こんにちは。
プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!
どんなネガティブな状況でもブレることなく高いパフォーマンスを発揮できる人がいます。
一方でちょっとしたネガティブな要因(状況の変化や他者の言葉)で心が折れてしまう人もいらっしゃいます。
これらのメンタルの弱さで悩まれている人は多いと思います。
ただ注意してほしいのが”メンタルが弱い”というのは一つの結果だということ。
ですから闇雲に強くなろうとする必要はありません。
原因である自分の特性や心の使い方をチューニングすることで外部に影響されず、信念を持って思いのままに行動することは誰にでもできます。
その結果が”メンタルが強い人”なのです。
この記事では今のあなたがどんな状況かは関係なく、困難な状況においても心が折れることなく高いパフォーマンスを発揮する『あなたのメンタルが弱い3つの原因と科学的に最短で強くする方法』を解説していきます。
1.メンタルが弱い人の特徴
メンタルとは精神的な、心理的なという意味をもつ英単語「mental」をカタカナ表記したことばです。
メンタルが弱いというと精神的に弱いという意味で使われることが多く、その特徴は
- 他者の言動や振る舞いによってすぐ凹んでしまう
- 他者の目や評価を過剰に気にしてしまう
- 緊張に弱く、その結果ミスが増える
- 自分に自信を持てていない
- ものごとの良くない部分を見てしまう
- 他者の意見や考えにすぐに流されてしまう
などがあげられます。
あえてまとめるなら『外部の要因(情報)によって気持ちが乱され、パフォーマンスが下がる』ということになるでしょうか。
もちろん外的な要因にまったく影響されない人はいません。
しかしその度合いが大きいと日常生活はもちろん新たなチャレンジにおいて小さくないハンデになってしまいます。
私の場合ですが中学生の頃、気がかりなことがあるとテスト勉強に集中できずにボロボロだったのを思い出します。w
2.メンタルが弱いか強いかより重要なコンディション
メンタルの弱さとその原因をお伝えする前にもっと重要なことがあります。
それはメンタルが弱いか強いかよりも今のあなたのコンディションはどうでしょうか?
メンタル(精神的)の状態ももちろんですが、身体のコンディションも重要です。
極度に疲労していたり、過度のストレスが掛かりっぱなしになってはいないでしょうか?
もしそうでしたら、十分な休息とリラックスを心掛けることが重要です。
なぜなら後述するメンタルが強い人とは自分にとって最適な良いコンディションとリラックス状態をどんな場面でも作れる人だからです。
2-1.心を整える時間を作る
外部の環境、すなわち自分の周りで起こる実際の出来事をコントロールすることはできません。
しかしその出来事や受け取る情報を”どう受け取るか?”はコントロール可能です。
どういうことかというとストレスを外的な要因に任せず、自分のマインド(脳と心)で捉え方やネガティブな情報が入ってきた時の自分の状態をコントロールしているからです。
だから目の前のやるべきことに集中して取り組み、結果を出せるのです。
ストレスの掛かった状態というのは身体も強張っていますし身体の不調があれば、さらにストレスを受けてしまいます。(集中できません)
ですから1日少なくとも30分くらいは意識してリラックスする時間を儲けてください。
私のオススメするのは逆腹式呼吸です。
呼吸を意識してそれ以外何もせず、何も考えない時間を作ることは自分と向き合う意味でもとても重要です。(私たちは驚くほどスマホに時間を奪われています)
身体をゆるめるポイントは頭の先からつま先まで意識に上げながら順番に緩めていくということです。
身体の緊張というのは無意識にこわばっていることが多く、細かく意識してみないと気付きにくいものです。
また瞑想や深呼吸でリラックスするように勤めている人でも身体が固まっている人はすごく多いです。
自分にストレスが掛かっているのか?緊張しているのか?というのはその状態が続くと分かりにくいですが身体であれば動かしたり、触ったり、細かく意識することで気付けます。
身体はゆるゆるなのに精神的にはストレスでガチガチというのはあり得ませんから、そういう意味でも身体をリラックスさせるというのはメンタルにとってとても重要です。
私がクライアントさんにお薦めしているのは10分間は呼吸を徹底的に意識して”無”の時間で整え、その後はアファメーションを活用して未来の自分に思いを馳せる時間を20分作って実践するというものです。
これが新しい自分になる最強のワークです。
【参考記事】
>>【プロ直伝】アファメーションの例文と効果が倍増するリラックス方法
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3.メンタルが弱い3つの原因
先にメンタルが弱い人の特徴を書きました。
- 他者の言動や振る舞いによってすぐ凹んでしまう
