あなたが何歳でも将来の夢を持つべき理由と科学的に夢を叶える方法

こんにちは。

プロフェッショナルコーチの中原宏幸( @coach_nakahara)です!

『将来の夢』というと若い人が思い描く未来というイメージを持つ人が多いのではと思います。

実際に映画やドラマでも30代半ばの人が夢を語り合うというシーンというのはあまり見ないですよね。

結論からいえばタイトルの通り、何歳でも夢を持つべきです。なぜなら『こんなもんかなぁ』と現状を受け入れた途端にほとんどの人が活力を失ってしまうからです。

ただし『将来は〇〇になる』というステレオタイプな夢ではなく『自分はどんな風になって何をしたいのか?』を本気で考える。つまり自分の未来に真剣に向き合うということです。

そして重要なのが『その未来のあなたは今のあなたとかけ離れていても全然OK』ということです。(むしろ掛け離れている方がいい)

 

この記事では『あなたが何歳でも将来の夢を持つべき理由と科学的に夢を叶える方法』について認知科学をベースにしたコーチングの視点で解説していきます。

『20代は好きなことにも挑戦したけど家庭を持つと・・・』というセリフはよく聞きますがそんなことはありません。ポイントは年齢に合ったチャレンジの方法を見つければいいのです。そして何より、それが楽しいのです。

1.夢とは何か〜人間にしかできないこと〜

夢とは何でしょうか?文学的にはいろんな表現ができると思いますが、ここでは『理想的な可能世界』と定義したいと思います。シンプルに『理想の未来とそこでの自分』でOKです。

コーチングでは夢のことをゴールといいます。当然ですがゴールも夢も様々なスケールのものがあります。

1週間後の海外旅行も夢の一つですし、来年の今頃は・・・というのもそうです。もちろん人生をかけて成し遂げたいミッションなども夢(ゴール)です。

 

ところでこの夢に想いを馳せる、ゴールを設定するというのは人間にしか出来ません。1年後の予定を立てている動物はいないそうです。季節ごとに移動する動物はいますがあれは計画というより本能的なものですよね。

時空を超えた推論やゴールからの逆算は私たちが手にしているとても強力なツールです。現状がどうであれ、ぜひ活用して行きましょう。

2.夢を持つ人だけが自由になれる

もし『今までの人生に点数をつけるとしたら?』と聞かれたらあなたは何点と答えますか?いろんな意見や考え方があると思います。どうでしょうか?

今、私がこの質問をされたら迷わず『100点です』と答えます。もちろんリア充自慢をしたいわけでもないですし、実際に輝かしい経歴があるわけでもありません。

 

もちろんこれにはカラクリがあります。それは『自己責任で自分の望む未来を選択して、今好きなことをしているから』です。

『今までの人生じゃないじゃないか!』と思われたと思いますが、そうなんです。過去を見ていないのです。

と言っても見ないようにしているわけではなく、仮に気に入らない過去があっても今やっていることが最高に楽しくて、もっと楽しい未来に向かってまっしぐらな状態だと過去はどうでもいいんですよね。

2-1.最高の未来のイメージがあると過去はどうでもいい

実際にイメージしてみて下さい。大好きな人と急に仲良くなっているようなときは『想像しただけでワクワクドキドキする未来』つまり大好きな人と急接近するというゴールにガンガン加速しているわけです。そんな時に過去の嫌な体験を考える暇なんてありません。

 

だから『100点です』と言えてしまうのです。もし『今までの人生に点数をつけるとしたら?』という質問に真面目に過去の棚卸を始めたら100%、100点は取れません。

 

ここでのポイントは100点を取ることでもいい点数を取ることでもありません。ただ100点、つまり未来にしか興味がなくて過去なんてどうでもいいと心から思えている人って間違いなく自由ですよね。

実際、私も過去を棚卸すると納得出来ないことは山のようにありますが重要度はとても低いのです。なぜなら目の前に置いてある『未来に〇〇したいというゴール』が私にとって何よりも重要なことだからです。ゴールにしか喜びを見出せないですし、大好きなことが目の前にあるのですから無意味に過去を振り返ることはしません。

 

現在の延長線上にない未来に手を伸ばしている人で過去を悔やんでいる人に私はまだお会いしたことがありません。過去や現状から自由になるには自分で未来を決めることですね。

未来に恋するほど、過去はどうでもよくなります。最愛の人から別れを告げられて『もう恋なんてしない・・・』と言えるのは過去を見て思い出に浸っていられる間だけです。目の前に元恋人より数段魅力的な人が現れたらその人とその人との未来しか見ませんからね。w

