最近ある授業形式の講座に参加していて気付いたのですが、『誰かの失敗に対して結構みんな笑うんだなぁ・・・』ということ。
みんなそれぞれ”笑うポイント”が違うのは当然だと思うのですが、単純に面白くて笑っているわけではないということです。
詳しくいいますと、ここでいう”笑い”とは本当に面白くて笑っているのか、少し小馬鹿にして笑っているのかということです。
私の個人的な考えですが、前者であれば『どうぞ好きなだけ笑ってください!』ですね。(思春期を過ぎた今ならということですが・・・)
ですが、後者の場合ですと多少ですが、腹立たしく思ってしまいます。
自分に対しても、他の人に対しての”笑い”でもです。
当然ですよね?勝手な自分たちの価値観(笑い観?)で悪気はないのかもしれませんが相手を馬鹿にしているのですから。
今回の記事では『人に笑われるのが怖い人が持つべきマインドセットと夢について』お伝えしていきます。
というのも、日本人にはとくに多いような気がするのですが、周りを気にし始めると本当にやりたいことに対して挑戦できなくなってしまうからです。
ゴール達成の大きな障害になる前の対処が重要だと考えるからです。
あなたを笑う人とは
あなたを笑う人とはどのような人でしょうか?
私が今回最も感じたのは『仲間内の常識からはみ出た行為に対して相手を笑っている』ということです。
例えばですが、
『うっそー、あんなこと言ってる・・・』
『そこでこんなこと言うなんて、ないでしょー』
みたいな感じです。
『なんか違うよね・・・』みたいなニュアンスでしょうか。
しかもその相手というのは世代や育った環境など、自分たちとは全然関係のない人であってもです。
結論から言ってしまえば、”自分たち仲間内での常識”というフィルターを通してしか物事を見ることができない人ですよね。
ゴーチング理論で言えば、仲間内という極めて小さな現状からしか物事を見ることができていないということです。
そして、その現状から見て自分たちの常識外の行動や言動をしている人をクスクス笑っているというわけです。
人に笑われるということをどう捉えるべきか
ですから、人に笑われるということは取るに足らないことであることがお分かり頂けると思います。
しかしそうは言っても気になりますし、集団で笑われますと(そのように感じてしまいますと)いろんなところで支障をきたします。
ただ、『気にしないようにしよう!』では済まされないと思うのです。
実際、お互いに生産性を下げたり、挑戦を躊躇したりネガティブな反応を目の当たりにしてこられたのではないでしょうか。
とくに幼少期や思春期では自分の思っていることを発言できなくなったり、場合によっては学校に行けなくなるということもあります。(実際に私の学生時代にも同学年であったように記憶しています)
このブログでお伝えしているコーチングでは先ず非常識と思えるくらいの大きなゴール設定が必須となります。
詳しくは『ゴール設定を正しくすることで劇的な変化を体感する方法』で解説していますが、現状の自分では達成方法のわからないくらいのゴールを設定して行動に移すことで現状を変えていく、すなわち人生を変えて行くということです。
コーチング的ゴール設定をして実践している人たちは周りから見るとある意味非常識な人です。
とくに学校や会社の中(の常識)だけで生きている人からすると文字通り変な人です。
一応コーチングではゴールはコーチ以外には他言無用とされています。
それは周りの人がドリームキラー(夢を邪魔する人)になるのを防ぐためですが、直接的な邪魔でなくても笑われたりするだけで傷ついたり、心が折れそうになったりします。
もちろんコーチングが使いこなせている人は周りの反応など気にならないですが初めのうちは要注意です。
それはゴール達成にとっては死活問題です。(日常的なネガティブな反応はボディブローのように効いてきますからね)
笑う人と笑われる人は評価し合っている
笑われている人が意外に気付いていないのが、自分が評価されているだけと思っていることです。
評価というのは笑っている人たちの常識に対しての評価ということです。
ですが実際は評価は双方向で可能ですよね?