- 他者の目や評価を過剰に気にしてしまう
- 緊張に弱く、その結果ミスが増える
- 自分に自信を持てていない
- ものごとの良くない部分を見てしまう
- 他者の意見や考えにすぐに流されてしまう
これらは主に3つの原因によって起こります。
- 自己肯定感・セルフエスティーム(自尊心)の低さ
- ストレスに対する耐性
- 自分軸の希薄さ
です。
これらを元の水準、それ以上に戻す、そして自分軸を新たに設定、設計することで強いメンタルを作り上げていきます。
3-1.自己肯定感の低さ
自己肯定感とは自分を認めて心から『いいね!』と言える感覚のことです。
すなわち『自分を認め、肯定できる感覚。自分が有能であるといういわゆる自信と、自分に価値があるという自尊の2つの要素』といえますね。
また多くの場合、セルフエスティーム=自尊心とほとんど同義で使われています。
自己肯定感が低い状態というのは心の中にネガティブなことしか言わない自分の分身がいるような状態です。
これは別の言い方をすれば『自分との信頼関係ができていない状態』といえます。
そんな状態では自分のことを大切に思えないし、大切に扱えない、またそんな自分の考えや意見も信じることができずに軽視してしまう傾向が強いです。
初対面でどんな人かわからないのに自分の大切なことや大切な人を委ねることはできませんよね。
『この人なら大丈夫!』という確信や信頼関係、安心感があるから大切なものを委ねることができます。
これは他者だけでなく、自分に対しても必要なものなのです。
もし『自分との信頼関係ができていない状態』だとしたら『自分の価値を認めること、自分が価値ある人間であること、そして信頼している状態』に戻していく必要があります。
では低い自己肯定感を上げるにはどうすればいいのかというと、マインドの正しい知識を手に入れ、自分と向き合うことです。
具体的にいえば『自分を知り、理解し、認めてあげること』が必要です。
私のセッションやセミナーでは『自己肯定感を高めるには自分と親友になること』と説明しています。
どういうことかというと、自己肯定感が低い人はそもそも自分を知らないのです。
ネガティブな自己イメージや『自分は価値が低い』という信念(ビリーフ)が出来上がってしまっていると自分と向き合うことを無意識に避けます。
自分と向き合うことに強烈な抵抗を感じる人もいます。
この”今の自分と向き合うのが怖い”を放置していると、
- 自分がどんな人か知らない
⇩ - 知らないから分かってあげられない(理解しようがない)
⇩ - 理解できない人は信用も信頼もできない
⇩ - 重要なことを任せられない、委ねられない
⇩
というネガティブループになってしまっているのです。
ネガティブな自己イメージや『自分は価値が低い(無い)』などの思い込み(信念)は過去に受け取った情報が降り積もって形成されます。
ここでいう情報とは他者の言葉や振る舞い、常識、習慣、教育、しつけなどです。
つまり過去の体験による情動記憶によってネガティブな自己イメージや信念が作られ、今の自分はもちろん未来まで影響を受け続けているということです。
まずはこれらの自己イメージ・信念をアップデートして自分との信頼関係を構築して、自己肯定感を高めていく必要があります。
【参考記事】
>>自己肯定感を高める方法をプロコーチが完全解説|今どんな状況でも自己肯定感は高められる
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3-2.ストレスに対する耐性
ストレスに対する強さというのもメンタルの強さに直結する部分です。
ストレスやプレッシャーの掛かった”ここぞ”というところで普段どおり(もしくはそれ以上)のパフォーマンスをしっかり発揮できるというのは素晴らしいことであり、多く人が憧れます。
結論を先にいうと『ストレスは今やるべきことに集中することで見えなくなる』ということです。
ストレスには物理的なものと情報的なものがあります。
物理的なものとは身体に直接受けるもので物理的な抵抗や外傷(痛み)などです。
情報的なものとはおもに言葉によるストレスで暴言やネガティブな発言、非言語情報によるストレスは悪意のある態度、関係性の悪化などです。
多くの人が悩んでいるのは情報の方ですが、情報ゆえに自分で(受け手)でかなりコントロール可能です。
コーチング的なアプローチで言えば、自分の中での重要性を変えてしまいます。
例えば職場で陰口などの嫌がらせをされていて慢性的にストレスが溜まっていたとします。
そのせいで毎日仕事終わりはぐったりしています。
ですがある日、自分の好きな趣味で起業できるかもしれないと思いつきます。
するとやるべきこと(やりたいこと)が山のように出てきて、やっていくうちに夢中になって楽しむ自分に気が付きました。
仕事中も自分の仕事に集中して今までの自分ではないくらいのスピードと正確さで仕事を終わらせて直帰しています。
さて、ここでストレスはどうでしょうか?
