こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
専業のプロコーチとして起業して以来、拠点の岡山をはじめ、東京、大阪、九州、シアトル、フィリピン、フランスなど日本全国のみならず、海外からもコーチングのお申し込みを頂いています。(ありがたいことです)
たくさんのクライアントさんにコーチングを提供できるようになって実感したのが、コーチングを受けたいんだけど、コーチの選び方がよく分からなくて困っている人がとても多いということです。
一言にコーチングといっても、いくつもの流派、協会が乱立しています。
一般の人からすると、どこがどう違うのか非常に分かりにくい状況だと思います。
結論としては”コーチとはあなたの目標(ゴール)を一緒に目指すパートナー”だということです。
私がオススメする基準は、
- あなたとフィーリングが合うかどうか
- プロとして信頼できるかかどうか
です。
この記事では『コーチングを受けたい人が時間とお金を失わない為の自分にベストなコーチの選び方』を中心に『コーチングを受ける意味と変化』の生々しい体験談をプロコーチの私が可能な限り詳細にご紹介します。
まず、コーチの具体的な選び方の前にコーチとコーチングについて説明させて下さい。あなたがコーチに求めることとも大きく関係してきますのでぜひお付き合い下さい。
今は時間がないので『コーチの選び方だけ教えて!』って人は目次から飛べます!
1.コーチングとは何か
そもそもコーチングとは何でしょうか?
私はコーチングに馴染みのない人には『人生を自由に楽しむための強力なナビゲーションツール』だと答えています。
専門的にいいますと『マインド(脳と心)の使い方を最適化することで自ら設定した理想的な自分になるシステム』です。
具体的には『私は最高の〇〇だ!』『私は〇〇の達成を確信している!』というマインドを手にするわけですね。
反対にネガティブなイメージや言葉を手放すことで現状がどうであるかは関係なく、理想的な自分として振舞うことが出来るようになります。
するとそれまでは見えなかった必要な情報をキャッチ出来るようになり、物怖じせずにチャンスに手を伸ばせるようになります。
もしかすると『それだったら私は出来てるかも…』という人もいると思います。とても素晴らしいことです!
では少しハードルを上げて、『今の生活を変えて(捨てて)のチャレンジ』だとどうでしょうか?
おそらく多くの人が急に慎重になると思います。
これは恒常性維持といって生命維持のためのリミッターのようなもので脳機能的に正常な反応です。
しかし、この機能のせいで自分の人生を大きく制限している人がとても多いのも事実です。
コーチングはこの機能を自在にコントロール(ON/OFF)し、自由に扱うことでオープンな未来を目指すものです。
所謂必要のない”心のブレーキ”のようなものを意識に上げて外していくわけですね。
未来基準で生きるためには自分の中にあるブレーキやマインドブロックを解除していくことはとても重要です。
私たちの時間的自由・経済的自由、人間関係の自由を邪魔しているものを紐解いていけば、そのほとんどが自分自身のマインド(思い込み)だということが分かります。
その思い込みを自ら外して『私は過去から完全に自由になり、自分の望む未来のために積極的に自分を変えることができる』というマインドセットを獲得できるとしたら・・・
過去の自分ではブレーキを踏んでいたようなことでも当たり前に出来てしまいます。
自己実現や自分らしく生きることで得られる満足感、さらに夢の実現の精度を飛躍的に高めることが可能になります。
実際の感覚としては『不安な気持ちはあるけど、なんか行動出来ているな・・・』という少し不思議な感じです。
1-1.マインドを使わない活動はない
私たちの生活において、自分一人ではもちろん、あらゆるコミュニティにおいてもマインド(脳と心)を使わない活動はありません。
例えば、自分らしく振舞うといった時の”自分らしさ”をどのように認識しておくかで、そこでのパフォーマンスは大きく変わってきます。(セルフイメージ・あり方ですね)
