。手前味噌ですが、コーチングセッションではこのような変化によく立ち会います。

 

では実際にどのようにゴール設定していけばいいのかというと、『気軽にゴール設定して、しっかり楽しみながら実践する。そして気軽に更新する』ということに尽きます。

ゴールや目標、とくに自分の進路や人生が関係すると私たちは真剣に、そして深刻に考えてしまいがちです。

もちろん自分の人生ですから、真剣になるのは当たり前ですし、良いことなのですが深刻になっては十分にパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。

過剰に失敗や拒絶を恐れてしまうのがまさにそれですね。

 

また、日本人的な価値観や世界観だと初志貫徹を好む人が多いと思います。

『一度決めたことは最後までやり通す』というものですね。

もちろんそれはそれで素晴らしいのですが、実際のゴール達成とはかなり違います。

成功者や長年活躍しているアーティストやアスリートも同じことをやっているようで、時代などに合わせてかなりアプローチを変えたりしています。

先述したとおり『気軽にゴール設定して、しっかり楽しみながら実践する。そして気軽に更新する』という、私たちの感覚とかなりズレたものです。

 

私はコーチングセッションやセミナーなどで『ゴールは見つけるというより出会うもの』と説明しています。

これは親友や恋人のように見つけようと思って見つかるものではなく、自分が成長しながら現状を広げていく中で出会うわけです。

さまざまな出会いを繰り返していく中で『あっ、この人だ!』とピンとくる人に出会うわけですよね。

 

自分の好きなこと、やりたいこともまったく同じです。

面白そうなことはもちろん、そう思えないことでもよく分からないながらもやってみて続けていく中で失敗と成功、成長を繰り返しながらハマっていく。

 

ゴールとはとにかく欲しいものであることは間違いないですが、はじめから大好きなこととは限りません。

ここも恋愛と同じで、世の中のカップルが全員一目惚れで恋に落ちているわけではないですよね。

これを『やりたいことをしている人ははじめからそれが大好きだったに違いない』誤解していると、やりたいことに出会うチャンスを逃してしまうので注意が必要です。

【参考記事】
ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜

③ 未来の確信度を日々上げ続ける

ゴール、つまり自分の理想的な未来や生き方を意識することで『何となくゴールが見えた、やってみたいことができた』という経験はすぐにやってきます。(個人差はありますが)

そして当然ですが、それをある一定期間は継続する必要があります。

継続させるコツはいくつかありますが、ここでは2つご紹介します。

  1. 小さな成長と成功をしっかり褒める
  2. ネガティブな心の声を黙らせる

 

先ず①の『小さな成長と成功をしっかり褒める』ですが、小さな成長や成功をほとんどの人は軽く扱いすぎです。

中には無かったかのようにスルーしてしまう人もいます。

とくに自分の成功に関しては謙遜も含め、反射的に否定してしまう人もいます。

ですが、これは絶対NGです。

 

どんな小さな成功、成長であっても意識して、褒めるという習慣をつけることが重要です。

これはゴールにアプローチしている自分を意識して、自分らしいことをしていると確認する作業でもあります。

褒めて伸ばす教育の本質は”その人らしい振る舞いに対して褒めて意識させること”にありますが、それを自分に対して本気でやっているということですね。

具体的には、

  • 私らしい!素晴らしいぞ!!
  • 最高だ!どんどん成長している!!
  • これは自分らしくないミスだ。すぐに修正しよう!

というポジティブな言葉を積極的に使うことがポイントです。

 

②の『ネガティブな心の声を黙らせる』は先述したホメオスタシス(恒常性維持機能)をコントロールです。

やりたいことを見つけて行動しようとすると、それが現状の外であるほど無意識が反発します。

具体的には『まだ自分には無理だろう』という心の声が聞こえてきたり、体調不良やアクシデントを起こすことで新しい挑戦を邪魔してきます。

大事なデートや仕事などに向けて体調管理を徹底して全力で取り組んでいたのに体調を崩してパフォーマンスが発揮できなかったという経験はほとんどの人があると思います。

 

これは『〇〇を成功させると今の現状が大きく変わってしまう』とホメオスタシスが感知して、現状維持をしようとした結果です。

ここでのポイントは現状維持の力に対して反発してはいけません。

冷静に自分の無意識の反応を意識する

『新しいチャレンジに反発してるな』

ここで正しく反応を認識します

『でもこれって私が〇〇に挑戦してるからだよね』

『未経験のことに挑戦してる私ってすごいよね』

『無意識の反発に合いながらも冷静に対応している私ってやっぱり最高!』

といった具合にゴール側の自分から正しく認識することが重要です。

ネガティブな反応が出たからといって決して慌てたり、無理やり押し切ろうとしないことです。

 

繰り返しになりますが、ダイエットのリバウンドには抗えません。

そのエネルギーを未来に向けて活用することがポイントになります。

コーチングでは意識的な努力やがんばりより、無意識に力を活用します。

つまり自分の内側(マインド)を調整して、ゴール側の自分で振舞うことで内側から永続的な変化を起こすということです。

このホメオスタシスのエネルギーを使うためには無意識の作法を守ることがなによりも大切になってきます。

そこでの最大のポイントは”如何に正しい言葉を自分に掛けるか”です。

 

ここでご紹介した心の声(セルフトーク)のコントロールと未来の自分のあり方を決めるアファメーションはやりたいことを見つけ、実践していく中でとても重要ですので、合わせてチェックしてみてください。

【参考記事】
セルフトークとは何か 〜マネジメントから例文まで実践的な使い方〜

アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と言葉の意味〜

まとめ

やりたいことがない人が先ずやるべき3つのこと

  • 結論は今の自分の外側の情報にアクセスしよう
  • 心からやりたいことに出会えると、その瞬間からポジティブな情熱やエネルギー感に包まれる
  • 今の自分の好き嫌いはとりあえず置いておく
  • できることではなく、やりたいことを気軽に試す
  • やりたいことは見つけるのではなく、出会うもの
  • はじめから大好きとは限らない
  • 自己評価も同時に上げていくとさらに可能性が広がる

 

参考になれば幸いです。