これまで通り同じ量の陰口、もしかするとそれ以上のことを言われているかもしれません。
ですが、この人はストレスフリーで仕事をこなし、起業の準備に熱中しています。
もちろんその中で疲れとともにポジティブなストレス(緊張感)は感じていますが、今までの陰口は耳入って来ていません。
おそらく音声情報としては入っていると思いますが、脳が重要ではないと判断した情報は『なにか言ってるけど、関係ないわ!』と捨ててしまうのです。
つまり物理的には同じ場所に居ながらストレスをコントロールして消すことが出来たということになるのです。
この方法論はプレッシャーや緊張などのストレスに対しても有効です。
なぜ緊張してしまうかというと、本来はそこで成し遂げたいことを意識すべきなのに自分の評価を過剰に意識してしまっているからです。
相手に映る自分ではなくそこでの本来の目的、ゴールに正しくロックオンすることで不要なストレスを解除することができます。
ただ、いくら重要性を変えてストレスを感じなくできるといっても完全にゼロになるわけではありません。
環境が悪くストレスの多い職場は『自分が活躍するにふさわしい場所か?』という視点で定期的に吟味する必要があります。
【参考記事】
>>自分で自分を追い込んでしまう人に伝えたい!飛躍する人と潰れる人の違い
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3-3.自分軸の希薄さ
メンタルが弱いと自覚している人で多い悩みが『他人に流される』『振り回されて疲れる』というものがあります。
つまり自分の軸がないのですね。
一方で自分軸がある人は他者の言葉や環境に影響されますが、流されたりブレることはありません。
それは自己イメージや信念を理解し、自分との信頼関係が出来上がっているために『(ここで)自分だったら〇〇を選択する』という”自分のあり方”を理解できているから迷わないのです。
そしてさらに『そこで自分が何をすべきか?』というゴールをしっかり理解しています。
つまり自分のあり方を理解できていて、何をすべきかを分かっているということです。
自分軸を持つ人がブレずにパフォーマンスが高いのはこのためです。
ネガティブなことを言われても、ピンチになってもブレない人を見ると純粋に『すごいなぁ!』と思ってしまいます。
しかしそのカラクリはシンプルで、
- 自己理解があり
- 自分のあり方を知っていて
- そこでのゴールを理解している
という軸を使って役割を果たしているだけなのです。
【参考記事】
>>【もう振り回されない】他人の言動に一喜一憂しない方法と自分軸の作り方
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4.メンタルが強い人が観ている世界
私たちは誰かと同じ空間を共有すると自分とその人は同じものを見ていると思いがちです。
同じ出来事、物理的な物事を体験したのだから多少感じ方は違っても見ているものは同じものだろうと考えてしまいます。
ですがそれは大きく違うのです。
同じ映画を観て感じ方、気になったところ、視点、心に響いた部分がそれぞれ十人十色なのと同じように、見えているもの、すなわち認識している世界がそもそも異なっています。
それは映画や小説がヴァーチャルなものだからではなく、物理的な現実世界においても同じです。
自分自身の興味関心の強いもの、つまり重要性の高いものに大きなバイアスがかかるし、場合によってはそれしか認識できていないのです。
ではメンタルが強い人はどのように世界を認識しているのでしょうか?