可能性や伸びしろを見据え、『私ならもっと出来るよ』と日頃からポジティブな言葉を自分にかけることが出来ている人。
一方で”出来ていない部分”、”至らなさ”ばかり指摘してしまう人では結果や成果はもちろん、人生を楽しむ度合いも大きく違ってきますよね。
このかなり深い部分へのアプローチによって自分のあり方を変えてしまうというのがコーチングの大きな特徴の一つです。
当然、自分の”あり方”、つまり自分の認識している”自分”が変われば、やりたいことやクリアしたい課題に対してのコミット力が格段に上がります。
必要なチャンスが見えるようになり、『これは自分に相応しいチャンスだ!』と思えて素直に手を伸ばす。
反対に自分の行動を制限していたネガティブな思考は発火しないようにします。必要がないので・・・
結果が出るのは当たり前ですよね。
つまり直近の課題(人間関係や仕事の悩み)から人生のミッションまで、あらゆる場面でコーチングは有効です。
実際にオリンピック選手、経営者、米軍特殊部隊、あらゆる組織、個人の自己実現においてコーチングは成果を上げています。
※ここではコーチンの良い部分を中心にご紹介しましたが、後半に注意点・ネガティブな評判についても解説しています
1-2.コーチとはどんな存在か
コーチの語源は馬車から来ており、目的地まで運ぶ人という意味です。
つまりクライアントさんをゴール(理想の未来)に導く存在です。
”コーチとはクライアントのゴール達成を確信し、並走しながら全力でサポートする人”です。
私がコーチになろうと思ったキッカケの一つにコーチが作り出す”場”があります。
どういうことかといいますと、初めてプロコーチの人たちとお話しした時に”全てを肯定するような不思議な空気感に包まれ、自分も急速に変化している感覚”を覚えたのです。
その時は『ただ不思議で心地良い感覚だなぁ』と思っていただけなのですが、コーチング理論を修めていく中で、その理由が分かりました。
コーチはクライアントのゴールの達成を確信しています。たとえ今の現状がどうであってもです。
つまりクライアントがダイナミックに変化してゴールを達成するという未来を当たり前に見ることができているのです。
もしかすると『だから何?』『見るだけ?』と思われたかもしれませんが、これはすごいことです。
残念ながら、私たちの周りはネガティブな言葉で溢れています。ネット上でもメディアからも、あなたの周りの人たちからもネガティブな情報の方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
例えば30歳を過ぎて堂々と馬鹿げたような夢を語っている人がいたとして、心から『君なら絶対できるよ!』と思える人は何人いるでしょうか。
おそらくほとんどいないと思います。
なぜならほとんどの人は現状のその人を見て、現状の自分の価値観を基準にその夢が達成可能かどうか判断してしまっているからです。
コーチになる以前の私は夢はあったのに現状ベースの現実的な思考に縛られていました。
そのため行動につなげて習慣化することが出来ず、悔しい思いを繰り返していました。
意志の弱い自分をうんざりしながらよく責めていました。
今の自分の現状に縛られると理想的な未来のイメージや可能性を観るのが相対的に難しくなるのです。
しかし正しいコーチング理論を修めたコーチはそのようには観ていません。
どんな人でも現状を未来に向かって自分をダイナミックに変えていくことができるということを確信してます。
実際に出来ますし、正しく能力を発揮すれば私たちの脳は凄いでのす!(人は偉大です)
未来はもちろん、現状も固定されたものではなく、常に変化しているもの。そして正しくゴール設定することで望む自分になることができるということを体感を持って確信出来ています。
この確信が伝わる、いえ積極的に伝えるからこそクライアントは自己肯定感が高まり、ネガティブで不要な思い込みを外し、ゴールに向かって変わることができるのです。
脳の仕組みを科学的に紐解き、活用することで現状に関係なく圧倒的な変化が可能です。
このマインドの使い方をマスターさせるのが本物のコーチです。
【参考記事】
コーチングって結局何をするの?どうなれるの?