3.夢が無く現状に絶望してしまう理由

『現状が辛いです』『現状の自分に絶望しています』という人がいます。理由はいくつかありますが大きく分けて、

  1. 目的地が決まっていない
  2. 達成方法がわからない

の二つです。

簡単にいえば、

  1. 夢が無い=現状がこの先ずっと続くように思える
  2. 納得出来ていない現状にワクワクしない
  3. 毎日同じ繰り返しでウンザリする
  4. でも日々疲れは溜まるし消耗する
  5. そんな毎日に絶望する

といった流れでしょうか。

3-1.目的地(ゴール)が決まっていない

『今の自分を変えたい』『現状を抜け出したい』と言っている人に多いのが『どうなりたいのか?』が分かっていないということです。分かっていないというより見えていない、自分で設定できていないという方が正しいですね。

現状が辛く、今の自分に納得できていない人が先ずすることは目的地設定です。セミナーやセッションに来られた方で現状の不満や現状を変えたい想いをお話される方は多いです。ですがどうなりたいのか?何を達成したいのか?というビジョンを持っている人は非常に少ないです。

少し乱暴な言い方をするとゴールさえ見えていれば方法が分からなくても実力不足だったとしても何とかなります。これはいきなり海外に行った人がよく言う『英語は話せないけど何とかなった』というアレですね。

もちろん出来る限りの準備をして望むのは有効ですが、ゴール設定をしたらその環境に見切り発車で飛び込む。そしてその環境に適応するというのが最短最速で自分を変える最も効果的な方法です。

 

ですから大前提として暫定的でいいので目的地が決まっていないと話にならないのです。

楽しいことを考えている時というのは自然にそのことに夢中になっていると思います。つまりその臨場感にどっぷりハマっているということです。

その楽しい臨場感空間にいる間は少なくとも現状の絶望は感じていません。実際、現状がつらくて仕方ない人で趣味や仲間との飲み会などでリフレッシュして繋いでいるという人も多いですよね。

 

ただその方法だとやはり一時的な気休め、対処療法でしかありません。本質的な問題解決にはなっていません。

しかしその楽しい臨場感空間が”心から望む未来を実現させるためのイメージと行動”だとどうでしょうか?自分で頭を使いながらイメージするため多少大変な側面はありますが実際に楽しいですし、行動の結果はもちろんイメージしながらどんどん新たなアイデアやイメージを膨らませるので理想の未来に直結しています。

つまりゴールに想いを馳せ、行動することで絶望している現状から離れることが出来て、さらに行動や思考が新しい未来に自分をどんどん近付けているのです。

 

当然これは対処療法ではなく、ずっと続くと盲信していた現状を変えるという本質的なアプローチです。

ゴール、すなわちときめく未来がイメージ出来ていれば”消耗する現状の無限ループ”から抜け出すことができるということです。

3-2.ゴールの達成方法がわからない

ゴール設定が難しいと考える人に多いのが『達成方法が見えていないのにゴール設定するなんて無責任じゃないですか?』という反論があります。

確かに目的地を決めるのにたどり着く方法が見えていないと不安になる気持ちは分かります。ですが自分を変えるというのは新しい自分になるということですし、現状を超えてのチャレンジですよね。

ということは、もちろんやってみないと分からないし、とりあえず踏み出す、歩みを進みながらでないと必要な情報や知識は手に入らないということです。

 

これって普通に考えれば当たり前のことなのです。ただ現状維持をすることに慣れすぎている私たちは見切り発車によるチャレンジを全て無謀なものと錯覚してしまいがちということです。実際、会社などで革新的な素晴らしいアイディアを出せば『根拠は何だ?』『前例はあるのか?』などというやりとりがなされます。

 

安定した状態を維持するというのはある程度は必要なことですが、大きな変革も時には必要です。それがいつかといえば自社に、自分にその大きな変化を求める時ですよね。つまり『現状を変えたい』『現状を超えて〇〇を達成したい』と思った時です。

その時は現状維持と同じアプローチでは必ず失敗します。現状の最適化と現状の外へのアプローチは全くの別物ということです。

現状の外側、シンプルにいえば未経験、未体験のチャレンジは暗闇を手探りで進むしかありません。やり方や効率的は方法は行動しながら見つけるしかありません。

ですから”とりあえずのゴールと見切り発車”が現状の外のチャレンジには欠かせないのです。そして重要なのはこれを知識として知っておくということです。

『そうか!現状の中の目標と違って新しいチャレンジはこんな感じで進むのか!!』と分かっていると少なくとも納得の行かない現状のループにとらわれることは避けられます。

4.達成方法がわからないから夢といえる

そもそも達成方法がスタート時点で見えているようでは夢とはいえません。もちろんチャレンジでもないですよね。出来るかどうかわからないけどやってみたいという思いや期待が不安を上回るから私たちは行動できます。それをチャレンジと呼んでいますよね。