端的に言えばポジティブなこと、チャンスや可能性が未来に向かって開けている世界を観ています。
逆にできない理由やそれをすることで失うもの(時間やエネルギー)などネガティブなことは見えなくなっています。
例えば何かのプロジェクトでその場にいる人全員がもうお手上げだと感じている中でチャンスを見つけようと平常心で居られるのです。
むしろ追い込まれることでさらにワクワクしているかもしれません。
これは高いセルフエスティームとそのような自分でありたいというゴールのなせる技です。
一方でネガティブな人はこの逆のものを観ています。
できない理由や言い訳、同じ状況が続く閉じた世界を観ています。
また自分軸が希薄なために周りの状況に簡単に流されます。(現状に同調しているため)
ですから、『もっと本気でやろう』とか『ミスなんて気にしなくてもいいよ』と言われても(説得されても)『だってそのように観えているから・・・』ということになってしまうのです。
ではネガティブな人はどのように自分をポジティブに変えていけばいいのでしょうか?
それはポジティブな人が観ている世界を観ればいいのです。
今までと同じことが続くと思い込んだ閉じた世界ではなく、未来に向かって開けていてポジティブな変化が起こる、起こしたいと考える世界にすればいいのです。
観えるようになれば、そこに行きたい!そうなりたい!と思えば言われるまでもなくそれに相応しいメンタルに自然に変わっていきます。
5.メンタルが弱い自分を変える方法
ここからは具体的な方法の解説に入っていきます。
その方法はとてもシンプルです。
- 自己肯定感を上げる
- なりたい自分を設定する
- すでにそうなっていると見做し、実践する
5-1.自己肯定感の高め方
ここからは自己肯定感を高める方法を具体的に解説していきます。
自己肯定感を高めるためには、
- 自分という人間を理解する
- そのために”思ったことを書き出す習慣”を身につける(筆記開示)
の2つがとても重要です。
自分の心の声・思いに向き合う時間を作ることで自分との信頼関係ができるわけですね。
それによって『自分なら大丈夫!』という自分への確信度・信頼感を飛躍的に高めることができます。
その上で、
- 自分の思ったことは100%認めるワーク
〜自分の思いを置き去りにして我慢しまう人へ - 嬉しいこと、嫌なことを伝えるワーク
〜大切な人にこそ自分の思いを伝えることで自信心が育つ - 少し先の未来を観る想像力を身につけるワーク
〜時間軸を持って自分の変化と成長を見てあげましょう
を実践して行きます。
その上で
私が実際にクライアントさんにレクチャーしているのは『自分にしっかり許可を与える』ということです。
- 好きなことをやっていい
- だれを好きになっても嫌いになってもいい
- どんな感情を抱いてもいい
- どんな未来を望んでもいい
- 今出来そうにないことでもやってみればいい
- 失敗してもいいし、恥かいてもいい
- 身の程知らずと言われてもいい
冷静に読んでみると当たり前のことにも思えるのですが、実際はすんなりとは出来にくいこともあるのではないでしょうか?
逆にこれらの中で気になるところがあれば、そこを掘り下げてみてください。
あなたのセルフエスティーム(自尊心)を下げている思い込みや過去の刷り込みが意識化できるでしょう。
意識化できたらそこを自分の中で再解釈、無効化してみて下さい。
例えば大勢の前に出ると緊張して震えてしまうとしましょう。
思い返してみると子どもの頃に何かで失敗して大勢の前で笑われた記憶があったことを思い出しました。
そのことで大勢の前に出ることに対して無意識のブレーキが掛かっていると認識できるわけです。
そこで冷静に(感情を動かす必要はありません)考えてみて下さい。
- なんでみんな自分のことを笑ったんだろう?
- そんなにおかしなことがあったのか?
- そもそも誰かの失敗ってそんなに面白いことなのか?
- 今の私だったら笑うか?
- あっ、小学校特有の小さな世界の中で私の失敗がたまたま”笑い”として成立してしまっただけだな!