つまりあなたも相手を評価していいということです。(これ重要ですよ!)
たとえ生徒と先生であっても生徒が先生を評価していいし、しているということです。
実際笑われていることに気付いた時というのは赤面したり、汗がじんわり滲んできたり、思考停止状態といえます。
または感情的になって声を荒げているかもしれません。(この状態も本人にほとんど非はありませんがIQが下がってしまっています)
この状態というのは自分の価値観や自信が揺らいでいる状態といえます。
そして笑っているのが数人だったとしても『おかしなことをやって、気づいていないのは自分だけ・・・?』のような感覚ではないかと思います。
この揺らいでいる状態というのは相手の価値観を受け入れやすい状態といえます。
刷り込まれやすいと言った方がいいかもしれません。
とくに恐怖を感じてしまっている場合は危険です。
相手の価値観を受け入れてしまうと本当にやりたいことから遠ざかってしまいます。(自分の基準を手放すことになるからです)
ここは注意していただいて、引き込まれそうになったら自分の感情、相手の狭く偏った価値観を俯瞰するように努めてください。
コーチングではゴールの確認です。
すなわち自分の在り方や生き方を確認するということです。
大げさな話である必要はありません。
誰と一緒にどんなことをする自分を選択するのか?ということです。
何よりも優先すべきゴール達成
ではどのように俯瞰するかといいますと、おすすめはゴール側の(理想的な)自分だったら・・・という視点です。
この視点があると目の前のことに一喜一憂しなくなって非常におすすめしています。
『そうは言っても自分にはまだゴール(理想的な自分)なんてイメージできない・・・』という人は、あなたが憧れている人だったらどうするだろうか?と考えてみるのもいいと思います。
例えば日本の誇るロックスターの矢沢永吉さんの名言で『俺はいいけどYAZAWAはどうかなぁ?』というセリフがあります。
それは常に自分の中に”最高にクールなロックスターのYAZAWA”というゴール(理想的な自分)があるからこその発言だといえます。
ただしこの憧れの人に視点というのはあくまで借り物です。
ですので気軽にアップデートするつもりで少しずつオリジナルのゴールを設定して行っていただけたらと思います。
私も学生時代は自分の憧れの人だったらどうするだろうか・・・?と考えていたこともありました。
もちろん今はオリジナルなゴール設定をしていますが初めの練習としてはお勧めします。
スコトーマ(心理的盲点)を外された言葉
最後に学生時代の私の笑われることに対する恐怖を一瞬で消し去った友人の言葉を紹介したいと思います。
それは『オイシイな〜!!』という言葉でした。
はじめは何のこと言っているのかよく分かりませんでしたが、お笑いが好きな人でしたので納得しました。
私はずっと岡山で育ったのですが、関西のノリとはやはり違うと感じています。
お笑いは好きですが、自分の実生活に取り入れようなどとは考えたこともありませんでした。
笑われてオイシイなどと考えるのはプロの芸人さんだけだと思っていたからです。
とくに私の家は世間体を気にする人たちばかりだったので当然、私もその価値観を何の疑いもなく受け継いでいました。
しかしその友人は普通の人が本気で凹むような失敗も本気でオイシイと思っていたようです。
その友人の言葉を聞いて以来、『笑いを提供している!!』くらいの感覚でいます。
その時は深く考えませんでしたが後から考えてみると、とてもスマートな解決策ではないかと思います。
自分のことに向いている意識を自分が提供しているものや相手にシフトチェンジしていくわけですから。
今思えば、それ以来、初めての環境に飛び込むときでも緊張がかなり減ったように思います。
やはり意味もなく笑われて不愉快だとしても、自分の情動、感情に意識を向けるよりは自分が相手に笑いを届けているというくらいの方がリラックスできるのは確かですね。
『ゴール側の視点』と『笑われてオイシイという考え方』、ぜひ試していただけたらと思います。
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