2.コーチングセッションで行うこと
ここからはコーチングセッションを受けてみたい、コーチを雇いたいという人が、どのようにコーチと出会いコーチングを受けるのかという具体的な流れと手続きをご紹介。
さらにセッションの中でどのような働きかけをしているのかを解説したいと思います。
2-1.コーチングセッションの流れ〜お申し込みから期間中にやっていること〜
コーチを雇うためには出会って申し込むわけですが、その流れといくつかのパターンをご紹介します。
①コーチとの出会い
コーチとの出会う場や機会はいくつもありますが、大別すると3つに分かれるかと思います。
- インターネット
- 紹介
- 研修・セミナー
1.のインターネット経由はネット検索やSNSでコーチが発信している情報と出会って『この人から受けてみたい』となって受講されるというパターンです。
私も初めてコーチングを受けたのは、あるプロコーチが発信しているブログをみて『この人凄そう』と思って、すぐに申し込んで会いに行ったことがきっかけで今に至っています。w
ちなみに私のクライアントさんも同様に、私のブログやYouTubeを観て、会いに来てくださった方がほとんどです。
2.の紹介は文字通り知り合いにプロコーチが居て、その繋がりでお願いするというパターンですね。
私がコーチを探しているときは周りに居なかったので、知り合いに紹介していただけるというのは心強いなぁと思います。とくに初対面が苦手な人は知り合い経由なので安心しますよね。
私がプロコーチになってからは、知り合いや別件で知り合った方、ご紹介された方から依頼されてコーチングするとも時々ですがあります。ネットかリアルかに拘らず、ピンと来たら会ってみるというスタンスでいると色々広がりやすいですね。
余談ですが、ビジネスもプライベートも、さらにはお金さえも”ヒト”経由でやってきます。ですから、どんな人と繋がるかはとても重要です。
3.の研修やセミナーからコーチングを依頼するというのは一番安心できるかと思います。
実際に講座や講義を受けているわけですから申し込みやすいですよね。
ただ、一つ注意して欲しいのが社員研修などでコーチング講座をやっている人が必ずしもパーソナルコーチングを提供できるわけではないということです。(企業研修に特化した会社が多数あります)
私も依頼されてセミナーを開催したり、新聞社のカルチャー講座で教えたりもしていますが、セミナーとコーチングセッションは全く別物です。(どちらの方が良いとか凄いというわけではありません)
あなたにとってベストなコーチに出会う方法は後述していますが、そもそもコーチとはあなたのゴールを並走するパートナーです。
ですから、先ず出会うことが何より重要です。
上記の方法以外にもあるでしょうし、必ずしもリアルで会う必要はありません。
情報発信の内容に深く共感したり、メールの返信内容からもそのコーチの人柄がわかると思いますので、オープンマインドで出会いを楽しむことをオススメします。(これ、本当に大切です)
②体験コーチング・無料相談
多くのコーチが体験コーチングや無料相談を受け付けていると思います。実際に体験できる場合もあれば、どのようなサポートを受けることが出来るのかの説明だけのケースもあります。
ご自身のゴールや解決したい課題・問題を相談する(ぶつける)チャンスですね。また、そこでのコーチの反応を見ることもできます。
あなたのパートナーとして相応しいか、しっかりジャッジして下さい!
③継続セッションの申し込み
体験コーチングや無料相談で納得できたら継続セッションの申し込みという流れが一般的かと思います。
一回のセッションの時間や頻度、継続期間はコーチによって大きく異なるため一概には言えませんが、6ヶ月以上が目安になると思います。
理由としては、
- 直近の課題解決&ゴール達成
- 未来の課題解決&ゴール達成
を想定しているからです。
今見えている課題の解決や目標達成が重要なのは言うまでもありませんが、未来に向かって歩みを進めると、さらに大きな課題が見えてくるものです。
その時にクライアントさん自身でしっかり向き合い、加速できるようなマインドを習得して使えるようになっている必要があると考えるからです。
また、あらゆる学習で言えることですが、知識や技術、能力を獲得した時というのは学んだときではなく、実践で使った時だということです。
つまり、
- コーチングセッション
- 日々の実践(行動)
- フィードバック
- ゴールの再設定
というサイクルを回すことで理想の自分、理想の未来にどんどん加速するということですね。
余談ですが、単発コーチングを受けてそのあとはセルフコーチングで行こうと考えている人が一定数いらっしゃいます。
これは”今はコーチングを継続で受ける資金がない”という人にとってはいい方法に思えます。
ですが注意して欲しいのが”コーチをつける代わりにはならない”ということです。
モチベーションを高め、行動することはできるようになりますが、”盲点を外す”というブレイクスルーのきっかけを掴む精度はやはりセルフコーチングには限界があります。(私たちが躓くポイントは大抵この盲点です)