というような感じです。
感情を動かさずに他人事のように俯瞰して観ることが重要です。
慣れると簡単でかなり効果的です。
もちろん幼少期のような過去のことだけでなく、2時間前のミスやトラブルにも使えます。
3日引きずるのか?20分で立ち直るのか?でパフォーマンスは全く違ってきます。
気付いたと思いますが前者がメンタルが弱い人、後者が強い人と周りからも自分でも認識されますよね。
【参考記事】
>>自己肯定感を高める方法をプロコーチが完全解説|今どんな状況でも自己肯定感は高められる
こんにちは。プロフェッショナルコーチの中原宏幸(@coach_nakahara)です!この記事では自己肯定感が低いと悩んでいる人がどのようにして高い自己肯定感を獲得して行くのかを科学的なコーチングの視点から具体的に解説します。[…]
5-2.ゴール(なりたい自分)を設定しよう
セルフエスティームを上げたら(上げつつ)、次にすべきことは”なりたい自分を設定する”、すなわちゴール設定です。
現状でメンタルが弱いと感じている人がメンタルの強い自分になりたいと思うのはやまやまです。
ただ、今の自分の生活の中でメンタルを強くしたい(自分を変えたい)と頑張ってもまず成功しません。
なぜならメンタルが弱い人の現状にはメンタルが強くなくてはならない必要性がないからです。
もちろん『メンタルの弱い自分が嫌で本気で強くなりたいと思っています』という意見が大半だと思います。
ですが、無意識は『メンタルの弱い自分でも今まで何とかなっているからそのままで大丈夫でしょっ!』と思っているのです。
逆にいえば『自分には絶対達成したい〇〇があって、そのために強靭なメンタルが絶対必要なんだ!!』という動機・必要性が見つかれば無意識が働き、最短距離で強いメンタルが手に入ります。
つまりメンタルが弱い自分から強い自分に変わるためのポイントはゴールにメンタルが強い自分でないといけない必要性を入れることです。
これが正しいゴール設定の威力です。
『ヤバイよ!早く強いメンタルを手に入れなきゃ!!』と無意識レベルで本気で焦らないと自分を変えるための行動は起こせないものです。
ちなみにモデルやアイドルの人のスタイルがいいのは仕事をしていく上で必要だからです。
スイーツや脂っこいものが好きな人もいるでしょうが、食べることで得られる快感より仕事で得られるはるかに大きな快感を選択しているわけです。
自分の魅力をステージ上で存分に発揮するために美しいスタイルをキープするのは当然で、その人にとっての当たり前です。
この”当たり前”や必要性が今の自分には無いと『ヤバい!最速で手に入れなきゃっ!!』となって自分を変えることができるのです。
ゴールってすごいですよね!
そしてゴールを持っている人もすごいですよね。
だってゴール達成に必要な自分に自由にアップデートできるのですから。
もちろん周りから見れば”超メンタルの強い人”です。
ゴール設定というと壮大な夢やはるか先の目的地というイメージがあると思います。
ですが今の自分では難しいと思えるスケールで『やってみたい!』と思えるものであればOKです。
少し現状の外であればいいのです。
先述したようにメンタルが弱い自分から強い自分に変わるためにはゴール達成に自分を変える必要性・明確な動機が不可欠です。
やりたいことや手に入れたい未来、なりたい自分が見えた瞬間、『今のままじゃ無理だよね。早く〇〇できるようにならないと!』と思えるゴールが良いゴールです。
そのゴールによって自分を変える必要性が見えてきたからこそ、実際に自分を変えることができます。(自分の可能性をどんどん広げて行きたいですね)
【参考記事】
>>人生を変えるゴール設定の方法をプロコーチが具体的に徹底解説
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5-3.ゴール側の自分に今からなりきる
ゴール設定が出来て、未来の理想的なビジョンが見えたらあとはシンプルです。
ゴール側の自分になりきって日々過ごせばいいです。
- 仕事に取り組む姿勢
- 周りの人たちへの態度や言葉がけ
- 大勢の前での立ち振る舞い
- 緊張したときのセルフトーク(心の声)
- トラブルへの向き合い方
これらをゴール側の自分の視点からチェックしてみて下さい。
そして相応しい振る舞いが出来ていれば『さすが!自分らしい!!』としっかり褒めることです。
もし相応しくないこれまでの自分が出てしまっても感情的になる必要はありません。
『あっ、ついつい過去の癖が出てしまった。自分らしくなかった。』と速やかに、そして淡々と修正していって下さい。
これを意識して繰り返して、無意識にゴール側の自分で振る舞えるようになることが重要です。
コーチングの元祖ルー・タイスの言葉に『すべての重要な変化は内側から始まり外側へ広がっていく』というものがあります。
どういうことかというと、
- ゴール(新しい未来)が見える
- 自分のあり方を変える必要に気付く
- 現状で新しい自分で振る舞う
- 実際に言動・行動が変わる
- 周りからの評価が変わる