しかしここでも私たちは大きな勘違いをしてしまいがちです。それは『すごい人や成功者と言われている人は初めから達成方法が見えているのではないか』というものです。

実際、やり方はもちろん結果まで分かっていたのではないかと思えるほどすごいパフォーマンスを常に発揮している人もいます。そのような人を見ると私たちは『あの人は全てを見通しているんだ・・・』と錯覚してしまうのです。

 

でも実際はそうではありません。高いIQと経験をもとに周りの人より多くの情報を見ることができているのは事実だと思いますが、初めから見えているわけではなくゴールに向かって行動していく中で見つけているのです。

方法が分かって動くのではなく、方法を見つけるために動く。動きながら考えているということですね。

 

具体的な方法は後述しますが、私たちもゴールが見えたらすぐに設定して、今週何をするか?今日何をすべきか?という行動に落とし込むことが重要です。もちろんアプローチの方法を考えるために立ち止まってはいけません。腰を落ち着けて考えるのではなく走りながら考えるということですね。

5.現状から夢を見上げるから悲しくなる

ゴールや夢、理想的な未来という言葉を聞くと多く人は夢を見上げるイメージをされるのではないかと思います。

『あぁ、自分もあんな風になりたいなぁ・・・』と思っている人をイメージするとやはり見上げているイメージですよね。叶わぬ恋や叶わぬ夢もまさにこのイメージだと思います。

 

実はこの夢を見上げるイメージというのは最悪なんです。理由は現状の自分から夢(ゴール)を見上げているということは、まさに叶わぬ夢をみている現状の自分のイメージだからです。

つまりどんなにゴールをイメージしているつもりになっていても実際見ているのは現状から夢を見上げているだけの自分なんですよ。『叶いもしない(叶うと思えない)夢を描いても悲しいだけだ』というのはドラマでも度々聞くセリフですがこれがまさに”叶わぬ夢を見上げる自分”のイメージです。この見方だと本当に悲しくなります。

6.科学的に夢を叶える方法

では正しいゴール、夢のイメージの仕方はというと『すでに達成している』というゴール側から現状を見下ろします。『いやいや、まだ達成してないじゃないか!』と思われたかもしれません。確かに物理的な現実世界ではまだ達成できていません。あなたの頭の中(イメージ空間)にしかありません。言ってみればただの空想です。

ただ先述した通り私たちは未来を見通す能力があります。つまり現状は確かにゴールのイメージとは程遠いかもしれないが、リアルに理想の未来をイメージする能力を持っているということです。

 

それはただの空想ではなく、ゴールのイメージ、そこでの自分を現状に反映させることができる。それくらいの臨場感を感じることができるということです。最高の自分のイメージを頭の中に作ってそれを現状で体現できたらそれはただの妄想ではありませんよね。自分が作り上げたイメージで現状を大きく変えているわけですから。

〜科学的に夢を叶える具体的な手順〜

  1. 自分のゴール(夢)・ゴール側の自分を設定、設計する
    【参考記事】ゴール設定の方法〜劇的な変化を体感するコーチングの基本〜
  2. 出来ることからゴールへのアプローチを始める
    【参考記事】自分を変えたい…でも変えられない〜性格から行動まで無理なく変える方法〜
  3. ゴール側の自分を現状で体現する(理想の自分になりきる)
    【参考記事】ゴール設定した後の行動で失敗したくない人が読む記事
  4. ゴールを見直す(再設定・更新)
    【参考記事】あなたの人生を変える上で重要な2つのこと
  5. ①〜④を楽しみながら繰り返す

7.【動画解説】あなたが何歳でも将来の夢を持つべき理由

まとめ

ゴールが見つかった時の感覚は誰かを好きになった時と似ています。出来るかわからないけど(自分に振り向いてくれるかわからないけど)気になって仕方ないのです。強烈に相手や未来を求めます。

そこで重要なのはチャレンジする許可を自分に出すことです。多くの人はゴールが見えた時、すなわち”なりたい自分”、”手にしたい未来”が見えても『自分に相応しくない』というネガティブなセルフトークによって見て見ぬ振りをしてしまいがちです。

それが現状の自分とかけ離れていればいるほど拒絶してしまいます。これは私たちに備わっている恒常性維持機能による『無意識レベルで現状維持をする』反応なのである程度は仕方ないものです。

ただ先述したように現状を超えたチャレンジをするときはこの機能、反応を意識的に制御する必要があります。(無効化します)

実はこれがもともと出来ているのは子供たちです。子どもには守りたい立場や世間体などはありません。その反対に常に目の前のものに興味津々です。

ということは私たちも、もともとは出来ていたのです。新たなチャレンジをするときにはぜひこの感覚を思い出して活用してみて下さい。現状の中での目標達成と現状の外へのアプローチは全く別物ですからね。

 

参考になれば幸いです。

 

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