2-2.セッションの中でコーチが働きかけていること
では実際にコーチングセッションの中で、どのようなことをするのかといいますと、
- クライアントの現状の揺るがせる
- ゴールを見つけ、更新できるよう働きかける
- エフィカシーを高める
- スコトーマを外す
です。(大まかな流れです)
コーチング用語が多いですが、やっていることはとてもシンプルです。順番に見ていきましょう。
1.現状を揺るがせる
先にも書きましたが現状は揺るがない、今の自分はこの先も変わらない(変われない)と確信している人は本当に多いです。コーチングでいう現状とは、
- あなたが今、認識している自分
- 今のあなたが想定可能な未来
- 自分らしいと思っていること(限界やマインドブロックも含む)
などです。
自分はどんな性格でどんな人間か、収入、生活水準、体型、振る舞いなど居心地よく感じてしまう範囲を現状(コンフォートゾーン)といいます。
この現状(コンフォートゾーン)を理解する上で重要なのは”今の自分”だけではなく、未来にも広がっているということ。
例えば『自分はこの会社で定年まで働くのかな・・・』という人が居たとします。この人の現状は今の会社に居続けることや転職しても会社員をすること、それが定年まで続けることが”現状”になっているということですね。
この現状は一度安定してしまうとそれが過酷な状況に変化してもそこに居続けようとします。
これは先述した私たちの持つ恒常性維持機能(ホメオスタシス)によるものですね。
例えば痩せたと思ったら元に戻ってしまうリバウンドやDVパートナーの元から離れられないケースなどがまさにそれです。
また会社や上司の愚痴ばかり言っている割に転職や起業、会社を変えるための行動を全くしない人なども同様です。
意識的には”変えたい”と思っていても、現状に無意識レベルで最適化してしまっているわけですね。
コーチングにおいて重要なのは、『例え望んでいなくても、この現状を選択しているのはあなた自身ですよ。でも、あなた自身が選択したものだから、あなたが望めば自由に変えることができるのですよ!』ということをクライアント自身が知ること(気付くこと)、理解することです。
【参考記事】
変わりたいのに変われない人に知って欲しい科学的な唯一の解決方法
2.ゴールを見つける・更新する
ゴールを見つけることは理想的な未来の自分になるということにおいてもっとも重要です。というのも、ゴールによって現状が変わる(決まる)からです。ここでのゴールとは大きく2つの意味があります。
- 目的地・達成したいこと(夢)
- 理想的な自分のあり方(自分を変えたいも含みます)
※両方とも必要です!
セミナーやセッションで『現状、つまり今のあなたは過去のゴール設定の結果ですよ』とお話すると、よく聞かれるのが『ですが過去にゴールを設定した覚えはないんですけど・・・』というものです。
ここでの回答はシンプルでゴールは無意識で設定されることもあるし、さらには第三者によって設定されているものもたくさんありますよということです。
例えば”公務員は安泰だ信仰”です。
確かに倒産やリストラの可能性が極めて低いのは事実ですが、それ故に自分の心から望む生き方やチャレンジしたい気持ちに気が付いていなかったり抑圧している人が多い印象です。(人生レベルで考えるとリスキーだと思いますが)
それと同じく所謂”変わりたいけど変われない”人のゴールはどうなっているかというと、過去に自分にとって影響力の大きかった人たちから受け取った情報によって出来上がったセルフイメージに縛られているということ。
『あなたって〇〇だよね』『あなたは〇〇なタイプだから△△は向かないよね』などです。もちろん一言でそのようになるわけではありません。
しかし自分にとって影響力の大きな人の言葉やイメージを共有し、受け入れてしまうとそれはセルフイメージや信念となってその人を縛ることになります。
これが怖いのはその時だけでなく、何かのきっかけで現状が大きく変わるまでその人を縛り続けるということです。
良いイメージに縛られれば良いのですが、ネガティブなイメージに縛られてしまうと自分の可能性や飛躍に対するチャンスに手を伸ばせなくなったり見えなくなってしまうのです。
一度定着したイメージにふさわしくないことをしようとすると『あなたらしくないんじゃない?』『キャラじゃないよね』などと周りから言われてしまいかねません。
実際に言われなくても『そう言われる、思われるんじゃないか・・・』と思っただけで自己ブレーキが掛かってしまうケースも多々あります。
これがまさに『なんとなく”現状維持”することがゴール』になっている状態ですね。
先に書いたリバウンドや相応しくないパートナーと縁を切れないのも現状維持というゴールが機能しているからです。そこをクライアントさんの意識に上げて気付かせて、新たなゴールを見せてあげるのがコーチの最も重要な役割の一つです。
【参考記事】
ゴール設定の方法|脳科学的に正しい設定方法と実践を具体的に解説
3.エフィカシーを高める