- 今いる場所への違和感が強くなる
- 活躍する場所を変える(引き上げられる)
という自分のマインドから波紋のように外側へ広がっていくということですね。
新しい自分のあり方を今の自分にインストールするために有効なのがアファメーションです。
②③④の精度を大きく上げることができます。
アファメーションとは未来の理想的な自分の台本です。
ゴール設定とはゴール側の自分の台本を読み込んでイメージトレーニングまでです。
つまり”ゴール設定+アファメーション”を実践することで確実にゴールを機能させることができます。
イメージトレーニングが出来たらしっかり実際に演じてみることです。
現状で実践していくわけですね。
そしてつまずいたところ、よく出来たところをフィードバックをとって修正していくという繰り返しになります。
【参考記事】
>>アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と具体例〜
こんにちは。プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です! この記事では『アファメーションとは何か?〜心理学から見た正しいやり方と具体例〜』ついて脳科学を基にしたコーチングの視点で”作[…]
6.メンタルの強い人のマインドをトレースしよう
ここまでメンタルの弱い原因と科学的なコーチングによって強くする方法を解説して来ました。
最後にメンタルの強い人から直接そのマインドをトレースする方法をご紹介します。
まず身近にあなたがメンタルの強いと思う人がいる場合です。
積極的にコンタクトを取って何かのお手伝いをさせてもらいましょう。
仕事でも趣味でも構いません。
ポイントは臨場感空間を共有できることが望ましいです。
つまり一緒に何かを真剣に取り組んで喜怒哀楽を共有するということです。
また職場などにそのような人がいる場合はその人が本気でやっていることについての話を聞いてみるのも有効です。(共同作業に繋がればベターです)
そしてその人の真似をすることです。
はじめは表面的なことから、仕事への姿勢、取り組み方、考え方など意識できるものは全部です。
この効果は強烈で、同じ職場にしばらく居ると癖や話し方など移ってしまうものです。
私も尊敬するメンターと話し方がそっくりになっていました。
意識に上ったもの、気になったことは何でもとりあえず真似してみることです。(同化するくらいまで)
そういった人が身近にいない場合はSNS上でも可能であれば繋がって臨場感を上げることはとても有効です。
誠心誠意をもってコンタクトを取れば何らかの返答はくれる可能性が高いです。(しつこいのはNGですが)
身近にトレースしたいと思える人がいない場合でも著名人であれば自伝本などでその人の世界観入って同化するというのもおすすめです。
SNSを積極的にフォーローして丁寧にコメントしてみるのも良いでしょう。
その人と同化したつもりで発信してみるのも有効です。
もちろん真似やコピーがゴールではなく、自分が自分の言葉として発信してみることでメンタルの強さを感覚で受け取るということが目的です。
ある程度の感覚が得られたら自分の取り組んでいること、今まさに壁のように感じていることを『あの人だったらどうするだろう・・・・?』という視点で観てみましょう。
そこで自分ではしないような、できないようなイメージが浮かんだら成功ですし、実行できたら大成功です。
これらもまた、難しく考えずに気軽に挑戦することが上手くいくポイントです。
日本を代表するロックスターの矢沢永吉さんのファンの人たちは『こんな時、Yazawaだったら・・・?』と考える人が結構いらっしゃるそうです。
自分ではどうしようもないスケールに感じてしまう問題も自分のメンターや師匠、憧れの人だったら?という視点で考えると意外に答えが出たりします。
その感覚を繰り返し体験することでメンタルの弱さを含めた現状の自分(過去の自分)をゴール側の自分に大きくアップデートすることができます。
まとめ
メンタルが弱い(と認識している)状態から強い状態になるというのは部分的な修正ではありません。
今の自分ではNGだから、新しい自分になる。
そのための必要性を持ったゴールを設定することが必要不可欠です。
大幅なアップデート、別人になる、ゴール側の理想の人に生まれ変わるくらいのイメージが必要です。
そもそも見ている世界が違う人になるわけです。
今回お伝えしたゴール設定によって強いメンタルの必要性を意識化出来れば必ず変わることができます。
出来るというより変わりたくて仕方なくなるのです。(気が済まないという感じです)
なぜなら圧倒的に臨場感高く感じた未来のためには強いメンタルがないと話にならないという必要性を含んでいるからです。
すなわちメンタルが強くなりたいより、『強くなって何がしたいのか?』が重要ということです。
このようにデザインすることでメンタルの強さはもちろん、どんな未来のなりたい自分にもなることができます。
マインドや意識の変化を楽しみながら取り組んでみて下さい。