『あっ、自分のやりたいことはこれかもしれない・・・』と気付いてもらった後は『自分は絶対このゴールを達成できる!』という状態に持っていきます。自分のゴールの達成を心から確信している状態、これをエフィカシーが高いといいます。
エフィカシーとはゴール達成に対する自己評価のことです。
どんなに壮大で素晴らしいゴールがあったとしても自分がそのゴールを達成したイメージを持つことができなければ絵に描いた餅になってしまいます。
さらにエフィカシーが低いとチャンスが巡って来ても手を伸ばすことも気付くことすらできません。
気付いたとしても『自分には相応しくない・・・』と他の人に譲ってしまうかも知れません。
常にハイエフィカシーでいること、すでにゴール側の最高の自分で居ることが重要です。
この時の感覚はどのような感じかというと、
- 自信はないんだけど行動できるようになった
- 『恐怖心はあるんだけど、なぜか動けています』
などがあります。
もちろん自信満々なのも素晴らしいことなのですが、行動できていること、振る舞いに反映できていることが重要ですね。
【参考記事】
エフィカシーとは何か 〜正しく自己効力感を上げる方法〜
4.スコトーマを外す
スコトーマとは心理学用語で(心理的)盲点のことです。つまり見えていないことですね。
私たちは自分に相応しい情報しか見ることができません。例えばサラリーマンの人と起業家の人では同じ時間、同じ場所を歩いたとしても見えている情報は違います。
同じカフェに入っても起業家はターゲット層や回転率をチェックするかもしれませんし、サラリーマンの人は次の打ち合わせで使う候補にしようと思っているかもしれません。
ゴール設定をしても過去の現状の自分のマインドの癖というのは残っているものです。それがゴールへの加速やブレイクスルーを阻んでいるケースはよくあります。
あえて言葉でいうと『ゴール側のあなたならどこに注目しますか?』と聞いたりします。
コーチはそれらをクライアント自らが気付いて先に進めるように働きかけます。
3.コーチングの効果と気持ちの変化
コーチングを受けたい人にとって、もっとも気になるのがコーチングの効果と気持ちの変化、つまりビフォーアフターだと思います。
私のクライアントさんのフィードバックですと、
- 自分に自信が持てて、積極的に出会いを広げることが出来るようになった
- 他人の言動が気にならなくなって、今の仕事で大きな結果を残せた
- 毎日同じような生活から抜け出せ、チャレンジを続けられている
- 日に日に、もっと出来るんじゃないかといういい意味での葛藤が生まれてきた
- なんであんなことで悩んでいたのか思い出せない…w
などがあります。
目に見える成果では、
- 気がついたら映画の撮影の同行して中東で仕事をしていた(某講師業の人)
- 公務員信仰で一歩を踏み出せなかったけど、地方公務員をやめて起業した
- 依存関係の恋人を断ち切って、自信に溢れた自分にふさわしい新しい恋人ができた
- 初回のセッション後すぐに転職に成功した
などなど。
詳しくは『クライアント様の声〜コーチングで起こるさまざまな変化をリアルに紹介〜』をご覧下さい。
3-1.コーチングのネガティブな側面
ただ、プロコーチの私がコーチングの効果や良いところだけを列挙するのはフェアではないと思いますので、ネガティブな側面もお伝えします。
- 今までの人間関係がうまく行かなくなった
- 恋人(婚約者)と破局した
- 仕事の生産性が一気に落ちた
- (今の)自分のダメダメ感に気付いて打ちのめされた
- 長年思い続けてきた夢が本当の夢ではないと自分で気づいて絶望した
などがあります。(私とクライアントさんと仲間のコーチの実際の体験です)
それまでの人間関係が破綻した、恋人と破局した、仕事が上手く行かなくなったことに共通することは自分の意識の変化、つまり成長です。
成長というと、もちろん良いことなのですが成長には痛みと別れがつきものです。
例えば、会社や上司の不満を言い合いながらやりたくない仕事をやっていた人が起業するゴールを設定すると、そこでの仲間と話が合わなくなるのは当然ですよね。(一緒にいることも落ち着かなくなります)
また、恋人にしても物理的には同じ人ですがマインドがどんどん変化して、それが言動や振る舞いに反映されます。
すると『どうしたの?最近おかしいよ??』ということになりギクシャクし始めるケースが一定数あります。
ただ、これに関しては”共通のゴールを設定する”、”一緒に成長する”といった対処法がありますので本人のパートナーへの気持ちが変わらなければ心配する必要はありません。
コーチングを受けると仕事の生産性は基本的には上がります。
ただ、一度上がった後に『次のステージへ行きたい!ここは自分のいる場所ではないな。』と気付いてしまうと慣れ親しんだホームから一気にアウェイに変わります。
すると、今まで当たり前にできていたことが出来なくなる、信じられないようなミスを連発するということが起こります。
ちなみに私はコーチングを受け始めて、当時務めていた会社の仕事の生産性も評価も急激に上がりましたが、その後プロコーチになるというゴールが出来た瞬間に急に生産性が落ちました。
『心からやりたいことが出来ると、今までやっていた仕事に一気に興味がなくなって、こんなにハッキリと生産性が落ちるんだ・・・』ということを身をもって体験しました。w
ダメダメな自分に気が付いたというのも、感覚的にはしんどいですが、未来視点で今の自分を俯瞰できたが故の気付きなのでポジティブなものです。
逆に言えば、それまでは今の自分に何の不満もなく漫然と過ごしていたわけですから、とてつもない成長です。(ただ、成長には少なからず痛みがあります)
また、古いゴールがクリアされるというのもショッキングなことではありますが、そのショックを経験しないと次へ進めません。
失恋や別れと同じですね。
むしろ逆に古いゴールに執着し続ける方が怖いです。ですから、これもポジティブな体験といえますね。
ただ、振り返ればそう思えますが、その時は『本当にキツイな〜』と絶望することもあります。
これらのショックに対してのサポートもコーチの重要な仕事の一つです。
4.コーチングに出来ることと出来ないこと
私はコーチングにできることはほぼ無限にあると思っています。なぜなら私たちのほぼ全ての活動には脳を使っていて、コーチングとはその使い方を適切に調整するものだからです。
そして人は偉大です。私はそう信じています。
その脳の正しい使い方を学ぶ、マスターするわけですから私たちのほぼすべての活動にポジティブな影響を及ぼします。
ここでの”学ぶ”というのはセミナーや講座などで座学の中での学びもあれば、コーチングセッションの中でコーチからクライアントに伝わる体感、『理由は分からないけど出来るようになった』『〇〇を克服できていた』という”学び”も含みます。
もちろんセッション期間中のクライアントさん自身の行動からの学びも極めて重要なのは言うまでもありません。
これらはゴール達成のために必要なのはもちろんですが、自由に生きる上で全ての基本であり、誰もが幼少期から学ぶべきものだと私は考えています。(その活動もしています)
4-1.コーチングは他力なのか?
ところでコーチングは正しいマインド(脳と心)の使い方を手に入れるためのツールです。それは成功者や天才たちのマインドの使い方ともいえます。
ですから今より圧倒的な結果、成果が出るのはある意味当たり前です。
ですが、そのエネルギーの出どころはクライアントさん自身です。
つまりコーチから見ると他力であり、クライアント本人から見れば自力です。
当然、現状が大きく揺らげば本人は不安にもなりますし、周囲との摩擦も起きます。また投資するエネルギーや人生時間も当然クライアントさんのものです。
だからこそ、自分で見つけたゴールが重要になります。(パフォーマンスが上がったのに刷り込まれたゴールを追いかけたのではたまりませんよね)
私はコーチングが初めてのクライアントさんには『ゴールは見つけるものというより、出会うものですよ』とお伝えしています。(これはかなり重要な本質です)
かけがえのない親友やパートナーとの出会いと同じで多くの出会いの中で見つかるものです。
そういう意味では未来に想いを馳せることと同じくらい行動が重要になってくるといえますよね。
ゴール設定に関しては『ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜』を参考にして見てください。
4-2.コーチングにできないこと
コーチングにできることは無数にある一方で、出来ないことは”自分が変わる気がない人”には全く効果が出ません。
ここでの”自分が変わる気がない人”というのは他力本願な人という意味です。
もちろん現状で自信がない人や疲労困憊で無気力状態の人は含みません。そのような状態であれば十分な休息をとって心身ともにコンディションを整えた上で自分の未来に楽しみながら向き合う機会を作るといいでしょう。
今自信があるかではなく、想いがあるかどうかが大切です。
そのようなタイミングでコーチングセッションを受けるのもおすすめです。自分一人では難しい深くリアルなゴールのイメージを掴むことができるからです。
また私たちはイメージするどんな自分になることができますが、逆にいえば『イメージできないものにはなれない』ということになります。
これは自分で設定したゴール以上には行けないということです。
極端に自信のない人はこのゴール、つまり自分の可能性を観るチカラがかなり弱くなっているといえます。
もちろん自分の可能性を観るチカラ、夢見る能力をコーチングで引き上げることは可能です。(それこそが自分の限界の引き上げですね)
子どものような夢見る力を取り戻すと、やる気やモチベーションで悩むことはなくなります。
ただ日常生活に支障が出るくらい疲弊しているようなケースは医療機関のカウンセリングを強くおすすめします。
5.あなたにベストなコーチの選び方
冒頭でもお伝えしましたが、コーチとは”あなたのゴールに向かって並走しながらサポートするパートナー”です。
ですから『自分にふさわしいコーチは・・・』と考える前に『自分はコーチングで〇〇をしたい(変えたい)、それにはどんなコーチがふさわしいだろうか?』と考えてみて下さい。
5-1.コーチを選ぶ前に自分が望んでいることを知ろう
あなたがコーチングに期待することは何でしょうか?
- 自分と深く向き合いたい
- コミニュケーション能力・指導力を獲得したい
- これからの人生を真剣に設計していきたい
- 今の辛い状況を変えたい
- 何としても〇〇を叶えたい
- 3ヶ月以内に恋人を作りたい(結婚したい)
- 無意識の仕組みを知って使いこなしたい
- 思い通りにチャレンジできるようになりたい
様々あると思います。
これらは正しくゴール設定することですべてできるようになりますし、コーチングの得意分野です。
なぜならコーチングとは自分を変えるツールだからです。
ゴールを調整して自分を変える
↓
自分の思考・行動が変わる
↓
周りの人が変わる
↓
活躍するステージが変わる
このように自分のマインド(内側)から外側に広がっていきます。
一方、出来ないことは先述したとおり『自分は変わりたくない』というケースです。
- 今のままで、もっと認められたい
- 今のままで成功したい
- ただただ褒めて欲しい
- 自分の辛さをただ共感して欲しい
などですね。
このような欲求を満たしてくれるサービス(ただ愚痴を聞いてくれる)もありますが、それはコーチングではありません。
ただ、”このように思っている今の自分を変えたい”であればOKですよ。
繰り返しますが、”自分が変わる気がない人”というのは他力本願な人という意味です。現状で自信がない人や疲労困憊で無気力状態の人は含みません。
5-2.気になるコーチと積極的に繋がろう
そして”〇〇な自分になりたい”というゴールをピンと来たコーチにメールしてみて下さい。誠意のある文章でしたら丁寧に返信してくれるはずです。
私も挨拶と自己紹介のない失礼なメール以外には丁寧に返信しているつもりです。
ここでも信頼できるコーチかどうかあなた自身でジャッジして下さい。
6.プロコーチの基準とは
ここでは私が考えるプロコーチの基準についてお伝えしようと思います。
大きく分けて、
- 圧倒的なエフィカシーの体現
- 未来を観る能力
- 圧倒的なゴールを追いかけているか?
の3点を見てみてください。
1.圧倒的なエフィカシーの体現
コーチはクライアントさんのゴール達成を確信できていないといけません。
もし確信できていないとすれば現状のクライアントさんに囚われて未来を観れていないということです。
クライアントさんのゴール達成された未来が観れていないということはコーチとして知識と技術が足りていません。
当然エフィカシーも低いです。
エフィカシーとは”ゴール達成に対する自己評価”です。
つまり”自分は〇〇を達成するにふさわしい”と確信できている状態を維持しているということですね。
これを自分に対して確信できていないと他者の成功を確信することなんてできませんよね。
エフィカシーの高い人というのは同じ場を共有するだけでこちらも元気になってきます。
理由は分からないけど、なんだかできそうな気がしてきた・・・という感覚を抱かせてくれます。
2.未来を観る能力
未来を見る能力は非常に重要です。現状に縛られないのは当然で、条件付きもよくありません。
例えば『〇〇が上手くいけば達成できるだろう』というものです。
未来を観る、自由に思い描くというのは確率の話ではないのです。
確率とは現状を基準に算出します。
そうではなく現状を変化させて確率や今のやり方までアップデートして行きます。
クライアントさんが設定したゴールがまず先にあり、それから方法が見えてくるのです。(セルフコーチングも同様です)
どんな人でも現状に関わらずゴールを設定し、ダイナミックに変化することができる!それが当たり前と確信できているか。
それが未来を見る能力です。
3.圧倒的なゴールを追いかけているか?
コーチングの知識があってもコーチングが使えているとは限りません。自分に使えていないと他者に使うことなど不可能です。
つまりそのコーチが圧倒的な現状の外のゴールに夢中になれているのかが重要です。
言葉でゴールがあるといっているだけではあまり意味がありません。
- ゴール側の自分の振る舞いができているか?
- ゴール側のマインドをすでに体現できているのか?
が重要です。
体験セッションなどに行かれた際はコーチ本人のゴールのお話を聞かせてもらうと参考になりますし、ご自身のゴール設定の刺激や気付きになることもあるのでオススメです。
4.資格の有無は重要か?
コーチの認定資格を選ぶ際の基準にしている人もいますが、これは判断が難しいところです。
そもそも認定資格はコーチングスクールに行けば取得できます。
言ってしまえばお金を払えば取れるのです。
では資格は必要ないかといえばそうではありません。
コーチングは科学ですから理論を修め、使えている必要があります。一定数の時間(少なくとも半年以上)を座学、そして実技で学ぶ必要があると思っています。
数時間の講習、あとは感覚で・・・というのは論外です。
ここは見極めが難しい部分ではありますが、”全力で活動している”というのが前提ではないかと思います。
その意味でも気になるコーチの情報発信は要チェックですね。
キャリアの長さや実績も重要ですが、現状の外のゴールにアプローチしながら活動している人がコーチングを使えている人といえますね。
7.コーチングを受けたい人へ私から伝えたいこと
コーチングセッションは楽しいものです。自分一人では到達できない深い部分までゴールを掘り下げることで、思いもしない願望や欲求が現れることもあります。
もちろんそれらを否定することなく、尊重しクライアントさんの望む未来へコネクトします。
私が初めてコーチングを受けたのは2015年でした。個人で起業しているコーチとコーチングスクールで合計9人の素晴らしいコーチからセッションを受けました。
面白いもので、認知科学をベースにした同じ理論に基づいたコーチングにもかかわらず、全く違うセッションなのです。
そのコーチたちから受け取った非言語情報をあえて言葉にすると、
- もっと自由にダイナミックに変化していい
- その限界(リミッター)を外していい
- もっと自分勝手に生きていい
- もっと思い通りのビジョンを描いていい
- もっと欲望を解放していい
というものです。
これは私の言葉で変換したものなので、別の人だと全く異なる内容になるかもしれません。
ですが、その根本にあるのは『自己責任で自由に生きていいんだよ』ということだと私は思っています。
ここでの自己責任とは”自由には責任が伴う”という意味ではなく、『自分で責任を持って生き方を自由に選択しましょう』ということです。(ブラック企業で奴隷のようにこき使われている人も当然責任を負っています)
自分の内面と深く向き合うことで、望んでいるものを知ることはもちろんですが、自分が求めている自分のあり方、周りとの関係性、仕事との向き合い方を感じ取ることができました。
自分の魅力を正しく再認識し、最大化することで自分で自分を好きになれる。そうなれば当然周りの人との関係性も良好なものになります。
ネガティブな言葉が溢れている世界でこれが出来るだけで圧倒的です。(凄い人・出来る人・モテる人です)
好きな仕事に出会い、突き詰めていけば経済的に成功する可能性は飛躍的に高まります。
これも、
ゴールを調整して自分を変える
↓
自分の思考・行動が変わる
↓
周りの人が変わる
↓
活躍するステージが変わる
というシンプルなマインドの調整・変化から外側へダイナミックに広がって、その人の人生まで変えていっていますよね。
いや〜、人って偉大ですよね!
そしてマインドって面白いですよね。w
私がプロコーチとして、この上なく幸せを感じるのは、クライアントさんが瞳の奥から輝きを取り戻し、未来にワクワクしている本来の状態に戻る瞬間に立ち会えることです。
自分自身の内面に真摯に向き合い理解することで湧き上がってくるエネルギー感は凄まじいです。
でも、これはコーチングが凄いという話ではありません。
私たちが本来持っている”未来を夢見る能力”をコーチングというツールを使って開放してあげただけです。本来の状態に戻しただけなのです。
ぜひ、このパワフルな体験をあなた自身で実際に体感してみて下さい。
まず、はじめの一歩としてピンと来たコーチにコンタクトですね!
参考になれば幸いです。
※私自身も少人数ではありますが、体験コーチングを毎月募集しています。